1997/12/31 とうとう今回のツアー最後のダイビングの日となってしまった。 いつもの通り朝食でボイルドウォーターを注文し、ブルマンブレンドで二日酔いを吹き飛ばしたオジサン達は元気にボートの待つビーチへ到着。 我々がボートに乗り込み出発の準備をしていると、ビキニ姿のイギリス人の女性が我々のボートの縁へ座り込みトゥデと何やら話し込んでいる。どうも自分たちのボートで観光ダイビングに行くよりも我々の方が面白そうと思ったのか、我々のボートに同乗させろとしきりに言っているようだ。トゥデはこのボートはスペシャルツアーだから駄目だと説得するが、頑固にボートの縁から降りようとしない。けっこう美人だったので我々はボートに同乗するだけならかまわないか、などと話していたが一緒に潜ると言い出されたら大変だと思いお引き取り願った。(初心者を連れて簡単に潜れるような場所ではないのだ!)彼女はほっぺたをプッと膨らませながらしぶしぶと自分たちのボートへ戻って行った。 本日も昼食時に捕った魚を刺身で食べようと決めていたので、早速ボートの上でタレ作りを開始。トゥデは自分が持って来たニンニクはバリで一番美味しい種類だと自慢げに皮むきを手伝ってくれている。今回はショウガおろしの代用品があるのでタレ作りは簡単だ。しょう油とみりんも今回分は何とか間に合いそうだ。ボートの上でおしゃべりをしながらしばらくタレ作りに専念。今日は初日と同じビーチ側を通ってKUNIO Pointへ向かう。 今日はカメラのレンズを28〜70mmズームに変えて来たのでマクロ以外も撮影出来る。このレンズは撮影目的が決まっていない場合に一番順応性があるので非常に重宝しているレンズだ。
今日もまたまたYさんの包丁さばきによる新鮮なアジの刺身で昼食。これで連続4回も刺身を食べているのだが、飽きるどころか皆喜んで食べている。まったくとんでもないオジサン達なのだ。 食後にはトゥデが持って来てくれたフルーツで食後のデザート。S2さんは大好きなマンゴを持って来てくれたと感激しきり。タネまで綺麗にしゃぶって大満足。ついでに女性の観音様そっくりのタネを拝んで本日の昼食はおしまい。 今回のツアーで、ガイドのトゥデは我々から手銛を渡されてエビ取りの役を命じられていたのだが、未だにエビが捕れていない。(ハタは何匹か突いてくるのだが)先ほど私が穴の中にエビのヒゲを沢山見たと言うと場所を教えろとしつこく聞いてくる。しかたなく2本目は私も手銛を持ってエビ取りをする事になってしまったが、場所を少し移動した為か時間帯のせいか、手銛を持って入るとエビはまったく居なくなってしまったのだ。 船に上がると、Sさんが特大のコショウダイを捕って上がって来た。かなりの大きさである。これはトゥデにあげると言ったが、この魚の唇が不気味だと言って怖がってしまい、いらないと言う。(バリの町中をぶらついていて時々見かける道祖神の顔に似ているのだ)今日はもう刺身を作る予定がないので捕った魚はすべてスタッフで分けて貰う事にしたが、特大のコショウダイだけは貰い手がなかったのかエナ氏が持って帰った。別にまずい魚ではないので料理上手の奥さんがきちんと料理してくれたはずである。
我々はついに最後のダイビングを終え、雄大で我々を十分に楽しませてくれたKUNIO Pointに別れを告げ、満足顔でビーチへと戻ったのである。
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