点から線へ - 5月2日
諏訪湖
寒い! 寒さで目が覚めた。テントを出るとちらちらと白いものが舞っている。5月だぜーと思いながらしかたなく黙々と朝ご飯のパンを詰め込んで暖まったことにする。懸念していたパッキングはうまくいき一路諏訪湖を目指した。
湖といえば琵琶湖を思い出す関西人にとってみれば、すぐそこに対岸の見える諏訪湖はたいした大きさではない。しかし周囲を山で囲まれた盆地にあって鏡のような湖面を持つこの湖は独特の雰囲気を漂わせている。これは霧ヶ峰に向かう途中のワインディングから見下ろすとよりはっきりする。なにか湖に寄りそうようにして町があるのだ。
ビーナスライン
湖岸をぐるっと上諏訪の方に走っていくとなにやらお城があるのを発見。ちょっと寄ってみることにする。この後のツーリングでは走ることに専念することが多く、あまり途中で観光らしい観光をしないようになっていったのだが、この頃は、マシンが小さかったことも関係していたのか、割とちょこちょこ止まって観光していたのだった。
高島城からの諏訪湖の展望を楽しんだ後は湖畔から扉峠へと登りビーナスラインへ。残念ながらこの年は雪解けが遅く和田峠〜美ヶ原の区間は開通はしていなかった。それでも霧ヶ峰の山肌をゆるやかな曲線で縫うこの道は信州初心者にとって充分すぎるほど快適だった。美ヶ原へと登るつづら折れの最終区間、あるいは大門峠、女神湖付近の無料区間などなどその後何度も走りにくることになる。
上田
和田峠から丸子を抜け上田に至る。ここでは真田氏の居城である上田城趾を散策。諏訪湖で何ということもなく立ち寄った高島城に続いての城趾巡りである。点が線になった所で「信州行くぞ」以外にテーマのなかったこのツーリングに一本筋が通った。曰く「戦国武将を巡る旅」
そのまま上田に泊まって駅前でそばを食べた。
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