2004.2.11.更新
『ふるさとに生きる番茶IN静岡』 | ||
お茶の郷博物館で国内の様々な番茶を試飲。 また、「番茶を考える」をテーマにした講演 「茶学の会」「現代喫茶人の会」の共催 テーマ:「番茶を考える」 日 時:2月1日(日) 13時〜16時30分 場 所:お茶の郷博物館 ホール 試 飲:13:00〜 15種類の番茶の試飲 講 演:14:00〜 番茶とは何か 小泊重洋氏 14:30〜 番茶のいろいろ 松下 智氏 15:30〜 京番茶の歴史と作り方 高田政弘氏 |
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試飲について(熱湯にて5分くらいの色の状態です) | ||
後発酵茶 阿波番茶(徳島) 石鎚黒茶(愛媛) 碁石茶(高知) バタバタ茶(富山) |
地方茶 伯太番茶(島根) 吉野日干番茶(奈良) 美作番茶(岡山) 足助寒茶(愛知) 丹波番茶(兵庫) 京番茶(京都) 龍神番茶(和歌山) 加賀棒茶(金沢) |
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番茶とは何か | ||
形はおおむね偏平しています。古葉や硬い新葉が原料です。 番茶には大きく二種類に分けられます。 原料が硬化してから摘み取って製造するもの 一番茶や二番茶を採った葉の下の残った部分を刈りならしたもの、あるいは春秋に刈り落とす葉を原料にした番茶です。主に煮出して使ったようです。成分が少ないため、胃の弱い方などには合っていたようです。 荒茶の仕上げ中に選別されるもの 「仕上げ」の段階で、選別して出てきた大きな茶葉を集めて番茶としています。現在はこちらの番茶が多いです。 地方色豊かなバンチャ 番茶は昔から庶民の味として、また地方色豊かにつくられていました。上の写真にあげたのは、その名残として地方で生き延びてきた番茶です。人によってはこの地方色豊かな違いを出すために「バンチャ」といってますので、ここでもそうしたいと思います。 江戸時代にはバンチャが主だったのに、なぜ激減してしまったのか。それは明治時代の政策にありました。明治時代の主要な輸出品目であった「茶」は、需給バランスの関係で、一方で粗悪品と呼ばれる茶を輸出し、アメリカからクレームが来ていました。そこで、粗悪品の追放を行った折、バンチャもその対象として一緒になくなってしまったと言われています。(つづく) |
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番茶のいろいろ | ||
京番茶の歴史と作り方 | ||
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