カスタム検索

5.屋台村探検、そして・・・(^^)V

2006/1/26

 今日も朝からしとしと雨。いやはや何とも、雨期とはいえ南国バリらしからぬ まるで日本の梅雨みたいな変な天候である。
 警備隊や報道連中が撤収した後のホテルのレストランは、昨日の喧騒とは打って変わってとても静かで、ここに長期滞在している欧米のご老人達がのんびりと朝食を楽しむ姿が目に付く。というより、残ったのはほとんどリタイア組の老人達ばかりじゃないか!
(^^ゞ

 午後になってようやく雨が収まってきたので、遅めの昼食を食べにいつもの屋台へ出かけてみた。
 いつものようにナシゴレンアクアを頼んで食べていると、屋台の軒先に見事に膨らんだ「エビセンベイ」がビニール袋に入れられてヒモでぶら下がっているのを見付けた。「あれ、今までこんなのあったっけ?」
 名前を聞いてみると、ナプキンに「kurpuk」と書いて「クルップ」と発音すると教えてくれた。これはホテルに帰ってからビールのつまみに丁度良さそうなので、1つ買って帰る事にした。
(Rp1,000 = 約12円なり)

 せっかく見事に揚がったクルップを壊さないように、前にTシャツを買ったオバチャンの「見テクダケ〜!」の誘いも振り切り、寄り道無しでホテルへ戻り、まずはクルップを肴にビールで乾杯である。そしてガイドブックを見ながら、今日の行動の作戦会議開始。
 結局今日は、バダン料理のナトゥラブの場所を調査しにバイパス沿いをとぼとぼとジャランジャランしてみようという作戦に決定。
(気に入ったら食べてみようかなと思ってネ。)

 クルップと缶ビールも無くなり適当な時間になったので、いよいよ作戦行動開始。
 カメラを肩からぶら下げつつホテルを出発して交差点を曲がり、客待ちしているタクシーをいつものように冷やかしながら警察署の前を通り抜け、スーパーマーケットを通りやがてマグドナルドの看板を抜けてさらに南へ、ここから先は歩いて行くのは初めての道である。

 かなり歩いてようやくガイドブックで見た黄色いナトゥラブの看板を発見、そして場所をしっかりと記憶。
 しかし何となく店へ入りそびれてしまい、しばらくそのまま進んでみると、少し行った所に何と昨日出かけたスパリゾートを発見。そしてさらにその隣には・・・みんなで中華料理を食べに来たジャヌールガーデンがあるではないか。
「ヘェ〜、夜で気が付かなかったけれど、これらの店ってこんな所にあったんだァ〜!」
(^^)
 いつも夕方から夜になってから車で連れて来てもらっていたので位置が判らなかったが、昼間に自分の足で歩いてみれば一目瞭然。見事に今まで行った事のあるスポットの地図が、頭の中にしっかりとインプット出来たのであった。

 結局ナトゥラブへは立ち寄る気が失せてしまい、ここからいつものメインストリートへ出て、何か面白い物が無いか散策してみる事にした。
 今回バイパスをこんな所まで来たのは初めてなので、細い路地はパスして抜けられそうな通りまで戻ってから右折。
 何だか途中から妙に神様の飾り付けが目立つ通りを抜け、見覚えのある場所まで無事到着。ふーん、こんな所へ通じているんだ。
φ(..)メモメモ

 そこからいつもの散歩コースを進んで行くと、曲がり角でやたらと人やオートバイが奥へと流れて行くのでいっしょに流れて行ってみると、何とナイトマーケットを発見。(^^)V ヤッタネ!
 中に入ってみると、所狭しとばかりにさまざまな屋台が並んでいて、まるで「屋台村」である。雑貨屋、洋品屋、飲み物屋、食べ物屋、中には音楽CDを売っている屋台や漢方薬のジャムーの屋台もあり、ここで生活用品何でも揃ってしまいそうだ。
 日本の縁日気分であちこちの屋台を覗き歩いていると、いつも昼食を食べに行く屋台で会った「黒メガネの怪しいオジサン」を発見。私が手を振ると、オジサンも気が付いてこちらにニコニコと手を振って挨拶を返してくれた。
(バリの人達って、一度会ったら顔を忘れないから、本当に感心。)

 そろそろお腹が空いてきたので良さそうな屋台を探し廻るうち、中でも一番大きな屋台に狙いを定めて入ってみた。
 ここのオヤジさん、外国人客の接客にかなり手慣れている様子で、私の顔を見るなりサッと「英語で説明の載っているメニュー」を手渡して来た。心憎いばかりの応対ぶりである。

 まずはビンタンビール大瓶を注文し、何か変わった食べ物が無いかとメニューを探してみると、「BAMI GORENG」なる未知の食べ物を発見。説明だと「フライド・ヌードルに野菜ソースを掛けた、ヘルシーな食べ物」と書かれているのでそれを注文してみた。
 この屋台はオヤジさんとオバさんの2人で切り盛りしており、バーナーも揚げ物用(オヤジさん担当)と炒め物用(オバさん担当)の2台を使って調理している。BAMI GORENGは、最初にオヤジさんが麺を油の入った鍋ででカリカリに揚げてしばらく皿で冷ましておき、その間にオバさんがタップリの野菜を炒めてから仕上げに卵白を加えてとろみを付け、揚げ麺の上にタップリと掛けて出来上がりである。
 食べてみると、長崎の皿うどん風
(かた焼きそば風)でなかなか美味しい、「ウ〜ム、私の好みにピ〜ッタリ!」
 私がビール片手にBAMI GORENGを食べていると、白人連中がゾロゾロと入って来て、私の皿を指差しては次々に「同じ物」と注文して来たのには笑ってしまった。「知らない土地でメニューに不安な時は、今人が食べているのと同じ物を注文すれば間違い無し!」というのが旅での常套手段だからナ〜。
(^。=)

 ここの屋台はロコ(地元の人)達にもかなり人気のようで、ナシゴレンのブンクス(テイクアウト)を注文する客が次々とやって来ては、バイクのヘルメットを被ったままじっと席で出来上がるのを待っている。
 オヤジさんは接客と注文受けと集金、合間に揚げ物が担当なので、オバさんが一人で大量のナシゴレン作りに大奮闘。
 追加が入る度にどんどんと量が増え、ナベに溢れんばかりのナシゴレンを見事に仕上げて行く。
 出来上がったナシゴレンは次々と三角錐に丸めた紙につめ込んで見事に包み上げ、ビニール袋に放り込んでブンクスとしてどんどん客に手渡して行く。この手際の良さには、見ていてつくづく感心してしまったのだった。

 これだけ観て・食べて・飲んで・撮って、十分に堪能してここでの支払いはビール大瓶がRp22,000-(約270円)とBAMI GORENGがRp7,000-(約90円)、締めてRp29,000-(約360円)ナリ〜ッ!(支払額はオヤジさんが紙に数字を書いてくれるので安心。)
 安いし美味しいし何でも揃っているし、おまけにロコ達の生活を垣間見られるし。ここの屋台村、間違いなくハマっちゃいますネ。「良い所、みぃ〜つけたっ!」
(^・^)

のちに調べて判った、屋台村のデータで〜す!
屋台村の正式名称:パサール・シンドゥ(Pasar Sindhu,Sanur)
営業時間:17:00 〜 22:00 頃が目安との事
一番大きな屋台の正式名称:ワルン・ゴサ(Warung Gosa)
                      参考文献:「バリ島極楽チャンプル」田尾たんぼ著


2006/1/27

 ここのところ、午前中は雨ばかりで私の大好きな朝の散歩にも出かけられず、部屋に籠もって読書ばかりだったのでイライラしていたのだが、今朝は久しぶりに雨が止んだ。
 ダイビングの時は朝食前に散歩が定番なのだが、今回は完全にフリーなので朝食を食べてからのんびりと散歩に出発である。

 前にTシャツを買ったオバチャンの「見テクダケ〜!」の挨拶に手を振って、ビーチまでそのまま直進。久しぶりにビーチ沿いの遊歩道を南に向かって散歩してみる事にした。

 今日は雨は上がったけれども、空はどんよりと曇っていて沖合には時々大きな波が立っているのが見える。そして時々冷たい突風が吹いたかと思うといきなり雲行きが怪しくなってくるので、あまり遠出は止めて「大きな伊勢エビの像」(とにかく巨大、セメントでこんなに細部まで生々しいエビ像を作るとは、本当に感心々々…)のあたりで引き返した。

 途中、シンドゥー・ビーチホテルの近くでとても小さな子犬がピョコピョコと遊び廻っているのを発見。この子、首に鈴を付けているから誰かの飼い犬のようである、しかし本当にカワイ〜ィ!(*^_^*)
 バリの人達は、ヒンズー教の教え
(動物も植物もみな兄弟という教理)もあり今までペットを飼う習慣が無かったのだが、ようやく生活にゆとりが出来てきたのか、この子はしっかりとペットされている。
 しばらく写真を撮りながらいっしょに遊んでいると、近くのワルンから恰幅の良いオバさんが「ディス・イズ・マイド〜ッグ!」と誇らしげに声をかけて来た。今はまだ可愛い子犬だから良いけど、大きくなってからもちゃんとエサあげてこの子飼ってあげてよネッ。それじゃなくても、バリはそこいら中ノラ犬ばかりなんだからサ・・・。

 一度ホテルへ戻ってから一休み。そろそろ昼食を食べに、ビーチ沿いのいつもの屋台へ出かける時間である。
 途中、Tシャツのオバチャン
(長いので、「前にTシャツを買ったオバチャン」は今後省略形にしまっす。(^^)は、すでに午前中の散歩で「見テクダケ〜!」の挨拶を済ませているので、今度は手を振ってニコニコと笑顔で見送ってくれた。

 屋台でいつものようにアクアとナシゴレンを注文して待っていると、ふらりと日本人風の女性が屋台へやって来て、慣れた現地語でペラペラとナシゴレンのブンクスを注文、つづいて私に「日本人の方ですか?」と日本語で声をかけて来た。

 「あなたここの屋台良く見付けたわね〜ぇ、日本人は普通こんな所まで来ないから。私なんかあちこちと屋台を探し廻ってようやくここを見付けたんだけど、清潔にしているし味も日本人の私に丁度良いし、すっかり気に入ってよくお昼ごはん買いに来てるのよ〜。」と、久しぶりで日本人と喋るかのように、私が返事を返す間も与えずに次から次へとしゃべる喋る・・・イヤ〜止まらな〜い! )^o^(

 話の内容からすると、彼女は留学ビザでバリに滞在中の学生だそうで、学校の合間にボランティアで野良犬達にごはんの世話をしているとの事。名前は「 Fuyumi です」と名乗っていたが、いやはや何とも不思議な人物である。

 彼女のブンクスが出来上がるとそれを片手にぶら下げながら、一緒に付いて来た野良犬達をお供に「お先に〜。」と言ってもと来た方向へさっさと帰って行ったのであった。

 私も注文したナシゴレンを食べ終わっての帰り道、何やら妙な音 で音楽を流しながら、変な自転車がフラフラと近付いて来た。
 どうやらこの自転車は「アイスクリーム屋さん」のようである。防波堤に腰を掛けて海を眺めながら語り合っていたカップルが、この音に惹かれてかアイスクリームを買いに集まって来た。
 ところで私はどうしたかって?まだそこまでお腹に自信が持てなかったので、買わずに写真だけ撮ってガマンしましたとさ・・・。

 昼食も終わり気分も満腹、一度ホテルへ戻ってシャワー代わりにプールでひと泳ぎ。冷蔵庫の缶ビールが終わってしまったので、ついでにレストランに頼んで大瓶を1本プールサイドへ運んでもらって、ビール片手にしばし読書と洒落込んでみた。
「ウ〜ム、リゾート気分満開!極楽々々・・・」

 「今日は、後でまたスーパーマーケットへ缶ビールの仕入れに行かなくちゃ、ホテルでビール頼むと高いから・・・。」という事で、リゾート気分を十分満喫した後に、買い出しにいざシュッパーツ!

 今夜の予定は、最初にカルパタルへ行ってカウンターバーのブディ→にこの前撮った写真のプリントアウトを手渡して、その足でガイドブックに載っている日本料理のレストランを探して何か適当に食事して、余裕があったら帰りにまたカルパタルへ立ち寄って、アラックのオンザロックで締めてから帰る算段である。

 カルパタルでカウンターバーのブディ「この前の写真、ストロボが利かなくてこんなに暗くなっちゃってゴメン!」と謝って写真を手渡すと、何だかものすごく感激してプリントアウトに見入ってしまっている。
 写真を渡して喜んでもらえるのは私の思惑通りなのだが、失敗作でこんなに感激されてしまったので何だか悔しい気分。
 という事で、今回はこの前の失敗の教訓でしっかり外部ストロボを持って来たので、リベンジでまたまたみんなの写真を取り直したのであった。

 ブディ「後でまたアラック飲みに寄るからネ。」と言い残して、いよいよ日本料理のレストラン探しに出発である。

 今回目指すのは、「喜多」「桜島」という日本料理店である。ガイドマップではカルパタルから少し南へ行った、右手に「喜多」左手に「桜島」という位置関係だが、「桜島」ではなく「桜」の看板は見つかったが「喜多」はいくら探しても見付からない。
昼間の「桜」の風景、話は現在
 本当は両方をハシゴして味比べをしてから、カルパタルへ繰り出そうと考えていたのだが残念である。

 結局見付けた「桜」へ入ってみたが、回りは日本人の常連客ばかりで何だかバリ気分が幻滅
 メニューのお勧めの中から「UDON KAKIAGE」を注文してみたが、かき揚げはカラッと揚がっていたけどうどんの味はダシ不足でそれなり。
 値段は、「UDON KAKIAGE」がRp 40,000-(約 500円)、何だか日本で食べるのとそんなに変わらない値段なのにガックリ。
(地元で食べる相場に慣れちゃったから、余計に高く感じるのかナ〜・・・。)

 「桜」を出て何となく気分が落ち込んだまま道を戻って行くと、いきなり天候が怪しくなって来て、突風と共に雷雨が始まった。
 そのままカルパタルまで走って戻ろうとしたが、ひどいドシャ降りでしかたなくラボ屋さんの軒先で雨宿り。しばらくして雨が小降りになったのを見計らって、強行突破でカルパタルまで走って戻ったがもうビショビショである。

 ブディを相手にアラックを飲みながら雷雨がおさまるのを待ってみたが、さらに激しくなるばかり。とうとう近所でカミナリが落ちたようで、ものすごい雷光と雷鳴、そして地響きに店の女の子達が「キャー キャー!」と悲鳴を上げている。

 そろそろアラックで良い気分なので、切り上げようとブディに頼んでタクシーを止めてもらいホテルまでご帰還。
 今回はタクシーのメーターがちゃんと見える位置に座ったのでメーター通りに支払いをしたが、前回「ハウマッチ?」とやってしまって倍の値段を吹っ掛けられた事に、その時初めて気が付いたのであった。
(;^_^A アセアセ…

 翌日、散歩の途中で大木が折れて路地を塞いでいる光景を発見。昨日の落雷は、たぶんこの木に落ちたんだろうなと改めて昨日の落雷の凄まじさを実感したのである。



ゲストブックつ づ く

気に入りましたら是非 ゲストブック へご感想をお寄せ下さい。
お待ちしております。
も く じ
 1.Selamat Tiggal Bali !(さようなら、バリ!)
 2.いよいよ今日から、一人きり放浪の旅が始まった!
 3.ヌサペニダ・ダイビングツアー!(前編)(後編)
 4.一人きりの放浪の旅、いよいよ2日目(^^)
 5.屋台村探検、そして・・・(^^)V
 6.今日は村のお祭りだ〜い!・・・(^。=)
 7.日曜日のサヌールビーチは、ロコ達でイッパ〜イ!
 8.バリでのプリンター大作戦、その結果は?(^^ゞ
  オ マ ケ

tomokazu☆venus.dti.ne.jp