最北端に立つ - 8月12日
いってらっしゃーい
薄曇りの空に陽がさして、一瞬、利尻富士の山頂が見えた。めずらしく朝飯も作って(卵スープとパンとカモミールティーだが)7時半頃出発。ゆっくりと時計回りに鴛泊のフェリーターミナルへ向かう。8時40分出航。突然外で歌が始まる。見てみると「利尻グリーンヒルユースホステル」の旗を振り、ギターを抱えたメンメンが稚内へ帰るホステラーを送りに来たのだ。「いってらっしゃーい」「いってきまーす」「またきてねー」「またくるよー」の声をかわしてニュー宗谷は岸壁を離れた。
ジョナサン
かっぱえびせんでカモメが釣れる。フェリーについて飛ぶカモメの集団が器用に空中でえびせんをキャッチするので、子供が蒔きまくっている。でも、餌に目もくれず(と、見える)ただ船を追っかけて飛んでるだけのやつもいる。きっとジョナサンという名前なのだ。
最北端に立つ
稚内からいよいよ最北端、宗谷岬へ。写真でお馴染みの△(最北端の碑)は唐突に国道の脇に現れた。とはいえ、あれだけの数の車とバイクが止まっていれば見逃すはずもない。最北端の地はもう少し「さいはて」っぽく寂しげであって欲しかったが、これは仕方がない。一大観光地なのだ。利尻のフェリーターミナルで少し話したライダー2人と一緒に着いたので写真を撮りあう。これが順番待ちの後すばやいダッシュで撮りに行かねばならずなかなかに大変だった。カニとほたての入った「特製ラーメン(ここで思い切って「うにいくら丼
」を食べなかったことを後に後悔することになる(^^;)」を食べ、最北端土産を買って折りかえしである。
北海道的距離感
オホーツク海のブルーと何もない丘陵地帯のグリーンがとてもきれいなR238を浜頓別へ、そこから内陸部へ入り音威子府、美深、名寄、士別と進む。アベレージはかなり高いのだがやはり距離がある。美瑛で夕日をと企んでいたが、旭川でちょっと道が判らなくなって間に合わず。おまけに雨が降って来た。落ち着け落ち着けとカッパを着て走る。美瑛の丘は暗くて何も見えない(次の機会にはぜひ!)深山峠を越えて上富良野に入るとこちらは雨が降っていない。わずかの間で局地的に降ったのかと思ったが、よくよく考えてみれば旭川と富良野は50km以上離れているのだ。どうも距離の感覚がおかしくなっている。
そういえば、これは帰ってから気付いたのだが、北海道のツーリングマップの縮尺は20万分の1で他のものと違っていたのだ(ちなみに東北だと13万分の1)道理で走っても走ってもなかなか次のページにならないわけだ。それでもそれっぽい時間で走れてしまうだけに最後まで気付かなかった(^^;
7時半頃ようやく中富良野森林公園キャンプ場に到着。すばやくテントを張ってすばやく晩ご飯を作って食べる。今日はここまで。
本日の走行:368km
4日目 | 5/8 | 6日目
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