2001年2月

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上旬
 ・雪の降る季節
 ホントによく降りますね。1月27日の大嵐ではものすごい風でありました。私は浜松産業祭りに出展していて地場産業展示館の中にいたのでよく分かりませんでしたが、ものすごかったらしいです。翌日あちこちに散乱したゴミをかたづけました。ここより標高が高いところは雪で重みで電柱が倒れたそうです。

 ・チンゲンサイの収穫と野菜の話
 今、チンゲンサイの収穫をしています。結構うまくできていて、値段もよくなっているので、ちょっと一息つけそうです。(わーい)野菜や米は昨年来1年以上も価格の超低空飛行が続いたことと天候不順が続いていることが価格上昇の原因かなと思います。しかし、こういうことがあると、ますます利益確保に輸入をしてしまうことでしょう。野菜農家にとっては厳しい時期がつづきそうです。ただ、高齢者に頼っているいまの農業構造から、数十年先には農家が貴重になる可能性もなきにしもあらずと思います。といいながら、ますます厳しくなるのですが。

 自分ひとりが自分の代だけで生きていくなら今のまんまでもなんてことはないのですが、「にっぽんのみらいは〜」なんて考えると、なにか対策した方がいいと思います。

 さて、今回 通販のお約束 私に出来ること 私のこだわり というのをアップしました。内容は

通販のお約束
  インターネットでの販売は訪問販売法に基づかないといけないので、それへの対応です。同時にショップの流れを図式化しました。
私に出来ること
  地元のお茶屋さんと私たち農家の出来ることを比較してみました。メリットもありデメリットもあります。
私のこだわり
  若輩ものなのに口ばっか達者と言われそうですが、でも公開してしまえば恥ずかしくない行動にも移せるもの。もっと精進してまいります。

中旬

・掲示板を設置しました。掲示板 お茶農家と茶飲み話。
  よかったらご質問やご意見など書き込んでください。

 ・いよいよ春の肥料入れが始まりました
 今年はいつもより一層気合を入れて、肥料屋さんの情報をフルに使って設計しました。今の肥料が今年のお茶にすべて吸収されるわけではなく、主に昨年の夏といった以前から光合成して貯えたエネルギーを、冬の間じっくりと力をためた力を、春に一気に放出するのです。こうした貯えとためがあることが、日本の一番茶がおいしい秘密です。外国では一部の国でしか、こうした気候はありません。

  このように農業は常に先への投資が必要です。結果をイメージして、手を打っていく。長い目でみていく必要があります。そこがおもしろくもあり、難しいところです。

 掲示板にも書きましたが、晩生の品種を決めたくて、国立と県立の試験場にいきました。牧の原は風がピューピュー吹いて寒かった。。。いろいろお話して ふうしゅん と さわみずか を試して見ることにしました。近頃は、個性のあるお茶を求める傾向があります。そうした面から期待したいと思います。数年しましたら、試飲大会を開きますので、その際はよろしくお願いします。

 ・半日、子どものお守り
 お昼からハイテンションの息子は、僕をよじのぼったりひっぱいまわしたり、泥遊び、水遊びとまめったく飛び回ること。このまめったさは、のんびりやの両親ではなく隔世遺伝でおじいさんから受け継いだようです。それでも4時にはさすがに眠そうだったので、だっこして三回ぐらい揺すったらねんねしました。その後一曲、「詠人」。おむつを換えて。一息ふう。

 ・チンゲンサイの収穫。。。うまいんだなこれが
 ハウスとはいえ0度近くに下がります。冬の寒さに耐えたチンゲンサイはとろっとしてうまい(わーい)。暖かくなってきて大きくなりました。これからは抽苔(ちゅうたい)にきをつけなければなりません。冬、5度以下の寒さにあうと、芽が花になって、伸びて咲こうとするのです。花として食べるならいいのですが、花に栄養がいって、菜っ葉としてはおいしくなくなってしまいます。

下旬
 ・いのししは夜な夜な。
 うぐいすが鳴き、日中は暖かくなりました。肥料を茶園に入れましたところ、汗だくになって、足はがくがく。ついに年か。。。

 年ではありません。実はいのししがでこぼこにしてくれて、肥料散布機が上下前後左右に揺れるのを、振り回されながら撒いたのでした。3度ほど散布機を引っくり返し、7度ほど茶株につっこんで、数を忘れるほどよろけました。とほほ。いのししさん、もっときれいにならしておいてね。

 最近は全国的にいのししが多いようです。鼻でひっくりかえすのですが、それはすごい力です。そういえば、最近近くのお嬢さんが11時ごろ車で帰ろうとしたら、車体の横ぐらい(2mくらいかな)の大きさくらいある、巨体のいのししが目の前を横切り、ぽーんぽーんぽーんと7mくらいのがけを飛ぶようにはねていったと。はい、私の家から50mほどの畑でございます。いのししの下った跡はあるけど、上った後がないねと言っていたところでございます。

 いのししというのは1.2mくらいの塀は、軽く飛び越えるそうだ。それにしてもそんな巨体が跳ね回れば、びっくりすることこの上ない。

 ・ネパールからきた夫妻
 ネパールのシャングリラホテルの夫婦が、来日しています。僕の家にも寄ってくれました。静かできれいでリゾートだとか言ってくださいました。ネパールのようだとも。

 実は私、学生の頃将来NGOに入ろうと思い、あるNGOについていきました。当時、ホントに役に立たないことが思い知らされて、(ってそうだろうとは思ってましたが)、勉強にはなりましたが、NGOの方には迷惑のかけっぱなしでごめんなさいです。学生だから技術や経験がないのは仕方ないとは思ってましたが、英語とタフさがないのは致命的でした。当時のこともいずれHPに載せたいと思ってます。

 さて、夫妻は日本の都会は堪能しているようですので、思いっきり田舎を楽しんでもらうために、うなぎ丼、茶園、茶工場、民宿で浴衣など体験してもらいました。2日目には掛川城と牧の原の茶園を見学して、もらいました。まあ、いざとなると中学生レベルの英語でも説明くらいはできるものです。

 日本人はどこでもフレンドリィで、「どこからきたの」ってしょっちゅう聞かれたとか。そういえばうちのおじいさも、宿のおばちゃんも、朝ボランティアしていて焚き火するから一緒にどうと言ったおばちゃんも、確かにみーんなそう聞いてたし、にこにこして親しかった。これが日本のよさだと思う。

 ・2人目のインストラクター誕生
 当園で2人目の日本茶インストラクターが誕生しました。私のパートナーが合格したのです。これからはより一層よいお茶をつくるために、力を合わせて頑張ります。

 資格はもっているだけでなく、活かすのは自分次第だと思います。車の運転しかり、税理士などしかり。おいしいお茶をめざします。

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