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もはやJr.ではない - 決勝

Round 2 Marlboro Grand Prix of Japan: Motegi, Japan, April 23-25, 1999

 

茂木への道
茂木へ向かう車の列の横をバイクがすり抜けて行く。NSR、TZR、RGVΓ...やはりサーキットへ向かう道にはレプリカ系のマシンがよく似合う。おお、TECH21カラーのFZR!しかも平レプリカのヘルメット!!昔懐かしいカラーリングのバイクを目にして盛り上がってしまう我々であった。それにしてもこの渋滞は遅々として進まない... レース直前になってバタバタと謎のチケットを入手し、雨の中を車で出かけることになったFIM '99 Road Racing World Championship Rd.2 Marlboro Grand Prix of Japan。今年はいつもの鈴鹿ではなく新設のツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)での開催である。 常磐道水戸ICからサーキットへ向かう県道はよく整備されていると言いたいところだが、かなしいかな片側一車線で逃げ道がない。青になっている時間が短すぎて大量の車をさばききれない状態で信号毎に激しく渋滞するのであった。結局、途中で左折すべきところをR123に向かって直進し北ゲートからサーキットに入ることにした。こちらは比較的流れがよく(サーキット直前の橋のところでやっぱり渋滞するんだけど;−)まあまあ快適だった。

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もはやJr.ではない
登録名ケニー・ロバーツ。昨年までのJr.はつかない。モデナスからスズキワークスに移籍しオフのテストで好タイムを連発、シーズン緒戦のマレーシアGPで初優勝と一躍今シーズンの台風の目となった感のある彼である。相変らずジュニア、ジュニアと呼ばれているのだが、その走りは昨年までとはまったく別物であった。 金曜日のセッションで1分50秒826の最速タイムをマークしたロバーツは、土曜がウェットコンディションとなったため、そのままポールポジションを獲得してしまった。スズキのマシンがポール・ポジションについているのはずいぶん久しぶりのような気がする。いったいいつ以来だろう? 2番手には5年連続チャンピオンのレプソル・ホンダのミック・ドゥーハン、3番手にマールボロ・ヤマハのカルロス・チェカ、4番手にカネモト・ホンダのジョン・コシンスキーというフロントロウとなった。
日本勢は振るわず。岡田忠之の8番手を頭に、阿部典史10番手、青木宣篤11番手、ワイルドカードの加賀山就臣と伊藤真一は12番手、13番手、原田哲也16番手、青木治親18番手、Muzに急遽乗ることになった沼田憲保が25番手であった。

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ロバーツ飛び出す
止んだかと思われていた雨が250ccのレース途中から再び降ってきた。そのため500ccの決勝は完全なウェットコンディッションのレースとなってしまった。 ポール・ポジションから飛びだしたロバーツは1周目から後続との差を広げにかかった。2番手に2列目から好スタートを切ったヤマハのレジス・ラコーニ、3番手にドゥーハン、そして3列目からこれも好スタートを切ったノリックがチェカをかわして4番手上がってきた。2周目に入ると3コーナーの手前の短いストレートでノリックがドゥーハンの前に出て3番手に浮上。雨中にもかかわらず積極的な走りでさらに前をうかがう。ここで2位走行中のラコーニがリアをダートに落として転倒リタイアとなり、ノリックは2位に、ドゥーハンは3位にポジションをあげた。ノリックはこの周回でファステストラップを出しロバーツを追いかける。 一方、アプリリアのツインで500ccにステップアップした原田は2周でピットに入ってしまった。「サスセッティングが出ず、走っていても危険と判断した」ということ。毎年原田の走りを楽しみにしていたので非常に残念である。

伊藤奮戦する
トップに目を戻すと、ロバーツがファステストラップを出して完全に逃げ切り体勢に入っていた。その後方かなり離れてノリック、そしてドゥーハン。むしろドゥーハンが次第にノリックに迫ってきたように見える。さらにその後方では4位争いに4台のマシンが絡んでいた。V2NSRのジベルノー、YZRのチェカ、V4NSRのクリヴィーレ、伊藤である。この4位争いがなかなか面白く、伊藤は11周目からのチャージで、クリヴィーレ、さらに次の周回ではチェカをかわして5位にまで上がり、ジベルノーもかわすかという走りを見せてくれた。しかし、伊藤はジベルノーを捉えたはずの20周目のヘアピンで転倒を喫し大きく順位を落としてしまった。94年、雨の鈴鹿でもトップ走行中に転倒でした。決して雨に弱いとは思わないのだが、やはり先をゆくジベルノーの姿が見えて力が入ってしまったのだろうか。

ロバーツ逃げきる
14周目に入るとじわじわと2番手のノリックを追い詰めていたドゥーハンがアタックを開始。いったんはノリックをかわすが、続くヘアピンでは再びノリックが前へでるという2台の激しいバトルになった。しかし、それも2周は続かず、ドゥーハンは15周目のS字でノリックの前に出ると一気に差を広げてノリックを引き離してしまった。2番手に上がったドゥーハンはさらにその照準を6秒先を走るロバーツに合わせた。レース中盤を過ぎて2分2秒台のファステスト・ラップをマークするチャンピオンの強大なプレッシャー。ロバーツに出されるサインボードの数字(ドゥーハンとのタイム差)が周回毎に小さくなっていく。ロバーツも2分3秒台で走っているのだが、ついにその差は3秒を切った。しかし残り3周、ロバーツはチャンピオンの圧力によく耐え25周を走りきってマレーシアに続く連勝、緒戦の勝利がフロックではないことを証明してみせた。2位にドゥーハン。単独3位にノリック。転倒後再スタートした伊藤が7位、青木宣篤が10位、

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茂木からの道
レース終了後、再び大渋滞である。駐車場を出るのにどれくらい時間がかかるかわからんなということで、ホンダFanFunプラザ、ホンダコレクションホールとはしごをして時間をつぶす。これどちらも無料。コレクションホールは鈴鹿でも見たことがあるが、3階建でスペースも広くより多くのバイクや車が展示されていた。これは一見の価値アリです。
そうこうしているうちに、駐車場周辺はやや車が動きだしたように見えたので、我々は帰途に着いた。実は、サーキットの外では渋滞が続いていたのだが...。
信号渋滞さえなんとかなればもう少しスムーズに車が流れると思うんだがなあ。というのが最後の感想でした。

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