|
500cc - BIAGGI was here! 今年、この500ccトップの座を圧倒的な力の差を見せつけてさらっていったのは5連覇を狙う王者ミック・ドゥーハンではなかった。このクラスではルーキーとなる4年連続250ccクラスチャンピオン、V4NSRを手に入れたマールボロ・カネモト・ホンダのマックス・ビアッジが今日の主役だったのだ。ビアッジは前日の予選で誰もが予想し得なかった孤高の2分5秒台をマーク。さらに決勝レースでは序盤に2分6秒台のファステストラップを記録すると、そのまま後続を寄せつけない独走でポール・トゥ・ウィンを決め鮮烈な500ccデビューウィンを飾った。日本人ライダー同士の2位争いはワイルドカードの芳賀紀行が素晴らしい走りを見せて最後までもつれたがファイナルラップのシケインの突っ込みで岡田忠之が芳賀をかわして2位、3位に芳賀。
開幕前、好調を伝えられた日本人ライダー達が遅かったわけではない。事実、ホールショットを奪ったのは2列めからロケットスタートを決めたノリックだったし、スタート直後はこれに芳賀、難波を加えたヤマハの3人がレースを引っ張ったのだ。さらに、追い上げてきたホンダの岡田、スズキの青木も加わった集団が2位争いを繰り広げていた。だが、彼等のはるか前をビアッジは独走していた。とにかく今日のビアッジは手がつけられなかったのだ。 もうひとり忘れてはならないライダーがWGPに復帰を果たしている。V4NSRを手に入れたジョン・コシンスキーである。しかし、今日のコシンスキーはヂョンであった;-) ちょっとごたごたしたかに見えたスタートはどうやらヂョンのスタート違反(フライング?)で、ピットストップを命じられる。コースに戻ってすぐに再びピットストップの指示。今度はピットロードでのスピード違反;-) 散々な復帰第1戦となってしまった。それでも13位でフィニッシュして3ポイントを稼いでいる。
ディフェンディング・チャンピオンのドゥーハンは3周目の2コーナーで大きくコースアウト。辛うじて転倒はまぬがれコースに復帰したが17番手と大きく遅れをとってしまう。その後、追い上げを見せるもエンジントラブルでリタイアしノーポイントで終わってしまった。このドゥーハンの出遅れと、ポテンシャルを見せつけたビアッジと、好調な日本人ライダー達と。今年の500ccクラスが混戦となるのはもはや必至である。 250cc - 大治郎、日本GP連覇!
125cc - 坂田和人、日本GP初制覇!
たまたま前日のピットウォークでサインをする坂田の姿を見かけたが、ファンの「坂田さん、あした優勝して下さいっ」との声に「はーい、優勝ねー:-)」と応えていた通りの結果になったのだった:-) |
1998 SUZUKA Grand Prix in Japan |
Home | WGP | 8-hours | Tour | Photo | Garage | Links | Map
|