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第15戦 パシフィックGP: 宇井及ばず。ロカテッリ、タイトル奪取

Round 15 Pacific Grand Prix of Motegi: Motegi, Japan, October 13-15, 2000

 

ビアッジ、暫定ポール - 予選1日目

500cc - ビアッジ、暫定ポール
南米リオGPから地球を半周して秋の日本へ。このインターバルが1週間しかないというのは相当きついと思うのだが。グランプリもいよいよ大詰めの第15戦、パシフィックGPは初の日本での2戦開催、栃木のツインリンクもてぎである。予選1日目、暫定ポールを獲得したのはマックス・ビアッジでタイムは1'50.069。2番手はロリス・カピロッシ、3番手に新チャンピオン、ケニー・ロバーツ、4番手にヴァレンティーノ・ロッシが続いた。地元日本勢は阿部典史が7番手、青木宣篤が12番手、岡田忠之が13番手、原田哲也が15番手、今回は500ccに乗る嘉陽哲久が18番手、小西良輝が19番手となった。

250cc - 大治郎、暫定ポール
250ccクラスは日本勢がトップ3を占めた。暫定ポールは1'52.711で加藤大治郎が獲得。2番手に9ポイント差で逆転チャンピオンを狙う中野真矢、3番手にセッション終盤でクラッシュした宇川徹が続いた。ポイントリーダーのオリヴィエ・ジャックは9番手で初日の予選を終えた。ワイルドカードでは宮崎敦が11番手、青山博一が12番手、松戸直樹が15番手、中冨伸一が18番手、興梠義則が24番手、畠山泰昌は27番手。

125cc - ロカテッリ、宇井、クラッシュ
125ccクラスは残り2戦、8ポイント差でチャンピオンを争う2台、ロベルト・ロカテッリと宇井陽一がクラッシュするというアクシデントが起こった。二人共にケガはなく暫定ポールは1'59.035でロカテッリ、2番手に宇井、3番手に東雅雄、4番手にエミリオ・アルツァモーラ、5番手に上田昇が続いた。ワイルドカードの藤岡祐三が9番手、小野真央が18番手、加藤直樹が20番手、小山知良が21番手、柚木伸介が25番手。

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ビアッジ、ポール - 予選2日目

500cc - ビアッジ、ポール
快晴となったパシフィックGP予選2日目、500ccクラスのポールポジションは唯ひとり1分50秒を切ったマックス・ビアッジが獲得。タイムは1'49.954。2番手はケニー・ロバーツ、3番手にロリス・カピロッシ、4番手にアレックス・バロスが続いた。阿部典史は6番手、岡田忠之は9番手、青木宣篤は10番手、原田哲也は16番手、嘉陽哲久は17番手、小西良輝は20番手となった。

250cc - 大治郎、ポール
250ccクラスのポールポジションは1'52.574で加藤大治郎が獲得。2番手マルコ・メランドリ、3番手に中野真矢、4番手に宇川徹が続いた。オリヴィエ・ジャックは5番手。宮崎敦は11番手、畠山泰昌は12番手、青山博一は17番手、中冨伸一は19番手、松戸直樹は20番手、興梠義則は29番手。

125cc - ロカテッリ、ポール
125ccクラスはロベルト・ロカテッリが1'58.831でポールポジションを獲得。2番手にルーチョ・チェッキネッロ、宇井陽一はクラッシュで前日のタイムを上回ることができず3番手、4番手に東雅雄が入った。上田昇は7番手、柚木伸介は9番手、藤岡祐三は14番手、加藤直樹は17番手、小野真央は20番手、小山知良は23番手。

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息詰まる接戦/大治郎4勝目! - 決勝

500cc - ロバーツ、一人旅
500ccクラスの決勝は予選2番手からスタートした新チャンピオン、ケニー・ロバーツが速い!ホールショットを奪うと得意の先行逃げ切りパターンでぐいぐいと後続との差を広げていく。2位以下は長い列となった。今年こんなに前を走っているのは珍しいのではと思わせるレプソルホンダの3台、岡田忠之、アレックス・クリヴィーレ、セテ・ジベルノー。そしてカルロス・チェカ、スタート失敗のノリック、青木宣篤、ヴァレンティーノ・ロッシ、マックス・ビアッジと続く。
逃げるロバーツを追う集団の中でポジションを上げていったのはロッシとビアッジの2台だった。ロッシは5周目には岡田を抜いて2位にポジションを上げ、これまた岡田を抜いて3位に上がったビアッジとの激しい2位争いとなった。ファイナルラップ3位のロッシが3コーナーでビアッジを抜いた。ビアッジはストレートエンドの90度コーナーでロッシのインに飛び込んで再度ロッシの前に出たが、ロッシが立ち上がりでビアッジをかわしてそのままチェッカーを受けた。優勝はロバーツ、2位にロッシ、3位にビアッジ。阿部はバロスとの6位争いを制し、クリヴィーレもかわして5位でフィニッシュした。青木宣篤は9位、岡田忠之は10位、原田哲也は13位、嘉陽哲久は16位、小西良輝は18位。

ロッシは20ポイントを加えてランキング2位を確定した。3位争いはチェカ、ギャリー・マッコイ、バロスの3人に絞られそう。

250cc - 息詰まる接戦/大治郎4勝目!
250ccクラスは予選3番手からスタートの中野真矢がホールショットを奪うがすぐに加藤大治郎がトップを奪い返し、加藤、中野、宇川、マルコ・メランドリ、オリヴィエ・ジャックのオーダーとなった。この集団は次第に加藤、中野のトップ争い、メランドリ、そして宇川、ジャックの4位争いの3つに別れていった。その後ジャックが宇川をかわして4位にポジションを上げたが、それ以降上位陣のポジションの変動はなかった。こう書いてしまうと動きの少ないつまらないレースだったように思われる(特に500ccでロッシ怒濤の追い上げが見られただけに)が、その実は超ハイレベルな接戦が展開されていたのだった。
中盤以降、完全な一騎討ちとなった加藤と中野の2台はお互いにファステストラップを出し合ってそのペースをさらに上げていく。0.2〜0.3秒の差で加藤にプレッシャーをかけ続ける中野だが、どうしても加藤を抜き去ることができない。V字コーナー辺りまででかなり差を縮めているように見えるのだが、ダウンヒルストレートに入るとどうしてもNSRの方が速いのだ。レース終了間際、中野は1分52秒265という自身の予選タイムを0.7秒弱も縮めるファステストラップを刻むが、加藤に追い付くことはできずそのままチェッカーとなった。優勝は加藤、2位に中野、3位にメランドリ、4位にジャック。宇川は5位、青山博一は8位、宮崎敦は10位、畠山泰昌は11位、松戸直樹は17位、興梠義則は18位、中冨伸一はリタイア。

500cc、125ccはチャンピオンが決定したが、250ccのチャンピオン決定は最終戦に持ち越されることになった。依然としてランキングトップはジャックだが、中野が僅か2ポイント差と肉迫。2人の実力からして最終戦のオーストラリアGPで相手より前でチェッカーを受けた方がチャンピオンになる可能性が高い。また、優勝した加藤がジャックと11ポイント差の3位まで詰め寄っており、次戦での加藤の優勝、ジャック、中野の4位以下という条件で逆転チャンピオンとなる可能性を残している。

125cc - 宇井、無念の転倒/ロカテッリ、チャンピオンに
125ccクラスはスタートからポールシッターのロベルト・ロカテッリがリードを広げ、あっという間に2位グループとの間に大差を築き上げてしまった。これを追ったのが宇井陽一、東雅雄、ルーチョ・チェッキネッロ、さらに後方からエミリオ・アルツァモーラの2位グループだった。ランキングトップのロカテッリに8ポイント差まで詰め寄っている宇井はなんとかロカテッリに追い付きたいところだが、ロカテッリが速い。そして迎えた14周目、ダウンヒルストレートエンドの90度コーナーで宇井がクラッシュ! ロカテッリに残された仕事は無事にチェッカーを受けることだけだった。2位にはアルツァモーラ、3位にシモーネ・サンナが入った。東雅雄は5位、上田昇は8位、藤岡祐三は16位、小山知良は17位、小野真央は21位。宇井、加藤直樹、柚木伸介はリタイア。

ポール・トゥ・ウィンの快勝で5勝目を挙げたロカテッリが15戦目にしてチャンピオンを獲得した。リタイアした宇井は依然としてランキング2位をキープ、7ポイント差の3位にアルツァモーラが迫っている。

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Grand Prix in Japan

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