（5）_

− 2001.08.04 −_

　あぁビックリした。あぁ驚いた。本当に心臓が跳ねた。過去、音楽クリップを観ていて思わず身を乗り出したことがあったか？ tetsu め、hyde が刺さずにいられなかったほど、一体どんな重い罪を犯したのだ。
　ここもポイントは tetsu の表情にある。骨董店主と同じく驚きのない表情。刺されることは承知の上だった。だからなぜだ？ ああ、曲が終わってしまう‥‥。

◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇

・ ラスト＝シーン、刺殺された老貴族の姿に重なるhyde

第10の謎 : 椅子に腰を下ろし俯いた hyde に殺害された老城主のシルエットが重なる。これは何のイメージか？

　お、hyde を老城主の生まれ変わりとすれば全てのつじつまが合う。しめしめ。hyde が城主ならば、tetsu は執事の生まれ変わりだ。だが単なる復讐劇ではない。
　執事は世襲制だ。執事となるべく生まれた者は、子どもの頃から次期当主となる者の側近く仕え始める。それは20になり40になり70を超えた殺害当時（推定）まで続いた。城主 hyde にとって執事 tetsu は親兄弟よりも信用のおける唯一の人間であった。

　しかしあくまでも主従関係にある。「半身」などという、きれい事はそこにない。城主の心にあるのは「私のものは私のもの、お前のものも私のもの、そしてお前も私のもの」。「なぜ私を殺した」でなく「私から離れることは許さぬ」なのだ。‥‥怖い。ちょうど刺した場面で城主 hyde が「私のかけらよ〜」と歌っているから、なおさら怖い。
　歌詞はこのあと「力強く羽ばたいてゆけ〜」と解放するが、映像では究極の束縛をしていたのだった。hyde さん、歌ってることとやってることが違ってます。

　だてに70年近くも仕えてきたわけではない。執事 tetsu は城主 hyde の性格など周知。己が辿る運命もまた周知であったからこそ、刺されたことに対して驚かなかった。そうでなければ普通はグッサリやられた瞬間「ハ、hyde？　なにすんじゃあ〜お前〜！」である。

◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇

　さて、問題のkenとyukihiroだが。

■ yukihiro攻略
■ ジャケットは口ほどに物を言い
■ バンド名なぞ知らずとも
■ 続・バンド名なぞ知らずとも
■ オレ達にクリスマスはない
■ 遅れてきたファンVer. ライブ！_
■ 正しいCD購入法
■ yukihiro攻略2
■ 見知らぬtetsu
■ この１曲を聴く作法
■ 見知らぬtetsu外伝
■ ストーリー＝テラーに挑戦
　　　‥‥‥‥（おことわり）
　　　‥‥‥‥（1）
　　　‥‥‥‥（2）
　　　‥‥‥‥（3）
　　　‥‥‥‥（4）
　　　‥‥‥‥（6）
■ 真実の音