2005/5/1
いよいよ初ダイビング。ボートの上から水面を覗いてみると、下は白い砂地のようで水の色はエメラルドグリーン、透明度はかなり良さそうに見える。
セッティングを終えるとウエットスーツを着込んでいるのでかなり暑い、もう限界なので早々に海に入り、カメラを受け取ってヘッドファーストで潜行開始。
カメラのセッティングはいつもならマクロ中心なのだが、今回は気に入ったドームポートとレンズを手に入れたのでワイドで攻めてみる事に決めていた。このレンズならワイドマクロもけっこう上手くこなすだろうとの期待もある。
ところがBCの浮力が効かないのでウエイトを軽めに調整したら、今回新調した(今まで使っていた夏用ワンピースが縮んじゃって(体が太ったという説もあるが(^^ゞ)とうとう着れなくなったので。)ウエットスーツの浮力が想像以上に大きくてなかなか沈まない。しかたがないのでボートの船底を蹴って何とか海底まで潜行したが、こりゃウエイト調整大失敗。
今回のタンクはアルミなのでエアーが少なくなるとタンクの浮力も加わる。浮かないように息を吐きながらのダイビング(肺の浮力はけっこう大きいので、浮き出したら息を吐くと浮くのが止まるノダ。(^^))になるが、オーバーウエイトのイザリウオ状態でボキボキとサンゴをなぎ倒して潜るよりは良いだろうと気を取り直して先へ進んだ。
写真の緑色のテーブルサンゴはとてもモロくて、少しフィンが当たっただけでもボロボロと崩れてしまう種類なのだが、これだけ大きなテーブル状に広がっているのは見事だ。
普通はダイバーが入ると真っ先に壊されるはずなので、ここが荒らされていない海である事がこれを見ると良く判る。
それにしてもここの水中は浮遊物がけっこう多くて、思ったよりも透明度は良くないように感じる。夜中に海が荒れて砂が巻き上げられ、それがそのまま沈まずに残っているといった所だろうか。
そろそろ上がる時間が近づいて来たので浅瀬へ移動。ウエイト調整が超軽めの影響をモロに受けて、体が浮きそうになるのをこらえて減圧停止水深3メートルを何とかキープ、しかしとうとう堪えきれずにポッコリと水面へ浮上してしまった。ダイブコンピュータの目盛りはセーフゾーン直前のイエローまで減らせたから、まあ良しとしよう。
ここで今回の目的の一つ、半水面写真に挑戦。ところがBCの浮力が無いので、カメラを水面に持ち上げてみると体はブクブクと水中へ沈んでしまい、ファインダを覗くどころでは無い。
肺に思い切り息を吸い込んでカメラをソロリとファインダが覗ける位置まで持ち上げて、いざ必殺のフィンキックで体を半水面まで持ち上げてシャッターを切るが、カメラのシャッターをピント優先にしたままだったのでシャッターが切れず見事に空振り。(¨;)
息を整えつつ、シャッター設定を変更して何度かチャレンジ。久しぶりに良い運動をしたが、BCを膨らませられれば楽なのになと今回の悲運を嘆いていてもしかたが無いので、納得するまでフィンキックで体を浮かせてはシャッター切りましたです、ハイ。
一度コテージへ戻ると、すでに盛岡の連中が到着してレストランでガヤガヤやっている。我々は昼食がまだだったので食事を摂りながら、大沼さんは彼らの部屋割りをして次のダイビングの打ち合わせ。
ボートが一艘エンジントラブルで使えないので、今回は全員マタラムから到着したボート一艘で出発する事になったが、かなりギューギュー詰めでにぎやかになりそうだ。
全員準備完了して、いよいよ2本目のダイビングへ出発。ボートの上で盛岡の連中がウエットスーツの袖をきゅうくつそうに通しているので良く見てみると、寒冷地仕様のウエットスーツらしく、インナーに毛布のような生地が貼ってある。私はこのようなウエットスーツを初めて見たのだが、そこまでして北の海でダイビングをしている彼らの苦労と意気込みを感じ、感心してしまった。
ポイントに到着すると、すでに日はかなり西(見た目は東、なのか?)に傾いているので、予定ではあと2本潜るところを1本に絞ってダイビングを開始。
午前中に失敗したので、ウエイトをあと2キロ追加して今度は無事に潜行。少し沈み加減だが、今度は息を吸いながらで丁度中性浮力が保てる具合なので深場へ行かなければこれで丁度良い。
ガイドがコブシメを見つけて誘い出してくれたので、我々はしばらくコブシメを取り囲んで観察を開始。
最初は警戒して体中トゲトゲした模様だったのが、しだいになめらかに変化して行く。コブシメは目に特徴があるので、マクロなら目のアップを撮ったら面白い写真になるなどと考えながらシャッターを切っているうち、警戒心が解けたようでとうとう誰かが近付いて差し出した指に興味を示して、様子を探りに足を延ばして来た。「シャッター・チャ〜ンス!」(^。=)
そして足が手に触れた瞬間、おそらく手袋の感触が未知のもので危険を感じたのだろう、スミを吐いて我々の目の前から一直線に逃げてしまったのだった。
しかし逃げた先には、たまたま土佐銛を携えた大沼さんが待ちかまえていたものだから、本人としてはいきなり目の前に現れた天からの恵みに感謝しつつ、しっかりと獲物をゲットしちゃった訳ですネ。これで今晩の酒の肴は万全で〜す。
引き上げるボートの中、獲物をどうさばくかケンケンガクガク、結局盛岡チームの料理自慢のオカアサンと大沼さんとでサシミに仕上げる事に決定。
ワサビと醤油は私が日本から持って来た(オーバーウエートチャージの原因の一部(^^ゞ)ので準備は整っているのだ。 コテージへ戻っていよいよ夕食の時間、悪銭苦闘の末コブシメのサシミが完成。身が厚いイカなのでもう少し薄作りにしてほしかったところだが、刺身包丁までは準備して来なかったのでこのあたりでガマンしよう。次回は是非刺身包丁を持参して来るべきだと反省。 写真の手前がサシミ、奥が残った部位を軽く火で炙ったイカ焼き。けっこうボリュームもありみんな大満足。
私はここでもまた懲りずにミークアにチャレンジ。野菜入りのサッパリ味で、それほど炒め臭さを感じなかったので合格点としておく事にする。
盛岡の連中に「インドネシアの地酒の焼酎だ。」とアラックを勧めたところ大好評、今晩もサシミとアラックでみんなかなり出来上がって、そろそろお開きの時間となりましたとさ。
ダ イ ビ ン グ ロ グ
1 ダ イ ブ |
2 ダ イ ブ |
エントリー |
11:50 |
エントリー |
16:23 |
エキジット |
12:33 |
エキジット |
17.12 |
潜水時間 |
00:42 |
潜水時間 |
00:48 |
最大水深 |
21.8m |
最大水深 |
16.3m |
平均水深 |
14.2m |
平均水深 |
11.3m |
水 温 |
29度C |
水 温 |
30度C |
|