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Wind's Twelve Quarters - Motorcycle Touring Scene
 
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童話と民話のIhatov (1)

東北 August 12-15, 1999 Kawasaki GPZ900R A12

 

無計画の計画 - 8月12日

出発は夜
昼まで寝て寝不足を解消しなんやかやと雑事を片つけていたら夜になってしまった。今回は天気もあまりよくなさそうだしキャンプの予定はない。いつもよりは数段コンパクトにまとまった荷物をリアシートに括り付けて20:00の出発である。
柏から常磐道にのって最初のSAで21:00。やはりお盆で車が多い。それでもしっかり流れているのが常磐道のいいところである。行けるとこまで行ってSAでごろ寝かなという無計画の計画でぼーっと走る。

雷鳴の道
ときおり濃いグレーの曇り空が白く光る。南から流れこんでいる湿った空気で雷雲が発生しているのだ。走っている間は降ってくれるなよと祈りながらペースを上げていった。
それにしても夜の走行は快適である。湿り気を帯びた夏の夜の重い大気の中を潜り抜けるように走る。オールメッシュのライディングジャケットを着ているので、生温い空気でも走っている分には涼しい風になるのだ。日中だと強烈な日差しと暑さに悩まされたことだろう。
日付が変わる前、今日最後のSAになる中郷にて給油。この次は磐越道の阿武隈高原SAで、中郷からは80kmくらいある。通常SAは50-60kmくらいの間隔で設置されているからここは少し離れている。ゆっくり休んで出発、いわきJCTから磐越道へ。ほとんど対面通行の磐越道はあまり夜に走りたい道ではない。GPZのパワーに物を言わせているので後ろからあおられることもないが、やっぱり対面は神経を使う。しかも雨が少しパラついてきてメットのシールドに水滴が付いている。これが対向車のライトを乱反射させて視界が悪いのだ。シールドに溌水剤を塗っておくのだったなあと思いながら左手で拭き取り拭き取り走る。あー、うっとうしい、対向車があるのにライトを上向きにするんじゃない。
結局、日付が変わって2:50、福島宮城県境の近く国見SAまで走って本日は終了。ベンチでごろ寝。

本日の走行:332.0km

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