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カルドセプト 対戦記録


089(2000/03/05)
ぷちなん氏のレポート


ぷちなんです。
去る3月5日、OTTE氏の主催された第7回愛知大会にて優勝という望外の結果に恵まれましたので、経過を報告させていただきます。大会全般の結果・対戦記については、KABUN氏がビデオを元に起草し「セプ夫のアジト」にて公開される予定です。 そのため、ここでは私の主観を前面に押し出したレポートとなります。また記憶頼りの為、ラウンド数等で事実と異なる点が有るかもしれませんが、ご容赦下さい。また、文中に登場するセプターの敬称は略させていただきます。

▽戦いの前に
名古屋にて行われる第7回愛知大会は結構規模が大きいらしい、と知ったのは既に開催まで1週間と迫った土曜日であった。前回は32名、今回も20名程すでに参加表明している。そのなかには対戦会で良く顔をあわせるとちろーの名も。 「へー、とちろーさん、名古屋まで行くのか。相変わらず熱心だなぁ。お、猿蔵教祖も出るのか・・・」

衝動的に自分も遠征することを決意。昨年の公式全国大会の時点では対人戦を始めていなかった私は、カルドセプトである程度大きな規模をもった大会は未経験。これは参加しなくては! その日のうちに対戦会へ とちろーに会いに行き、見逃していた重要なことに気付いた。それは、大会のルール。今回の大会のルールを抜粋すると、

・マップはブックの決定後に5つの候補からランダムで決定
・目標魔力は一律に6000G
・30ラウンド制限
・Eカードなし
カードは1種につき2枚までしか使用できない

おやまぁ、2枚縛りですか。そんなルール慣れてませんて。困ったのう。

▽前哨戦
大会前夜、変則ルールに合わせた模擬戦をしたく、ぽーかーふぇいす宅の対戦会へ。そこで、毎週のように会っているお馴染みの面子とブックを決めることにする。 ブック名は「だいひょう」。大胆にも今大会での関東代表を僭称してるよ、この人。コンセプトは足りない筈のドローサポートを更に破壊することを最重視。戦闘は防御主体、相手の高額地はランプロ不足につけ込んでスペルでどうにかする方針、属性は地。

見事にメジャーなカードだけが並んだブック編集画面を前に、はっちん曰く、
「強いと思うカードが、有るんですけど」
「何?」
「ウルフ」

これが、デコイで直ぐには死なず、テンペスト耐性を買っての大マジ発言。これは…、うーん…、今回は却下。

ぽーかーふぇいす1800円はっちんぷちなんのメンバーで2回スパーリング。2戦とも ぷちなんは2位。基本的に最下位まで団子だ。そして2戦とも勝利したのが はっちん。しっかりウルフ使ってました。それが、勝利の決め手?

模擬戦の感想戦では、「このルール、手札の運が大きすぎるよ〜」といった意見が続出。「遠征するとペース掴めないから。それでも、頑張って」と前回で不本意な結果に終わってしまったPHY。む〜、チョット、護符価値20%ダウン。


ぷちなん氏のブック解説



無事辿り着いた会場は、地下街のゲームショップ前のちょっとした広場。3台の大きめなモニターが据えられ、往来の目を引く。でもね、PS2のイベントじゃないのよね〜。 参加人数は23人。1回戦は1位のみが準決勝進出のきびしい条件だ。3卓ずつ分けて行われる1回戦、ぷちなんは後半の組。まずは、中部地区セプターの腕前をじっくり拝ませていたきましょうか。

「・・・プレイが、速いねぇ」

自分達の対戦会では勝負処の終盤はもとより、ちょっとした捨て札選択でも長考に陥ることがあり、流石にテンポアップを求められることも。だが、足系のスペル使用前に着地点を確認するぐらいは1ラウンド目から行うのが普通だ。 ところが、見たところそんな様子も無い。コントローラーを片手タイプに替えたばかりで、操作に手間取ることも有る私は周りをイライラさせてしまうのか? さあ、だんだん緊張してきましたよー。

やたらノドが乾き、差し入れのお茶をガブ飲みしているうちに自分の出番がきたようだ。対戦相手は、アメジストりうガッツ。いったいどんな戦法のセプターかは、まったく分からない。 アメジストは第2回愛知大会優勝者で、前回も決勝進出している強豪だということを、終わってから知った。もし試合開始前に知っていたら変に意識して失敗していたのではないか。私の場合、自分より実績の有るセプターばかりが相手なので誰をマークするべきかといえば、もう自分以外全員なのだから。

対戦マップは幽玄山脈カリンに決定。うーん、護符が無いと強引なコトしにくいなぁ。2枚入りのリコールが殆ど死ぬし、この大会ではずっと使用されていて、地元勢は慣れてるだろうし・・・、一番イヤなマップになったなぁ。

(1)設定

  • マップ:幽玄山脈カリン(30ラウンド制限)(勝利条件6000G)
  • 参加者:アメジスト、ガッツ、ぷちなん、りう

    (2)展開
    愚痴を言っても始まらない。さあ、試合開始。互いに腹の探りあいをしているのか、全くの無言で淡々と進める。ぷちなんはリンカネーションが見えたら、その場所を必死に覚えてシャッターする。お互い、無表情の無反応。場に緊張感が走ったように感じられる。

    アメジストはグレムリンの土地を早い時点でレベル3に育てるが、ぷちなんの手札にはコンボが揃った。ワイルドグロース→ドリアードを適当な土地に設置。次ターンにアンサモン→砦から折り返し→ドリアードを跳ばす。うん、コスト高いけど順調。 されど、好事魔多し。同じ地属性メインの ガッツにリトルグレイでレベル3マミーを攫われる。先行逃げ切りのコンセプトの筈が通行料収入のアテも外れ、抜け出せそうで抜け出せない、もどかしい展開。

    10ターン目ほどで、クリーチャーを引けず、苦戦している女性セプター りうの手にチェンジリングが! 「ゴブゴブ〜♪」 対象者はスロット式で決める念のいれよう。これで場が和やかな雰囲気に。ぷちなんもすっかりリラックス。 PS版では、笑いを取るカードに成り下がってしまった感も有るチェンジリング。凶悪さも秘めているので狙い目なのだが、ちょっとコストが高いような。

    中盤、風属性ブックのアメジストはランドプロテクト付きのハーピーの土地レベルを上げる。ここでまた、ぷちなんはカードの巡りが良く、リムーブカース→ワイルドグロース。更にテレキネシスで隣のレベル3サンドマンに呼び込み、排除。 空き地にドリアード跳ばすつもりが、ダイス目がちょうど良く、マミーを配置して万全の態勢。ブックコンセプトを最大に発揮できた ぷちなんは、終盤の攻防を待たずに独走、そのまま逃げ切った。

    結局1回戦で一番時間が掛かった試合であり、また ぷちなんの獲得した魔力は全卓通してもトップだったような。注目されたかもしれないケド、気持ち良く勝ち、浮かれている自分の知ったことかー。

    (3)結果
  • 幽玄山脈カリン 30ラウンド終了時
    順位 セプター 魔力 枯渇
    1 ぷちなん 5484  
    2 ガッツ 2199  
    3 りう 1506  
    4 アメジスト 1494  


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    090(2000/03/05)
    ぷちなん氏のレポート

    (1)設定

  • マップ:幽玄山脈カリン(30ラウンド制限)(勝利条件6000G)
  • 参加者:シェリー、ぷちなん、まさぶー

    (2)展開
    準決勝は3人対戦が2卓。上位2人が決勝に進出できる。最下位を避けることを念頭にプレイングしなくては。対戦相手は、サルダビア教徒のシェリーと、公式ページに詰めカルドを何度も出題しているまさぶー。 シェリーは1回戦で早々とソウルスチール+テンペストを決めて会場を沸かしていた。危険、とても危険!

    そこで、ブックを変更することにする。自分一人で組んだブックの出番も作ってあげたいしね。あらかじめ、テンペスト使い対策を意識して組んであったブックをセレクト。ライフストリーム2枚にホーリーブライト2枚。編集画面では一幅の絵のように並んでいて良い感じだ。 こっそりテンペストも1枚入れてある。どのタイミングで引いても耳目を集め、汎用性もあるカードではないか、と自分では評価しているのだ。

    マップは、カリン。またかいな!コラプション死に札になってもーた。

    いざ試合開始。すっかりリラックスしてきた ぷちなんは、言動が壊れ始め、「準決勝とは思えない緊張感の無さだね〜」とシェリーに言われる始末。 そのシェリーはカード破壊を狙って近寄ってきた ぷちなんのレモラに対し、自らゾンビ移動+ダイナマイトで爆殺。更にソン=ギョウジャ、ケットシーをレイスで次々に殺したのちに、アヌビアスを設置。無属性ブックの まさぶーのデコイを ぷちなんがホーリーブライトで一掃したころには、もう手が出せない状態になっている。追い討ちをかけるようにゾンビをミューテーションで鍛えるシェリー。やはりテンペストが来ますよ、これは。

    「おじいちゃん、マッスル〜」
    壊れてきた ぷちなんは、ボージェスでご挨拶。何故か手にはヘルブレイズ。まさぶーのボージェスによる応援も有り、全然足りない。「ゾンビは人族でないよ」との冷静な指摘に、「おじいちゃんの、人でなし〜」と騒ぐ。大丈夫なのかしらん、この人。アイテム選択時にボタン押し間違えるのは、いつものことだけど。

    まぁ、馬鹿やってるうちに手持ち魔力が枯渇した。地属性の3連鎖、うち1つはレベル4サンドマン、さらにレベル3サンドマン。ちょっと、目立ち過ぎる。それに将来テンペストが来たときに資産の大半が土地ではマズイだろう。他の2人は大量の魔力を持ち歩いているので、自分もそれに合わせた形をとりたい。高いほうから土地売却〜。

    試合は進み、ドローサポート系を引かず、折角のアヌビアスは誰も踏まずで苦しいシェリー。まさぶーは無属性をばらまくが、土地の色が合わず、土地に投資もしてこないため、伸びが鈍い。ライフストリームを引き、増資できる体制に入った ぷちなんが有利な展開か?

    もちろん、そんなに甘くはなかった。さりげなく まさぶーが得意の詰めカルドばりの(?)難しい状況判断を迫ってきたのだ。 おもむろに まさぶーは城から右下へ1歩の水土地にニンジャを配置した。一歩先はワイルドグロースしてある、ぷちなんのレベル3サンドマン。そして ぷちなんも同じ方向へ歩き領土コマンドが使える状態である。普通なら、土地レベルを上げて多額の通行料を狙っても良い場面だ。

    しかしここで、ぷちなんは長考開始。なにしろ まさぶーの手札には何気なくルナティックヘアとライフジェムが揃っている。ボージェスがいるこの局面、ちょうど良い自爆要員だ。まさぶーが砦に止まればニンジャで移動特攻を仕掛けてくる可能性もあるだろう。 最後のサンドマンを失う訳には行かない。では、何と替えるか。交換可能なのはボージェスとリリス。ボージェスではうさぎの自爆は防げない。しかし、ニンジャの自爆は防げる。逆にリリスは、うさぎは防げるが、ニンジャに素でやられてしまう。どーすべきか。

    さんざん迷って出した結論はボージェス。シェリーが呟く。「不思議なコトしますね〜」。まぁ、折角のレベル3サンドマンをボージェスに替える人は滅多に居ないよな。苦しいんだって、こっちも。 そして次ラウンド、まさぶーのダイス目は1。うわ、裏目!これがリリスを選択していたら、会心の妙手だったのにね。我が拠点は焦土と化し、その空き地を手に入れた まさぶー有利の状態で以後対戦は進んでいく。

    それでもなんとか離されずに終盤に持ち込むことが出来た。シェリーのテンペストはカードを引けず、今回は不発のようだ。こちらの手札にはライフストリームが2枚揃っており、まさぶー狙いで、嵐を呼んでくれたほうが都合が良いのだがなぁ。自分のテンペストも引きたいが、リンカネーションで手札を流すことを嫌がり、引けずじまいであった。

    淡々と迎えた最終ラウンド、一番最初の順番である ぷちなんは最後に自分の土地レベルを上げて暫定1位で自分のターンを終える。シェリーも逆転を狙って増資するが僅かに及ばず、暫定2位。最後に まさぶーがレベル1の土地に周回ボーナスを注ぎ込み、(予定通りの)逆転勝ち。 殆ど妨害系スペルを用いず、安い無属性+高速周回+マナという利益効率追求タイプの まさぶーを捉え切れない結果に終わった。3人対戦、2枚縛りというこの対戦のルールに、バッチリ適したコンセプトだろう。普段、妨害・牽制重視で周りの敵対度を稼ぎまくっているぷちなんも見習わないといかんのではないかね、キミィ。

    (3)結果
  • 幽玄山脈カリン 30ラウンド終了時
    順位 セプター 魔力 枯渇
    1 まさぶー 2830  
    2 ぷちなん 2384  
    3 シェリー 2241  


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    091(2000/03/05)
    ぷちなん氏のレポート


    (1)設定

  • マップ:幽玄山脈カリン(勝利条件6000G)
  • 参加者:ケツァル、じゅうさん、ぷちなん、まさぶー

    (2)展開
    なんとか決勝まで進出し、(自称)関東代表の面目は保てたカタチになった。対戦相手は、同卓だったまさぶーの他に、ケツァルじゅうさん。「てきと〜」なケツァルはナニをしてくるのか、さっぱり。じゅうさんの戦い振りも全くデータ無し。 しかし、使用ブックは決めてある。1回戦と同じ「だいひょう」ブックだ。ここまで戦えるまで育ててくれた皆の力を貸してくれるよう願いを込めて選択。

    そして、マップ選択。イヤな予感はしていた。案の定、カリン。もうイイです。今日はコレばかりに慣れている自分に有利、と言い聞かして試合開始。

    まず、序盤。皆、パーミッションで周回を稼ぎ、マジックドレインで吸い合う、差の無い展開。ケツァルは風属性主体、じゅうさんは風、火の2属性、まさぶーは無属性主体で水の連鎖を狙うようだ。 ぷちなん、お目当ての地属性を競合無く取り、現金(魔力)が余り過ぎないよう、土地レベルを3にする。ただ、クリーチャーがスチームギア。適当な地属性を引くか、まさぶーがボージェス置くまでは持つだろうとの目算。しかしアテは外れた。クリーチャー、全然引かね〜。

    ケツァルはヌエ、グレムリンを風土地に設置、それぞれレベル3程度まで上げて順調。そして火の土地にベールゼブブまで置いている。じゅうさんも城側の風土地にグレムリンを設置してレベルアップ。うーむ、近寄れない。リンカネーションしたケツァルの手札にウイルス!ギャラリーがどよめく。

    しかし、パーミッション目当てにぷちなんにスワップされ、それ以降ケツァルの機運は落ちる一方となり、じゅうさんのナイトメアにヌエも陥とされた。ベールゼブブの応援が仇になったカタチだ。 形勢は じゅうさん有利、それを追う まさぶー。しかしこの時、邪魔なヌエが居なくなり、ぷちなんのブックの底でリトルグレイの目が怪しく光りだしたのだ。

    中盤、鍵を握ったクリーチャーはデコイ。何しろ倒せる手段を持ってる者が今回は殆ど居ない上、移動侵略を仕掛け易いマップなのだから。じゅうさんの拠点候補ミルメコレオもしつこく皮剥きされた挙げ句に陥とされていたが、一番被害を受けたのは、ぷちなん。 属性が合っているクリーチャーが無く、スチームギアは取られ、自分のデコイはルナティックヘアにやられ、最後の領地のニンジャも早々に侵略され、あきらめた。試合は半分折り返したと言うのに、ぷちなんの土地は無くなってしまったのだ。やはり、入れておくべきだったか、ウルフ。

    代わりに台頭してきたのは まさぶー。4人の内、最も充実した足系スペルで高額地を避け、目立たぬ分散したレベルアップ。通行料収支は堅実で、デコイを中心としたクリーチャー構成はメタ勝ちしている。とても捉えにくい印象。準決勝の再現か…、いや、それ以上に万全な態勢といえるだろう。

    しかしまだ充分に伍する戦力の じゅうさん、ジャッジメントを引いてきた!まさぶーは魔力を余らせてはいない。周回ボーナス得るまで、待つのも手か? イヤイヤ、ナンか怪しい動き見せているぞ・・・視線の先には、手持ち魔力と総魔力が同じ数字で並んでいる・・・、つーか、ソレ、俺・・・

    確かに ぷちなんの手持ち魔力は1300程度で、群を抜いている。しかし、明らかにスペラーではなく、防御重視のブック。なのに土地を一つも持っておらず3位。もう、殆ど脱落しているような状況だ。それでも内心では、まだ逆転をあきらめてはいない。だが、ココで潰されたら、マジで終わる。 「ここで俺に打っても、意味無いですよね?」必死に説得を試みる。現在2位の じゅうさんの総資産は3000を越えており、手持ち魔力も700近くある。トップを走る まさぶーを追う立場としては、失敗のリスクを含めて、ぷちなんを潰す意味は余り無い。理屈は間違ってはいない筈だ。

    結局、分銅は最下位のケツァルの上に炸裂。初対面への遠慮と、ネタ優先が理由だろうか。次のラウンドにバリアーを引き、取り敢えず2枚目のジャッジメントに備えて張る。ふう、大きなピンチは乗り越えた。これならまだ何とかなりそうだ。

    これを機に戦いは中盤からそろそろ終盤戦へ。最下位のケツァルはてきと〜にウロウロしている。3位の ぷちなんは、ドロー・ダイス目が好転し、こっそり地属性3連鎖を作っている。リトルグレイを引いてきて俄然ヤル気が出たようだ。1位の まさぶーは地形変化で水の連鎖を伸ばしている。 そんな各人激しい動きを見せるなか、2位の じゅうさんが まさぶーの高額地を次々と踏んでしまい、土地を手放さなくてはならない状況となって脱落。30ラウンドまでに目標(6000G)達成しようかという勢いの まさぶー。まさぶーが得た通行料をドレインして、追撃態勢の ぷちなん。とはいえ、差は2500G程度有る。これは大差だろう。

    そして、ぷちなんのバリアーが切れた26ラウンド。2枚目のジャッジメントを じゅうさんが引いてきた!まさぶーは魔力をスチームギアの土地に注いだ後で、あまり持っていない。ぷちなんは1700程度魔力を持っている。カーソルが合わされた。危険なニオイがギュンギュンします!ぷちなんが潰れれば、このゲームは決定する。じゅうさんが2位を狙うのも、難しい。

    「麻雀のオーラス、ラス目の人間が大物手でもないのに暴牌するような行為はチョット」といったことをロレツの回らない口調でまくし立て、説得を試みる。半分涙目だったかもしれない。頼む、自分の都合だけの理論じゃない筈だ〜。 「ドッスン」・・・分銅は再びケツァルの頭上に現れた。また、一つピンチを乗り越えた。やはり「カルドは口ゲー」なのだ!?流れがコチラに向いている実感がしてきた。

    27ラウンド。元々は風属性で有った城から1マスの土地。今は水属性レベル5で、まさぶーのスチームギアが陣取っている。いずれ私のモンだ(強気)。これをケツァルがワイルドグロース。まさぶーの連鎖を減らして少しでも目標達成を遅らせる作戦だ。 フフフ、読めていたよ、イイ展開だ。ぷちなんは当然のように隣の目に止まり、リトルグレイ降臨。手札にリコールと、ホーリーグレイル。2回はチャンスが有る。

    28ラウンド。まさぶーがそのリトルグレイの上に止まり、ギャラリーが計算を始める。「うさぎで倒せば目標達成するよね」。 お子さんにジャレつかれながら、余裕のプレイの まさぶー、ルナティックヘアを召喚。ぷちなんはもう、ホーリーグレイルで守る覚悟を決めた。(ペトリフストーンも有るが、うさぎ相手では使えない。)しかし、まさぶーの手札にはグレムリンアムルが。

    ・・・終わった・・・

    しかし、ギャラリーから「それ使うと足りなくなる」の声が。まさぶー、功を焦り魔が差したか、ぷちなんの手札を読み間違えたか、いまさら宇宙人の誘拐なんぞ軽視したか、グレムリンアムルを使用せず。うさぎを誘拐してしまうが、通行料の分で僅かに目標額には足らず。

    さぁ、インチキ臭くまたまたピンチを越えた ぷちなんのラウンド。リコールで まさぶーを城へ飛ばし、宇宙人、歩いて侵攻。一発勝負となってしまったが、コレで攫わなかったら、つまらない。当然光るでしょ、光るよね、光ってお願い!!

    ・・・願いは通じた。着地点もリトルグレイから一番遠い地点だ。それでも、まさぶーとは1000G以上の差がある。頑張っても届かずというオチかな・・・、あ〜あ。この時点でも、まだ誰もが まさぶーの勝利だと思っていたに違いない。

    運命の29ラウンド。3位のケツァルが出した目は、城から1歩の所へ。すなわち、問題の土地だ。「そのリトルグレイ倒せそうだねぇ」とケツァル。 確かに、先程ホーリーグレイルを消費したのは印象深い。しかし、まだ君から貰ったペトリフストーンを隠し持っているのだよ、アタシゃ。ヘイヘイ、カモ〜ン。おっと、もっと困った顔しなきゃ・・・。 その2秒後、ホントに顔面蒼白になる。ドリアードを渡したのは覚えている。だが、ナンで蝿の王様持っているのアナタ!一匹、寂しげに火の土地でブンブン飛んでいるのに、まだ居たのかい!

    ・・・今度こそ、終わった・・・折角ココまできたのに・・・ ケツァルがてきと〜にボタンを押して ぷちなんのアイテム選択画面。さぁ、大役果たしたグレイ君とお別れの時が来たようですな。

    その時、ケツァルが思わず漏らした一言「ア・・・」
    ん〜、ん〜?やっぱり、ペトリフ、ノーマークだった?そして、てきと〜にケチりましたね、ケツァル君!

    じゃ〜ん、ご開帳。スリング振り回しているドリアードにギャラリーから怒号!こうして、ケツァルは大量の通行料を支払うハメになり、愛知杯は関東流出に大きく傾いたのであった。ウソ臭いよね〜、納得いかないよね〜。ま、俺様の念力ってヤツかな、ハッハッハー。

    最終30ラウンド。終焉に向けて静かにゲームは進む。数字上のトップはまだ まさぶー。しかし、大きく資産を増やす手段は残されていなかった。最後に ぷちなんがレベル3デコイに構わず、レベル1の土地に魔力を注ぎ込み、6000Gを越えたところで波瀾に富んだ一戦の幕は下りた。

    (3)結果
  • 幽玄山脈カリン 30ラウンド終了時
    順位 セプター 魔力 枯渇
    1 ぷちなん 6205  
    2 まさぶー 5712  
    3 じゅうさん 400
    4 ケツァル 104  


    ▽戦い済んで
    サターン版から7回を数える歴史有る大会だけあって、参加者はリピーターが多く、対戦者同士も顔見知りが殆どで和やかな雰囲気の大会でした。そんな中、初参加ということで手の内が読まれなかったこと、妨害に少しばかり遠慮が働いたようなことが、勝利に繋がったと思います。ミスも単純ミスから対戦相手の思惑の読み違え、までイロイロと有りました。

    それでも普段の実力以上のモノを発揮できたのは、ブックに対する信頼感もあったかと。共同作品らしい、あまり奇をてらうトコロの無い防御型ブックでしたが、攻撃的な面も充分備えてました。いまの時点で編集するなら、ホントにオルメクヘッド抜いてウルフ入れると思います。(^_^)

    次の全国大会(開催されると信じている)に向けて、考えてみたい点が二つあります。一つは、ギャラリー、対戦者間の会話の問題。普段の対戦会なら別段問題ないようなアドバイス、これはシビアな大会ではどうでしょう。もし、助言を受けるまでプレイヤー本人に気付いた様子がなく、それが原因で負けた側は納得いくのでしょうか。 しかし、まったくの無言でゲームが進むのも、味気ない。自分も要らんコト、ベラベラ喋りながらプレイするタイプなので、「セリフOFF」はキビシイなぁ。

    もう一つは、場荒らしの問題。大勢が決しているような試合でも、僅差で鎬を削っている試合でも順位、自分の利益を考えない行動をとるセプターによって勝敗が決してしまう場面が有るでしょう。そうした場合に、「それも運」と納得するのか、それとも事前に対策を練るべきか・・・。自分は妨害行為をどういうスタンスで行使していくのか、を含めて対人戦のウェットな部分に考えを巡らしています。

    あれから、1ヶ月。とちろーさんはテンペスト、メテオ、ハウント、スワップスペル、ジャッジメント山盛りの怖〜いブックに「VSぷちなん」と名を付け、東京ゲームショーの為に上京してきたOTTEさんがギャラリーしながら、妨害の矛先を ぷちなんへとアジっている。きくぞうさんは「プチ殺す」を連呼。

    「ナニかセプターとして大事なモンを失った気がするなぁ」
    なーんて、自意識過剰ですね〜(笑)。まだまだ精進が足りません。



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