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11.サルマタ・フンバルー!うどんパーティーをやろう!

 ホテルに戻ると、だいぶ体調の良くなった大沼氏が久しぶりに出迎えていた。今日は正月である。何かやろうと意見を出し合うと、Yさんが苦労して大きな五色エビを一匹獲ってきたのでこれで何か作ろうという。
 昨日年越しうどんをやるつもりでごっそり即席うどんを持って来た私は、「サルマタ・フンバルー・うどんパーティーをやろう!」と提案。やろう、ヤロウ!と話が決まるともうオジサン達は行動が早いのだ。手分けして必要な材料を持ち寄って、早速サルマタ・フンバルー・うどん作りの準備が整ってしまう。

 昨日エナ氏が来たのでおみやげに少しうどんを持たせたのだが、多忙な彼はおみやげを忘れて帰っちゃったらしく大沼氏の部屋に置きっぱなし。全部で12食分のうどんが手元にあるのだ。このうどんは、S&B食品の特別限定品で関係者しか手に入らない「けんちんうどん」である。麺が油揚げ麺で保存がきかないため一般には流通できないのだそうだが、たまたま私の会社で取引があるので年末になると申し込んで購入できる、毎年楽しみにしている即席うどんなのだ。

 さっそくオジサン達みんな、ワイワイ言いながら携帯ガスコンロを組み立てて大鍋にミネラルウオーターをたっぷりと張り湯を沸かしはじめる。

 何で大鍋がここにあるかというと、ダイビングの途中で適当なビーチに上陸してみそ汁を作ろうと用意していたのだが、残念ながら適当なビーチが見つからずに毎日ボートとホテルをただ行ったり来たりするだけで、邪魔なだけでお役に立てない、「ワタシ、小さくなれたらなりたいけど、でもどうしてもなれないノ。ゴメンナサイネ!」といったかわいそうな大鍋なのである。やっと今夜オジサン達のお役に立ててようやく大きな顔が出来る、本当に出番を心待ちにしていた大鍋なのである。
 次にエビを軽くボイルしてからさばいて準備しておき、ダシの良く出るエビの頭と足をぶちこんだ後にまずは第一回戦、うどんを5食分放り込む。このうどんは7分間煮込まなければならないので、みんなまだかまだかと首を長くして待っている。仕上げにエビの身を入れて、うどんに付いていた濃縮だし汁を加えれば完成!

 ホテルの厨房から日本のどんぶりに近い深皿を借りてきて、みんなでズルズル、ワシワシと食い始めたがこれがけっこうウマイ!エビのダシが十分出ているし、五色エビはゆでると赤くなって伊勢エビと同じ色になっちゃうから、見た目豪勢な伊勢エビ入り特製うどんなのである。エビの頭は、もちろん獲ったYさんのどんぶりの中へドーンと豪勢に入れてあげたが、湯気でレンズが曇ってしまい、写真でYさんの手元の大きなエビの頭がぼやけて判らないのが誠に残念である。

 とりあえず一回戦をぺろりとたいらげたオジサン達は、まだまだいけるぞ!との強い要請で第二回戦へ突入。今度は私の良くやる方法でニンニクのスライスをたっぷりとぶち込んだガーリックうどんである。全部食べられるか不安だったが、残してもしょうがないのでここへ残りの7食分をぶち込んで煮る事7分。ぷーんとガーリックの香りが漂うエスニック風で、これまた違った趣でなかなか良い。これに昼食の余りのチリを刻んで薬味に加えて、みんなでまたズルズル、ワシワシと鍋の底のスープ一滴残さずみ〜んなきれいに食ってしまった。
 何と1人2.4食を平らげた計算だが、体調を崩していた大沼氏なぞ、久しぶりで胃の中に食い物がまともに入ったワィと大喜びで3食近く平らげてしまった。イヤ〜、これだけ食欲出れば、これで親分大丈夫そうだワ!ヨカッタヨカッタヽ(^o^)丿。

 もうみんな腹がパンパンでもう食い物は入らないゾ!となった所で、オジサン達は腹ごなしの散歩かたがたいつものカウンターバーへと出かけて行ったのである。

 昨日はサルマタ・フンバルーで明け方3時まで店を開けていたらしく、最後まで頑張って客の相手をしていた、いつも元気で呼び込みの上手な女の子は今日はお休み。「ワタシのオジサン!」と愛嬌ふりまいて相手してくれる子がいなくて、Yさん少し寂しそう。
 「今日は静かでいいネ!」などと強がり言ってるが、Yさん何となくいつもの元気が見えませんよ。
 
 今日はたっぷり食べて来たのでもうビールは入らない。いきなりアラックのオンザロックから飲み始めて、今日はこの店でアダルトにシブく時間を過ごして行く。
 他の店の子たちもさすがに今日は疲れているのか、あまりはしゃぐ様子が無いので今日はシブく過ごす方が雰囲気に合っているようだ。たっぷりうどんを腹に収めて来ても、強いアラックはけっこう効くようだ。飲み過ぎて腰が抜ける前に適当に切り上げて、今日はおとなしく帰る事にした。

 途中、いつもの店の前で「悪徳レストラン冷やかし大作戦!」をやろうと呼び込みのオバサンを探したが、どうも今日はオバサン休みみたいでいくら探しても見つからない。「正月だし、今日はカンベンしてやるか!」と言いながら、オジサン達は颯爽とホテルへ帰って行ったのである。


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も く じ
 1.バリ直行便は気分爽快、半日得した気分ナノダ!
 2.着いたその日に、お待ちかね屋台探検隊へ出発!
 3.早起きは三文の得、朝の散歩は発見がいっぱい!
 4.やっぱり今年もサシミランチ。ウマいんだな、これが!
 5.帰りにスコールの中へ。いやあ寒い寒いでマイッタ!
 6.バリでいい店見〜つけた!ついでに最悪の店も?
 7.大沼親分ダウン、コリャタイヘンダ!
 8.ヤッタ!マンタだ。(^○^) でも・・・?
 9.バリの新年は「サルマタ・フンバルー!」ナノダ?
 10.やっぱ、アジのサシミランチは最高ッス!
 11.サルマタ・フンバルー!うどんパーティーをやろう!
 12.オジサン達、屋台囲んでBAKSOパーティーだい!
 13.出発するまでアラックで、気分はすっかりバリニーズ!
  オ マ ケ

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