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Wind's Twelve Quarters - Motorcycle Touring Scene
 
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童話と民話のIhatov (3)

東北 August 12-15, 1999 Kawasaki GPZ900R A12

 

民話の遠野 - 8月14日

ドーバーの白い崖
翌朝は薄曇りで、やや晴れ間ものぞいているまあまあの天気だった。朝食をとってから昨日バス観光で寄りそびれた「イギリス海岸」に寄ってみた。水が少なければ泥炭層が白く乾いて「ドーバーの白い崖」のように見えるのだろうが、最近ではよほどの渇水でないかぎり見ることはできないらしい。むしろ前日の雨で水嵩を増している川をしばし眺めて移動。

民話の遠野 (1) - 曲がり家
遠野は民話の里である。賢治も愛したという岩手軽便鉄道、現在のJR釜石線に沿って遠野へ向かった。柳田国男が「遠野物語」にまとめた民話の里は、前回訪れた時と同様やさしい山の国であった。いったん道の駅で休憩して付近の観光地図を入手し、まずは千葉の曲り屋から行ってみることにする。で、曲り家なのだが、以前にニフティサーブの某フォーラムのオフで行ったことがある岡山の広兼邸を髣髴させる、石組の上の豪邸であった。しかも、今も実際に住んでいるというから凄い。ひたすら圧倒されて出てきたのであった。
それから少し戻って続石。これは道から少し山の中に入らなければならない。息が上がって汗が滴り落ちる頃(といっても10分くらいのものだが)弁慶の昼寝場という平らな場所があった。ここに手水があったので手を洗い落ち着いたところで当りを見回すと...あった。昼寝場からさらに少し上ったところ、山神を祭った小さな祠の前に巨大な岩が。鳥居の形に二本の柱状の岩の上にさらに巨大な岩が横向きに載っている。これは、さすがに土の中に埋もれていた物が露出したのではないなあ。どうしても誰かが運び上げたか空から降ってきたか。山の中でいきなり見るとけっこうびびる奇観だった。

民話の遠野 (2) - カッパ渕
山を下りて伝承園へ、とおもったらぱらぱらと雨が降ってきた。うーん、思ったより早い、もう少しもって欲しかったなと思いつつ走る。まだカッパは着たくない。伝承園は移築された民家に実際に入れるというのが売りなのだが、いかんせん曲り家を見てしまった後ではちょっとインパクトに欠けるのであった。ただ、オシラ堂は壁面一杯のオシラサマに圧倒されるそこだけ空気の違う建物だった。

食事をしてお寺へ歩く。お寺がメインではなくその裏のカッパ渕が目的だ。しかし人が多くて風情なし。小さな流れのくせにいかにもカッパが出そうなとろりとした渕は、朝早くならもっとよかったのに。

ここで雨が本降りになってカッパ着用。確かにカッパを見ることにはなったのかとつまらん事を考えながら遠野駅へ逃げこむ。土産を買ったり、ここにもいた駅前広場の泉にたむろするカッパを写真に撮ったりしているうちにやや止み加減になったので出発。走っていると、こんどは夏というカンカン照りになってしまった。釜石線の小さな無人駅のわきにひまわりが咲いている。このツーリングで唯一夏らしかった瞬間。

この後、再び天気は下り坂となってしまった。山の中を走って水沢方面へ抜ける。東北道にのる。宮城に入る辺りから大雨。白石蔵王駅前のホテルに避難。新幹線のガード下にバイクを止める。濡れないのがよい。

本日の走行:320.7km

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