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[01a 01b 02a 02b 03a 03b 04a 04b 05a 05b 06a 06b 07a 07b 08a 08b 08c]
[09a 09b 09c 10a 10b 10c 11a 11b 11c 12a 12b 12c 13a 13b 13c 14a 14b]
[14c 15a 15b 15c 16a 16b 16c 17a 17b 17c 17d 18a 18b 18c 18d 19a 19b]
[19c 19d 20a 20b 20c 21a 21b 21c 22a 22b 22c 23a 23b 23c 23d 23e 24a]
[24b 24c 24d 24e 25a 25b 25c 25d 25e 26a 26b 26c 26d 26e 26f 27a 27b]
[27c 27d 27e 27f 28a 28b 28c 28d 28e 28f 29a 29b 29c 29d 29e 29f 30a]
[30b 30c 30d 30e 31a 31b 31c 31d 31e 31f 32a 32b 32c 32d 32e]
第3回宇宙一リーグ 第2節



今回熊本より参加のBLT-phive氏を迎えに、宇宙一リーグ八幡組の2名は天神へ向かった。2時間前の試合で負傷した左足を引きずりながらヨロヨロ歩く松岡を尻目に、サッサと早足で歩く たにだ。

「おおい、待ってくれよう。階段の上り下りは痛いんだよう」と肩に手を掛けようとした松岡を、「フン、気持ち悪いですね。離してくださいよ」と強引に振り払うと、地下街の通路へカエルのように叩き付けた。 いつものことながら、既にイヤな感じの前哨戦が始まっている。今回に限って松岡に車の運転を頼んできたのも、きっと計算ずくだ。「あれぇ、松岡さんの車ってマニュアル車なんですねぇ」などとあまりに今更な たにだのセリフに鼻白む。「この足さえ自由なら....」

そんな淀んだ空気を吹き飛ばすように、BLT-phive氏が颯爽と登場する。どうですこの覇気! チャンプ相手に、ホームの我々が足引っ張り合ってる場合じゃありません。全国大会で戦う機会すら得られずに敗退した、あの日の悔しさを今こそ思い出しましょう。今日勝つために。

M氏宅では、参加メンバーが「カタンの開拓」をプレイしながら待っていた。結果は、道王の世代交TAI氏が優勝。おめでとう世代さん!これで今日はカルドセプトで勝たなくともお腹いっぱいだよね!


05a(2000/06/03)
世代交TAI氏のレポート


(1)設定
マップ:幽玄山脈カリン(勝利条件7000G)
参加者:世代交TAI、たにだ、ネリー、ルマー

(以下敬称略)

(2)展開
たにだ、ネリー、ルマーは地属性メイン。世代交TAI(以下、世代)は火属性メイン。開始数ラウンドでこれが判明した。世代はさらに「テンペスト」ブックでもあり、かなり荒れそうである。長期戦は必至であろう。

属性のかぶっていない世代は、火の連鎖を楽に作っていった。ネリーは「パーミッション」の引きがよく、地地形を着々と獲得すると、「スワップスペル」を上手に使い、世代のテンペストを奪っていった。 たにだ、ルマーは土地の奪い合いがうまくいかず、地地形を取れない。圧倒的にネリー、世代有利でラウンドは進んでいった。

ルマーは愛用の「ヴァンパイア」が手札にあるものの、地地形を2つ取れないでいた。そこで300Gを支払って風の土地の属性を強引に変えに来た。
「あ」「あ」「あ」「あ」
土地は火属性になっていた。火属性ならば当然世代が取りに来る。ルマーと世代の無駄な小競り合いが続いた。 やっとルマーが地属性に切り替えた頃には、ネリーは「サンドマン」の要塞を打ち立てていた。いつの間にやらレベルも上がっている。

既に枯渇を経験しているたにだは引いてくる札に賭けるしかない。ん? なぜか必要とは思われないシンクを引いている。皆が謎に包まれる中、シンクは使われずに捨てられていった。これも作戦なのだろうか。分からない。

連鎖しまくりの世代は「アップヒーバル」が余り気味になってきたので、嫌がらせでルマーのヴァンパイアレベル3にかける。そして、「バンディクート」+先制アイテムで撃破。 「ヴァンパイアが負けた・・・」ルマーの言葉からヴァンパイアへの愛と自信が見え隠れする。これによりヴァンパイア無敗伝説が崩れ去った。

しばらくして、世代は吸い込まれるようにレベル5サンドマンに踏み込んだ。いつも通り「バルダンダース+グレムリンアムル」召喚。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
世代の絶叫と共に、ST20HP30のクリーチャーに変身。当然勝てない。4桁の魔力移動によりネリーは独走状態に入った。あっというまにレベル5サンドマンが2つもできてしまった。

4桁の恨みを晴らすべく、世代はバンディクートを移動してサンドマンに侵略。しかし、なぜか手札の「ブーメラン」は使わない。「あれえ。反撃って直接HPダメージじゃないのかあ。」という世代のつぶやきを私は聞き逃さなかった。 バンディクートのみがダメージを負ったので、すかさずルマーが「テレキネシス」でバンディクートを再移動。サンドマンに撃破させた。ヴァンパイアの恨みを晴らしたルマーは大変満足そうだった。この後すぐ、ネリーが難なく目標到達となり試合は終了した。

(3)結果
幽玄山脈カリン 44ラウンド
順位 セプター 魔力 枯渇
1 ネリー 7111  
2 ルマー 3090  
3 世代交TAI 2364  
4 たにだ 965


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[01a 01b 02a 02b 03a 03b 04a 04b 05a 05b 06a 06b 07a 07b 08a 08b 08c]
[09a 09b 09c 10a 10b 10c 11a 11b 11c 12a 12b 12c 13a 13b 13c 14a 14b]
[14c 15a 15b 15c 16a 16b 16c 17a 17b 17c 17d 18a 18b 18c 18d 19a 19b]
[19c 19d 20a 20b 20c 21a 21b 21c 22a 22b 22c 23a 23b 23c 23d 23e 24a]
[24b 24c 24d 24e 25a 25b 25c 25d 25e 26a 26b 26c 26d 26e 26f 27a 27b]
[27c 27d 27e 27f 28a 28b 28c 28d 28e 28f 29a 29b 29c 29d 29e 29f 30a]
[30b 30c 30d 30e 31a 31b 31c 31d 31e 31f 32a 32b 32c 32d 32e]

05b(2000/06/03)


(1)設定
マップ:幽玄山脈カリン(勝利条件7000G)
参加者:会社員M、カッパ、BLT-phive、松岡

(以下敬称略)

(2)展開
地属性3人、水属性1人。ブック属性で優位に立ったカッパは、まず「リリス」「ヒドラ」で2連鎖すると、「パーミッション」後の2周目で「イール」配置、続いて「レイクリープ」で隣地に飛んで「アンダイン」配置。 あっという間に4連鎖完成させたかと思えば、勢い余って地地形争奪戦にまで顔を出し、BLT-phiveのレベル3をリリスで奪取してしまう。

地地形に見切りをつけたBLT-phiveは、火地形へ転進して3連鎖&土地レベルアップ。援護クリーチャーと「ミルメコレオ」で守り切る構えだ。 軌道に乗ったBLT-phiveもまた、勢いそのままに会社員Mのレベル3地地形を奪取する。「ここは元々ボクの土地ですから」と涼しい顔のBLT-phiveだが、その「元々ボクの土地」を奪ったのは実はカッパ。しかも手持ち魔力切れで即売りしたため、既に存在しません。

これ以上ないカッパのスタートダッシュに、他の3人は序盤から高額地回避に頭を悩ませる。「ホーリーワード1」「ホーリーワード2」が見えるということは、カッパの作戦が「通行料ハメ」であることは明白である。迂闊に東砦へ進入することは出来ない。各自、他の砦からチャンスを覗い、「テレポート」や「ホーリーワードX」を引くと一気にカッパの水地形4連鎖の上を飛び越えていく。

松岡はコカトリスを攻守の軸とし、しつこく地地形の制覇を目指す。作戦のコードネームは「墓標」。カリンの十字架を墓石で埋め尽くす!はずだった。...だったのだが、何回やっても石化が発動しやがりません。 「でもコカトリスってー、メデューサに比べるとー、石化率低いような気がするしぃー」などと軽口を叩いて気を紛らわすも、会社員Mのレベル3ウーズに移動攻撃した「コカトリス+ホーリーシンボル」が両方スカった時点で完全に沈黙。

....おれのー確率わぁ、にーほんいーちーぃぃぃぃ!!!(T-T) だいたい、ジャッジメントにしても会社員M氏宅でここまで4回撃って3発ハズレ(唯一の命中は当然カッパ氏)。全国大会以降、未だリトルグレイの誘拐成功は1回ですもの。 何とか気を取り直し、「きっと神様は鬼目ダイスのアビリティと引き換えに、確率不発の試練をお与えになったのですわ!」と自己修復する松岡に、「んなワケねーって」とBLT-phiveの容赦ない突っ込み。

低迷する会社員Mと松岡。片や圧倒的リードと万全の布陣に「カッパ勝利は鉄板」と見たBLT-phiveは、自身の2位キープのため、カッパへの振込みを検討し始める。 黙してじっくり魔力計算するBLT-phiveの横で、「馴れ合い!馴れ合い!金持ち連中は、プライドだって札束で買って見せるのサ!」と毒づく松岡。結局、僅かな逆転の目と万が一のリスクを考慮して、振込み実行は見送られた。

枯渇回避が第一、と「テレポート」「スリープ」などを大量に仕込んだ会社員Mが カッパのアンダインを眠らせると、そこに松岡がすかさず「ワイルドグロース」。 あれほど大きかったリードに一瞬陰りが見えたものの、カッパは2位につけていたBLT-phiveの土地を奪って再度セフティリードを保つ。その後シンクで回復すると、あとボーナス1回分のリーチである。

この終了間際に、会社員Mはホーリーシンボルを引いてくる。狙いは、松岡のレベル5「ガーゴイル」へガーゴイルの移動攻撃だ。松岡の手札に防御アイテムは無い。あるのはこちらもホーリーシンボルのみ。

「オレの80%は20%だが、オレの相手の80%は80%だ。」意味不明の呟きと共に松岡はレベル5土地を放棄して「ガーゴイル+ホーリーシンボル」で移動攻撃を仕掛ける。相手が来る前に行け、だ。「一回くらい当たって見せろやぁぁ!!」 当たった。ビバ即死!しかし、その直後会社員Mのダイス7は、レベル5空き地にジャストストップ。そして肩を落とす間もなく、カッパがパーミッションを引いてサドンデス。そういうオチでしたか。そうですか。

(3)結果
幽玄山脈カリン 48ラウンド
順位 セプター 魔力 枯渇
1 カッパ    
2 会社員M    
3 BLT-phive    
4 松岡    


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[01a 01b 02a 02b 03a 03b 04a 04b 05a 05b 06a 06b 07a 07b 08a 08b 08c]
[09a 09b 09c 10a 10b 10c 11a 11b 11c 12a 12b 12c 13a 13b 13c 14a 14b]
[14c 15a 15b 15c 16a 16b 16c 17a 17b 17c 17d 18a 18b 18c 18d 19a 19b]
[19c 19d 20a 20b 20c 21a 21b 21c 22a 22b 22c 23a 23b 23c 23d 23e 24a]
[24b 24c 24d 24e 25a 25b 25c 25d 25e 26a 26b 26c 26d 26e 26f 27a 27b]
[27c 27d 27e 27f 28a 28b 28c 28d 28e 28f 29a 29b 29c 29d 29e 29f 30a]
[30b 30c 30d 30e 31a 31b 31c 31d 31e 31f 32a 32b 32c 32d 32e]

06a(2000/06/03)


(1)設定
マップ:アリーナ2(勝利条件5000G)
参加者:たにだ、ネリー、BLT-phive、松岡

(以下敬称略)

(2)展開
アティスとガイデスの宇宙一カルドチェック

「よぉアーちゃん久しぶり。そっちの10チャンどうだった? ガハハ、いいトコロでコマーシャル入れるのはあそこの伝統。センスが無いし、カルドを分ってないよ。 まあしかし、こっちは衛星だったけど、たまにはカルド解説もいいもんだな。ところでアーちゃん、仕事詰まってるのに最近リクエスト多くて大変そうな?」

「ふふ、そうですよね。神様だっていろいろあるんですけど、そこがなかなか....あーいえいえ、お客様は神様です

「(笑)。さて、じゃあ試合を振り返るけど、枯渇期待マップなのにコカらなかったなぁ、たにだ」

「一部枯渇ファンの注目を浴びていましたが、さすがに3マップ連続枯渇はまずいでしょう」

「でも、アリーナ2は戦闘多いし通行料大きいし、属性勝負になると思っていたけど、実際は水火2色だった松岡を除いて、3人とも無属性中心。これはちょっと意外だったね。 ゲームを総括すると、ダイス1・ダイス1・「レイクリープ」で序盤に水地形3連鎖を決めた松岡が優位に立ったこともあって、水地形でBLT-phive対松岡、火地形でネリー対松岡という構図になっていたと思う。で、たにだはと言えば...」

「土地取れなかったですねぇ。アリーナ2は土地12個だから、4人プレイでは平均して3つ取れる計算なんですが、全く取れませんでした。土地が無いとレベルアップに魔力を注ぎ込めないから、手持ち魔力が余る。 おかげで勝てないと分かっていても敢えて戦闘したりして、かなり辛い展開でした」

「うんうん、たにだの手持ち魔力が溜まっていくのを見てて、松岡目眩してた。それが全部オレのものかぁ!!ってな。 で、遂に「マジックドレイン」を引いてきて、手持ちが3000Gを越えていた たにだから965Gのドレイン。もう一枚引いてきて更に600G吸い。 解説席から見ていてあれは気持ち良かったよ、あんまり良すぎてちょっと出ちゃったし」

「何が?」

「オレ様の煮えたぎるホットアンバサが!」

「いい歳してリビドー全開ですね」

「スペル魔王と呼んでくれたまえ」

「いいんですか? 今ので女性セプター客減ったと思いますけど」

「う。....ま、まぁ元々こういう個人開催の大会には、女性セプターは参加しにくいよな。 女性セプターと言えば、首都圏は女性セプターの活躍が目立つという話題の時、「こちらでは女性セプターの対戦参加ってありますか?」というphiveの質問に、松岡が「私たちは去年JJBさんと対戦しましたよ」って答えただろ。 その時カッパが、いやそのひ...」

「それバラしたら、あなたカッパに恨まれるのでは?」

「あああそうね。今の、チャイ。で結局、松岡がその大量ドレインを水地形連鎖に注ぎ込んで魔力達成。松岡はあまりドレインマジックを使わないセプターなんだが、このゲームでは余剰魔力を狙っていたようで、奴の作戦通りの展開になった。 戦闘に比重を置かず、なおかつ土地レベルアップを徐々に行う たにだと同組になったのも幸いしたかもな」

「たにだの「アップヒーバル」が松岡の水地形レベル4を火地形に変え、水3連鎖が2連鎖に落ちた!でも、何気に松岡の火2連鎖が3連鎖になってるね。なんていうのもありましたから。松岡は たにだに感謝しといた方がいいですね」

「まぁでも、松岡は序盤の水3連鎖からしばらく、ネリーの援護クリーチャーによる侵略やphiveの「テンペスト」「スウォーム」連発に苦しんでいた。 実際、3発目のテンペストはかなり際どかったよ。松岡は「テレポート」を絡めた必死のクリーチャー交換で何とか全滅を免れたものの、結局ネリーとphiveに1つずつ持っていかれたよな」

「あそこで一旦4人とも五分の形勢に戻りましたね。でも、相変わらず たにだは土地取れませんでしたよ」

「ゲームはその後、各セプターが作った高額地を巡って激しい侵略合戦になった。ここで目立ったのはネリーの堅守と、phiveの抜け目無い攻め。 ネリーはとにかくアイテムてんこ盛りブックで、「バックラー」とか「ハンドカフス」とかザクザク引いてきて、「いったい何枚入ってるんだ?」って感じ。 phiveは全員の手札とゲームの流れを正確に読んでいて、キーカードを切って場が動いた直後とかに相手の弱みが少しでも見えると、確実にそこを落とす。彼は、詰め将棋的な駆け引きのゲーム展開を得意とするようだ」

「松岡はphive、ネリーから続けて侵略されてしまい、一歩後退。 ネリーが松岡の火地形レベル4に止まり、ネリーは一旦勝てないクリーチャーで勝負しようとするのですが、phiveのヒントで別のクリーチャーに差し替え、アイテムとの組合わせで侵略成功するというシーンがありました。あそこは松岡にとって不運だったかもしれません」

「まぁあれは関東と九州、というより、確定組と宇宙一リーグの文化の違いだな。確定組は勝負のプロセス重視、言い換えれば「棋譜」にこだわるチームだから、真剣勝負であっても、相手が明らかなミスをしそうになれば、ズバリ指摘する。 その場その場で「どれが最善の一手なのか」を突き詰めていく姿からは、ロジカルに美しいゲームを築き上げていこうとするポリシーがはっきりと感じられるよ。

対して宇宙一リーグ、特にカッパ・松岡・ルマーらは、ゲームの中では徹底して結果にこだわる向きがある。自分に不利なことは勿論言わないし、ウソにならない範囲で相手を誘導する代わりに、他者の手の内や具体的な手順そのものは絶対言わない。そして、それらは時に凶悪な仕掛けの序章となる。 第1節4aなどは彼らが自ら認めるように、心が血を噴くようなギリギリの真剣勝負になった。もしもあの3人が子供の時分に同じような対戦を行ったなら、即座に拳で語っていたかもしれんな。ガハハ!

かたや求道者。かたや勝負師。今後も彼らは興味深い戦いを見せてくれることだろうよ。アーちゃん、そろそろラストまとめて」

「phive、ネリー、松岡らは互いに一進一退の攻防を繰り広げましたが、自らも無属性中心ながら、どうしても土地が欲しい たにだが「ボージェス」を倒して土地を奪い、残り一体となったボージェスを松岡が倒したことで、「スチームギア」「ティラノサウルス」「リトルグレイ」ら無属性クリーチャーが弱体化します。

この機に逆襲し連鎖回復に成功した松岡が、最後は前述のドレインマジックにより一気に勝負を決めました。松岡陣営では、前半の水地形で「カリブディス」、後半の火地形で「アシュラ」の奮闘が光りました」

「ああ、phiveにバックワード2発決めてたしな。てところで、今回はおしまい。では次回第3節まで全宇宙のセプター諸君、ごきげんよう」

(3)結果
アリーナ2 30ラウンド
順位 セプター 魔力 枯渇
1 松岡 5824  
2 たにだ 2030  
3 BLT-phive 1832  
4 ネリー 1444  


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[01a 01b 02a 02b 03a 03b 04a 04b 05a 05b 06a 06b 07a 07b 08a 08b 08c]
[09a 09b 09c 10a 10b 10c 11a 11b 11c 12a 12b 12c 13a 13b 13c 14a 14b]
[14c 15a 15b 15c 16a 16b 16c 17a 17b 17c 17d 18a 18b 18c 18d 19a 19b]
[19c 19d 20a 20b 20c 21a 21b 21c 22a 22b 22c 23a 23b 23c 23d 23e 24a]
[24b 24c 24d 24e 25a 25b 25c 25d 25e 26a 26b 26c 26d 26e 26f 27a 27b]
[27c 27d 27e 27f 28a 28b 28c 28d 28e 28f 29a 29b 29c 29d 29e 29f 30a]
[30b 30c 30d 30e 31a 31b 31c 31d 31e 31f 32a 32b 32c 32d 32e]

06b(2000/06/03)
ルマー氏のレポート


(1)設定
マップ:アリーナ2(勝利条件5000G)
参加者:会社員M、カッパ、世代交TAI、ルマー

(以下敬称略)

(2)展開
アリーナ2は極狭マップ。となれば走って走って周回しまくり、敵の拠点を回避できたもん勝ち、なのがセオリー。 当然各人のブックには移動系スペルがてんこもり。しかし、舞台は異常な牛歩合戦が繰り広げられることに。

序盤、世代とルマーの手札には「バリアー」。自分にバリアーを張る世代に対し、ルマーはいきなりカッパにバリアーをプレゼント。 引き続き会社員Mが「マジックダイス」を引いたのを見るや、ルマーまたしてもバリアーを献上。会社員Mとカッパは手札にたまるマジックダイスや「ホーリーワードX」をただ見つめる日々が続くのでした。 一方、世代は自分にバリアーを張ったものの、風ブックでテンペストの気配なし。そういえば前試合のカリンで「テンペスト&スウォーム」あったじゃんかと思い直す。あの序盤バリアーは何のためだったのだろうか? (推測では「ドレインマジック」や「ジャッジメント」封じと存ずる)

ようやく6ラウンドの呪縛が解けて移動系スペルを使う会社員Mとカッパに対し再度バリアー、そして「ハウント」をかけるルマー。
カッパ談:「こんのオヤジ〜またバリアーかい」

ルマーは他人バリアー&ハウント作戦で一人突っ走り状態・・になると思いきや、4枚ずつ仕込んだ「ヘイスト」「ホーリーワード6」を全然引いてきません。 この序盤から中盤にかけて、世代は「自分バリアー」で牛歩、会社員Mとカッパはルマーにかけられた「バリアー」で牛歩、ルマーは天然牛歩となり、壮絶な土地振り込み&奪取合戦が繰り広げられることになったのでした。

中盤から終盤、「アップヒーバル」を絡めて火の4連鎖を構築した会社員Mがトップ、 続いてカッパ>ルマー>世代と持ち主が移った地レベル3「ニンジャ」へ、カッパとルマーから振り込みまくられた世代が続く。 ルマーは唯一の拠点候補だったHP60「デコイ」を魔力切れで手放した時点でほぼやることなし。

その後、カッパは会社員Mの火地形レベル3「バンディクート」「ケットシー」、続いてルマーの地地形レベル3と立て続けに止まり、領地ゼロに。カッパ終了です。

ルマーは誰でもいいのでハウントをかけ、「スワップスペル」で「メテオ」を差し上げ、自分の手を汚さずに場を平たくする作戦に出ようとしたが、会社員Mの土地は既に「ランドプロテクト」済で手の施しようなし。 手持ち魔力は1500Gくらいあるし、ハウントもスワップスペルも引けないので、仕方ないから次のターンで世代の唯一の領地、風レベル5「ワイバーン」にメテオを撃ってやろうかしら、と目論んだ矢先にそのワイバーンに止まってしまい1280G放銃、手持ち魔力が200Gを切る。 メテオ出番なし。ルマー終了です。

直後、世代は「ランドトランス」でワイバーンを手放し、手持ち魔力のみで5000G突破(←バリアー張らず)。 ゴール合戦の中、世代「マインドシーカー」で会社員Mの「ビステア」一本釣り、という離れ技を披露し場内は喝采に包まれる。 直後ビステア即捨てに、会社員M必要以上にがっくり。しかし会社員Mは周回直後、元水地形の火地形バンディクートレベルアップで目標オーバー。 ルマー「カオスパニック」で周回妨害に出ようとするも、会社員Mは「ジャンプ」で城まで2マス。ゲーム終了です。

(3)結果
アリーナ2 ??ラウンド
順位 セプター 魔力 枯渇
1 会社員M 6032  
2 世代交TAI 5015  
3 ルマー 1682  
4 カッパ 440  


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[01a 01b 02a 02b 03a 03b 04a 04b 05a 05b 06a 06b 07a 07b 08a 08b 08c]
[09a 09b 09c 10a 10b 10c 11a 11b 11c 12a 12b 12c 13a 13b 13c 14a 14b]
[14c 15a 15b 15c 16a 16b 16c 17a 17b 17c 17d 18a 18b 18c 18d 19a 19b]
[19c 19d 20a 20b 20c 21a 21b 21c 22a 22b 22c 23a 23b 23c 23d 23e 24a]
[24b 24c 24d 24e 25a 25b 25c 25d 25e 26a 26b 26c 26d 26e 26f 27a 27b]
[27c 27d 27e 27f 28a 28b 28c 28d 28e 28f 29a 29b 29c 29d 29e 29f 30a]
[30b 30c 30d 30e 31a 31b 31c 31d 31e 31f 32a 32b 32c 32d 32e]

07a(2000/06/03)
ルマー氏のレポート


(1)設定
マップ:廃墟の都市ナバト(勝利条件10000G)
参加者:会社員M、世代交TAI、BLT-phive、ルマー

(以下敬称略)

(2)展開
「勝負はブック最後の一枚を引くまでまでわからない」

BLT-phive(以下phive)目標魔力到達。城まで13マス。「フライ」で一気にゴールできる賭けを拒否し「リンカネーション」。 そして城まで6マスの地点まで進み、一瞬にして伏せた手札には確かに勝利を掴む黄色い帰還が約束されていた。 この一瞬で誰しも、phive本人も決着を確信したことだろう。自分のブック残り1枚が何かを確信し、手札に2枚あるリンカネーションを使わずにいたルマーを除いては。

ブック構成
 世代交TAI:「ケットシー」「バンディクート」「ピラーフレイム」中心の火ブック
 会社員M:「アンダイン」「リリス」中心の水ブック
 BLT-phive:「ドリアード」「オルメクヘッド」「サンドマン」中心の地ブック
 ルマー:「キングトータス」「ライオンメイン」「シンリュウ」中心の水(護符)ブック

世代、ルマーはこの日phiveと初対決。ルマーとしては1999/9/15の惨敗の雪辱を果たすべく、(一方的に)闘志を燃やさずにはおれなかった。 

序盤、4人とも当然のごとく狙いの属性の護符買いに走りつつ、世代が城東通路の火地形を占領し早めのレベルアップ。他の3人の周回にプレッシャーをかける。 会社員Mは東砦下の水属性、phiveは「パーミッション」連発のあと、初め西、次いで東地属性をドリアードを有効に使い占領すると共に大量の護符購入。 ルマーはいつもどおりの引きの悪さに苦戦しながらも西水属性(ただし袋小路)土地+「シンク」でなんとか連鎖確保。ここまではパーミッションを早く引き、自分の護符を一番早く化けさせた者が勝つ、という典型的な護符戦の様相を呈していた。

phiveがその流れを完全なものにすべく地属性護符を東西合せて110まで買い足し、袋小路を利用しレベルアップ→護符一部売却→再度レベルアップの作戦に出るが、レベルアップ前にルマーから「コラプション」を撃たれ550ダメージを食らう。 phiveはここで西の「サンドマン」に見切りをつけ、体勢を立て直すと今度はより護符価値の安い東地属性に絞り再び護符を買い足す。 世代、会社員Mは見かけは順調なものの既に自分の拠点が出来上がり、護符価値も高騰していたため、それ以上の上乗せが難しく、この時点でphive逆転の図式は既に出来上がっていたと言える。

一方ルマーはというと、手札にパーミッションを貯めこんだまま城東の世代の拠点に突っ込むダイス目が連発。 袋小路に逃げ込んでも再度ジャストヒットして砦方面に降り、ならばと「カオスパニック」に頼ってもまた袋小路行き決定、 ガイデス様そりゃないぜ!という周回不可能状態、かと言ってこの手札ではリンカネーションを使うことも出来ないという悪循環に陥り、3人が魔力5000前後の中1人だけ1000程度の魔力で断然の最下位。 ただ未だ格安の西水地形護符が120枚あり、この護符をなんとか化けさせれば逆転できる、と言い聞かせながらひたすら耐える時間帯となった。 結局6ラウンド近く袋小路を行き来し、フライでぎりぎり乗り越え。ふ〜。

ちなみにルマーは序盤に隠し持っていた「テンペスト」を1枚、リンカネーションで流している。会社員Mはこの時点で恐怖と安堵が半々だったのではなかろうか。

終盤、転送円に世代が自ら入り、1ラウンド後「アポーツ」作戦に出る。 しかしルマーは「リコール」、phiveはダイスで早々と脱出、世代と会社員Mは転送円中で小競り合いを繰り返す間に手持ち魔力が2桁となり、最終的に会社員Mが脱出出来ず脱落。

phiveは悠々と東転送円横のドリアードを拠点に袋小路往復で護符化けを進めていく。 世代のブックは一周し、phiveに対する妨害はカード的に望めそうにない。ルマーはブック残り10枚程度の時点でテンペストを引く。 phiveの手札に「スワップスペル」がある以上、躊躇する理由はない。即嵐。もう一発撃てば3人の拠点はほぼ全て陥落する。

しかし最後のテンペストが来ない。ここで「ライフストリーム」で自分だけ回復させてもあんまり意味がないっつーの。でもとりあえず回復。 phiveは護符高騰作戦は次の周回で完了、あとは帰るだけという状態。ルマーのブックは残り4枚となり、手札にはリンカネーション。 ここでの選択肢は3つあった。

(1)まだ1枚ブックに残っているテンペストのドローに賭ける。ただしphiveのドロー、ダイス次第で間に合わない可能性も高い。
(2)(護符を買い足すために一旦連鎖を崩し移動させていた)転送円西の風地形のシンリュウに「チャリオット」で転送円を越えさせれば、ST120強でphiveのドリアードを否応なしに倒せる(phiveの防御は「ペトリフストーン」のみ)。 しかしチャリオットは序盤で出尽くしたので再度引くためにはリンカネーションしなければならず、それで引ける可能性は薄い。
(3)リンカネーションを使い、テンペストをドローする。チャリオットも引ければもうけ。

結果として(1)を選んだ。その理由はphiveのスワップスペルである。リンカネーションすればテンペストは確実に引ける、しかし手札を一瞬でも見せれば確実にスワップされる。 そうなるともはや完全に打つ手がなくなってしまう。「バリアー」を装備していない以上、テンペストはドロー即嵐でしか真価を発揮出来ない。 「キングトータス」を引き、「アヌビアス」を引き、「ディープスポーン」を引き、まさにそりゃテンペストブックだろというのをいまさらアピールし、ブックは残り1枚となる。 やることは決まった。待機。

そうして冒頭のシーンへ至る。HP10のドリアードをはじめ、高レベルの拠点は壊滅状態(世代のみクリーチャー交換で難を逃れた)。 ルマーの魔力は約7000で一躍トップ。直後リンカネーションでライフストリームを引いたので悠々と回復。 まだ価値が12程度の西水地形護符を買い足し、シンクしておいた西の元地属性土地キングトータスをレベル5まで上げ、妨害される間もなくゴール。

序盤の引きの悪さは終盤での逆転を生む、と今後信じたくなった一戦(笑)。 いまのところテンペストブックでしか勝っていない。ポスト世代の座はいただいたと言っても過言ではないだろう(笑)。

(私感)
phive氏は半年のブランクをものともしない立ち回りを見せた。流石である。 ルマー個人としては、ひとつ雪辱を果たせたものの、それは隠居中の剣豪に竹槍で闇撃ちをかけた野武士のようなものでしかないと受け止めている。 phive氏と引き続きこのリーグ戦を戦えることを望んで止まない。

(3)結果
廃墟の都市ナバト 43ラウンド
順位 セプター 魔力 枯渇
1 ルマー 13700  
2 世代交TAI 6238  
3 BLT-phive 5975  
4 会社員M 5584  


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07b(2000/06/03)
カッパ氏のレポート


(1)設定
マップ:廃墟の都市ナバト(勝利条件10000G)
参加者:カッパ、たにだ、ネリー、松岡

(2)展開
いやぁ、まいったまいった。まさかあんな展開になるとはね。今回のレポートは一人称で書かせていただきます。 このマップはちょうど1年前、私が松岡さんに惨敗を喫したマップ。今回は実は私にとって雪辱戦という側面もあったのですよ。

さてゲーム展開をば。松岡さん、たにださんは風属性中心、ネリーさんは水中心の「ケルピー」ブック、私は毎度おなじみ火属性獣ブック+「コアティ」。

序盤、ネリーさん、たにださんはブックの回りがよく、「パーミッション」がタイミング良く出る展開。対して松岡さん、私はちょっと出遅れた感じ。 ネリーさんは城1マス左の水地形に「オルメクヘッド」を置き、レベル4まで上げる。たにださんも城1マス右の火地形に「ミルメコレオ」を置きレベル3に。序盤から城の回りが大高騰。

一方コツコツと護符を買い貯めていた私だったが、前述のオルメクヘッドに止まってしまい、一気に護符を吐き出す。なおかつ乾坤一擲の「ビステア」君がネリーさんに「スワップスペル」で奪われ、半ば放心。 松岡さんの「コツコツカード貯めてたのに一気にパーだよね〜」の言葉にも、「いや、まあそんなことないッスよ」と答えつつ心の中では泣きそう。 これでも何とかなったのは、たにださんが上げた護符価値の利ざやがあったからだ。松岡さんは私の「コラプション」を恐れて護符も買えず、連鎖も整えられず苦しい展開。

中盤、他の人にコラプションがないことを確認した私は東火属性の護符を売り払い、まだ安い西火属性の護符180を買い勝負に出る。ネリーさん、たにださんは護符をほとんど買っていないので、魔力の伸びが悪い。レベル4オルメクヘッドからレベル5ケルピーに変わったネリーさんの土地が危ないが、私にはコアティ君がいた。加えて「リムーブカース+アップビーバル」という手もある。 イケる。私は確信した。そう、ほこらに止まるまでは。

ほこらでの放逐。内周円に飛ばされる。正直私はチャンスと思った。まだ誰も開拓していない内周で連鎖を整える。資金も1500G以上あった。だから1回目のサイコロで脱出できたのに、あえて脱出しなかったのだ。 激甘だった。まさかあんなにグルグルグルグル回るとは。たにださんに「ライフフォース」まで掛けられ、さんざんであった。

(松岡注1: たにださん)
同じく内周円にハマった松岡の「リコール」を「シャッター」で破壊、更に店で買った「ホーリーワードI」まで壊すなど、たにださんの非道ぶりが光ったゲームでした。 終盤のほこらでは、たにだレベル5ミルメコレオが「裏切り」!場内騒然となりましたが、裏切った土地の行先も結局「たにだ」。「絶対なんかおかしいよ!」と全員が思ったのは言うまでもありません。

私が内周で悠久の時を刻み続けるも、外では劇的な変化が起こっていた。 たにださんは東の風連鎖を整え、着実に周回し、堅実に魔力を伸ばしていった。しかしネリーさんとのケルピーを巡る熾烈な攻防もあり、まだチャンスはあると思った。 ああ、でも松岡さんが!

松岡さんは私がライフフォースにかかったのを見ると、すぐさま護符を買い漁った。西風属性の護符280。たにださんも便乗して買い漁る。そして転送円西のミルメコレオを限界までレベルアップ。2人の魔力は15000Gを越え、もはや手の届かないところにいってしまった。 結局私が外に出たのはたにださんがゴールする直前。しかもライフフォース中で何も出来ない。

(松岡注2: 何も出来ない)
ネリーの水地形レベル5オルメクヘッドの横に松岡の「ルナティックヘア」が配置されると、ネリーはオルメクヘッドをケルピーと交換。松岡はこのレベル5ケルピーを「ウェザリング」で風属性に変えて護符高騰による魔力到達を果すが、ネリーはすぐさま「シンク」で水地形に回復。たにだが松岡のリコールをスワップスペルで奪い、土地レベルアップで魔力到達してリーチをかけると、松岡は たにだに「バリアー」をかけてリコール使用を阻止しつつ、土地レベルアップで再び魔力到達する。しかし、たにだは自力で7を出してゴール。 ・・・この一連の駆け引きを、カッパ氏は花咲かせて輪っかの中から眺めていたわけですね。南無。

私はこのマップ3位。またしても松岡さんに敗れ去ったのだった。護符運用にかけてはほぼ完璧だったのに!一瞬の判断ミスが命取りという典型例ですね。

(3)結果
廃墟の都市ナバト 54ラウンド
順位 セプター 魔力 枯渇
1 たにだ 15768  
2 松岡 15543  
3 カッパ 9127  
4 ネリー 2343  


大会終了後、恒例になりつつあるラーメン屋会議。今回はカルドセプトの戦術論に加えて、カッパ氏のWebページ(Gamer's 24h)開設が話題に上った。 「エンジェルどうなの?」「ちち、違うっスよ」「...何が?」 カッパ氏オレ様視点が好評のゲームエッセイの中から、「それはギャルゲーか否か」というテーマに意見が殺到する。

「萌えゲーに初手から音声off・ボタン連打プレーはいかがなものか」
「女の子のシナリオをクリアして「やっつけました」とか言うのはある意味18禁的だと思う」
「サクラ大戦はシミュレーションとは言えないが、ギャルゲーというより寧ろ袴ゲー

等々、凡そ顔ぶれからは想像できない方向に議論が加速し、深夜のラーメン屋はいい塩梅の湿ったパトスで溢れ返った。硬派ゲーマー達の意外な一面を垣間見ることが出来たという点において、松岡的に収穫だったと言っておこう。

「俺はそんなこと言ってない」メールの宛先はこちら: matsuoka@venus.dti.ne.jp


解散後、カッパ氏のナイスナビでガス欠しそうになりながらも、アヤナミ部屋到着。 さあ、DCソウルキャリバーチャンプ直々の対戦指南だっ!!!松岡、格闘モノは久しくやってないですが、よろしくお願いします!ほとばしるチャンプの熱血指導!! ジョーダンスカシ ハイッテ サンフレユーリ ガードカラノ ニタクニタク カクテイ皈螟ュ。爨・鬣

....あー、パードン?
すんません、もう一度最初からゆっくり、日本語でお願いできますでしょうかチャンプ。
「OK,Take it easy.Follow me again....Good Job!」

分り易い言葉を選びながら、丁寧に基本から説明してくれるphive氏に、カルドセプトを伝道する自分の姿がダブってなんだか愉快になる。 一方、初めこそ「キャリバーやったことないっス」と控えめなプレーのカッパ氏だったが、十数分で何かを掴むと、一転して松岡サンドバック。遠ざかる意識と血溜りの中で私は思った。
「ああ、カルドセプト伝道師なら、カッパさんよりphiveさんであることだなぁ」


その後、興味深い議論が始まった。対戦格闘のチキンプレイからカルドセプトに話が及んだ時のことだ。phive氏は言う。

「チキンプレイはある意味最強の戦い方なんですが、同じくカルドセプトに最強があるとすれば、それはロック系スペルブックですよね。 一度「ライフフォース」が決まれば、あとは「リコール」するなりもう一度ライフフォースするなりしてハメ続け、ボーナスを与えないようにすれば、ハメられたセプターは絶対に勝てないからです。

仮にそのスタイルがブームになると、どうしても勝ちたい公式戦などでは、ロック系が溢れ返ることになる。考えてみてください。 例えば、スタンダード1人vsロック系3人となれば、ロック系の3人は暗黙の下に残り1人をハメるから、まずスタンダードに勝ち目はありません」

phive氏は、「結局チキンもロックも、強いだけで面白くないからやらないんですよ」ということを言いたかったのだが、松岡はその主旨とは別の部分に身を乗り出した。

「じゃあ、2vs2だったらどうでしょう? 2人相手に2人で完全にハメ続けるのは難しいのではないですか? それにクリーチャーをばらまかれれば、少しずつとはいえ、通行料が発生します。それを回避するため、ロック側は「テンペスト」でクリーチャーに対応する必要が生じてくる。

ところが、クリーチャーを完全に一掃するにはテンペスト3発が必要です。「バリアー」を張るため移動が遅く、ボーナスを稼げないロック系スペラーは、それほど手持ち魔力が多くない。600Gもの魔力を2人のロック系のどちらが負担するのか。

いずれにしても彼らは、最後の局面で自分がNo.1になるための勝負に出なければなりません。ロック系同士が抜け駆けするタイミングを覗う最終局面に、必ず一瞬のスキが生じるでしょう。スタンダード側は、そこに勝機を見出せると思う。

それに、ロック系がブームになる状況ならば、スタンダード側もそのロック系だけをガリガリに意識したブックを組んでくるのは、メタゲームとして十分にあるでしょう。 低コスト・高HPの「ゾンビ」らを主軸にし、バリアーも4枚、そしてスキあらばライフフォースで逆にロックをかけることも狙う....どうですphiveさん、私はそこそこイケると思いますね」

「うーん、どうでしょう。僕はそれでも勝率的に3:7、2:8、いや1:9かなぁ、とにかく厳しいことに変わりはないと思いますよ。いくらメタ勝負と言っても、わざわざ安定感あるロック系スペルブックを選ばずに、厳しいスタンダード側を選択しますかね? 松岡さんがスタンダードを選ぶ根拠は?」

「確かにロック系を選択することで、例えば1人:3人のケースだったら確実に勝ち組側に残れるでしょうけど、そこから勝者になるのは1/3ですから、結局確率的に厳しいです。 しかもロック系スペルブックだと、土地連鎖も護符操作も無いので勝ち抜ける決め手が無い。っていうより、ほとんどダイス次第ですよね。それなら、スタンダード側に賭けてみようという気にもなるし。 で、もしそこで2人:2人なら、スタンダードを選択しても4:6はいけると思うんですけど...カッパさんはどう思う?」

「俺も4:6はあると思います。決め手が無いスペルブック同士が僅差で争う終盤で、彼らがテンペスト(-200G)やリコール(-80Gかつダイスを振れない)を躊躇する場面が必ず来ると思う」

「たにだセンセはどう思...っと、既にイサークイーンか」


カルドセプト誕生以来、絶えることのないスペルブック論争は、ライフフォースの登場によって新たな局面を迎えることになった。「あくまでもマップ限定、かつ“完璧なスペル運用”が前提ですけど...」と語るphive氏の理論は緻密であり、納得するに十分な説得力がある。 phive氏のシミュレーション戦では、スタンダード:ロックスペル=1人:3人もしくは3人:1人なら、3人側の勝ちが確定。2人:2人の場合、ほとんどロック系の勝ちという結果が出ているそうだ。

どこまでも興味の尽きないテーマであるが、皆さんはどのように考えるだろうか。私も近日中にシミュレーション戦を行ってみるつもりだ。どのような結果が出るのか、非常に楽しみである。

いやーphiveさんとの議論は今回も白熱しました。文句ナシに楽しいっス。



順位表(第2節終了時点)
節順位 セプター 01 02 03 04 05 06 07 勝点
12 ab ab ab ab ab ab ab 1234EF
1 1 会社員M -4 -2 -1 1- -2 -1 4- 320200+9
2 1 ルマー -1 2- 2- 3- 2- -3 1- 232000+9
2 3 松岡 1- 1- 3- 4- -4 1- -2 311200+8
2 4 カッパ -2 3- 1- 2- -1 -4 -3 222100+7
2 4 世代交TAI 3- -1 4- -1 3- -2 2- 222100+7
6 6 たにだ 2- 4- -2 -2 4- 2- -1 140220+3
- 7 BLT-phive -- -- -- -- -3 3- 3- 0030000
7 8 ゼネス -3 -3 -4 -3 -- -- -- 003100-1
8 9 ネリー 4- -4 -3 -4 1- 4- -4 101510-3
赤字は枯渇もしくはブック違反。


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