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1.Selamat Tiggal Bali !(さようなら、バリ!)

2006/1/31

 とうとう2週間の、バリ・サヌールでの楽しかった生活が終わろうとしている。
 ホテルはレイト・チェックアウトでPM7: 00まで延長を申し込んでおいたのだが、空港へのピックアップがPM7:30の予定なので少し早めに身支度を整えてホテルのロビーで待機である。

 雨期で通常よりも涼しいとはいえ、こちらの気候の中、帰国後の日本に備えて長袖・長ズボンの姿で外気が吹き抜けるロビーに座った状態では蒸し暑くてかなわない。レストランに頼んでビールとフライドピーナッツを届けさせて、しばし暑気払いである。
 このピーナッツは、レストラン・カウンターの冷蔵庫から作り置きを器に盛って持って来てくれたのだが、ピーナッツと一緒にカリカリに揚げたガーリックチップが入っていてなかなか洒落ていて美味しい。たぶんここのコックが丁寧に作ったオリジナルなのだろう。

 予定を少し過ぎてピックアップの車が到着。空港へ向かう途中、道路の中央分離帯にストリートチルドレン
(子供の乞食)が、信号で停止した車の窓を叩いて物乞いをする姿を発見、その姿に私はとてもショックを受けてしまった。

 フィリピンでは当たり前のストリートチルドレンだが、今までバリでこれを見かけた記憶が私には無いのだ。当然観光地に「物売り」はいるけれど「物乞い」、特に子供の物乞いを見たのはおそらく今回が初めてである、とても気が重くなる・・・。

 たぶんバリ以外、特にジャワ島あたりから流れて来たのではないかと想像されるが、今後バリにこのような姿が増えてほしくない、出来れば無くなってほしいと切に願う。
 「子供は神様からの預かり物」という考えでみんなで大切に育てるという、バリ・ヒンズーの教え、風習に反する。そして、はっきり言って「とても不愉快」である。



 今朝もいつものように起き、いつものようにレストランで朝食を摂った。←マデのおばちゃんにいつもの通り「トーストセットお願い。コーヒーはいらないからラージ・ミックスジュースにしてネ、それとサニー・サイドエッグ&ベーコン、そしてボイルド・ウオーターとコーヒーカップとスープカップもヨロシク。」と日本語は通じないので私のつたない英語で注文。
 いつも朝食に「モンカフェ・ブルーマウンテンブレンド」と「インスタント味噌汁」を持って来るので、いつの間にか黙っていても私に「ボイルド・ウオーター?」と聞いて来るようになったのだ。

 私が昨日「塩が出ないヨ。」と言ったら「クリーニング!」と言っていた通り、塩入れを掃除して中身を入れ替えて自信満々に持って来たので目玉焼きにかけてみたら、これがいつもの「バリ塩」ではなく、ただ塩辛いだけの「サラサラの精製塩」、マズイ!
 気を使って塩が出やすいようにして持って来てくれた手前文句は言わなかったが、「私は今日が最後だから良いけど、この塩だと他の客から味で文句が出ないかな・・・?」などとつい心配してしまったのである。
(でもこのホテルに長期ステイしている欧米人連中はそこまでの味覚を持っていないから大丈夫か?)

 写真をプレゼントして仲良くなって以来、このおばちゃんいろいろと世話を焼いてくれるのは助かるのだが、私が少しでも変わった事を始めると、あれこれ興味を示して来て困る時がある。
 先日も日本から持って来た「梅干し」を朝食時につまんでいたら、「これは何か?」と聞いてきたので「ジャパニーズ・プラムピクルスだ。」と答えて勧めると、少し嘗めて「オ〜、ソルティー!」と言って残したのを、隣で見ていたワヤン→が思い切って自分の口に放り込み、プッ!と外の植木に種を吐き出して顔を歪めながら無理矢理飲み込んでしまったのには笑ってしまった。
 流石にファミリーだけあって、身内が手を付けた食べ物を残しては客に申し訳ないと思ったのかどうか、ワヤンはレストランでNo.1なんだそうだが見上げた根性である。
(マデさんはNo.2なんだそうですョ(^^))

 また、ついイタズラ心から「ディス・イズ・ジャパニーズ・ベリーホ〜ット・ワッサ〜ビ〜!」と言ってわさびを嘗めさせたら、ビックリした顔をして「インドネシア人にはノーグッドだ。」と顔をしかめていた。たぶんこちらには鼻にツンッと来る辛さの香辛料は無いだろうから、いくら辛い物が得意な連中でもわさびはダメなようだ。
 ただし、サシミを作った時に我々が厨房に置き忘れた醤油は、しっかりマデさんが「ナシ・ゴレン」を作る時に使うのだと言って「私の物」にしちゃっていましたとさ。



 今日は午後から撮った写真を手渡す約束をしてあるので、午前中にある程度荷物をまとめておく必要があるのだ。
 朝食を終えて、いつもなら午前中の散歩に出かけたいところだがガマンして荷物の整理を開始。このところ午前中は雨ばかりだったのに、今朝に限ってはまったくの良い天気・・・クソ〜ッ
(^^ゞ

 昨日の晩は屋台村の屋台で「ナシゴレン」を食べて、その足でカル・パタルへ立ち寄って「アラック・オンザロック」を2杯引っかけて、酔った勢いで気になっていた「ごはん屋さん!」へ立ち寄って「ビンタンビール&カツカレー」を注文して、帰ってから寝酒用に大切に飲んでいた特製アラックの残りを全て飲み干して寝たのでかなり二日酔い気味である。

 荷物を整理しているとルーム・メーキングのノックの音、ドアを開けると久しぶりに顔を見せたルーム・メーキングの女の子である。
 この子は朝からドシャ降りの雨の日に、普段はペアで回るところを一人でルーム・メーキングに飛び回っていたのだ。その根性に感心して私から挨拶するようになったのだが、客が少なくなってからはしばらく顔を見なかったのだ。
(写真撮っておけば良かったナ〜。(^_^;
 マデのおばちゃんが「ファミリーでレストラン仕切っている。」と言うように、こちらもたぶん「ファミリーでルーム・メーキング仕切っている」のだろう、時々ヒゲの親分らしい人物がガミガミと文句言っているのを目にする。
 今日は天気も良く男の子と二人で回って来たので、残っていたマンギス(マンゴスチン)をチップ代わりに手渡した。

 そろそろお昼近くになったので、いつもの通りビーチの屋台、「SALI & MURTI」へ約束の写真とコメントを持って向かった。
 いつもはテイクアウト客が中心でカウンターはガラガラなのだが、今日は珍しく若い男の子と女の子達がカウンターを占領している。

 今日は二日酔いであまり食欲が無いので、私は「ミー・ゴレン」→を注文したのだが、いつもの「kurpuk(エビセンベイ)↓が屋台の表にぶら下がっていない。奥さんに「kurpukは?」と言ったらこっそり裏から手渡してくれたが、若い子達に、遊び半分で勝手に持って行かれちゃうからなのだろうか?

 昨日撮った写真のプリントアウトと一緒に、あちこちで話の合間に教えてもらった現地語、「Selamat Tiggal BALI. (さようなら バリ。)Sampai Jumpa Lagi!(また会いましょう!)」と手書きしたカードを渡して最後のお別れである。

 奥さんのお腹がかなりポンポコリンだったので、次に来た時にはここでかわいい子供といっしょの姿を見られる事を期待して・・・Sampai Jumpa Lagi!(また会いましょう!)



 ふっくら・サクサクのkurpukを壊さないように、一度ホテルへ戻って部屋へキープ。これは予定を全て終わらせてから、後でゆっくりビールと一緒のお楽しみである。

 昨日立ち寄ったカル・パタル(Kalpatharu)で撮った写真を、明日午後に届けるからと約束してあるのでバーテンのBUDIが待っているはずである。

 道路側を廻って目的地に向かう途中、大沼さんが帰国最終日に「生野菜が食べたい!」と言って飛び込んだBahagia's→のおやじさんに、「ちょっと、こっちへおいでよ!」といつもの流暢だが少し怪しげな日本語で呼び止められた。
 ここにも一応ご挨拶、「Selamat Tiggal BALI. (さようなら バリ。)Sampai Jumpa Lagi!(また会いましょう!)」である。

 次に、昨日屋台村でナシ・ゴレンを食べた時に撮った子供の写真を渡そうとそこへ行ってみたのだが、昼間に屋台が開いているはずもなく近くの店へ「写真を渡してほしい。」と頼んでみたが取り合ってくれない。

 困っていると、他の場所で屋台の準備をしていたおやじさん
(たぶん「BAMI GORENG」の屋台の・・・)が「夕方5時にオープンするからその時に来い。」とアドバイス。こちらはその時間には来れないので、「今夜日本へ帰るから、Selamat Tiggal BALI. Sampai Jumpa Lagi! だから写真を渡してほしい。」と必死で説明。何とか理解してくれたようで写真を預かってくれたので一安心。

 いよいよ目的のカル・パタルである。カウンター・バーを覗くと、丁度準備のためにBUDIが荷物を運び入れている最中だった。
 声をかけると私に気が付いたので、昨日の写真を「人数分プリントしてあるから、ちゃんとその人に渡してネ。」と手渡すと、ニコニコしながら早々に仕分け開始である。
 しばらく彼と雑談しながら、最後にコメントカードを渡して「Selamat Tiggal BALI. (さようなら バリ。)Sampai Jumpa Lagi!(また会いましょう!)」のご挨拶である。

 帰りはビーチ側をグルリと廻ってのんびりとホテルへ戻ろうとしたのだが、いきなり雲行きが怪しくなってドシャ降りの雨とカミナリ
 朝から天気が良かったので傘など持って来ていない。しかたなく目の前のレストランの軒先へ飛び込んでしばらく雨宿り。
 小降りになったところを見計らって道路側へ抜けてタクシーを捕まえ、ホテルまで戻ったが、この時期天気が良いと安心していると、急に突風と共にドシャ降りの雨が降り出しカミナリが落ちるので本当に油断出来ないのだ。そして、カミナリが落ちるといきなり停電したりする。

 ホテルへ戻ると、フロントの連中が私を待ちかまえていたようで「写真を撮ってくれ!」と言い出した。マデのおばちゃん、フロントの連中に撮ってもらった写真を自慢して歩いちゃったみたいである。
 すでにパソコンとプリンタはパッキングしてしまった後なので、「プリントは出来ないョ。」と言って写真だけ撮ってカメラのモニターで見せたらとりあえず満足しちゃったみたい、ヤレヤレ!

 今日の予定を一通り終わらせたので、あとはチェックアウトまでのんびりとkurpukをつまみに、残ったビールを飲みながらフリータイムである。
 ところが結局時間を持て余してしまい、すでにパッキングしたパソコンとプリンタをまた引っ張り出してフロント連中の写真をプリントアウト、用紙とインクも丁度全て使い切って、これで完全に打ち止め〜!

 いよいよチェックアウトの時間が近付いたので、長袖・長ズボンの姿に着替えて写真を持ってロビーへ向かった。ところがさっき写真を撮ったフロント連中が交代してしまい、代わりの男性1人しか居ない。

 しかたなく彼に写真を預け、精算を済ませてから少し早めだが、ロビーの椅子に座って空港へのピックアップの車の到着を待つ事にしたのだった・・・。(話の内容は冒頭へと続くが、エンドレスループ?・・・)



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 3.ヌサペニダ・ダイビングツアー!(前編)(後編)
 4.一人きりの放浪の旅、いよいよ2日目(^^)
 5.屋台村探検、そして・・・(^^)V
 6.今日は村のお祭りだ〜い!・・・(^。=)
 7.日曜日のサヌールビーチは、ロコ達でイッパ〜イ!
 8.バリでのプリンター大作戦、その結果は?(^^ゞ
  オ マ ケ

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