2001年6月、7月

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 二番茶と来年の新茶のために 2001.6.3.
 二番茶の準備はもちろんですが、来年の一番茶のための作業がもう始まっています。その一つは中切りといって葉っぱを落として、枝を刈り込んでしまします。こうして若い枝を常に保つことが、おいしいお茶が出来るポイントの一つなんです。

 「行く!行く♪」
 共同農場の中切をしています。仕事のメンバーは6戸で何人かいるのですが、とりあえず僕ともう1人の2人で、金曜日と土曜日に仕事したので、日曜日はお休みにしようとしました。ところが朝になって、他のメンバーが仕事をするということで、それではお休み止めて仕事をしようと電話をかけました。

 「行く!行く♪」。その声は遠足に行く前の、あるいはお出かけ前の子どものごとく、はずんでいました。うれしさが電話から伝わってくる!

 なお、その相手は80を越えたおじいさんです。たいへん元気なのです。

 友達(藤平君)のご両親が遊びにきてくれて、おじいさんと仕事をしているのをみて、こういう違う世代が一緒になって働くのがいいねとおっしゃってました。あたりまえだったのですが、農業の良さの再発見かなと思いました。

 しばらく更新できませんでした
 お茶時期は、7:00に起きて、茶工場に行ってお茶揉んで、夜の3:00過ぎに寝るというのの繰り返しで残念ながら余裕がなかったのですが、その後パソコンが壊れました(+_+)。またコツコツ更新していきます。

 高校生レベルにもどっちゃった 2001.6.4.
 顔が真っ赤に焼けています。ずっと炎天下のもと、肥料をふったり中切りしたり。さて、高校生レベルに下がってしまって、回復しません。お茶時期に、体重が4kg減りました。お茶は蒸気で蒸した後、効率よく乾かしていくのですが、僕たちも乾いていくようです(^^ゞ。おかげで高校生の頃まで戻りましたが、さすがにふらふらしますね。。。かなり食べているのですが、ぜんぜん回復しません。このまま二番茶に突入か。。。

 虫歯予防デーには緑茶
 6月4日はムシバ予防デーらしいのですが、お茶には口の中をすっきりさせ、フッ素がムシバを予防するといわれています。お茶で予防できますが、やっぱり主役は歯磨きですよね。

 恵みの雨 2001.6.5.
 2時ごろからぽつりときた雨が、3時過ぎから降り出しました。土がからからに乾いていましたから、まさに恵みの雨です。ここで降ってくれると、水源の心配をしなくてすみます。少雨ではありますが、山から湧き出す水は、結構よくでています。昨日はついでに立ち寄って、湧き出したてをいただきましたが、とろっとしておいしかったです。みなさんにお届けするお茶をつくるときも、この水を沸かして蒸気をあてて青殺しています。まさに山の恵みです。

 二番茶 2001.6月下旬
 二番茶を7月5日まで行いました。天候が良すぎて、ウンカという虫が増えてしまってたいへんでした。実は工場をあげて今年から無農薬に取り込むことになりました。一方でウンカがこんなに出たのは初めてというくらい多い年でした。ちょっとたいへんなスタートです。

 紅茶つくりの研修 2001.7.3.
  先日紅茶つくりの研修に行ってきました。センセは伊久美の斎藤さん。

 おととしから本を読みながら何度かチャレンジしていたのですが、なんか青臭いとか飲めない。。。一見は百聞にとのことわざとおり、こっちの仕事は他の人に頼んで行ったのです。

 斎藤さんは結構有名人です。ウーロン茶の本場の農家に泊り込んで勉強した方ですから、つくる紅茶はウーロン茶の発酵の進んだ紅茶というもので、ストレートで飲めるのがポイントです。国産紅茶っぽい と言ってました。僕は紅茶も好きですが、ほとんどストレートで飲んでしまうので、これはストレートで飲めるといわれても、よく分からないのですが、すっきりとして飲みやすいのは、確かなようです。で、結構売れているようですからたいしたものです。

 僕の本をみながら(といっても全く詳しくない本なので思い込みでやってましたが)、根本的に間違っていました。初めに水分をほどよく抜く点や揉みこむ意味、そのあとの発酵など。

 正午から午後7時まで、ほぼ休みなしに機械に生の葉を入れて出してを続けての作業は、やや曇っていたとはいえ、たいへんなものです。でもなんとなくコツはつかめたぞ。

 紅茶つくり 2001.7.5.
 で、早速紅茶つくりです。4日にとってきた葉っぱを薄く広げて水分を飛ばします。途中で少しかき混ぜながらイチョウさせます。イチョウとは乾かすとか痛めるとは違い、発酵の前段階のつもりで、やや発酵するようにさせることで、ここもポイントです。

 一昼夜するとやや花のような香りがします。かぐわしいです。これを煎茶の揉捻機に入れて圧力をかけて揉みこみこなごなにします。だんだんと色が褐色になって、紅茶の香りがでてきます。ちょうどよい加減になったら、籠に入れてビニールかけて日なたにおいて加湿して加温します。強い日差しの元自分で熱をもつようになります。それを乾燥させます。

 普通の乾燥機でやったら、時間がかかり玉になったり粉々になってしまいました。ここだけしっぱーい。かなり水が多い状態から乾かしますから、なにか考えないといけないなあ。

 できた紅茶は。。。ややくせがあるような気がしますが、あっさりとして飲みやすいとの意見がでました。とりあえずは飲めるようです。

 もっとおいしくつくるぞ。

 で、紅茶つくりはなんの役に立つかというと、やっぱり緑茶をよりおいしくするためです。特にイチョウが緑茶に使えないかと思っています。

 NHKスペシャル 「あなたも会社をかえられる」をみて 2001.7.14.
 同じ年代の人が語っていました。その目と落ち着いた口調そしてなにより行動力に刺激をうけました。サラリーマンというと、会社の歯車の中に組み込まれていく、事なかれ主義に陥りやすい点。それが熱心にしかし淡々と行う姿。社内風土を変える為に、メールやプレゼンやプロジェクトを駆使しています。おそらく画面に移らない苦労は多々あったでしょう。でも楽しんでやってますね。

 大切なのは違う意見を言える場が持てるか、それを現実に生かしていけるかの2点であると思います。実行する人は気がついた人、その上の人の度量が必要なんですね。

 さて、これは例えば農業にも地域組織にもいえることです。農村はとかく保守的というイメージがありますが、それを変える手がかりになると思います。当地域は結構風通しがよくて、若い人の意見も通ります。そういう土壌を先人が作ってきたのですが、僕たちはそれをさらに発展させる必要があります。

 これから必要とされる人材が第2部でした。例えばサッカーの中田選手の例があげられていました。サッカーのフィールドから少しずれてる感覚を持っている。このフィールドのずれによりサッカーを客観的にみれる。それがより深く理解する力になっていると。

 異端児であること。その異端であることを楽しむ。たたかれることもあるけど、それは中途半端にでたからで出過ぎた杭は打たれないと。逆にいえばこうした異端を抱擁できることが今後のトップの条件になってくるのでしょう。

 21世紀ビジネス塾 コミュニティー戦略
 大型ショッピングセンターに、全館バリアフリー、映画館にも専用席、ボーリング場にも補助用具がある。さらにそこはディサービスにも取り組んでいました。ゆっくりと買い物が出来るのがポイントです。

 こうした地域とのコミュニーティを育むような企業活動が必要であるということでした。そのためには人を支援する基盤をまずつくっていく必要があると。

 コミュニティーと人を育て生かす。農村はそうした相互扶助の精神で動いてきました。それを しがらみ などと呼んで壊すか都市に逃げるかでしたが、結局は新たな仕組みを作り出す必要が出てきたということでしょう。僕たちも新たな関係を農村でつくっていきます。

 来年の一番茶の親葉が今成長しています 2001.7.15.
 お茶の葉の刈り落としです。ずーと続きます。そしてこれから出てくる葉が来年の一番茶の親葉になるのです。つまり、これから出てきた葉が、この夏に光合成をして力を貯め、秋と冬にも力を温存し、そして来年の春、葉の根元から来年の一番茶の芽が出てきます。大切な葉がでてくる時期です。

 日差しが強いので、少しづつ葉を落としていかないと、日光のあたっていなかった下の葉が焼けてしまいます。天気と相談しながらの仕事になります。

 6月に行った中切りとの違いは深さです。深く刈り込みますと回復に時間がかかります。秋までに回復しなければいけませんから、時期と高さが決まってくるのです。

 暑い夏こそお茶をいかが その1 熱いお茶の場合 2001.7.16.
 お茶のもつ「清涼感」で、気分をすっきりさせてくれます。私的には上煎茶や煎茶(並)を熱めのお湯でさっと出したお茶がこの時期好きです。熱いお湯ですと、必要以上に飲みすぎることがなく、またお茶の成分のおかげか体が涼しく感じます。

 今日も夕立がありました。梅雨に少なかった分を回復してくれそうです。ほっとしてます。

 暑い夏こそお茶をいかが その2 冷茶の場合 2001.7.17.
 湯飲み茶わんには氷を。高級煎茶や特上煎茶を、60度ぐらいのぬるめのお湯で90秒。氷の上から注ぎます。こうすると色が黄緑色のままで、香りも旨みも渋みも程よくでます。

 暑い夏こそお茶をいかが その3 冷茶の場合 2001.7.19.
 急須に大さじに軽く一杯の茶葉を入れ、水100ccを注ぎ、冷蔵庫に入れておきます。一時間おきますと、ほどよくいただけます。夜このようにしておいて、朝頂きますと、溶け出せるほとんどの成分がでますので、目覚めのいっぱいになります。ただし、空腹時は少量にしたほうがよろしいですね。

 暑い夏こそお茶をいかが その4 春野っ粉の場合 2001.7.20.
 500ccのペットボトルに1袋か2袋の春野っ粉を入れます。沈殿しますので振りながらお飲みください。

 お出かけには凍らせておくと便利です。混ぜた後冷凍庫に入れカチカチにしてから、タオルにくるみますと、お昼までに溶けないことが多いです(^^ゞ。半分か2/3くらいの水に春野っ粉を溶かしてから、出掛けに水を足してタオルにくるんで出かけますと、数時間後にちょうどよくなります。なお、水の量はいつ飲むか、暑さによって工夫してください。

 春埜山捜索てんまつ記 2001.7.23.
 既に無事見つかったので今後の教訓としておおまかに解説

 イベント情報を新設 2001.7.26.
 春野町周辺のイベント情報です。ミュージカルや公共施設、福祉センターのお風呂などの休館日など。
夏休みはお風呂が19:30まで入れる日が結構多いんですよ。

 曇りと雨で一息 2001.7.27.
 雨が欲しいです。天竜川水系では10%の取水制限が始まっています。当方は水源こそ枯れないものの、川は小川になっています。最近雷がメインの夕立があって、夕方は過ごしやすいです。特に今日は曇って過ごしやすく、夜半にやや雨が降り、やや一息です。もっと降って欲しいですが、台風が大きく外れたので降りそうもないですね。

 茶園の伸びにやや影響が出始めています。お天気には勝てないのは十分承知ですが、雨雨降れ降れ。

 八蔵園への詳しい道順のページを作りました。 2001.7.28.
 八蔵園に訪ねてきて下さる方が時々いらっしゃいます。山奥までよくおいでくださいました。農家ですので畑に出かけていた場合など、対応が不十分ではございますが、出来る限りおいしいお茶をお出し致しますので、お気軽にお立ち寄りください。あるものでよろしければ、野菜などおすそ分けいたします。

 さて、横浜から地図も見ずにこれる方もあれば、新宮池などに行ってしまう方もあります。そこで、八蔵園への詳しい道順のページを作りました。高低差表とポイントごとの写真と解説です。また、鳥瞰図(30k)もあります。いかに山の中かということがお分かりいただけると思います。

 肥料降りと草取り 2001.7.31.
 伸び始めた芽が来年の親の葉になると以前説明しましたが、その親葉のために肥料を降っています。一袋20kgありまして、それを担いで歩き回ります。同じ成分で考えると、有機質肥料ですと、1.5倍の体積になりますので、1.5倍作業が増えるということがあります。

 草取りは、いつもなら草の生長量がものすごくて、仕事が追われますが、最近の雨不足で、草の生長がゆっくりなので、今年は大きくなる前に取れています。大きくなると、根は張って抜くのに力が要るし、抜いてそのまま置くとまた生長する事があるし、種が飛ぶとまた増えるしでいいことなしです。今年はいいペース(^o^)。

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