お腹の中のサシミもそろそろこなれてきた頃、本日2本目のダイビング開始である。せっかく広角レンズを用意してきたのだからマンタよ現れてくれ!と祈りつつエントリー。
マンタの現れそうな水深10〜15メートルあたりでじっと待つが、やはり今日は潮が合わないのか一向に現れる気配がない。
今日のレンズではマンタの出現を待つ以外に方法がない。他の被写体を狙ったところでこのレンズとロケーションではろくな写真が撮れない。ただひたすら待つのみ!
とうとうエキジット時間の35分が経過してしまったが、とうとうマンタは現れなかった。こればかりはどうあがいてもしかたがない。待つと決めたらひたすら待って、それでだめなら「また明日があるさ」と諦めるしかない。
他に撮る物がなかったので、ガイドのサディの勇姿を載せておく。
帰りのボートは、行きとは逆にヌサペニダのビーチ側を通る。結局この島をぐるっと一周して帰るわけだ。
このあたりは行きとは全く異なりのどかな風景が延々と続く場所だ。ビーチに並ぶカラフルな漁師のボート、小さなお寺や集会場、山の上まで耕した段々畑、などなど。
決して豊かではないが、細々と一所懸命に生活するたくましいこの島の住民の生活がそのまま目に飛び込んでくる。
そんなのどかな風景が終わり、いよいよバリへ戻る途中、前方に大きなスコールの雲が出現した。
今こちらは雨期である。雨期といっても熱帯特有のスコールがドーンと降ってあとはカラッと晴れてしまうのが常なのだが、ボートの上で前方にスコールを発見してそこへ真っ直ぐ突っ込むバカもいないだろう。何とかそらそうと方向を変えるが、とうとうスコールの雲から逃げ切れずに突っ込んでしまった。
ボートのデッキの上で、今まで暑い暑いと言っていたオジサン達は今度は逆に寒い寒いと大騒ぎである。
スコールの中は急激に気温が下がり、冷たくて体に当たると痛いぐらいの大粒の雨が辺り構わずたたき付けてくる。全員ボートの中へ急いで避難するが、今度は荒れる海の波しぶきが船の中まで巻き上げてきて体中ビショビショである。
スコールの方がましか、それとも波の方がましか、どちらにしても濡れる事に変わりはないのだが、このスコールの寒さには本当にマイッタ。
スコールを抜けるとまた一気に日差しが戻ってきて今度はまたまた暑い暑いである。
ボートの中にいると波を被ってしまうのでしかたなくデッキへ上がるが、今度は強烈な日差しに日焼けした部分がヒリヒリしてくる。本当に日差しが刺すように痛いのだ。だからといって海の上では逃げ場がないので我慢するしかない。
「真冬の日本を飛び出して、南の島で真っ黒に日焼けするなんてのは全くの贅沢。」である。日焼けから逃げるのではなく、うまく付き合って行こう考えを切り替える事にした。
暑いの寒いの言いながらも無事ダイビングを終えたオジサン達は、ホテルへ戻るやいなやまたしても毎度おなじみ、屋台探検隊出発である。
めずらしく普段忙しい大沼氏が付いて来たのでどうしたのかと聞くと、今晩ダイブセンター社長のエナ氏宅へ我々が招待されているので、連絡がある前に少し腹に入れておきたいとの事。早めにホテルへ戻るように言われて別れたが、この後大沼氏に大変な事態が起きるとは、この時まったく考えも及ばぬ事であったのだ。
ダ イ ビ ン グ ロ グ
2 ダ イ ブ |
エントリー |
13:39 |
エキジット |
14:17 |
潜水時間 |
00:38 |
最大水深 |
20.5m |
平均水深 |
13.0m |
水 温 |
29.5度C |
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