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Wind's Twelve Quarters - Motorcycle Touring Scene
 
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童話と民話のIhatov (2)

東北 August 12-15, 1999 Kawasaki GPZ900R A12

 

童話の花巻 - 8月13日

冷たい雨が
冷たい雨がパラパラと降ってきて目が覚める。国見SAの木の下のベンチで2時間くらいは眠れたのか。寝る前からどうも怪しげな天気だと思っていたが、目を覚ましてすぐ本降りになってしまった。SAは朝の5時だというのに相変らず帰省の人で混んでいる。朝飯代りにラーメンを食べカッパ着用にて出発。宮城県はさっさと通過して、ややましらしい岩手県を目指すのだ。
雨は一向にやむ気配がない。コーリンの安いカッパはともかく、グローブとブーツは既にぐしょぐしょで気色悪いことこの上なし。さらに、グローブを外すと掌が真っ黒に染まっているのである。いままでは白ベースのグローブばかり使ってきたので、あまり雨中での色落ちを意識しなかったのだな。それにしても、ここまで真っ黒になるとそれはそれで見事である。なんとかせねば人前に出られないではないか。
SAならカッパでうろついていてもまだいいけど、高速を下りたらそうもいかんしなあと思いながら走っていたら、一関ICの手前数キロの地点でぴたりと雨が止んだ。これは天の御加護と喜んで高速を下りR4で平泉へ。

兵どもが夢の跡
一関ICから中尊寺に向かってR4を走ると、少し手前に毛越寺(もうつうじ)という寺がある。開山は慈覚大師。ここも奥州藤原氏の手になる大きな寺であった。駐車場でようやっとカッパを脱げた。大きな池を中心にした浄土庭園を散策し、いざ中尊寺へ。
再びR4に出てほんの3分も走ると中尊寺に着いた。寺までは結構きつい上りが続く月見坂。途中の弁慶堂からは田んぼとその真ん中を流れる北上川の雄姿が望めるのだった。ここまででもかなり満足。さらに登り続けると本殿、そしてその奥に金色堂がある。 金色堂は金閣のようにぴかぴかの姿をさらしているのかと思いきや、妙に新しい覆堂の中、ガラスの向こうに鎮座しているのである。うーむ、風雪から守るためとはいえどうも味気ないと思っていたら、この覆堂、鎌倉の昔から金色堂を守っていて現代になってから新しい堂に変えたとのこと。旧の覆堂も少し離れたところに移築してありました。ゆっくりと拝観して月見坂を下りお昼を食べて休憩。

童話の花巻 - 賢治記念館
三度R4で花巻へ向かう。時折さあっと雨が降ってはすぐ止むといった調子でカッパを着るまでもなく、車も少ない道を快適に走った。花巻駅を探す段階で標識をひとつ見落として、市内をぐるぐる走ってしまったのはご愛敬だ。
このままおとなしく雨が止んでいるようにも思えなかったし、なにより睡眠不足で疲れている。まずは宿をとってしまって荷物を置いて観光に行こう。で、駅前のホテルにチェックイン。屋根のある駐車場でバイクも濡れずなかなかである。シャワーを浴び、着替えて外へ。部屋にいる間に雨が降ったこともあって、バスで移動することにした。バイクならあっという間の距離をのんびりと進む。たまにはこんなのもいいでしょ。賢治記念館前で下りるとまたしても坂道であった。うーむ、バイクで来るべきだったかと思いつつ登ること10分、レストラン&お土産の山猫軒に到着。ここで土産を買い、いざ記念館へ。
記念館の前には「よだかの星」のモニュメントがあった。これは好きな作品のひとつだ。

記念館の中はそれこそ色々な角度から賢治を研究している非常に興味深い内容だったのだが、いかんせん時間がなかった。これはまた改めて訪れなければと心に決めて、ホテルに帰った。

本日の走行:209.6km

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