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1.Nexus D70 水中ハウジングを買うのだ〜!

2005/1/某日

 今日は 大沼宅で潜り仲間の新年会である。(オジサン達は、最近冬場には潜らない主義なので(年のせい・・・(^_^;)、ダイビングはお休み)

 今回の年末年始は日の巡りが悪く、日程が短すぎてオジサン達のツアーはお休み。これから先もしばらくは年末年始の日程が悪そうなので「しばらくツアーはお休みかな?」などと話していると、「今年のゴールデンウイークは間に休みを挟めればけっこう長いよ〜。」と大沼氏の声、さすが仕事柄鋭いご指摘。

 このゴールデンウイークにはイースト・ロンボックへ行く予定で計画中だとの話だが、まだ先の事だし行けるかどうか判らない私はいいかげんに聞き流していたのであった。

 ここで水中写真派ダイバーのOさんと初対面、いろんな写真コンテストに応募して賞を取っているとの話である。(最近、ダイビング雑誌はまったく買わなくなっちゃったので知りませんでした<(_ _)>)
 この時持って行った私のNikon D70+12〜24ミリズームにOさんは興味津々、やはりカメラ好きは同じなんだなぁと改めて思ったのである。
 使い勝手の話になり、昔のデジカメとは雲泥の差、起動時間の早さ
(0.2秒)やタイムラグ(シャッターを押してから切れるまでの時間差)がまったく無く、すでに銀塩との差は感じられない使い心地だと説明した。
 さらにメモリ容量しだいなのでフィルムのように撮影枚数に制限が無い事
(1GBメモリで最高画質JPEGで360枚撮影可能)、よって面倒なフィルム交換はメモリさえ積めば関係無くなるなど、水中での銀塩カメラに勝る点も説明した。
 ただしTTLの規格が変更になり、今までの水中ストロボでのTTLは働かなくなったので水中ではマニュアル発光のみという事実も説明しをしたのである。

 Oさん曰く、魅力は感じるがまだ暫く私は銀塩でガンバルとの事でしたが、後で頂いた名刺のホームページを拝見してなるほどと思った。何と水中ハウジングを3台も所有しており、いざとなれば36枚フィルムをフル充填して助手に持たせてしまえば、124カット撮りきる事も可能な訳だったんですネ、流石です。



2005/2/某日

 大沼氏から電話とメールでそろそろゴールデンウイークのお誘い、そろそろ本気で考えてみても良いかな〜?と思い、日程調整開始。実はそろそろ新しいG5 Macを次の新機種(クロック3GMHZ、デュアルCPU達成予定?)で購入と考えていたので、ツアーに参加する予算は予定外だったんですネ〜(^_^;。
 はっきり言って両方は無理、はたと悩みましたです。しかし今後しばらく年末年始ツアーは難しいし、夏休みはけっこう忙しい
(部下を里帰りさせるため、人手が足りない(¨;)。)ので「え〜い!今回無理矢理に1日だけ休み取ってゴールデンウイーク、イースト・ロンボックツアーへ参加だ〜!」とついに参加を決意した次第である。



2005/2/末

しばらくはツアーの参加が不可能と考えていたので構想を練っていたD70水中ハウジングは必要になってから購入するつもりでいたのだが、今回急に機会が巡って来てしまったのだ。
 自分の中では、今まで使ってきたNikon F4の水中ハウジングで良さを解っているアンティス製 Nexus D70 に決めていた
(最近はずいぶん良くなっただろうとは思うけど、Sea&Seaの NF-3 ハウジングで私には悪い印象しか無いので、ご近所だがここのハウジングはペケなのだ(笑)。)ので発注する店を捜索開始。
 F4の時はアンティスが会社発足直後だったので、銀座の仮事務所に駆け込んで社長の古沢氏直々に直売してもらった
(シリアル番号:48)のだが、その後出来た直販店アポゴンも今は無くなり、ダイビングショップに頼むしか無いのである。

 探し当てた先はMic21品川店、水中カメラに詳しい店長がいると聞きつけて行ってみた。(この店長、私の最初のダイビングインストラクター、尾竹氏にそっくりなのでビックリしました(^^ゞ。)
 このお店、3月中は店舗改築でお休みとの事を聞き、発注漏れの不安もあったが、とりあえず私の今までの構想を全て店長に相談してみたのだ。

 そこで出た提案として、12〜24ズーム用ドームポートはアテナ工央を勧めるというのが1点、表向きにはNexus用のポートは販売出来ない(元アンティスの職人で、古沢社長から釘を刺されている)そうだが、ショップとの繋がりで注文可能だとの事。
 実物を見せてもらったが、歪みのまったく無いガラス製のドームポート内部に、まるでカメラのレンズのようにしっかりと色収差防止コーティングが施され、感心する程見事な出来だったのでそれに決定。

 次にストロボだが、D70で水中ストロボのTTLが働かない事は解っていたのでSea&Sea YS-350 TTL Pro+ガイドナンバーコントローラ(ハウジングはペケだがストロボは信用してます)の組み合わせを申し出たら、その場でアンティスに問い合わせ。「未検証なので使えるか不明です。」とのつれない返答に、競合メーカー同士いつもの事ですから、と明るい店長。
 そこで提案2点目として「Sea&Seaからデモ機を借りるから入荷したらカメラ持って来て下さ〜い、一緒にテストしてみましょう。」という事。

 入荷はポートのエクステンションが受注生産なので4月の頭頃の予定、丁度新しい店がオープンする頃なので連絡しますとの気分の良い返事だったので、カード分割払いで支払いを済ませる。

 この時、店に置いてあった「D70キャッシュバックキャンペーン」のリーフレットを見て、「水中用はいろいろと装備を付けるから陸上では使いづらい。」と思い、そのまま新宿まで足を延ばしてD70ボディーをもう1台購入。発売当時よりずいぶん値段が下がっている事にビ〜ックリ、さらにメーカーから1万円キャッシュバック、しめしめ。(^^)(その後、後続機のD70sが発表になったのは多少ショックでしたが。)



2005/4/初

そろそろ入荷の連絡が来る頃と期待して待っていたが何の音沙汰も無し、店の開店で忙しいのかな?としばらく様子を見ていたが、それでも何の連絡も無し。
 ついに痺れを切らしてこちらから連絡してみると、店長自身が完全に私の発注を忘れてしまっている様子、いやはや予感的中、発注漏れなのである。

 支払いは済んでいるのでとりあえず手元の領収書番号を知らせて連絡をもらう事にしたが、どうも顧客台帳(コンピュータデータ)の登録まで忘れられてしまっているようで「あなた誰?」的な対応には少しカチンと来ましたデス、はい。



その後もいくら待っても連絡無し、また痺れを切らしてこちらから連絡してみると、今度は丁寧に「ただ今発注後の入荷待ちで、まだ何時になるかはご返事しかねます。」との返事。
 こちらは2月末に注文して4月頭に入荷との約束だったのにどうなっていると問いつめると、チラッと店舗改築準備で・・・と本音を漏らしたのだった。
 提案その2のストロボテストの事を話してみると、こちらも忘れちゃっている様子。いやはや、マイッタなのである。

 本番の前にテスト撮影で4月16日に潜りに行く予定を入れているから、それまでに入荷を済ませストロボテストまで出来るようにしておいてほしいと申し入れると、「極力ご希望通りに努力いたします。」と曖昧な返事である。



2005/4/14

3度目の正直で、今度は仕事中ようやく私の携帯にむこうから連絡有り。「明日ようやく入荷しますので、お待ちしております。」との返事に「オイオイ、待たせすぎじゃないの?」っと突っ込みたくなるのを押さえて「カメラ本体持って夕方4時頃行きますので、ストロボのテスト準備をしておいて下さいネ。」とあくまで冷静に返事を返す。
 丁度16日のテスト撮影ダイビングに備えて午後から休みを取っていたし、病院で定期検診の予約も午後から入れてあったのでその足で立ち寄るとだいたい4時頃となるのである。カメラの準備も忘れないように、ついでにキャッシュバックの小切手も現金に換えちゃおうっと。(*^_^*)

 で、テスト撮影ダイビングはと言うと、予約しておいた船の船長から「この日は神社の祭りの最終日だでヨォ、バチ当たるから船出す訳にゃ行かねえんだョ。悪いけどよッ、船出せねえ!」という逆キャンセルの連絡が入り、いきなり中止になってしまいましたとさ。
 大沼さん、参加希望者に中止連絡で大変だったらしいが、30年以上もの付き合いの船長の申し出に無理は言えなかったらしい・・・。



2005/4/15

午後からカメラバック担いで医者へ寄って、その足で近くの郵便局の目の前まで来て失敗に気が付いた。「小切手はいつものカバンの中に入れてあるから、今カメラバックの中には、無い!」のである。諦めてその足でダイビングショップへ予定より早めに到着、の前に銀行へ寄って、購入予定のストロボの資金を調達。

 流石に平日皆様お仕事中の時間帯なので、店の中はお客私一人っきり。改築でモダンになった店内をカメラコーナーの2階へ直接上がるが誰も居ないので、下へ降りて店員の女の子に「店長どこ?」と聞くと「2階に居ませんでした?」との返事。インカムで連絡を取ってもらいようやく店長が上がって来たので早速準備開始。

 12〜24ミリのレンズ(35ミリ換算18〜36ミリ)をファインダで覗いて、「デジタルでこの広画角ですか〜。」と感心しきり。このレンズは広角好きの私が気に入って買い足したお気に入りの一本なのだが、魚眼のようにパース崩れが無く、それでいて隅のケラレが最小限に押さえられている優れものデジタル専用レンズなのである。

 いよいよカメラのセットが完了してストロボのテスト開始。ところがどうも当初の約束通りにメーカーからのデモ機を借りるという手配が出来ていないようで、新品を開封し始めのだ。どうりでストロボテストの事を言い出した時に「上手く動いたら間違いなく買いますか?2灯セットで良いですね。」としつこく聞かれた訳だと、この時ようやく理解出来たのであった。
 「上手く行かなかった時はどうする気かな?」という私の心配とは裏腹に、何だかウキウキと開封しては組み立てている店長に「この人もやっぱりカメラが好きなんだな。」と妙に納得。
 このストロボにはターゲットライトが付いているのだが、開けてみて初めて判ったのが何と本体の中央に付属のペンライトを差し込む構造で、本体とは電源が別になっているのだ。これならターゲットライト消し忘れでストロボがチャージ不能になるという、最悪の状態にはならなくて済む。良く考えられていると感心。

 いよいよテスト開始、ところが新品なのでバッテリーが空っぽでストロボチャージ不能。しばらく充電してからようやくチャージが始まったので、コントローラ通りに光量が変化するかテスト開始。結果はちゃんと動いてくれましたデス、大成功。(これで店長の思惑通り、2灯ストロボとガイドナンバーコントローラのセットが売れちゃった訳です(^^ゞ。)

 店長が「次にマクロもテストしましょう。」と言い出したので、こりゃカメラ好き特有の人のカメラで遊んじゃってる状態(笑)だとピーンと来たので「明日はテストダイビングで早いので・・・。」と中止になった事は黙ってテストを切り上げてもらったが、支払いを終えて最後に「今まで私が組んだ水中カメラセットの中で、たぶんこれが最強だと思います。」と神妙な顔付きで感心してくれたのは嬉しかった。

 ご来店はお車ですか?と聞かれたので車ではないと伝えると、大量の荷物を大きな店特製布手提げ袋2つに詰め込んでくれた。それを横目に見ながら、「明日潜るって言っちゃった以上、今さら宅急便で送ってくれとは言えないよな。」と心の中で呟きつつ、一方では「これだけの荷物、一人で持って帰れますか?」と心配顔な店長。

 「大丈夫ですヨ。」と答えて店を出るまではけっこう気を張ってたけど、電車に乗るまで一苦労。幸い電車の乗り換えは無いのであとは電車を降りてからが問題。
 ふと昔の道中三度笠が頭をよぎり、「そうだ、あれみたいに荷物を肩から前と後ろにバランス良くぶら下げれば楽かも。」と思い付きハンカチで2つの袋の紐を縛り上げ肩から提げてみたところ大正解、カメラバックはもう一方の手にぶら提げて、一気に自宅まで歩いて無事到着。

 どうせテストダイビングは中止だし、この日は夜中までセットアップを思う存分楽しんじゃいました。超大光量2灯ストロボのガイドナンバーテストが未完了という、マニュアル発光では非常に危険な一抹の不安を残したままに・・・。(^^ゞ



 その後、ハウジングのパッキングやらカメラ本体の大型バッグ探しでドタバタやっていたが、
(出かける前の準備をしている時が、また楽しいんですネ!)昔に買ったストロボアームがどうもシックリ来ない、思いの他長すぎて大きなストロボを支えきれないのである。

 そこで、以前のツアーで使い残したフィルム(ベルビア)で使用期限が残っている物を寄せ集めてまたのこのことMic21へ行ってみた。
 ストロボアームの事を相談すると、「イノンが精密に作られていて良いですよ、ネジを締め込むとアームがビクともしなくなりますから。」と実物を見せてくれたので実際にやってみると本当に動かない。しかも昔のアームよりも非常にコンパクトに出来ている。
 これを、アームの長さSサイズとSSサイズの2種類を使い分け出来るようにセットにして購入、ついでに大きなウオータプルーフバッグも必要だったのでついでに購入。
 今までの経緯もあるので、提示された金額に店長をジッと睨み付けて「もうこれ以上勘弁してください。」と言う所まで安くさせちゃいました。本当にギリギリらしく、明細で「ウオータプルーフバッグ・・・ ¥0- 」と書き換えてありました。
(笑)
 「そろそろ使用期限ギリギリだし今回はデジタルだから使わないので。」と言って余ったフィルムを差し出すと、値引きで神妙な顔付きだった店長の顔が急にニコニコ。いやあ、この人本当にカメラ・バカなんですネ〜。

 という事で、これで準備は全て完了。あとは大沼氏と打ち合わせた食料・調味料を用意してバッグに詰め込み、イザ出発〜。



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