お茶農家の八蔵園にメールで頂いたご質問

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このお茶の特徴はなんですか
  山のお茶の特徴は、やさしさ&力強さです。山の香り味と渋みが強いです。

 それで、新茶は荒っぽく、夏を越えると、まろやかになるという特徴もあります。お茶屋さんは、私どもが育てたお茶をそのまま冷蔵庫で寝かして、秋以降に蔵出しして使います。本物のお茶とはこういうものを指すといわれます。

 土壌は三倉層という古生層で、粘り気のある赤土です。お茶の専門家が言うには、古生層は最も適するとのことですから、恵まれた土壌です。

農薬の心配はありませんか
  この地域は標高420mの高地にあります。涼しいゆえに虫が少なく、また森林に囲まれていて、生物がいっぱいいるおかげで、天敵が多くて虫の害が少ないです。こうした自然環境の利点により、少々工夫すれば、農薬を散布しなくてもいい環境にあります。

 減農薬という言葉がありますが、この地域は無農薬の農家もあたりまえの地域なのです。(無理をして使わないで栽培したお茶はウマくないです)。

  分析結果もありまして、農薬類は一切検出されていません。

  また、茶の育つ環境も大事です。排気ガスや工場の隣の茶園など問題外です。茶園では清涼な空気と水で光合成して育ってますし、製茶に必要な空気と水も、山が育んだおいしいものです。

値段の違いはどこにありますか
  1つは収量や手間の違い、そして味の違いが値段に反映しています。値段のいいお茶はまだ若い芽を摘みますので同じ面積の茶園で比べると収量が少なく、また製茶も時間がかかる上に歩留まりが悪いために、少量しかできません。この味の特徴は渋みが少なく旨みや新茶の香りが多くなります。ぬるいお湯でゆっくりと出す方にお勧めです。

  お手ごろな値段なのは、十分に生長して色が出て収量が多く、揉むにも時間が短くてすむお茶です(当方で特上煎茶や上煎茶)。この味の特徴は、旨みはほどほどで渋みもほどほどです。

  当方で100gあたり400円以下のお茶は二番茶になります。一番茶は前年の夏から冬の間に貯め込んだ栄養を、春に生きるために一気に放出するため味がのりますが、二番茶はその残りの力と光合成とででるものですし、気温が高いのですぐ大きくなるために、余裕があるときに出来る旨みはほとんどなく、渋みが強くなります。さっぱりとしていて夏や熱湯でだすときにはおいしいと思います。

お茶のg数の目安は?
 メールでお茶のg数の目安のご質問がありました。1袋あたり100gがいいか200gがいいか。だいたい一ヶ月で消費してしまう量が適量です。一ヶ月程度でしたら、袋の端を二重におって、ピンで留めておけば変質しません。(湿気ないようにお気をつけください)

 特に私たちの山のお茶は、熟成すると力強さが熟成されてまろやかになるという特徴がございます。そこで、飲み始めは新鮮な茶葉の香り、次第にまろやかさを増していくという楽しみもいかがでしょうか。

まぜものをしていないお茶が欲しいのですが
  私たちの地域で生産されたお茶です。さらに、静岡県はアミノ酸などの添加を全面禁止しています。

 また農家ですので自分で育てて加工したお茶しか使いませんので、アミノ酸や香料、他地域のブレンドなど全く心配ありません。

荒茶で欲しいのですが
  荒茶でもお渡しします。ただし4月までにご予約をお願いします。荒茶は水分率が高く、保管方法を誤ると湿気てまずくなります。また、詰めにくいので小口でのお取り扱いはいたしておりません。500gか1kg単位でお願いします。

深蒸し茶はありますか
  申し訳ありません。

 山のお茶は深蒸しにしても緑色にはなりません。また深蒸しにすると、夏以降には味がボケてしまっておいしくなくなります。この地域のお茶のもつ力を100%引き出すように努力いたしておりますので、ご了承いただけると幸いです_(_ _)_。

有機栽培茶はありますか
  有機栽培は有機JASマークを貼るには、新たに製造業者の有機認定を受けねばならず、認定料が高く二の足を踏んでいます。しかし、ご必要な方はご連絡いただければご用意いたします。

 現在扱っています全てのお茶は、法的に認定されたものではありませんが、「新特別栽培ガイドラインにもとづく表示、農薬を使用しない栽培茶、このお茶には定められた有機肥料のみ使用しています。」といったものになります。

静岡県でお茶の生産量が多い理由を教えてください
 静岡県は、江戸時代初期から茶の生産が盛んでしたが、
明治期に清水港が茶の輸出港になってから、特に生産量が伸びました。

 明治2〜3年ころになって、職を失った江戸から幕臣たちの移動が最も多い地域でした。彼らは家族と伴に、牧の原台地、三方原台地、富士愛鷹山麓などに、士族が家族と伴に入植したそうです。

 当時、利用されていない荒地だったところを苦労して開拓したそうです。しかし、永年性作物である茶園が成園として、収穫できる明治10年頃には、輸入の価格が下落し、茶園を残し離散してしまいました。残った茶園は、農民がひきついで、集団産地として形成されていきました。

 同時に、茶商などの流通に携わる人や関連産業が集積していること、地元にお茶を飲む人が多いことなども、今の静岡茶を支えています。
 また、気候的にみますと、温暖で雨が多く茶の生育に適していること。
土壌から見ますと、茶の生育に合うような土質だったこと。
土地利用から見ますと、農地としては茶以外は不適な未利用地が多かったこと。大消費地に近いことなども、要因としてあると思います。

遊びにいってもいいですか(^o^)
  どうぞどうぞ(^o^)/。夏など近くでキャンプも出来ます。おいしいお茶をお出ししますのでお気軽にお寄り下さい。


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