ホテルの部屋へ戻る途中、私の下の部屋で朝会った日本人ダイバー達がホテルの冷蔵庫のビールを飲みながら私に声をかけてきたので、「後で行くからネ。」と言って一度部屋へ戻った。
部屋でシャワーを浴びた後、昨日買っておいた「ビンタン缶ビール」と適当なつまみを持って降りて行き、いろいろ話をしてみると何だか「ブルーオーシャン」で彼らと話がつながってしまった。「なるほど、そういう事か!」その1、なのである。
私が「ブルーオーシャン」の昔からのメンバーだと言うと、「いつも電話で声だけだが大沼氏はどんな人か?」とか「メンバーの都合が合うとブルーオーシャンツアーに申し込むのだ。」とか、いろいろな話題で盛り上がってしまったのだ。
ついでに「ホテルのビールは高いから、スーパーマーケットで買えば安いよ。」とスーパーの場所を教えてあげた。
「最終日はダイビングが無いからエステツアーに行きたいのだが、どこで申し込めば良いか?」と聞かれたので、「今晩エナ氏に会うから話しておくよ。」と約束をして、そろそろ時間なのでロビーでエナ氏を待つことにしたのである。
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エナ氏が到着、何と奥さん同伴・運転手付きの社用車でのお出迎え、「オオ!こりゃ本格的ビジネススタイルのお出迎えだ・・・。(^^ゞ」
こっちはてっきり久しぶりに会ったので気軽に食事に誘われたと思って軽装のままなの姿なので、何となく気後れしたがもう着替える時間も無い、そのまま案内されてとあるレストランへ。
話をするうち、私のデジカメの水中ハウジングの具合はどうか、という話題になり、結局「ダイブセンターで水中デジカメレンタルして儲けたい!」という彼の目的がようやく解ったのである。
最初にダイブセンターに行ったときに日本人のスタッフから私の水中デジカメについて質問攻めにされたし、私の撮った写真をCD-Rに焼いて渡しちゃったものだからさらに火に油を注いでしまったようである。「なるほど、そういう事か!」その2、なのである。
ただ、「このハウジングはいくつかある機種それぞれに専用ハウジングになっているので機種が異なれば使えないし、バッテリーやメモリーカードも予備が無いとレンタルは難しい。」と伝えると、わざわざ運転手に事務所まで本体を取りに行かせたではないか。
なじみの日本人客に頼んでデジカメ本体を日本から買ってきてもらったが、冬場でハウジングまでは手に入らなかったようで、「私の持っているハウジングを譲ってほしい。」という事なのだ。
運転手が戻ると、さっそく確認開始。本体は私と同じ機種、メモリーカードの予備もOK、バッテリーもしっかり2つ準備されている。
「これなら大丈夫だ。」と伝えると、エナ氏からビジネススタイルで握手されてしまった。ウン、こりゃ本気だわ・・・(;^_^A
アセアセ…。
ただし、撮った画像をCD-Rに焼く事までは言い出さなかったので話題からそらしたが、「これを言い出されたら面倒だ。」と内心ヒヤヒヤしていたのだ。
センターのPCはかなり古い機種だし、当然CD-Rドライブなんて代物が付いている訳が無いし、付けたとしてドライバやメディアですったもんだする事は明白だったから・・・。
その後ハウジングの購入値段を聞かれたが、はっきり覚えていなかったので明日調べて連絡という事になった。部屋に戻ればiBookの中に通販の金額連絡メールが残っているので、それに日本の消費税を加算して報告すれば良い。(私は金額をふっかけるつもりは無かったが、本体を買ってきた連中はどうだったのか?)
最後に「私と同じホテルのブルーオーシャンのツアー客が最終日にエステツアーに行きたいと言っているヨ。」と忘れずにしっかり伝えておきましたからネ〜。
運転手が戻るまでの間、エナ氏はこのレストランのオーナーともビジネス交渉をしていたみたいで、現地語でガヤガヤとやりあっていた。
途中「ジャパニーズ」という単語が頻繁に出て来たので、どうも「日本人客を紹介するから手を組まないか?」という内容ではないかと推測される。こちらはどうも上手く話が進まなかったようで、レストランのオーナーがしきりに反論していたので、たぶん交渉決裂と私は読んだ。
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せっかく仕事を忘れに遊びに来たのに「ビジネス交渉」の重苦しい雰囲気でいささか疲れたが、部屋に戻ると衛星放送で「NHK
紅白歌合戦」をやっていたので残り少なくなったビールを飲みながら、美川憲一と小林幸子の衣装合戦を観て、「今夜は大晦日なんだナ〜。」と朦朧としながら厳かに寝ちゃいましたとさ・・・。
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