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Home > World Grand Prix > Japanese Grand Prix > 1998 Marlboro Grand Prix of Japan Final

BIAGGI was here! - 決勝

Round 1 Marlboro Grand Prix of Japan: Suzuka, Japan, April 3-5, 1998

 

500cc - BIAGGI was here!
薄い雲が少しかかっている程度で3日間続けての好天となった鈴鹿サーキット、満開の桜の下で行われた98シーズン開幕戦マールボロ・グランプリ・ジャパンは今年も3クラス合わせて8人の日本人がポディアムを独占するという素晴らしい結果となったが、ただひとつ−500ccの一番高いところ−だけはまたしても手が届かなかったのだった。

M.ビアッジ今年、この500ccトップの座を圧倒的な力の差を見せつけてさらっていったのは5連覇を狙う王者ミック・ドゥーハンではなかった。このクラスではルーキーとなる4年連続250ccクラスチャンピオン、V4NSRを手に入れたマールボロ・カネモト・ホンダのマックス・ビアッジが今日の主役だったのだ。ビアッジは前日の予選で誰もが予想し得なかった孤高の2分5秒台をマーク。さらに決勝レースでは序盤に2分6秒台のファステストラップを記録すると、そのまま後続を寄せつけない独走でポール・トゥ・ウィンを決め鮮烈な500ccデビューウィンを飾った。日本人ライダー同士の2位争いはワイルドカードの芳賀紀行が素晴らしい走りを見せて最後までもつれたがファイナルラップのシケインの突っ込みで岡田忠之が芳賀をかわして2位、3位に芳賀。
難波恭司5位、青木宣篤6位、阿部典史14位。北川圭一はリタイア。

開幕前、好調を伝えられた日本人ライダー達が遅かったわけではない。事実、ホールショットを奪ったのは2列めからロケットスタートを決めたノリックだったし、スタート直後はこれに芳賀、難波を加えたヤマハの3人がレースを引っ張ったのだ。さらに、追い上げてきたホンダの岡田、スズキの青木も加わった集団が2位争いを繰り広げていた。だが、彼等のはるか前をビアッジは独走していた。とにかく今日のビアッジは手がつけられなかったのだ。

もうひとり忘れてはならないライダーがWGPに復帰を果たしている。V4NSRを手に入れたジョン・コシンスキーである。しかし、今日のコシンスキーはヂョンであった;-) ちょっとごたごたしたかに見えたスタートはどうやらヂョンのスタート違反(フライング?)で、ピットストップを命じられる。コースに戻ってすぐに再びピットストップの指示。今度はピットロードでのスピード違反;-) 散々な復帰第1戦となってしまった。それでも13位でフィニッシュして3ポイントを稼いでいる。
散々といえばノリックも4位争いの最中にでデグナーでアレックス・クリヴィーレに押し出されるような形でコースアウト。タイアバリアを蹴りあげて悔しがったが、気をとり直してコースに復帰し14位でフィニッシュしている。本人もマシンも好調なことは確かなので今日は運がなかったというところだろうか。

ディフェンディング・チャンピオンのドゥーハンは3周目の2コーナーで大きくコースアウト。辛うじて転倒はまぬがれコースに復帰したが17番手と大きく遅れをとってしまう。その後、追い上げを見せるもエンジントラブルでリタイアしノーポイントで終わってしまった。このドゥーハンの出遅れと、ポテンシャルを見せつけたビアッジと、好調な日本人ライダー達と。今年の500ccクラスが混戦となるのはもはや必至である。

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250cc - 大治郎、日本GP連覇!
ホールショットはオリヴィエ・ジャック。しかし、130Rで宇川徹がトップに立ちレースをリードする。これにワイルドカード勢が絡み、ジャックは後退。レース中盤以降は加藤大治郎、宇川の2台のNSRに、中野真矢、松戸直樹の2台のYZR、そして原田哲也のアプリリアというトップグループの争いになった。しかし序盤飛ばしていた宇川はマシントラブルで後退、無念のリタイアとなってしまった。
終盤、トップを行く加藤に松戸、中野がチャージをかけるが加藤はこれをしのぎきりトップでチェッカーを受けた。加藤は前年に続いてワイルドカードで日本GP連覇。自身の目標とするWGP参戦に大きくアピールした。2位は中野、3位に松戸。結果、ワイルドカードで参戦した全日本組のライダーがポディアムを独占することになった。
原田哲也4位、加賀山就臣6位、沼田憲保9位、青木治親11位、亀谷長純13位、宮崎敦14位、辻村猛15位、玉田誠16位。畠山泰昌、宇川はリタイア。

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125cc - 坂田和人、日本GP初制覇!
ホールショットを決めたのはフロントロウ2番手からスタートの坂田和人。これにロベルト・ロカテリ、ルーチョ・チェッキネロが絡むトップ争いとなった。ポールの上田昇はスタートでやや出遅れて10番手前後と集団に飲み込まれてしまう。しかし、追い上げをさせるとノビーは強い! 4周目には5番手となりトップグループに追い付いてしまう。この時点でトップはロカテリ、2番手に坂田、以下チェッキネロ、宇井陽一、そしてノビー。さらにここに東雅雄が追い付いてくる。例によってこの集団の中で激しく順位が入れ替わるのだが、12周目にノビーのマシンがスローダウン。ノビーは一時トップに立ちながらも痛恨のリタイアとなってしまった。
これで優勝争いは坂田、東、眞子智実にしぼられる。トップを行く坂田はファイナルラップのヘアピンで眞子を先行させたが、今日の坂田のアプリリアは直線の伸びが抜群にいい。バックストレッチで難なく抜きかえすとそのままトップを守り切ってチェッカー。坂田、日本GP初制覇となった。2位に眞子、3位に東。
大崎誠之5位、菊池寛幸7位、徳留真紀8位、秋田貴志9位、加藤義昌12位、高尾和弘14位。宇井、上田、藤岡祐三はリタイア。

たまたま前日のピットウォークでサインをする坂田の姿を見かけたが、ファンの「坂田さん、あした優勝して下さいっ」との声に「はーい、優勝ねー:-)」と応えていた通りの結果になったのだった:-)

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