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4.やっぱり今年もサシミランチ。ウマいんだな、これが!

 前回我々のガイド役を勤めてくれた明るく日本語の達者な青年、トゥデに今年も会えると楽しみにしていたら、とんでもないポカをやらかしたらしく仕事を休んでいるとの事。
 話を聞くと、今年も我々と潜れると聞いた彼は喜びのあまり酒を飲み過ぎて泥酔状態。千鳥足で町を歩いていてつい転んだ先に建築用の竹が山積みになっていたからさあ大変、胸を強く打ち肋骨を2本へし折ってしまい、病院へかつぎ込まれて即入院。我々のガイドどころではないらしい。かわいそうだが、自分が悪いのだからしかたがない。

 今年の我々のガイドは通称サディ、多少は日本語が話せるがトゥデほど達者ではない。一生懸命我々とコミュニケーションを取ろうとしていたが、残念ながら彼の日本語では我々の会話に参加するのは無理だったようだ。

 今回は陸上用のデジカメに防水ケースを用意してきた。水深5メートルまでならだいじょうぶだそうだが、はたして水中へ持ち込む機会があるだろうか。
 ヌサペニダへ渡る途中、けっこう潮の流れのきつい所が多くボートのどこにいても潮をかぶってしまう。前回はデジカメが濡れるのを恐れて、ボートがポイントへ到着する途中の写真をほとんど撮れなかった。今回の防水ケース入りのデジカメはきっと役立つはずである。

 いよいよビーチからヌサペニダへ向けて出航開始。今回はヌサペニダの右側を回っていつものKUNIO POINTへ行くルートだ。オジサン達全員、急激な日焼けを避けるために、まるでどこかの難民のような姿をしてデッキに座っている。

 途中、Yさんが岸壁を指さして「お、これはこの島の観音様だぞ!」と言いだした。なるほど、滝で削られた後がまさに女性の観音様そっくりである。みんなニコニコしながらヌサペニダの観音様に手を合わせて、今回の航海の無事と大漁を祈った。

 灯台を抜けたあたりでまたものすごい潮流がぶつかりあっている場所を通過。いつもここを通るたびに思うのだが、「この下は起伏が大きく獲物だらけの根がいっぱいあるだろうな。」と考えるが、潜ったが最後潮流に持って行かれてこの世からさようなら!てな恐ろしい場所である。よほど潮の条件が良くない限りここを潜るのは無理であろう。

 一年ぶりのKUNIO POINT。前回カメラとスピアの両方を持ち込み、どっちつかずで失敗したので今年はカメラ一筋に決めてきた。幸い潮の流れが昨年と違い、マンタなど写真の被写体ばかりだと聞いていたのでカメラには20ミリレンズ、そしてドームポートをセットしてきた。うまくマンタに接近できればこのレンズでピッタリのはずだ。今回カメラ派は私一人。誠にもってラッキーである。

 さっそく1本目のダイビング、まずは深場へ潜って昨年との状況の違いを調べてみる事にした。
 水深30メートル、昨年はこのあたりで下に回遊するマグロの姿が見えたはずである。だが今年は影も形もない。潮の流れが止まってしまい、水温がやけに高い。透明度もあまり良くない。やはりみんなの話しているとおりなのだろうか。

 このまま深場にいてもしかたないのでドロップオフを徐々に上って行くが、広角レンズで撮れる被写体が見つからない。マンタが出ると聞いていたので遠くに目をやり探してみるが、どうも今日はお休みらしい。
 被写体が見つからないまま時間がどんどん経過して行き、とうとう潜水予定の45分が経ってしまった。このポイントではマンタでも現れなければ広角レンズで撮れる被写体は皆無なのだ。あきらめてボートへ戻る事にする。

 ボートに上がりしばらくすると、Yさんが大きなツムブリを捕って上がってきた。また昨年同様、ボートの上でサシミランチが食べられる。
 タレは昨日作った残りがすでに準備できており、あとはYさんの包丁さばきを待つばかりである。さっそく昨日の買い出しで用意したトレイを脇に置き、さばいたサシミをここに並べて行く。もう手慣れたもので、あっという間にトレイの上に大量のサシミが出来上がってしまった。これにタレをかけ、刻んだチリを好みで加えれば言うことなしである。

 ランチボックスからナシプチ(ごはん)を取り出し、手でサシミをつまみナシプチの上へ、そのまま手づかみで口の中へ。いやあ、うまい!

 ランチボックスにはミーゴレン(焼きそば)とアヤムゴレン(鳥の唐揚げ)も入っているが、どうせサシミがあれば残ってしまうのでまだ手を付ける前にスタッフに進呈。
 彼らはナシプチとチリだけの昼食しか用意していないので喜んで我々のお裾分けを食べていた。ついでにサシミも食べろと言ったが、どうも怖がって食べようとしない。ガイドのサディはサシミは大丈夫だがこの魚は食べられないと言ってとうとうツムブリのサシミには手を出さなかった。

 サシミランチで満腹になった我々はしばし釣りをしながら休息。相変わらずアカモンガラしか釣れないが、これもスタッフがおみやげとして期待しているからあまり手抜きは出来ない。そこそこ釣り上げてからデッキへ上がってお昼寝である。

ダ イ ビ ン グ ロ グ

1 ダ イ ブ
エントリー 11:14
エキジット 12:02
潜水時間 00:45
最大水深 32.9m
平均水深 15.5m
水  温 29.0度C

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 13.出発するまでアラックで、気分はすっかりバリニーズ!
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