(2)展開
狭いマップの土地確保に一歩先んじたたにだが400〜500Gのリードを保ったまま、土地全体が少しずつレベルアップしてゆく穏やかな展開。 ISA・たにだ両名がEカードのアイテム「テレイア」を手札に牽制しあったため、水・地地形中心のこのマップで土地レベルを上げるわけにもいかず、低レベルの土地に(しかも相手より先に)高額カードで攻め込むわけにもいかず、結果として戦況が膠着してしまったのである。

そんな中、西エリア風地形でカッパに競り負けて土地を持たない松岡は、少しずつ通行料を奪われるジリ貧の状況から脱するべく、カードを切って低コスト侵略を繰り返す。 やむなくEカードを使って動くISA。これを見て、トップのたにだがレベル3土地を並べ始め、それを追撃する形でカッパが西エリア火地形「グレムリン」を風地形に変更してレベル4へ上げる。 このゲーム初めての大きな動きである。

カッパの逆転勝利へ拠点成るかと思われたが、通常周回を崩して突っ込んできた松岡の「ナイトメア」＋「グレムリンアムル」に沈む。低く喚くカッパ。「こんなベタベタの王道にやられるとは...」

しかし、カッパの攻勢は潰えない。たにだが西エリア地地形の連鎖をなかなか整えられずにいるうちに、巧妙かつ果敢な戦闘の駆け引きで東エリア水地形の4連鎖に成功する。 ホーリーワードブックのカッパは、ここで一気に勝負に出た。4連鎖の中から2体の「キングトータス」をレベル4とレベル5に上げたのだ。さて、そこに誰をハメるか?「ホーリーワード６」で狙いを定めるカッパ。射程内にはISAと松岡がいる。

「むむっ、見えます。私のブックの一番上に水色のカードが見えます。こ、これはアンサ...。そのホーリーワード６を私におかけなさい、カッパさん!!」 突然電波交信し始めた松岡には一切構わず、ISAにスペルするカッパ。松岡の次のドローは「バトルアックス」。水色のヤツではなかったが、ナイトメア＋バトルアックスで奪われるところであった。カッパ大正解。 無理矢理レベル5土地にお泊りとなったISAは、松岡に代わって最下位に後退し、カッパはISAから絞り取った魔力をすかさず隣の水地形に注ぎ込んで、目標額を約2000G上回る決定的な抜け出しに成功した。城まであと4歩、しかも「フライ」状態。

カッパ、初勝利に王手！

ところが、松岡は自力でカッパのレベル5キングトータスに止まり、これを奪取。これでカッパは、次の周回ボーナスを足しても目標額に届かない。 しかしここで驚異の粘り。何とカッパは「ホーリーワード０」を引き、それから城にちょうど止まって周回ボーナスを土地レベルアップに充てる。総魔力は再び目標額を越え、次のラウンドでホーリーワード０を自分に使えばゴールだ。

遂にカッパの初勝利か！！

ところが、ここでたにだが「シャッター」を引き、カッパのホーリーワード０を破壊。 とりあえずカッパの勝利は半周後までお預け...と思いきや、またもやバトルアックスを引いてきた松岡が城にちょうど止まり、前ラウンドで奪取したばかりのレベル5土地を放棄して、カッパのレベル4土地へナイトメアの移動侵略。黒馬大暴れ。 2ラウンドでふたつの高額土地を失ったカッパは再び目標魔力を下回り、勝負は空き地となったレベル5土地を誰が回収するかにかかって来た。

と誰もが思った矢先、砦にちょうど止まった松岡がナイトメアを再移動。おまけに最下位のISAが松岡のレベル4土地に振り込み、周回ボーナスまであと1/4周だった松岡は、ホーリーワードＸで城に戻って魔力到達。 ラスト5ラウンドの劇的なドラマは、松岡の大逆転で幕を閉じた。