2006/1/29
朝起きてみると、一人きりの放浪の旅が始まって以来の朝からのドピ〜カン!。このところ雨や曇りばかりだったので久しぶりに気持ちの良い天気。昨晩の騒動なんぞ・・・でもネ〜、やっぱり眠いやッ。
こんな日はまさに「散歩日和〜!」、という事で、朝食を終えるやいなやただちにカメラ片手にジャランジャランに出発である。
いつものようにビーチへ出てみると、何だかずいぶんと人が多い。それもロコ(地元の人)達が家族連れでビーチへ遊びに来ているようで、ごった返している。
そいえば今日は日曜日、休日なので家族揃ってビーチへ沐浴に来ているのだろう。
「日曜日のサヌールビーチは、ロコ達でイッパ〜イ!」なのだ。
普段、我が物顔で歩道を歩いている観光客達も、今日ばかりはあふれ返ったロコ達の合間を縫い縫い、やっとの思いで歩道を進んでいる状態である。
私もあまりの人の多さについにガマン出来なくなって、途中から路地を抜けてメイン通りへと回り道してしまった。
メイン通りへ出ると、やはり気になるのは昨日のお祭りである。という事でお寺まで行ってみると、祠はまだそのまま安置(というより放置?)されているが、門はしっかりと閉ざされていて、しかも中は人っ子一人居やしない。まるで昨日の騒ぎが嘘のような静けさなのであった。
通りを先に進んでみると、作業中の緑色のトラックの回りで、係員が道路に出て片側通行の交通整理を開始しだした。
何が始まるのかとじっと観ていると、人を乗せたウインチが上へと上がって行き、木の枝をチェーンソーで切り落とし始めたのである。
道路はあっという間にあたり一面切り落とされた木の枝で埋まってしまい、車が通るどころではない。
切り落とされた木の枝は大きな枝はトラックの荷台に回収しながら、小枝は歩道に積み上げながら1本の木が終わると次の木へと順次移動しながら枝を落とす作業を続けて行く。(小枝は後で清掃車が回収)
なるほど、雨期でどんどん伸びてしまったメイン通りの木の枝を、この人達は伐採しに来ているのだ。しかも、交通渋滞を避けて休みの日曜日にである。
「日曜日のサヌール・メイン通りは、木の枝の伐採係が大活躍!」なのだ、ごくろうさまです。
散歩から戻る途中、オバサン達が井戸端会議をしながらバナナの葉でお供えの飾りを作る姿や、餅米のごはんを三角錐に握ったお供えを作る姿がついつい目が止まった。こんな細かい作業を、暇を見付けてはみんなでワイワイ言いながら楽しそうに作業しているのだ。
「日曜日のサヌールの女性は、休日だって良く働くのだ!」なのだ。
そろそろお昼時なのでいつもの屋台へ昼食を食べに出かけてみると、隣の屋台が今日はお休みでそこにゴザをひいて子供連れの家族が2組のんびりとくつろいでいる。
いつもの屋台の夫婦とこの家族は友人らしく、ブンクスの注文を作りながら何やらお互いに笑談し合っている様子。
いつもの屋台のダンナがオートバイで水を汲みに行こうとすると、子供のお母さんが冗談半分でヒョイッ!と子供を後ろのシートへ。するとこの子、しっかりと屋台のダンナの腰に手を回して、降り落とされないようにしっかりとしがみついて来たではないか。
これを見ていた回りの人達、この子の大人っぽい仕草に全員大爆笑。イヤ〜しかし、
「日曜日のサヌールの屋台は、大人も子供もみんな仲良し!」なのだった。
午後はしばらく、あちこちをジャランジャランしながら写真を撮りながら廻ってみた。
夕方になり、「日曜日なら沢山屋台が並んでいるんじゃないか。」と期待して、またあの屋台村へ行ってみた。
けっこう賑わっていたが、前に BAMI GORENG を食べた一番大きな屋台は残念ながら今日はお休み。期待していただけに、ちょっとガッカリである。
あちこちうろついていると、私のビンタンマークのTシャツを見付けて「うちの店も覗いていってョ、見るだけネ〜!」と言ってオバサンが腕を掴んで放さない。結局拿捕状態でオバサンの店へ連行されてしまったのだった。
あれこれ見せられて、買う気のない私がいいかげん店を出ようとするとこのオバサン、ショーウインドーとのわずかな隙間の出口に体を張って人間バリケードを開始、何か買うまで一歩も店から出さないつもりらしい(^^ゞ。
しかたなくこちら風の開襟シャツを1枚だけ買って解放してもらったが、いやはやしっかりとド根性見せ付けられてしまった。ついでに、お金を払おうとウエストバッグから財布を出す際に、ペン(数独用にシャープペンと使いやすい消しゴムが付いたお気に入り)をショーケースの上に置き忘れて来てしまったのだった。
気を取り直して美味しそうな屋台を探すと、マルタバ(インドネシア風お好み焼き)屋さんを見付けたのでさっそく覗いてみたが、残念ながらここはブンクスだけで食べるカウンターは無い。という事で、ホテルへ戻ってから食べるつもりで注文。(もう少し手慣れていれば、近くの飲み物屋の屋台へでも入って、出来上がったら届けてもらって食べたのにナ・・・。)
玉子1個につき Rp 5,000- だったので、2個注文して Rp 10,000- なり〜。

グルテンの生地を伸ばして |

具と混ぜた玉子を流して |

包み焼きにして |

カットして出来上がり〜! |
ホテルのレストランへ戻って冷めちゃったマルタバを広げて食べてみたが、「明石焼き風タコ焼きの、タコ抜きの生地を使ってお好み焼き作ちゃった〜!」といった味で、「バリの食べ物がどうしても口に合わなくってネ、アタシお腹空いて困っちゃったの〜!(T.T)」といったミーハー日本人旅行客達にも、これなら問題なく食べられるといった逸品なのであ〜る。
ホテルのレストランに戻って私が何やらゴソゴソやっていると、マデのオバチャンがすかさず興味津々に覗き込んで来たので、「ディス・イズ・マルタ〜バ!」と言って包みを開けて見せるとオバチャンちゃんと奥からお皿とフォークを持って来てくれた。
包みにはタレと青唐辛子と、ついでにアチャール(漬け物)付き。マデのオバチャンは私がマルタバを食べる様子を覗き込みながら、「グッド・テイスト〜?」としきりに質問。こちらもニコニコしながら美味しそうに食べてうなずくと、「ウンウン!」と納得してカウンターの奥へと引っ込んで行ったのである。
「日曜日のサヌールのマルタバの味は、日本人好みの味だった〜!」だとさ。
でも、「これの出来たてほかほかを食べたら、きっともっと美味しかっただろうにな〜。」と、少し残念な気がしてならなかった。
話は戻り、屋台村を出てから夕暮れのメインストリートをしばらくジャランジャランして歩いてみた。
Hさんが帰国前に、「バリの原住民の槍が欲し〜い!」と言っていたのを思い出したので探してみると、「HARRY
& ANY」というお店でそれらしき物を発見。
店に入って聞いてみると、これは吹き矢だという。それも、竹竿みたいに6段継ぎや8段継ぎになっていて、分解するとコンパクトになるのでおみやげに最適だと言って、奥から分解した吹き矢を持って来て熱心に説明を開始。
値段を聞いてみると Rp 350,000-(約
4,200円) なんだそうだが、金額を提示した後にすぐ「モア・ディスカウント?」と言い出したので、ここの店主、最初からもっと安く売るつもりのようである。
という情報までわかれば、ここはこれで十分。私が欲しい訳ではないので、あとは帰ってからHさんにご報告という事で、このお店はここまで〜・・・。
屋台村で夕食を食べるつもりだったのが、お持ち帰り(ブンクス)になっちゃったのでそろそろお腹が空いてきた。
ホテルに帰ってマルタバだけじゃ物足りないと思ったので、フライト最終日にHさんとSさんがマグドナルドへ行っている間に大沼さんと入った、「Bahagia's」で何か食べて帰る事にした。
この前入ったのは昼だったが今回は夜。開襟シャツとマルタバの袋をぶら下げながら適当な席に着き、まずはビンタンビール大瓶を注文すると、ビールが暖まらないように発泡スチロールの保冷カバー付きで出て来たのには感心。もちろんおつまみに揚げピーナッツ付きである。
この揚げピーナッツ、地元の小粒ピーナッツを薄皮ごとカリカリに素揚げにして、パラパラッとバリ塩を振っただけなのだがこれがなかなか美味しい。これが付いて来ただけで、私の中でその店のランクは2つ位が上がってしまうという逸品なのである。(逆に前は付いて来たのに新たに行ったら付いて来なくなると、ランクが最低5つは下がりま〜す!(^^))
何となくこの店のミークアが食べてみたくなり、メニューも見ずにいきなりミークアを注文。
オーケーだという事で出来上がってきたミークアは、麺もインスタントではなく腰のある生麺を使用、野菜がタ〜ップリ入っていてなかなかに美味しい。
この店の客層は、地元客ではなく完全に観光客相手のお店である。当然値段も高いが、使っている食材はちゃんと良い物を使っているし、気配りだって悪くない。私は「Bahagia's」の値段は十分納得出来る値段だと思うのだ。(が、たまになら良いけど、安くて美味しい屋台を覚えちゃうとやはり勝てないかな?)

夜の遊歩道 |

昼間の遊歩道 |
たまには夜のビーチの散歩も良いかなと思い、「Bahagia's」から横の路地を抜けてそのままビーチへ廻ってみた。
すると、昼間あんなに賑やかだったビーチ沿いの店が、すでに軒並み閉まっていて遊歩道には人っ子一人居ない。そしてようやく見付けたのは、この子猫一匹だけ・・・。
「夜の海風に吹かれて、のんびりビーチをお散歩〜!」なんて気取っている場合ぢゃあない、これじゃ危険でのんびり歩いてなどいられないのだ。σ(^◇^;)
という事で、すでに冷めちゃったマルタバを落とさないように気を付けながら、出来るだけ早足で遊歩道を通り抜け、ホテルへと戻って行ったのであ〜る。
「日曜日のサヌールの夜のビーチは、人っ子一人無く子猫だけだった〜!」・・・。
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