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Wind's Twelve Quarters - Motorcycle Touring Scene
 
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Touring in the Valley Isle, Maui, Hawaii

Maui, Hawaii, U.S. December 2, 1999 Harley-Davidson Heritage Softail

 

初の海外ツーリングである。といっても、わざわざパスポートを取ってツーリングに出かけた訳ではなく、実のところは新婚旅行にツーリングをくっつけてしまったのだった。
もともとHonoluluで買い物三昧という旅行でもなかったし、ゆっくりのんびりできてバイクにも乗れてということでMauiに決定。しかし、式直前でバタバタしているうちに当日となってしまい、予約はおろか国際免許も取れてないままに出発となってしまった。
それでも、バイク、バイクーという一念が通じたのか、成田にて搭乗までの待ち時間で買ったMaui観光本でレンタルバイクの店を発見。いきなり電話で英会話はきついなあと思いながら、ホテルにチェックインしてから電話をしてみた。

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Touring in the Valley Isle, Maui, Hawaii - 12月2日

Mavrik Motorcycle
そのレンタルショップはホテルの部屋のYellow Pageにも載っていた。おそるおそる電話をしてみる。うーむ、しょっぱなからヒアリングが厳しい。それでも、 「バイクを借りたいんだけど...」と言うと、「いつだ?」ときいてくる。あわてて「日本の免許しかないけど大丈夫か?」と尋ねる。「Motorcycleの免許か?」「イエス」「それなら問題ない」ってことで、12/2の9時から5時の8時間で予約。「HeritageとFatboyとどっちがいい?」これはウィンドシールドとシーシーバーが付いていたので、タンデムしやすいかなということで「Heritage」カードの番号と泊まっているホテルを伝えて電話を切る。あー、疲れた(^^;
その店Mavrik Motorcycle(マヴリック)は、Kaanapali(カアナパリ)の観光さとうきび列車の駅の程近くAvisレンタカーの隣の小さな店だった。店に入ると誰もいない。と、外から入ってきたグラサン、ポロシャツ、短パン、ぞうり履きの兄ちゃんが店長のDarol(ダロル)だった。
「H-Dを予約してるんだけど...」
「オー、ミスター・タカイ」うむ、ちょっと違うがまあしゃーない(^^;
「これがHeritageだよ」と店内にディスプレイしてあるバイクを指してみせる。うーむ、さすがにでかい。

ほんで、色々と手続き。
ダ「普段は何に乗ってるんだ?」
私「カワサキの900cc」
ダ「ZX-9R?」
私「いや、もっと古いやつ」
ダ「Ninja?」
私「そうそう」
ダ「俺もNinjaに乗ってるんだよ(^^)」
私「へー(^^)」

さらに店内にあった空冷カワサキのドラッグマシンを指して「こいつは1,200ccオーバーにボアアップしてあって、こーんなでっかいバルブがついてんだぜー(^^)」とか、怪しげな英語ながら、バイク好き同士話している内容だけは実によく解るという楽しい会話をしておりました。
それから注意事項の説明。Hana(ハナ:島の反対側の町、途中がかなり険しく狭い道らしい)へは行っちゃダメ。オフロードを走っちゃダメ。バーンアウトをしちゃダメ等々。バーンアウトの説明の時は「ブオンブオン」(と、スロットルをひねるまねして)「キーキキキーッツ」とタイヤのきしる音まで再現してくれた(おちゃめだぞDarol(^^;)

Heritage Softail
店の表に引き出したHeritageの前でさらにDarolの説明は続く。メインスイッチはここ、ハンドルロック(巨大な南京錠であった)はこれ、リザーブはここ、ウィンカーはBMWと同じで左右に別れてる。
HeritageみたいなクルーザーとNinjaみたいなスポーツタイプの乗り方の違い(リアブレーキを使え、リーンアウトで曲がれなどなど)身振りで一生懸命説明してくれるのだった。 「海沿いの道にあるトンネルの前後は風が強いから気をつけろ。こいつは重たいから大丈夫だが、Ninjaみたいなプラスチック(!)のバイクだとひゅーっと飛ばされてしまうくらいだぞ」って、Ninjaつかまえて軽いバイク呼ばわりするか...(^^;

しかし、こんなふうにリアブレーキ使って走るんだよーと、(サンダル履きで(^^;)店の前をぐるっと走ってくれたDarolの巨体を見てると、こいつらにはNinjaは軽く感じるんだろうとしみじみ納得できるのだった。Heritageがでかく見えないもんね。

ほんで、最後に私が店の前をぐるっとひとまわりして見せてDarolのOKが出た。日本のいわゆる中免でも乗れるのだが、ちゃんと運転できるかどうかは別問題で、一応チェックをしてるらしい。重いけど重心低くてめっちゃ安定してたんで、問題なし。ついフロントで止まろうとしてギクシャクしてしまったブレーキの慣れだけがちょっと戸惑うところかな。タンデムでもひとまわりしていざ出発。

The Road to Kula
ルートに選んだのは島の真ん中にそびえるHaleakala(ハレアカラ)山の中腹にある高原地帯Kula(クラ)とその先のワイナリー。Mavrikを出てしばらくは海沿いの30号線を走る。だいたい40マイルくらいの巡航速度でなかなか快適である。ただ、眼鏡に挟む式のサングラスが風でパカパカ動いてしまってこれは失敗。ここですれ違った同じくH-Dの地元ライダー?からピースサインならぬシャカサインをもらった。うーん、ハワイだ:-)
Kahului(カフルイ)の空港方面へ向かって走っているうちに曲がるところが判らなくなっていったん停車。地図を見て道を確認して再スタート。

山へ向かう37号に入ると一気にスピードが上がる。片側3車線の広い道路でみんな飛ばしているのだ。このあたりはさとうきびやパイナップルの栽培、牛の放牧が行われている。ハワイといって普通に浮かべるイメージとは違う農業地帯なのだ。しばらく走ってさらに山へと向かう377号へ左折...したかったのだが、信号が変わらない。どーも、おかしい。右側通行自体は問題ないのだが変な信号があるとお手上げである。結局、対向車がこないことを確認して左折。 道はぐっと狭くなってうねり始めた。標高もだいぶ上がって涼しくなってきたのでトレーナーを着こむ。時折牛の姿が見える道をのんびり走って、Kula Lodge(クラ・ロッジ)に到着。ここで、コーヒー飲んでいったん休憩。ロッジの横にはプロテアの花を売る店が。お土産にドライフラワーで作った人形を買う。

Tedeski Vinyard
高原の道をぐねぐねと走る。ちょっとカルスト台地を思い出した。相棒は山口の秋芳台を思い出したらしい。そんなこんなのうちに目的地Tedeski Vinyard(テデスキー・ワイナリー)に到着。何だわからない巨木があったり、お地蔵さん?があったり、石造りのテイスティングルームがあったりなかなか見所の多いきれいなワイナリーである。ハワイ産のワインというのは、もちろんまっとうな葡萄のものもあるのだが、フルーツを使ったものなんかもあってなかなかに楽しいのだ。お土産のワインを2本購入。Heritageには振り分けバッグが装備されていたので、そこにつっこむ。うーむ、楽である。パニアケースとか考えてもいいかなとちょっと思った。
ワイナリーを出たとこでつい左車線に入ってしまい、対向車にクラクション鳴らされたのはご愛敬。車が走ってないようなとこはかえって危ないね。注意注意。

Makawao: Cowboy Town
ワイナリーを後にし、来た道を戻る。山側の377号ではなく37号を選択。こちらは道が広くあっと言う間にPukulani(プクラニ)の交差点まで到着。ここで右折してMakawao(マカワオ)の町へ向かう。ここは、カウボーイの町と紹介されていたが、要はHaleakala山麓で農業牧畜を営む人々の集落である。なんてことはない小さな町、観光客は訪れることもない。下校時間になったのか、ピックアップの荷台に高校生が何人も乗って帰っていく。観光客向けではないMauiを垣間見た瞬間。
町の中心の交差点を曲がったところでバイクを止めて遅い昼ご飯にした。Kitada'sという店でハワイラーメンを食べたかったのだが、ランチタイムは終ってしまっていた。しかたなく、向かいのカフェに入る。なんでアメリカンのサンドイッチとかってこうも巨大なんかね。おいしいからいいけど。
外でちょこっと写真を撮って出発。

Gas Station
Makawaoから先はとことこと海に向かって下り、行ってはいけないと言うHanaへの玄関口、最後のガソリンスタンドのある町Paia(パイア)。ここはさらりと流してKahuluiへ、Kマートを右に見て左折。後はひたすら走るだけ。
ところで、レンタバイクも車と同じく満たん返しなのだ。どこかで給油しなければ...。Lahaina(ラハイナ)の町を通り過ぎたあたりでShellのスタンドを発見。さて、セルフサービスである。タンクキャップを外し(左右別体型のタンクだからキャップも二つ)、給油ノズルを持ってレバーを押し下げ、給油口にノズルの先端を突っ込みレバーを引く。以外と簡単、しかしどこまで入ったかがさっぱり判らん。確認しいしい給油完了。ガロンでいくらなのでどれくらい入ってどれくらい払ったのかもひとつ判らん。

Getting Back
そして、4時半頃Mavrikに帰り着く。店の前でDarolが同じようなかっこをした大男をタンデムにしてぐるぐる走っているのが見えた。何だろうと思ってバイクを止めて見ると、今度はその大男がひとりでふらふらと走り、Darolがしきりとあーだこーだ言ってる。どうも免許を取るための練習だったらしい。「走り出したら人の言うことなんか全然聞きゃしない(^^;」とDarol。あの兄ちゃんちゃんと免許取れるんかいな...。いかに大男でも運転技術はまた別の話なのだなということがよく判るへたさであった(^^;
とはいえ、いきなりH-Dで練習してるとこがいかにもアメリカではある。
かく言う私も最初にぐるッと走って見せるまでは、こいつホンマにだいじょぶかいな?と思われていたらしく、「彼がふらつきもせずにくるっと回ってきた時は、Thank God!と思ったよ」とか言ってたらしい(^^;
んで、最後にはお約束のオリジナルTシャツを買って(チキゴッドと虹とH-Dの柄でMAUIと大きく入っている)車呼んでもらってホテルへ。短いマウイツーリングの終わりでした。

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