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2.無事にバリ島 まで到着。でも、失敗の連続ばっかり〜!

2001/12/29

 年末で仕事が忙しい中、昨日無事に残業の上仕事納めを済ませ、とうとう待ちに待った「バリ島一人旅風まかせツアー」出発当日である。

 久しぶりのダイビングツアー。ダイビング機材やら一眼レフ水中ハウジングのジュラルミンケースやら、さらにカメラバッグ、パソコンと大量の荷物を持って駅の階段の昇り降りは、駅に一部エレベーターが設置されたとはいえ毎回相変わらず大仕事なのである。
 京成スカイラインで成田空港まで行くつもりの私は、日暮里駅で乗り換えのためにエッチラオッチラと目の前の階段を必死で昇ったのだが、京成急行の連絡階段では無かったらしく、また階段を降りてホームを突っ切り、さらに階段を昇り直すという大ポカを最初からやってしまったのである。

 これ自体ショックなのだが、真冬に汗まみれになりようやく改札へ到着し、いざスカイラインの搭乗券を購入しようとしたら「次のスカイラインは満席で売り切れです。」とのつれない返事でさらにショック。「テロで日本人の海外旅行は激減!」って、本当なの〜?と疑ってしまった。
 時間はギリギリになるが次のスカイラインを申し込もうとしたら、「次の急行のほうが早く成田空港に着くからそちらを勧めます。」という駅員の薦めで、スカイラインは諦めて急行で成田空港へ向かう事にしたのである。

 ホームに降りると丁度私が乗れなかったスカイラインが到着。恨めしい気持ちで搭乗する連中を見ていると、たぶんどこかの放送局のアナウンサーかレポーターじゃないかと思われる美人の女性が青い顔をして必死に「飛行機に間に合わなくなっちゃうから、何とかこれに乗せて〜!」と駅員に哀願している姿を目の前で見てしまったのである。
 結局満席で搭乗を拒否された彼女は、とうとう諦めたようで肩をガックリ落としてどこかへ立ち去って行ってしまったが、無事に成田へ到着出来たのか、それとも仕事をスッポかしちゃった?のか、これは未だに謎のままなのである。
 一方気楽な私は次の急行を待ち、無事に成田空港へ集合時間よりも早めに到着出来ましたデス。

 今年は「ニューヨークテロの影響で荷物検査が厳重になり、出発まで時間がかかる。」と聞いていたのだが、思っていたよりもアッサリと全てを通過出来てしまい、簡単に出発ロビーまで到着してしまった。
 ただ、手荷物検査で今まで問題なく通過していた、胸ポケットに入れたジッポーのライターに金属探知器が反応したらしく、厳重な身体検査をされたので探知機の感度が今までよりもかなり上がっているようには感じた。
 問題のライターを渡せと言うので検査官に渡したら、ちゃんと着火する普通のライターか厳重に調べていたのには、申し訳ないが笑ってしまった。でも、ライターに見せかけた小型爆弾なんて物騒な事も考えられない訳ではないだろうから、彼らの仕事も本当に気が抜けないのだろうと逆に気の毒な気持ちになってしまったのである。

 以前、出国カードの記入を忘れて出国検査で足止めを食った事があったが、何故か今回、「日本人の出国カード提出は不要」になったんだそうである。近々開催される日韓ワールドカップサッカーへの布石なんだろうか?

 今回はエコノミーチケットしか手に入らなかったので、エグゼクティブラウンジでのんびり過ごす事は出来ない。しかたなく出発ロビーの売店でホットドッグと生ビールを買い、スモーキングエリア(トルネードとかいう、吸煙装置に囲まれた、異様なエリア)へ向かったのであるが、ここはバリ特有の香りに包まれた独特な場所だったのである。バリでサーファー連中に好評なタバコ、「ガラム」の特有の香りがあたり一面漂っている、居ながらにして「もう、ここは日本じゃなくてバリ島じゃけんネ!」という自己主張満載の、頭がクラクラする場所なのである。
 ここでホットドッグをパクついているうち、バリの香りに注意が散漫になったのか、つい足下に置いたビールのコップを蹴飛ばしてしまい大切な中身をシュータンに飲ませてしまうという、またも大失敗をしでかしてしまったのである。
 「せっかくのバカンス、仕事忘れて、ビール飲んで気分良く出発したいノダ〜!」と心に決めていた私は、別のエリアの JAL レストランを見付け、ここで少し割高の「一番搾り・生ビール」を注文して何とか目的を達成したのである。

 いよいよ搭乗開始のアナウンス開始、いつもなら日本人連中が我先にと搭乗カウンタへ並ぶのを見ながら、「こいつら、自分の事しか考えないみっともない民族!」という事を実感しながら最後に搭乗するのが常なのだが、今回はなんと「混雑防止のため、座席番号後方40番から50番の方から先にお並びくださ〜い。」とのアナウンス。
 「ウ〜ム!オヌシ達、なかなかやってくれるゼ〜!」と感心している時間は無いノダ。私の座席番号は46番、せっかくの配慮に乗り遅れると、荷物整理で周りの人を気にせずに通路を塞ぐ日本人連中に通路を占領され、座席に着くまでエラ〜イ時間を費やさなければならなくなるのだ。それ急げ〜ェ、スタコラサッサ〜、ホイサッサ〜〜。

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 トラブルも無くシートに座り、iPod とヘッドホンの準備をして飛行機の離陸を待った。「離着陸中の電子機器の使用は、計器を狂わせる恐れ」があるので、この間は全ての電子機器の電源投入を控えたのである。

 無事に離陸し「シートベルト着用」のサインが消えたところで、おもむろにiPod とヘッドホンの電源を入れ、あとはそのまま音楽を流しっぱなしでランニングテストの開始である。
 ノイズキャンセリングヘッドホンはヘッドホン左右にそれぞれ外部マイクがしこんであり、そこで拾った音を位相反転して内部に流して外部のノイズを打ち消すというしくみなのだが、低音ノイズが消えて音楽がとても聞きやすい。
 電車の中などで普通のオープンタイプ型ヘッドホンを使用すると、低音ノイズが気になってついボリュームを上げがちになり耳に障害を起こす原因になったりするのだが、このヘッドホンならば普通のボリュームで低音域がきちんと聞き取れて非常に快適である。しかも人の話し声の音域は打ち消さないようになっているので、話しかけられても大丈夫なのだ。

 飛行機のエンジン独特のあの「ゴー!」というノイズを見事に打ち消してくれ、さらに機内サービスで声をかけられても気が付かずにサービスを逃すという事もなく、安心して音楽に浸れるのである。
 ついでに MP3 に変換した800曲をぶち込んである iPod でお気に入りの音楽を次々と流せば、バリまでの長時間フライトも快適そのもの、目論見は大成功なのでア〜ル!

 ところが普段通勤で使用していて出発前にフル充電を忘れ、しかも成田空港までの車内で音楽を聴きまくっていたものだから、フライト途中で我が iPod は電池切れとなってしまったのである。
 そんなかんだで機内アナウンスを良く聞いていなかった私は、着陸したのがてっきりバリ・デンパサール空港だと思いこんでしまい、いそいそと手荷物を全て持って飛行機を降りてしまったのであるが、何とそこはトランジットで立ち寄ったジャカルタだったのである。

 以前来たときはバリ直行便となって快適!だったのだが、しばらくお休みしている間にまたもやインドネシア政権のゴタゴタが原因かどうかは不明だが「ジャカルタ経由・バリ便」に戻ってしまったようなのだ。
 それならそれで、「どこかの椅子でゆっくりタバコでも吸いながら iBook から iPod の充電をしよう。」と通路を抜けて行くと、何とトランジットエリア全面禁煙!になっちゃっている。しかも店のほとんどが開いておらず物々しい警備が敷かれており、何となく厳戒態勢の雰囲気なのだ。

 ジャカルタはイスラム教徒の多い地域である。テロの影響でここも警備が厳しいようで、パソコンを開いて何かやっていると不振人物と間違えられそうな雰囲気。結局充電は止めにして早めに搭乗控え室へ戻ったが、何となく気を削がれてしまい、ただポケ〜ッと待って飛行機へ再搭乗したのである。

 ジャカルタからデンパサールへのフライト中、いよいよ毎度おなじみの「タンゲリンジュース」が登場した。(ちなみに成田を発った時点で配られたのは「バレンシアオレンジジュース」でした。)
 これはオレンジジュースなのだが、日本人の味覚にはとても青臭い味がするので、最初はみんな目を白黒させて「オエ〜!」となる代物なのである。
 Apple iMac で「タンジェリン」カラーってのがあったが、これを聞いて私は真っ先にこの「タンゲリンジュース」の「オエ〜!」を思い出してしまったという、曰く付きのジュースなのである。

 で、このジュース、どうしたかって?・・・もう慣れちゃったのでノー・プロブレム、「シ〜ッカリ美味しく」いただきましたデスョ〜。

 飛行機を降りる時、スチュワーデスから日本語でアナウンスがあった。「ありがとうございます。」とである。
 以前は「ありがとうございました。」とアナウンスしていて、発音が悪くて「アリガトー・ゴゼェマスダ。」と聞こえてしまい日本人乗客の失笑をかっていたのだが、これなら問題ない。発音もすいぶん良くなっていてちゃんと聞こえる。
 ウ〜ム、大変ヨロシイ!・・・

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 無事にバリ・デンパサール空港へ到着したが、天候は雨。こちらは丁度雨期なのだが、何となく以前に比べてスコール状の雨から日本の梅雨みたいに長時間の雨が多くなったように思うので、今回のツアー中、問題にならなければ良いと多少不安になる。

 ガルーダの機内で出国審査を済ませている(国営航空会社の強み、出国審査官が機内で審査を済ませるサービスがある。)ので、空港をさっさと出て出迎えを探すが、何故か見つからない。
 あらゆる現地の出迎え組がツアー名や個人名を書いた紙のフダを掲げて押し掛けているので、空港出口は出迎えと客とでラッシュアワー、押しくらマンジュウ状態なのである。
 現地時間で10時半と時間も遅いので、彼らも「サッサと仕事を済ませて自宅へ帰りた〜い!」という気持ちは良く解るが、客が見つからなければそれだけ自分達の帰りが遅くなるし、客も客で見知らぬ土地で案内無しに取り残されちゃったら、どうしたら良いか路頭に迷う事になるだろうからお互い必死なのであ〜る。

 私はてっきり「ツアー会社かダイビングセンターの目立つステッカーが貼ってあるフダ」だと勝手に思い込んでいて、それらしいフダを懸命に探していたのでなかなか見つからなかったのだ。
 出迎えに囲まれた中を右往左往するうち、もしやと思い自分の名前を探してみるとしっかり画用紙に私の名前を書いたフダを振っている小柄な女性を発見!「エナ・ダイビングセンターのスタッフか?」と聞くと、しっかりそうだと言うのでこれで一安心、路頭に迷わずに済んだ訳である。

 彼女らにホテルまでワゴン車で届けてもらったのだが、今回初めてのホテルは入り口が車一台スレスレで通れるぐらいの細い私道になっており、突き当たりに苔むした神様の壁画(→これは朝の写真デス)がヘッドライトに浮かび上がってきて何とも言えぬ異様な雰囲気。そこを抜けて左に曲がるとはじめてホテルのエントランスという、異文化情緒タ〜ップリのホテルなのである。
 今回、大沼氏から「オレの気に入っている、メシが旨くて清潔な良い中級ホテルがあるからそこにしといたよ!」と連絡をもらっていたのだが、いや〜、これほどバリ・ヒンズーの雰囲気タ〜ップリとは、夢にも思いもしませんでしたデス。

 宿泊の記帳を済ませて部屋へ案内してもらうが、あいにくの大量の荷物。若いボーイが私の一番重たい荷物を担いで運んでくれたのだが、私の部屋はフロントから一番奥の建物の、しかも二階である。
 キャシャな体つきのボーイが息を切らせながら必死で荷物を二階まで運んでくれたので、お礼に1,000ルピアのチップを渡したところ、その後彼は折りに付け親切にしてくれて非常に助かりましたデ〜ス。

 時間はすでに夜の12時近く、着替えて荷物を整理するうち、つい前回来た時に毎晩みんなで飲んで騒いだあの「お気に入りのバー」を探したくなり、夜中にホテルを出て左側へ散歩に出発。
 元気な彼らの店でアラック(地酒の焼酎)でも飲んでほろ酔い気分でゆっくり休もうと思ったのだが、通りは間違えていないはずなのに発見できず。後で判ったのだが、反対方向へ行っちゃってましたデス。

 途中で諦めてそのままホテルへ戻り、部屋の冷蔵庫のビールを1本飲んでから明日(もう、今日?)に備えて、おとなしく寝ちゃいましたとさ〜。(ヤレヤレ!)



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