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3.ヌサペニダ・ダイビングツアー!(後編)


 



2006/1/21

 いよいよ今日が最後のダイビング。昨日大沼さんから「レンボガン島で新しいリゾート・ビラの視察をするから、写真撮影ヨロシクね。」と頼まれていたのでしっかり超ワイドズームレンズとストロボを装備して出発。

 ビーチへ着いて今回乗るボートを見てビックリ、かなり大きな高速ボートである。大沼さん、「オーバーチャージは払うから最終日に KUNIO POINT まで行けるボートをチャーターしてくれ。」と頼んだそうだが、こんなに大きなボートとは頼んだ本人も思わなかったらしい。そしてボートの名前が洒落ていて、「My Darling Boat」という名前に思わず全員笑ってしまったのだった。

 バリとヌサペニダの間の、いつも潮流がぶつかり合って荒れるチャネルもこれだけ大きなボートだと難なく乗り越えてすんなりとレンボガン島へ。

 我々が到着した事を連絡すると、やがてビラの真下に空いた洞窟から一艘の小さな迎えのボートが・・・。そしてそのまま洞窟の中へと案内されたのである。
 洞窟の中には入り口が掘られており、そこから螺旋階段を上がって行くとビラへと通じているのである。そしてこの洞窟は、ビラの洒落たプライベートビーチといった嗜好である。
(でも、お客の大量の荷物はどこから運び入れるのか、ついつい心配になってしまったのだった・・・。)

 部屋へ案内されると、いきなりかわいらしい犬たちが飛んで来て尻尾を振りながらピョンピョンとお出迎え、お見事!
 眺望も素晴らしいし、庭の手入れも行き届いていてまるで別世界である。

 ここのオーナーは日本人だそうで、車椅子生活者用にバリアフリーの部屋や広々としたファミリー用の部屋など、とても工夫されていてつい感心してしまったのである。

 視察を終え、いよいよ待望の KUNIO POINT へ向けていざ出発。流石にこのボートは足が速く安定しているので、多少のうねりなどそのまま突っ切ってどんどん進む進む。
 ところが、東へ進むうちにしだいに波が高くなり、ついにこの大型高速ボートでも波頭の方向へ船首を方向転換しないと危険なほどの大波になってしまったのだった、
 それでも KUNIO POINT の様子が判断出来る所まで進んでみると、完全にアウトである。
 普段ならこの時期、ヌサペニダの西側は大荒れでも東側は穏やかなはずだが、逆に東側が大荒れで白い波頭が牙を剥き、岸壁に向かって激しく突進いる状態。この東側の岸壁の丁度中央過ぎにある KUNIO POINT は、この状況では完全に大荒れで潜るどころではない事は明白。これ以上進む事は無駄である。ここでもバリの気候がおかしくなってしまっている事を実感。

 諦めて手前へ戻ってダイビング開始。1本目でSさんがカスミアジをゲット、昼食が終わって、HさんとSさんが二人揃って「ここに獲物がいそうな予感がするから、腹ごなしにちょっと行って来る。」と言い出して1本目の残りのエアーでリベンジダイビング開始。本当にこの二人、好きでたまらない様子である。しかし残念ながら二人とも手ぶらで上がって来る。
 2本目は、Hさんが「ちょっと小さすぎたかな〜。」と照れ笑いしながらも見事にマグロをゲット、お見事。

 今晩はホテルの厨房を借りて、採った獲物で魚料理を作ってみんなでパーティーの予定である。見事な獲物が揃って、みんな今晩が楽しみ・・・(^.^)



2006/1/22

 今日は一日、HさんとSさんのバリツアーの下見目的のために、ダイビングは無しにしてあちらこちらとバリ・ツアー観光のスケジュールである。
 今まで全く気が付かなかったのだが、何気なしにホテルの入り口の石像をじっくりと見てみてみると何とガムランを演奏している可愛らしい姿だった。

 今日はウブドからぐるっと廻る観光コースを見学。途中棚田が広がる田園風景に癒されながらウブドへ到着。

 ウブドは昔バリ王朝時代に王宮のあった土地、さっそくサレン・アグン宮殿を見学。敷地の中は解放されていて誰でも自由に出入りが出来る。
 宮殿内部の住居跡にも自由に出入り出来、当時の家具や彫刻などがそのまま置いてあり非常に興味を引いた。

 一通り見て回って広場へ出ると、何やら子供達が集まってバリダンスの練習の真っ最中。今日は丁度日曜日なので学校は休み、なるほど日曜日にここで子供達のバリダンス教室が開かれるようである。
 バリダンスは、中腰の姿勢を保ったまま背筋と指先を伸ばしてゆっくりとした動作で何時間も練習を行うので大変だと聞くが、子供の頃から練習すればそれなりに上達するだろう。自分たちの文化をしっかり守ろうとする姿に感心。
 次にバリの工芸品の一つ、ろうけつ染めを見学。手作業で細かい部分にろうで絵柄を書いて行くこういった作業は昔の日本のお家芸だった気もするが、現代ではほとんど残っていない。バリの人達の中に、懐かしい昔の日本文化をかいま見た気がする。

 途中、我々は熟したパイナップルを売っていないか探し回ったのだが、どこもまだ真っ青なパイナップルしか置いていない。延々と探し回ってようやく見つけたのでさっそくオバサンに「今食べたいから割ってくれ!」と頼んだところ、綺麗に皮を剥いて切り分けてくれた。
 こちらで料理にパイナップルが添えてある時、皮の部分に切れ目が入っているのは飾りだとばかり思っていたのだが、しっかり種の部分の凹みを取り除く為に切り込みを入れて剥くのだとオバサンの皮剥きを見て初めて理解したのである、お見事。

 その後はバリアートの工房を見学して工芸品のおみやげ専門店を廻ってという、いわゆるごく一般的なツアーコースを一通り巡回。昼食がまだだったので大沼さんの勧めでフードコートで昼食をする事にした。
 中へ入ると大きなホールに沢山の椅子とテーブルが用意されており、いろんな屋台風の食い物屋が回りをグルッと取り囲んでいてなかなか壮観である。
 しかし初めての我々はどう注文したら良いのか判らず、グルッと一回り覗いておもむろに「MIE AYAM SPECIAL
(特製鶏そば)なる物を選んで教えられた通りに食券を買いにレジへと並んだのである。

 こいつはいわゆる「つけ麺」で、左の肉ダンゴ入りのスープへ右の麺をつけて食べるというシンプル麺でなかなか美味しかった。上の赤い容器には唐辛子と漬け物を浮かべた酸味のあるタレが入っており、好みでスープに加えるのだ(本当は全て麺にぶっかけて混ぜて食べるのかな?)
 たぶんこういう場所で食べ慣れていれば飲み物からデザートまで一通り好きな物を取り揃えて思う存分楽しめるのだろうけれど、初めてではなかなかそうは行かない。「バリのファミレス初体験」という事で今日はこれで良しとしよう。

 目的のバリ・ツアー観光を終えてホテルに戻った。他の連中は明日のフライトに向けて荷作り開始、私はもうしばらく滞在するので時間をもてあましてしまい、午後の散歩へとしゃれこんだのである。

 先日は様子見でビーチを南に進んでグランド・バリ・ビーチホテルの先まで行ってみたので今日は逆に北へ行ってみる事にした。
 ビーチの遊歩道は、今回泊まったホテルからビーチへ出たところが始まりでここから延々と南へ延びている、そしてここから北側は何故か黒い砂のビーチなのだ。左上の写真の右側が南、そして左側が北、砂の色が歩道を挟んで完全に違うのだ。
 北へ向かう道は広場になっていてさまざまな屋台が延々と並んでいる。それを過ぎるとひと気も無く何だか寂しい、日本だったら公園墓地のど真ん中といった風景が延々と・・・。
 それらを抜けてこの道の終点まで行くと、黒い砂のビーチで地引き網をしきりに引いている光景に出くわした。広角レンズだったのでよくわからないだろうが、右下の写真が地引き網の光景である。ここから先は降り口が判らなかったので今日はここで引き返す事にした。
 帰りは、行きに目星を付けておいたMIE KUA(私の探求テーマであるインドネシア風ラーメン)がメニューにあった屋台で注文をしてみた。(これは前にも書いたっけナ〜。)
 カメラ片手に屋台の裏へ廻って作っている所をバシャバシャ撮ったが、オバチャンにこにこして許してくれた。
 ここの作り方は、最初にスープの具材を炒めてからそれを鍋に移して湯を加え、野菜とインスタントラーメンを入れて最後に卵でとじるといった具合で、日本のインスタントラーメンに非常に近い作り方である。
 どうも今までバリのMIE KUA屋台では炒めたソバに最後にスープを加える作り方が多く油臭くていまいちだったのだが、これは何となく安心する作り方である。そして味も日本のインスタントラーメンそのまんま、なのであった。
<(_ _)>

 そろそろみんな体に疲れが溜まってきた頃だという事で、今晩はスパリゾートでバリ・マッサージにチャレンジである。
 案内されたのはバイパス沿いにあるホテル兼スパリゾート、入り口を入るとロビーの女性が流暢な日本語でコースを案内。
 強めのマッサージコースを頼んで、出された「テ・ボトル
(ビン入りの甘い紅茶)」を飲んでしばらく順番待ち・・・。

 ようやく順番になり奥のマッサージルームへ、ここでマッサージ用のパンツに着替えてまずはバリスタイル・オイルマッサージ、そしていよいようつぶせになってツボを足で踏むマッサージが開始されたのである。

 けっこうきつかったが、終わってからHさんに聞くと「あまりにも気持ちが良くて、ついつい爆睡してしまった。」のだそうな。



2006/1/23

 今日は私以外のみんなが日本へ向けてフライトの日だ。いつものテーブルで朝食を終え、各自荷物をまとめてチェックアウト体制である。
 部屋のチェックアウトを終えたHさんとSさんが、荷物を携えて「出発までまだ時間があるから、この部屋に荷物を置かせてくれ!」と私の部屋へ転がり込んで来たので、了解してしばらく雑談である。

 この二人、話の中でしきりと「マグドナルドのハンバーガーが食いたい!」と騒いでいる。朝食はコンチネンタル(トースト)だから良いとして、こちらのナシプチ(ご飯)にどうやっても馴染めないらしく、(正直私も最初の頃は馴染めなかったのだがネ(^^ゞ)移動途中バイパスを通る度に毎回見えるマグドナルドの看板に、「何が何でもマグドナルドのハンバーガーが、食いてェ〜(O_O)で頭の中が一杯になってしまっているようなのである。

 フライトまでのバリ最終日一日を有意義に、と頼んでおいたガイドが迎えに来たので、HさんとSさんは早速「とにかくマグドナルドへ立ち寄ってくれ。」と真剣に交渉開始。
 しかしマグドナルドは日本みたいには多くないらしく、ガイドはどこでどのマグドナルドに立ち寄ろうかしきりに思案している様子。
 結局、一度デンパサールのバリ博物館へ行って帰り道に地元サヌールのマグドナルドへ立ち寄るコースに決まったが、HさんとSさんニッコニコである。
(後日散歩したらホテルからけっこう近かった、知っていれば毎日散歩がてらにでも行けたのに・・・(*^_^*)。)

 という事で、いよいよバリ博物館へ出発である。途中シートベルトの検問に引っかかり、助手席に座っていたガイドさんがシートベルト未装着でしっかりと罰金徴収。
 最近はインドネシアでもシートベルト装着が義務付けられているようなのだが、このガイドさんシートベルトが嫌いでしょっちゅう捕まっているらしい。

A

B

C

D

E

F

G

H
 いよいよバリ博物館に到着。Aは石に刻まれた昔のバリ文字、Cは右がオランダ軍の武器で左がバリ兵の武器、鉄砲対竹槍の戦いでバリ王国は滅びたという過去の展示である。GHは有名なバリの影絵

 一通り見て廻り博物館の中庭で一休みしてから、いよいよ待望の「マグドナルドのハンバーガーが食いた〜い!」へ立ち寄りである。

 HさんとSさんは脇目も振らず一目散にマグドナルドのカウンターへと突入、私と大沼さんは、特に「マグドナルドのハンバーガーが食いた〜い!」わけではなかったので他の店を散策。
 何の気なしに入った店で大沼さんが「とにかく生野菜が食いたい!」という事で、メニューに「グリーンサラダ」を見つけたので注文。
 ドレッシングが掛かっていないようだったので「モア・ドレッシング」と頼むと、紫タマネギのピクルスのみじん切りらしき物をさらに上に載せて来たので、たぶんこれがこの店のドレッシングなのだろう。どうも我々のイメージのドレッシングとは違うが、こちらでは珍しく本物のグリーンサラダだったので納得である。
 支払いの時細かいお釣りが無かったらしく、この店のオヤジさんがかなり流暢な
(しかし少し怪しげな)日本語で「ちょっと待ってて、お釣り用立てて来るから。」と言ってしばらく待たされたが、きちんとお釣りを持って来たのには感心である。

 後でHさんとSさんに「マグドナルドの味はどうだった?」と聞いたところ、「インドネシア・バージョンの味付けかと心配したが、日本とあまり変わらない味だったのでホッとした。」との事。さすが天下のマグドナルド、「地球上どこで食べてもいつもと変わらぬ味」のようである。
 ただし不思議だったのが、「ハンバーガーとドリンクのセット」なら解るが「ハンバーガーとライスのセット!!」なる代物が堂々とメニューの中心に載っていた事は、どう考えても理解出来なかったのだそうである。
(日本のラーメン・ライスやギョーザ・ライスも中国では主食+主食だから、たぶん同じ発想じゃないかな?・・・)

 その後一旦ホテルへ戻り、帰国に備えて整理した荷物をピックアップしてから「しばらく前にテロの爆弾事件があったジンバラン」へ。
 目的は空港到着までの最後のひとときを、ここのビーチで夕景を眺めながらビール片手にイカン・バカール
(シーフード・バーベキュー)を楽しもうという、ツアー企画の最終秘密兵器なのであ〜る。
 ところがこの時期観光客が少ないせいか風向きが悪いせいなのか、ビーチのテーブルは撤去されていて店に交渉しても屋内のテーブルで食べろと言って聞かない。
(やがて風が強くなって来て、ビーチじゃ食い物が砂だらけになって楽しむどころじゃなかった事が判明。(^^ゞ)
 しかたなく一番ビーチ側の席でドアを開けっぱらって夕景を眺めながらシーフードを楽しんだが、空港の滑走路のライトが遠くに見え発着する飛行機の点滅するランプの行き交いと、徐々に紫色に暮れて行く夕景とがなかなか良いムードを醸し出していて、ツアーの最後にこの最終秘密兵器は十分使えるじゃないかと納得させられたのであった。

 その後空港でみんなが無事に出国カウンターを通過するのを見送って、いよいよ私一人きりのバリでの勝手気ままな生活が始まったのである。

 しばらくして帰国した大沼さんからホテルへファックスで経過報告が入り、「日本では帰国前日に大雪が降り成田からの帰路は一面の銀世界だった事(帰りの飛行機でHさん、Sさんと「日本は大雪かもね。」なんて冗談話をしていたら、本当に雪でみんなビックリ!)とか、ホリエモンが逮捕された事など」が記載されていたが、その時点では完全に頭の中がバリニーズしていて「フ〜ン、そうなんだ!」と遠い別世界の出来事ぐらいにしか感じなかったのであ〜る・・・。2.いよいよ今日から、一人きり放浪の旅が始まった!へと話の内容は続くのだが・・・さらに先へ。)

ダ イ ビ ン グ ロ グ
 誠に申し訳ありませんが、ツアー中あまりに頭の中がバリニーズしてしまい、今までのログのメモリー情報を見事に「クリアボタンをポチッとな!」してしまった為情報消失デ〜ス。(^◇^;)
 一瞬、Part6のログも執筆途中に紛失かとアセりましたが、幸い事前にログ部分だけは作成してあったので難を逃れました。(^^ゞ
 という事情で、今回のダイビング ログ情報は不掲載といたしマ〜ス!・・・_(_^_)_



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も く じ
 1.Selamat Tiggal Bali !(さようなら、バリ!)
 2.いよいよ今日から、一人きり放浪の旅が始まった!
 3.ヌサペニダ・ダイビングツアー!(前編)(後編)
 4.一人きりの放浪の旅、いよいよ2日目(^^)
 5.屋台村探検、そして・・・(^^)V
 6.今日は村のお祭りだ〜い!・・・(^。=)
 7.日曜日のサヌールビーチは、ロコ達でイッパ〜イ!
 8.バリでのプリンター大作戦、その結果は?(^^ゞ
  オ マ ケ

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