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8.バリでのプリンター大作戦、その結果は?(^^ゞ

2006/1/30

 今朝もレストランでマデのおばちゃんを話し相手に朝食を食べ、ついでにカメラで様子をパチリ。
 食事が終わって部屋へ戻り、今の写真をすぐにプリントして持って来ると、マデのおばちゃんいつもの苦虫かみつぶしたような顔がいきなりニコニコ顔に大変身。

 ワヤンの写真も撮ってくれとの矢の催促に根負けして、また部屋へ戻ってプリントして持って来るとさらにご満悦の様子である。
 がしかし、これがマデのおばちゃんの作戦である事を、その時はまったく気が付かなかったのであった・・・

 昨日お気に入りのペンを無くしてしまったので、マデのオバチャン「ペンが欲しい。」と相談すると、いつも買い出しに行くスーパーマーケットに売っているからという事で早速出かけてみた。

 スーパーマーケットの文具売り場を覗いてみると、ボールペンは売っているが流石にシャープペンシルは無い、当然無くしたような消しゴム付きマルチペンなんて洒落た物はどこを探しても無いのだ。かと言ってペンが無くてはメモや帰国時の書類を書くのにも困ってしまう。という事で、普通のノック式ボールペンRp8,350-(約100円、って日本と同じ値段?…高〜ぃ!^_^;で購入。
 スーパーを出ると登校途中の高校生の女の子達もここでお買い物らしく、カメラを向けると笑顔でポーズを決めてくれたのでついでにパチリッ

 さらにバイパスを進んでマグドナルドを左折、すると何やら子供達が一カ所に集まってワイワイやっているので何かと思い覗いてみると、オートバイの後ろに目立つように赤いパラソルを広げて「TEMPURA IKAN」と書いた青い箱(エ〜!、テンプラってあの天ぷら?イカンは魚だから、魚の天ぷらだよな。)を乗せた小さな屋台のようである。
 中の様子は、屋台のオジサンがその辺のビーチで捕って来たような小魚を、衣を付けて油で揚げたものを子供達相手に売っているようで、みんなが集まって来てはおやつ代わりに買い食いしているようなのである。
 私が写真を撮っていると、手前の太った男の子が気が付いて「テンプラ・イカン サイコ〜!」と、何と日本語で私に向かってピースサインを送ってくれたのだった。

 そのままビーチを廻ってのんびりとジャランジャランしながらホテルへ戻ると、レストランからマデのおばちゃんが私を手招きして呼んでいる。
 部屋へ戻る前にとりあえずマデのおばちゃんの所へ寄ってみると、「テイク・ア・ピクチャー?」と言うので「もっと私の写真を撮ってほしい。」と言う事かと思って「オーケー!」と返事をすると、何やら厨房の中へ入って行ってコックを2人連れて来て写真を撮れと言い出した。

 「オーケー!」と返事をした手前、マデのおばちゃんに言われるままに写真を撮ってから「出来るだけ早くプリントして持って来るからネ。」と言い残して自分の部屋へ。
 それぞれに渡せるようにプリントして、さらにマデのおばちゃんには全カット分をプリントして渡すと、何だかマデのおばちゃん神妙な顔つきになっちゃって、「この写真はみんな私のファミリーなの。もう年だし余生はそんなに長くないから、これは私の一生のメモリー
(記念)です。サンキュー・ベリーマッチ!」と渡した写真を胸に真剣に言い出されたので、逆にこちらが驚いてしまったのだった。
 「プリンター大作戦、してやったり」といった所だろうか。

 しかしマデのおばちゃん、これだけでは終わらなかった。さっきの神妙な顔つきがケロッと直ると、とたんに調子に乗りだして近くにいたお腹のポッコリ出たプールキーパーを捕まえて「あんたもついでに撮ってもらいなさいヨ!」と私に写真を催促。
 オマケで撮ってあげたけど、急いでプリントして持って来るとちゃっかり本人は食事に行っちゃってもぬけの殻。しかたがないのでマデのおばちゃんに預けて一件落着、フゥ〜!

 そろそろお昼の時間、いつもの屋台で昼食を食べる時間である。という事で出かけて行くと、丁度奥さんがお祈りを始める時間だったので、屋台の裏の神棚のある所までおじゃまして真剣にお祈りしている様子を撮影させてもらった。
 そしてこのところ顔を見せないFUYUMIさんに渡してほしいと伝えて、日本から持って来た梅干しの残りをここへ預けておいたのだ。
 今日はいつものようにナシゴレンを食べて、いつものようにクルップをおみやげに買って、そして最後のお礼に明日届ける約束で夫婦二人並んだ写真を撮ってあげた。
 この二人とは言葉はほとんど通じないのだけれど、お互いの笑顔で何となく意志が通じるようになり、ずいぶんと仲良くなってしまった。プリンター大作戦のおかげなんだろうか、そしていよいよ明日が最終日なのである。
 ホテルへの帰り道、小学生達が通学途中にワイワイ言いながら楽しそうに歩いていたので、カメラを向けると笑顔でポーズを取ってくれたのでパチリ、みんな素敵な笑顔。

 午後は、明日のフライトに備えてそろそろ荷物の整理をしながら写真の整理(メモリーカードが満杯になり、バックアップして再フォーマットしたらD70の動作が不安定に。情報は知っていたがまさかこんな異国の地で発生するとは思わず、本当に(;^_^A アセアセ…。)と、お世話になった人達に配るコメント・カードを作成。このカードの裏には
「Selamat Tiggal BALI.
(さようなら バリ。)
 Sampai Jumpa Lagi!
(また会いましょう!)
と、出会った人達に教えてもらったインドネシア語の挨拶を手書きで書いておいた。
 準備もほぼ終わり、しばしホテルのプールサイドで残りの缶ビール片手に読書と決め込んでみた、イヤ〜!極楽々々〜・・・。

 夕方になってまたいつもの屋台村へ夕食を食べに出発、その後はまたカルパタルへ立ち寄って、いつものアラック・オンザロックを飲んで帰る予定である。
 このところ毎晩屋台村へ顔を出しているが、最初に「BAMI GORENG」を食べた一番大きな屋台はずっとお休みなのだ。「またあの屋台で、今度はブンクスで行列が出来ていたナシゴレンを食べてみたい!」と出かけてみたのだが、今日も残念ながらお休みである。
 しかたなく、一番奥にある屋台へ座ってナシゴレンを注文。

 ところが時間が早いせいかまだお客がまったく無く、いきなり変な外国人が「ナシゴレン!」と注文して来たのでオヤジさんかなりとまどっている様子。
 席に着くと、この屋台の娘がキャッキャッ!と楽しそうにあたりをはしゃぎ回っている。あまりにも天真爛漫だったので思わずカメラを向けると、とびっきりの笑顔で答えてくれたのでパシャリッ!ついでに隣にお兄ちゃんが座ったところをお揃いでパシャリッ!
 
この写真をカメラのモニターで見せると、少し警戒気味だったオヤジさんの顔がニコニコ顔に大変身、美味しいナシゴレンを私に作ってくれたのだった。
 きっとこの笑顔のかわいい娘は、この屋台の看板娘に間違いない!明日この屋台へ何とか今の写真プリントを届けたいのだが・・・。

 屋台村からジャランジャランしてカルパタルへ到着。もう慣れたもので、通用口から入ってブディに一声掛けていきなりカウンターのいつもの席へ。最初に一人でここへ来た時、恐る恐る入り口を入ったのとは雲泥の差である。これもプリンター大作戦のおかげなんだろうな。
 今日の夕食は、屋台にいつものビールが置いて無かったのでまだノンアルコール状態、ここでアラックを2杯引っかけてようやく良い気分に。ブディ「明日がフライトだから今晩が最後だよ。」と伝えると、驚いた顔をして「今度いつバリに来るのか?」としきりに聞くので返答に困ったが、「Sampai Jumpa Lagi!」と教わった通りこちらの挨拶を返すと手を出して握手をしてくれた。
 みんなと最後の記念撮影をして、ブディ「明日の午後1時にこの写真をここへ届けたいのだけど、誰か渡せる人がいるかな?」と聞くと、「ブディが店に早く来て1時に待っているからダイジョブ、心配ナイヨ!」とピースサイン。
 時間については正直「バリ・タイム」という言葉通りに、バリニーズ達はかなりルーズなのが一般的なのだが、明日午後1時にここへ写真を届ける約束でカルパタルを後にしたのである。

 毎回バイパスをジャランジャランしている時に日本語で「ごはん屋さん!」と書いてある看板がとても気になっていたのだが、アラックで酔った勢いもあって帰り道に立ち寄ってみる事にした。
 入ってみると、まず中がとてもシンプルで清潔な空間である事に驚かされた。思わず「エッ、サヌールにこんな素敵な空間があったの?」と感心してしまったのである。間接照明を使いながら上手に室内を明るく清潔に見せるこの感覚は、やはりこちらには無い感覚だ。(ロコ達はとても眼が良くて暗くても平気、おまけに電気代が高いので明かりは最小限があたりまえなのでこういう事はしないのだ。)そしてカウンター横の冷蔵庫には何と日本の「納豆」が沢山並んでいる。
 注文を聞きに来た女性はとても綺麗な日本語
(今の日本人なんかよりもはるかに綺麗な日本語を話すので、本当にビックリ!)を喋るので、「日本語が上手ですね、日本に住んでいた事があるのですか?」と聞いたところ、インドネシア人で日本へ行った事は全く無いのだとの返事。
 注文はもう飲み物も食べ物も十分だったのだが、せっかくなのでビンタンビール大瓶とカツカレーを注文。メニューに「エビスビール あります。」と大きく書いてあったのだが、今まで「暑い国で日本のビールを飲むと、何故か味が濃すぎて美味しくな〜い!」という経験を何度もしているので止めておいた。
(値段も倍以上だったしネ・・・。)
 ビール片手に店の中の写真を撮りながら、カウンターの女性にいろいろと聞いてみた。するとここのオーナーは日本人だそうで、今は日本に帰って不在である事などを話してくれた。
 「この素敵な空間が、また次に来た時にもまだありますように。」と祈りながら、ホテルへと戻ったのである。

 いよいよ明日は日本へ帰る最終日なので、ホテルへ戻ると挨拶廻りの準備で大忙しなのだ。机の上に並べたパソコンとプリンターをフル回転して、夜遅くまで準備に没頭。(ここで話は1.Selamat Tiggal Bali !(さようなら、バリ!)へと続く・・・)


 結局今回の私の計画、「バリでのプリンター大作戦、その結果は?」というと、「おかげでみんなとすぐに仲良し・友人になれたので一応は大成功!」という事なのだと思う。

 きっとまた次に来た時に彼らが私をちゃんと覚えていてくれて、また同じように笑顔で友人として扱ってくれたとしたら、その時こそ今回の「プリンター大作戦が本当に大成功だった!」という事なのだろう。

 いつかその時が来る事を楽しみに、
「Selamat Tiggal BALI.(さようなら バリ。)
 Sampai Jumpa Lagi!
(また会いましょう!)



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も く じ
 1.Selamat Tiggal Bali !(さようなら、バリ!)
 2.いよいよ今日から、一人きり放浪の旅が始まった!
 3.ヌサペニダ・ダイビングツアー!(前編)(後編)
 4.一人きりの放浪の旅、いよいよ2日目(^^)
 5.屋台村探検、そして・・・(^^)V
 6.今日は村のお祭りだ〜い!・・・(^。=)
 7.日曜日のサヌールビーチは、ロコ達でイッパ〜イ!
 8.バリでのプリンター大作戦、その結果は?(^^ゞ
  オ マ ケ

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