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5.一人きりでのアフターダイブ、イヤ〜!いろいろありまして・・・

 ダイビングを終えホテルへ戻り、まずはシャワーで体の潮を流し、そして冷蔵庫からおもむろに「ビール」を取り出して、グビ〜ッ!っと喉をうるおさないと次が始まらないのである。

 次に必要な行動は、「両替え」である。以前来た時のルピアの残りが多少は手元にあったのだが、そろそろ両替えしておかないと足りない。特に今回は私一人だけの行動なので、誰かに「ちょっと貸しておいて!」という訳には行かないのだ。

 前回来た時に、大沼氏から教えてもらった「良心的な両替屋」へ行こうと歩き出したところ、急に雲行きが怪しくなってきてポツポツと雨が降り始めた。
 歩道の周りには、沢山の立派な広葉樹が枝を広げているので雨宿りにはもってこいなのだが、しばらく待っても止むどころかだんだん激しくなる一方なので、諦めてホテルへ戻って傘を借りる事にした。

 この傘が、日本のゴルフ場に置いてあるようなハデで大きな、いわゆるパラソルなのだが、ずぶ濡れで歩き回る訳にも行かないのでこれを拝借して改めて両替え目的の散歩へ出発。
 途中、まだ人影の少ない「お気に入りのバー」を横目に先へ進み、前回泊まったホテルを抜けて、その先3軒目・・・。「たしかこのあたりのはずだが?」と思うのだが、両替屋の看板が出ていないのだ。両替屋は止めちゃったみたいなのである。

 しかたがないのでさらに進んで適当な両替屋を探すと、他ではだいたい「65ルピア=円」のレートに対し、「70ルピア=円」という交換率の良い両替屋の看板を発見。
 対応が悪ければその場で断って他を探す覚悟で入ってみると、案の定店員はトランプで遊んでいてこちらを無視。「マネー・チェンジ・オーケー?」と声をかけるとようやくこちらを振り向いて、慌ててレジのある店の奥へ案内するという、何だか怪しい雰囲気である。

「こりゃ、あまり期待出来ないかな?」と思ったが、ここからの彼らの対応はなかなか大したものであったのだ。
 両替に1万円札を差し出すと、電卓できちんと計算した上で数えながらルピアの山を10づつ築いて行き、端数までちゃんと確認させた上で両替完了。
 大きな札を「チェンジ・スモール!」と頼むと、こちらもしっかり数えながら両替してくれたので、さらに納得したのである。

 もう少しいろいろな札をとり混ぜて両替を頼みたいとも思ったが、「あまり細かい事を頼むと、そろそろこの連中はアブナそうだな。」と判断し、この辺が潮時と思い止めにしておいた。
 店を出る時、ちゃんと「サンキュー・ベリー・マッチ!」と挨拶をしてくれたので、こちらも「テレマカシー!」と礼を述べて満足しながら退散。「両替、完了〜!」
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 途中、Baksoの屋台(これが噂のBakso→)を発見したのでいろいろと具の注文を出し、「チリを沢山入れろ!」と頼んでこれを「ワシワシ、ヒ〜ヒ〜!」言いながら腹に収めた。

 ずいぶん辛くしちゃった事を心配してか、屋台の主人は私が辛さに文句を言いやしないかと、どこかへ雲隠れ。
 しかし「これで汗を流して、バリの湿気と熱気に体を慣らす事が目的」の私にはこのくらいで丁度良いのだ。

 食べ終わって支払いをしようと、なかなか戻らない主人を待っていると何となく恐る恐る現れたのであるが、私がドンブリの中身を綺麗にたいらげているのを見て安心したようで、ニコニコしながら料金を言ってきたが、「50,000ルピア」は無いんじゃない?地元の人達は「5,000ルピア」で食べているのに。
 「両替え後でお金はある事だし、ま〜い〜か!」と太っ腹に思ってしまった私は、それでも「高い!」と一言文句を言って5000ルピアを払ったのである。

 これで体調万全、まだ体中から汗を滴らせながら、軒先に並ぶ店を冷やかしつつ散歩を続けたのである。

(2003年6月、ついに日本でBaksoモドキを発見!「エースコック・春雨ヌードルチキンコンソメ味」である。これに湯を多めに入れて「富士食品・Oh.Hot.」を適量入れるとけっこうBaksoに近い味になるのだ。辛いのがお好きでしたら、Oh.Hot.を多めにどうぞ。是非お試しあれ(^。=)・・・)

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 一度ホテルへ戻り、早速本日撮影したデジカメ写真をパソコンへ取り込む作業をしようとコンセントを探すが、空いているのは洗面所のコンセントが1つだけである。他にもiPodやデジカメ、水中ストロボのバッテリーの充電もしたい。

 他の器機はAC100〜240ボルト対応だが、水中ストロボの充電器はAC100ボルト専用なのでプラグ変換アダプタ2個と変圧器、さらに日本仕様の三つ又アダプタも持って来てある。しかしコンセント口が足りなければどれも役立たず!なのだ。

 さらにホテル備え付けの冷蔵庫のビールは料金が高いし、大瓶と小瓶それぞれ1本づつしか入っていない。しかも今までの貸し切りボートでのダイビングとは違い、ボートにビール持ち込み禁止!なので、「帰ったら、まずはビール!」なのでこれでは足りないのだ。
 という事で、両替の済んだルピアを片手にスーパーマーケットへ買い出しに出かける事にした。

 ここでBINTANGの缶ビールを12本とAQUA(ミネラルウオーター)のボトルを2本、そしてコンセントの三つ又アダプタを購入。
 本当はテーブルタップが欲しかったのだが、部品は置いてあるが日本のような完成品は無い。「そういえば、日本でも昔は自分で作ったっけな。」と妙に納得して買い物を終え、外に出ると何とドシャブリ!

 「雲一つ無い青空だし、もう今日は雨は降りそうもない。」と傘をホテルに戻してしまっていたのが大間違い、「今年のバリは、ずいぶん雨ばかり降るナ!」とブツブツぼやきながらスーパーの出口でしばらく雨宿り。小降りになったので急いでホテルへ戻ったのである。

 ホテルのロビーに、何やら日本人らしき集団が「只今、到着デ〜ス!」という雰囲気でくつろいでいる姿を発見。
 後から判ったのだが、彼らは大沼氏手配のダイビング客だったのだ。こちらは何も聞いていなかったので
(私が気を遣うと心配して、あえて教えなかったのだそうである、感謝!)、気にもせずに部屋へ戻ってあれこれと準備を開始。

 買ってきた三つ又コンセントで器機の充電を開始し、パソコンも充電しながら明日エナ氏に渡すべく、本日撮影したデジカメ写真を取り込んで画像編集ソフトのPhotoshopで加工し、「Webフォトギャラリー」自動処理でWeb用の閲覧編集データとして書き出し。
 これと元画像を書き込みソフトのToastで「ハイブリッドフォーマット」CD-Rに焼いて完成。これならWin環境のエナ・ダイブセンターでもMacでも、問題無く見る事が出来るはずである。

 「ウ〜ム!我がiBook コンボドライブは、多少重たい思いをしてバリまで持って来たが大正解。威力抜群ナノダ!」

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 今日中にやっておこうと思っている事がほとんど完了し外もそろそろ暗くなってきたので、いよいよ楽しみにしていた「お気に入りのバー」へ繰り出す事にした。

 前回ここで撮った写真をプリントして彼らに渡すつもりだったのだが、年末の忙しさでとうとうプリント出来ずに持って来れなかった。
 とりあえず写真のデータはiBookに入れて持って来たので、こいつを持って店へ行くかどうか悩んだ末、「今回は様子見。彼らが元気で、私の事を覚えていてまた楽しく過ごせるようなら、次回に持ち込んで見せよう。」と判断。

 バリの夜道をノ〜ンビリと歩いていると、やはり前回仲間達と店を冷やかしながら「お気に入りのバー」へ向かった情景を思い出してしまう。
 Yさんが、「今度来る時はみんな揃って甚平姿で、セッタを履いてこの道を闊歩しようゼ!」などと言っていた事を、つい昨日のように思い出してしまうのだ。

 いよいよ「お気に入りのバー」へ到着。店の構えは以前と変わっていない。前回店の名前を見落としていたので、しっかり「apa kabar」という店の名前を確認してから、いつも座っていたカウンターへシズシズと着席。見覚えの無いカウンターの中のボーイに、とりあえず「ビール」を注文。

 しかし、前回来た時のような楽しい雰囲気とは何となく感じが違う。派手に飾り付けされたクリスマス飾りも無いし、客も前回のような家族連れではなく無骨な男連中ばかりである。仮設ステージにジャズギターを抱えた米国人らしき一人の男性が、客のリクエストに応えて何となく白けた雰囲気で演奏をしているのが精一杯という感じなのだ。

 知っている顔が無いかと探すと、ずいぶん貫禄の付いた「ドラエモン」(←中で踊っているのが昔のドラエモン)を発見。どうも今は彼がこの店のマネージャをやっている様子である。

 見覚えのある私の顔に気が付いた彼は、隣に座って挨拶をしてきた。しばらく彼と、2年ぶりに会った事、スタッフが変わってしまった事等を話して、最後に「アラック・アタック(地元焼酎のオレンジジュース割り)とピーナッツのサービスはどうした?」と聞いたところ、「もう今は止めてしまった。」との寂しい返事である。
 以前、気に入ってみんなで飲んだ「アラックのオンザロックが飲みたい。」と注文を出すと、「氷が無いから今日はオンザロックは出来ない。」と、これまた寂しい返事である。

 「オイオイ、この店、何だか以前の元気がなくなっちゃったゾ!サービスも悪くなったし、元気に客を引っ張ってくるちびちゃん(左から2番目→)や美人のチャイニーズの女性(一番右→)もいないし、アットホームな雰囲気だったのが無骨な感じになっちゃったし。これじゃ客足が減っただろうナ〜!」などと心の中で考え、しかたがないのでアラックのストレートとライム、それにウォーターを注文してチビチビと飲んで適当に切り上げた。

 以前来た時にはこの店の料理がけっこう美味しかったので、楽しく飲んだ後に晩飯を「apa kabar」で食べて帰ろうと思って期待して来たのだが、何となく拍子抜けしてしまい料理の注文は止めてしまったのだ。
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 ホテルへ戻り少し腹が減っていたので、まだ営業しているか不安だったがフロントの2階のレストランへ上がってみた。
 バリ美人の女性
(この人→)が1人店番をしていたので、「ミークア(汁ソバ)オーケー?」と声をかけると「オーケー!」と言って厨房へ注文を伝えに行った。

 戻って来た彼女は、遅い時間に入ってきた客に興味を示したのか私にいろいろと話しかけてきた。
 テーブルに置いた「apa kabar」の明細を見付けて「ユー・アー・エンジョイ!」と冷ややかに言われてしまったが、デジカメで写真を撮ってモニターで見せてあげると照れくさそうに喜んでくれた。

 バリの女性はみんな働き者である。糧を得るために働くのは男性だが、みんなただのんびりと毎日同じ仕事を遊び半分にしているだけのようだ。
 それに引き替え女性はなかなかしっかり者で、神様へのお祈りや家事、そして細かい雑用など、生活の基本をきちんと守っている。そしてしっかりとした気高さを供えているのだ。
 そんなバリの男性は皆奥さんに頭が上がらないようで、端から見ていても「遊び人の男性に比べ、女性はしっかりとした働き者。」という様子が良く判るのである。
 ちなみに男性ながら働き者のエナさんでも、さすがに奥さんには頭が上がらない様子である。

 Part 1 のアンボンで「ミークア」に夢中になり、こちらへ来るといろんな所で「ミークア」を注文して食べているのだが、どうもアンボンとバリでは「ミークア」の作り方が違うようなのだ。
 アンボン風「スープにゆで麺を入れて具をトッピングする、日本のラーメンと同じ作り方」だが、バリ風では「スープと麺と具を一緒に炒めてしまう、スープの多い炒めラーメン」といった具合なのだ。

 今回注文した「ミークア」(←これ)はバリ風だったが、野菜が沢山入っていてなかなか美味しかった。
 丁度「日清チキンラーメン」に野菜を炒めて沢山放り込んだような具合で、チキンベーススープのと〜ってもヘルシーな逸品でした。

 このホテルではテレビの衛生放送を受信していて、日本のNHK放送を見る事が出来る。
 部屋でしばらくバリよりも1時間早いNHKを見ながら、買い込んできた缶ビールを飲んで本日は明日のダイビングに備えて適当にオヤスミ〜!なのである。



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 2.無事にバリ島 まで到着。でも、失敗の連続ばっかり〜!
 3.「神々の住む島バリ」の朝の散歩は最高〜!
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10.黒岩氏とイマナカ氏(ちょっとシュールな結末<(_ _)>
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