2001年5月

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 全国茶品評会のお手伝い 2001.5.1.
全品の茶摘風景 今日は同じ茶研のメンバーのお手伝いです。全国茶品評会には毎年出品していて、昨年は30kgの部で1等入賞するなど、年々レベルアップしています。品評会は特殊で、一針一葉といって、一本の芽と一枚の葉くらいで摘みます。おかげで少量しか摘めません。まあ、のんびり丁寧に摘むことが大切です。
 通常は一針2−3葉か、下の葉を「こくる」ように摘んでいきます。そうすると一時間に1kgぐらい摘めます。しかし品評会では100gぐらいがやっとです。それだけ貴重な葉です。
 それを通常の1.5倍くらいかけて丁寧に揉みあげます。できたお茶は色は薄いのに旨みが強いとろんとしたお茶になります。

 揉み始めは5月3日
 当園は5月3日から揉み始めることになりました。そこで連休明けから順次発送できそうです。ところで3日には秋葉山で手揉みの献上茶つくりがあります。山のてっぺんで揉んでます。お茶時期ではありますが、この一日だけは手揉みに参加しています。

 お茶揉みしませんか2001.5.2.
 今日は八十八夜。春分から数えて今日がお茶の香りと味が一番のっている日とされています。近くにお茶の木があるという方。早速摘んでお茶もみしてみませんか。詳しくはココをクリック
 自分でお茶を揉んでみると結構おもしろいんですよ。マイティーが静かなブームにもなっているようです。もちろん天ぷらにしてもいいし、炒めた葉をちょっと揉みこんですぐ飲んでみるのもよし。いろいろ試して下さいね。

 本日で5年目突入!
 ホームページをつくり始めて4年たち、5年目になります。ちなみに百姓になって早8年1ヶ月。どちらも、だいぶ勝手が分かってきたのでさらに精進していきたいと思います。みなさまのおかげで私たち百姓も生かされます。多方面よりの応援ありがとうございます。
 ところで、社会の動きも急ですが、天候が不安定でだんだん育てにくくなっているような気がします。いろんな意味で頑張らないといけない時期だと感じています。山に住む意義、茶の存在理由など、深いところも見つめていきたいと思います。こうした思いを、みなさまにはお茶という形にしてお届けしたいと思っています。

 よくいただくご質問にお答えしますコーナーつくりました 2001.5.3.
 メールや葉書でご質問をいただいてありがたいと思います。おそらく他の方も知りたいのではないかと思い、ご質問コーナーをつくりました。詳しくはココをクリック
 本日は秋葉山のてっぺんで、秋葉神社への奉納の手揉みをします。雨が降っています。こんな日は乾くのに時間がかかるんですよね。頑張ります。それにしても毎年3日には雨が多いですね。

 秋葉神社でのお茶揉みの様子
秋葉神社手揉みの様子 今年で33回目になるそうです。お茶は 火 によって沸かした蒸気で蒸した葉を、火 であぶって乾かしてつくります。まさに火と人の共同作品。秋葉神社は火の神を祭っています。
 手揉み保存会にまじって、千葉と東京からやってきた若い女性が2人、揉んでました。その熱心さにびっくり。かわいい女性の参加におじさん達はおお張り切り(^o^)。一人はお茶に興味があって、紅茶コーディネーターや日本茶インストラクターの資格をとって将来はそれを生かした職をしたいとのこと。もう一人は学生さんが泊り込みでなんでも手伝わせて欲しいとやってきた娘。いずれも目をきらきらさせてお茶の面白さを語るあたり、お茶も捨てたもんじゃないと思いを新たにした次第(^o^)。お茶関係の皆さん、世の中変わってきてますぞ。

 お茶揉み開始 2001.5.4.
 今日からお茶揉み開始です。通常雨は品質低下の原因ですが、昨日までの雨はプラスになったと思います。さてさて、寝る時間以外は茶工場にいる毎日。どこまで実況中継できるか分かりませんが、お茶つくりのお祭り騒ぎをお伝えしていきたいと思っています。
新聞切り抜き 秋葉神社での手揉み
 静岡新聞の記事に昨日の話題がでました。カラー写真にσ(^^)の横顔が、ちょっぴり。
記事本人部分拡大<本人拡大

 お茶揉みは楽しい 2001.5.5.
 お茶を揉むのはやっぱり楽しいです。お茶を蒸す時の青臭さから甘い香りへかわる至福のとき。そんな香りとお茶時期の活気を見て小学校とか通い育ってきたせいか、この香りをかぐと自然と元気になっていきます。太陽が顔を出して日があたってきていますから、今日明日あたり香りも色も出てくるのではないかと期待しています。
 お茶はホントに直前までの天候に左右されます。もちろん考えられる限りの人為は尽くしますが、天候の変化の大きさに比べると小さな力です。自然の恵みってそういうのを全てひっくるめていうのであって、それを頂くことが本来の自然のリズムなのではないかと思ったりします。

 当園の一番いいお茶を摘みます 2001.5.6.
おもて前 の茶園、寒冷紗でやや遮光 4月下旬より涼しい気候で、新芽の伸びがじっくりだったのですが、本日当園の高級煎茶 松印の半分を摘みます。10日ほど薄い寒冷紗をかけて新芽をやわらかく、色をよくしたものです。今から楽しみです。明日もう半分を摘みまして今年の松印が完成します。

新芽を拡大 拡大した新芽です。きれいな緑色です。写真で緑は難しいので完全にお伝えできず残念です。

 というわけでやや遅れています。一番おいしい時期に、より良いお茶に仕上げたいと考えています。予定より数日遅れると思いますが、涼しい気温がおいしさを増すと思いますので、今しばらくお待ちください。

 お茶の色と味がのってきました 2001.5.7.
 今、交代がきて帰るところです。寝ます。ところで昨日のお日様のおかげで、ホントに色も味もよくなりました。まさに自然の恵みです。揉んでいて、手の感触がやわらかく、粘りがあって、香りが出ています。細かな薄い黄緑色の産毛のようなものが舞っています。これは葉の裏に生えている毛で、高級なお茶のみに出てきます。急須から継いだとき、お茶の表面に細かな毛が浮いているのです。お気づきでしょうか。
 このように直前の天候で変化する作物です。天気予報とにらめっこです。松印はかなりよいです。おたのしみに。
 お茶の価格表を変更しました。値段と味の違いを☆印で表してみました。参考になるでしょうか?

 お茶を仕上げています 2001.5.8.
 お茶を仕上げています。荒茶から雑味になる細かい粉を取り除いたり、大きな茶葉を切断し、ふるいわけして、再度乾燥させます。ふるいわけするのは乾燥が均一に出来るように大きさを揃えるためです。

 それにしてもひざから下が張ってきました。運動不足かア。コンクリートの上に一日中はやはりこたえます。ふぅ。

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