「リミックスはどうも苦手」とお嘆きの諸兄にお贈りする、yukihiro リミックスを聴くコツの巻〜の前に。
リミックスアルバムのタイトル「ectomorphed works」は『細身の人』という意味の「ectomorph」に『編集者』の略語「ed」を付け、商売道具の腕以外は細作りな yukihiro をイメージさせたものだと、ずっと思っていたが、実は『形態』という意味の「morph」と『外質』という意味の「ecto」を掛け合わせた造語で、『新しく生まれ変わった作品たち』という意味になるのだそうだ。エイゴ トテモ ムツカシイ。 本題に入る。「俺様の世にも美しいメロディーを変えることは許さん」と ken からきつく言い渡されているのか「俺様の世にも麗しい歌声に手をつけることは許さん」と hyde から厳に戒められているのか yukihiro 本人の宗旨なのか、リミックスにおいて hyde の声はほとんどいじられていない。つまり原曲の主旋律は丸々残っているが歌伴はガラリと変わっており、原曲のアレンジがインプリンティングされた脳は違和感を覚えやすいという寸法である。「違和感なんて感じない」「違和感も乙なもの」という方ならいざ知らず、そうでない方は早い所ぬぐい去りたい、この違和感。そこで。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ＊ 対策その１、リミックスを先に聴く！
レコメンドの「HEAVEN'S DRIVE」でも紹介したが、これは遅れてきたファンが遅れをとっている間だけに許された、いちばん手っ取り早い方法である。是非いちど、１曲でいいからお試し頂きたい。なんともいえぬ面白い感触を味わえる。残念なことにリミックスアルバムを買った時点でついにラルクの今に追いついてしまった。
『リミックス盤先行発売』でもしてくれない限りこの聴き方はもう出来ず、あの不思議な感動も２度と味わえなくなってしまったのだ。これからラルクを聴き「ecto〜」を買おうという方が羨ましくてたまらない。残されている楽しみ方は「yukihiro が次にリミックスをするのはどの曲か」賭をすることくらいか。（「THE NEPENTHES」に、未だに拝んだことがないが本当に発行されたのか2000円札、を１枚） 「そんな聴き方は邪道よ！」とおっしゃる諸姉は、こちらの正攻法をどうぞ。 ＊ 対策その２、ボーカルを聴かない！
そりゃもう原曲のアレンジがインプリンティングされた脳に「これは別の曲なのだ」と教え込むほかない。とにかく yukihiro の歌伴に集中して聴く。途中、hyde の声に流されそうになってもグッとこらえて yukihiro を聴く。yukihiro のアレンジを主、hyde をコーラスというバランスで聴く。これを２回も繰り返せば違和感は消える。
このバランスを逆転させる聴き方でも無意識に聴いているのとは違ってまた一風変わった感触が得られるのでお試しあれ。 これらの聴き方、違和感をぬぐうために編み出したわけではありません。気に入った音楽はためつすがめつ色々な聴き方をするので、もしかしたら応用が利くのではないかと思ったのだが、いかがなもんでしょう。 |
CONTENTS
NEXT