カスタム検索

3.ハプニング(その1)のフライト!(前編)

2005/4/30

 いつもならここで朝の散歩なのだが、ロンボック島マタラム行きの飛行機のフライト時間がAM8:30なので、AM6:30にホテルのレストランへ全員集合という事で朝の散歩はお休みなのだ。レストランはいつもならAM7:30にオープンのところを、我々が集合する時間に朝食が取れるように手配してもらっている。

 ロンボック島へは、昔スンバワ島へ飛んだ時と同じメルパチ航空のプロペラ機で行くのだが、スンバワ行きの時には我々の荷物の重量がオーバーで飛行機が飛べるの飛べないのと大騒ぎになった経験があるので(結局大量の手荷物持ち込みと袖の下で無理矢理飛ばさせた。(^_^;)必要なダイビング機材だけをメッシュバッグに詰めてチッキ預けにし、カメラ類と貴重品は手荷物扱い、その他不要な荷物はエナ・ダイブセンターへ預けるという事で、荷物を整理してからの集合なのである。

 準備を済ませ、荷物をロビーに預けてレストランへ上がって行くとすでに大沼さんとOさんが待っていたのでそちらへ合流。しばらくしてNさんも上がってきたので、これで今回のメンバー全員集合である。
 朝食を注文して待っていると、大沼さんが「イマナカ
(Part 5)が来てるぞ。」と言うので2階から下を覗くと、アハハ、あの変なオヤジがこちらへ歩いて来るではないか。

 レストランへ上がって我々を見つけると、ムッとした顔をして通り過ぎて奥の席でさっさと朝食を済ませて降りて行ったが、帰り際にOさんが「どこかへお出かけですか?」と聞くと「これから会社や。」(何でバリで会社なんだ?)と変な事を言って車を運転して(インドネシアで国際免許は通用されないはずなのに?)ホテルを出て行ったのである。
 私よりも何日か前にホテルへ到着していたOさんは、「あの人は親切そうに我々にいろいろ話しかけて来るんだけど、何だか得体の知れない変な人だ。」と言っていたが、横でそれを聞いていた大沼さんと私、思わず苦笑いしてしまいましたデスね。訳の判らないNさんは、ポカーンとしてました。

私の調べた限りではインドネシアは国際免許への国際協定不参加のため、国際免許は適用されないはずなんですね。(逆に金次第で何でも有りっていう事実も・・・。)
 さらに私の目から見て「良くこんな混雑の中を車両間隔スレスレで見事に通り抜けて行くな。」と感心するほどドライバー達の動体視力が優れているので、簡単に日本人には真似出来ないという現実。
 そしてオートバイの2人乗りが多く交通事故が多発している実状と、何かトラブルがあると「とにかく外国人が悪い!」事にされて罰金やら何だかんだでお金を巻き上げるお国柄から、日本人かこの国で勝手に車を運転する事は、私には自殺行為としか思えないのだけどな・・・。(^◇^;)


 ここからがまるで「バリの黒魔術」(呪・・・)(^_^;)にでもかけられたかのような奇妙なハプニングの連続・・・。発端はクレーマーおばさん連中との遭遇で、その後次々とハプニングが発生。もし本当に「黒魔術」だとしたら、「白魔術師」に頼んで解いてもらわないといけないのだが・・・^_^;(私は行けないが、9月にバリツアーの予定があるそうなので大沼さん、バリに行ったらすぐに「白魔術」で「黒魔術」を解いてもらってはいかが?黒魔術を依頼した相手も判るらしいから。それとも「黒魔術」にかけられているのはオレの方か?そういえばオーバーウエートチャージといい、私の出発からトラブルが始まった気もするし・・・(^^ゞ)
 やがて空港へ迎えの車が到着。荷物の積み込みを終えて、ホテルのチェックアウトをする時になって大沼さんがいきなり「アレ、私の書類ケースはどこへ行った?」と騒ぎ始めたのである。
 最初は「すぐに見つかるさ!」とたかをくくっていた我々だが、いろいろ探すが見つからない。せっかく積み込んだ荷物を全て車から降ろして探しまくるが見つからない、しまいにマスターキーを借りて部屋を綿密に探すが出て来ない、とうとう「書類ケースと一緒にカメラもあったはずだがカメラも無い。」と言い出す始末、いやはや何てこった。
(呪・・・)(^_^;)

 この書類ケースにはロンボック島への航空券、我々全員の日本へのリターンチケット、そしてホテルのセーフティボックスの鍵が入っているとの事で、「他は何とかなるとして、セーフティーボックスの現金はロンボックでの支払いに必要だから絶対に無いと困る。」との事。ロンボックだけは送金が間に合わず、現金で支払う手配なんだそうだが、セーフティボックスの中に入れてあって、そしてこれを開けられなきゃどうしようも無い。
 ホテルのフロントに頼んでセーフティーボックスを持ってこさせ、「マスターキーで開けられないか?」と交渉するが「セーフティボックスのマスターキーは安全上作って無いので無理だ。」とあっさり断わられる。騒動で予定の時間がかなり経過してしまい、すでに便の出発時間になってしまったのでしかたなく空港へ出発。

 空港へ着くとエナ氏の長女、ノピーが待機していてくれた。事情を説明し、予定の便はすでに出発してしまったが次の便でマタラムへ行く手配を依頼。
 「まかせて下さい。」と行って手続きに奮闘してくれたが、取れたのは4名中2名のみ。誰が先に行くかという事になったが、滞在期間の短い私とNさんが先に行って、1ダイブでも先に潜っておいてほしいという配慮で先に出発する事になったのである。



 ようやくマタラム空港へ到着。我々が迎えを探すより先に、よく喋る日本人女性スタッフが先に見つけて「到着が遅くて心配した。」といきなり声をかけて来た。後から聞いたら、この人がこちらで今回お世話になるバグス・ダイバーズのオーナーの奥さんなんだそうだが、いやはや一人でしゃべりまくる・仕切りまくるで本当に元気で忙しい人だ。
(現地の人達から、完全に浮き上がっちゃってますね、この人^_^;)
 「大沼さんはどうしたのか?」と聞かれたので事情を説明すると、「何も連絡が来ないのでどうしたのかと心配した。」との事。
(そろそろ携帯電話持とうよ、大沼さん。インドネシアでも通じるボーダフォンならこちらでも安心だから、ネッ!)それから「イースト・ロンボックのコテージまでの車は1台しか手配していないので、次の便で彼らが到着するのを待って一緒に移動してほしい。」という事だったので、私とNさんはお腹も空いてきた頃なので昼食を食べに空港のレストランへ向かったのである。

 Nさんは無難に「チャプチャイ(野菜の煮込みあんかけ&ケチャップ味)とナシプチ(ライス)」とビール、そして私はここでいつもの好奇心のインドネシアの「ミークア(ラーメン?)」を極めたい!という気持ちが沸き起こり、またも「ミークア」とビールを注文してしまったのである。

 これはバリの「汁多め炒めソバ」よりはいくらか進んでいて、とりあえずスープらしき中にソバが浮かんでいた。ただし味はソバを最初に炒めてしまい、それをスープの中に浮かせた感じでスープごと炒めるバリ風よりは良かったが、どうもソバを茹でるという風習はこちらにも無いようである。(アンボンでは間違いなく茹でた麺だったのだがな。)
 
具はゆで卵、肉団子、コンビーフ、それに小松菜みたいな菜っ葉が入れてあったが、右上のチリソースをスプーンで少し多めに入れたら、いつもの事ながら汗が止まらなくなってしまったのである。

 私の奥の席で女性が同じ物を注文して食べている様子を見ていたら、いきなり躊躇無くチリソースを全部ガバ〜!と投入してしまい、そして平気で友人と笑談しながら汗一つかかずに食べているのには感心してしまった。相変わらずインドネシアの激辛カルチャーショックなのであ〜る。



 時間が余ったので空港の周りを写真に納めてみた。季節は雨期が終わって丁度乾期に入ったばかり、生き生きとした花々が咲き乱れ、さらに強烈な直射日光の下、鮮やかに浮かび上がる素敵な写真が撮れました。

 いよいよ次の便が到着。待っていた我々は、今か今かと待ち人が顔を出すのを期待して探すが、しかし大沼さんとOさんの姿はいっこうに出てくる気配がない。

 しばらくして女性スタッフの携帯電話が鳴り、応対が終わるやいなや我々に「何だか大沼さん達、最終便には間に合わせるって言ってるけど当分来ないみたい。仕方がないからあんたたち、先に車でコテージまで行っててちょうだい、あとの車は私が何とかするから。それから、これからダイビングとなると1本ならギリギリだけどちょっと難しいわね〜、むこうに着いたらガイドに相談してみてちょうだい!」と人事のように指示を出し、次に「ア〜ッ!いけない、私何やってんだろ、今の便で他の客迎えに来てたんだったっけ、すっかり忘れてた〜!」と言ってあわててどこかへ飛んで行っちゃったのである。

 残された私とNさん、そしてコテージまで案内役のガイドとドライバーはお互い狐につままれたような顔を突き合わせ、それでも気を取り直していそいそとコテージへと出発したのであ〜る。



ゲストブックつ づ く

気に入りましたら是非 ゲストブック へご感想をお寄せ下さい。
お待ちしております。
も く じ
 1.Nexus D70 水中ハウジングを買うのだ〜!
 2.ハプニングの序章!(前編)(後編)
 3.ハプニング(その1)のフライト!(前編)(後編)
 4.ハプニング(その2)の漂流ボート事件!
 5.初日のダイビングはコブシメづくし〜!\(^-^)/
 6.見事なサンゴの樹海に、思わず感動!(前編)(後編)
 7.懐かしいバリで、久しぶりの散歩(^^)オシマイ!
  オ マ ケ

tomokazu☆venus.dti.ne.jp