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(2)_ − 2001.08.04 −_ |
放っておいても10日もすればあの世行きであろうヨボヨボ城主をなぜ、八等身ナイス=バディ老執事は刺殺したか。簡単だ。恨みである。今やらねば自然死である。そんな死に方はさせんということだ。 和洋問わず時代劇ではよく主人が使用人の美人妻にお手つきをする。多分にもれず、執事妻はお手つきされてしまったのだ。執事の妻は主人の妾となるも、当時の女性は泣き暮らしているだけで死んでしまう。主人からしてみれば「愛され贅沢し放題だったのになぜだ」であるが、執事からしてみれば「元妻を死においやった張本人」以外の何者でもない。 しかし当時の執事職は世襲制である。その家に男と生まれたからは、体に流れるは骨の髄から執事の血であり主人は絶対的な存在として君臨する。執事の心中は、愛する者を奪われ失った恨みつらみ千万であっても主人に刃を向けることはできなかった。 が、人間、歳を取るとしばしば記憶に空白の時間が生まれがちになる。抑制のタガはその隙をついてバラリと外れ、悲劇は起こった。だから老執事は我に返ったとき「私はなんということを!」と己がしでかした事態に驚愕したのである。 短剣は誓いの印や褒美・認知などの証として主人から与えられる。亡き元妻が主人からもらい受けたものを、形見としてこっそり隠し持っていたのであろう。…歴史小説の読み過ぎ? ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 1927年 イギリス=ロンドン/骨董店主の目前で美女、紳士に刺殺さる 第2の謎 : 紳士はなぜ、わざわざ骨董店主の前で美女を手に掛けたのか |
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■ yukihiro攻略 |
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