6.アンボンの自然よ、永遠なれ、ナノダ!
いよいよ私の今回のツアー最後のダイビングである。
今度のポイントは大物が回ってくる場所とのことで、YさんとMさんは特に気合いが入っているようだ。
いつもの様にドボンと入ってみると今回はかなり潮の流れがあり、とりあえず全員でまとまって行動する事にした。
地形は今までのドロップオフではなく、根がいくつも積み重なって山のようになっている、大物が回ってくる事間違い無しの典型的な地形である。が、遠くにかすかに大きな魚の陰は見えるが群で回遊する行動が見られない。
どうも2日続きの地震の影響で回遊魚の群はもっと深い所へ移動してしまっているようだ。
しびれを切らしたYさんは深場へと移動し始めた。残りの我々は、根の回りにいる小魚を中心にフィッシュウオッチングをしながら移動。
いかにも大物がギンギンに回ってきそうな地形だけに、いつ現れるかと期待半分だったが残念ながら最後まで現れなかった。
しかしアンボンの海はまったく荒らされておらず自然のまま。小魚達が生き生きと群れている姿からは自然のエネルギーの息吹をを感じさせられ、つい「アンボンの自然がいつまでも変わりません様に!」と小魚達に向かって祈ってしまった。
今回は大物には出会えなかったが、地震さえなければ絶対に大物がギンギンに回って来る事間違え無しの場所である。次回来たときに期待する事にして減圧停止を兼ねて浅場でしばらく移動。潮の流れがきつく、ムチヤギを頼りにまるで崖登り状態でエキジット。
船に上がってみると今回の獲物はコショウダイとホウセキハタ、それにMさんが捕ったボラに似た名前の判らない魚である。コショウダイとホウセキハタはホテルのコックに頼んで今晩の食卓へ。残りは船長へ進呈。
こちらの国では魚は何でも「イカン」と呼び、種類の固有名詞は無い様なのである。船長はにこにこしながら名前の判らない「イカン」を大事そうに持って帰った。
ホテルへ帰って、早速コックに魚の調理を依頼。大きなコショウダイを目の当たりにして半分困っていたようだが、ビールを飲みながら待つこと約1時間半。ついに中華風魚の丸揚げが2皿出来上がってきた。
大きなコショウダイは岩手のメンバーに進呈し、我々はホウセキハタを食べたが、本当にここのコックは腕前が良い。
厨房の設備は日本と比べると本当にお粗末なのだが、この設備で大きなコショウダイを見事な空揚げに仕上げてしまい、しかも味付けは誠に素晴らしい。
決してインドネシア独特の香辛料ギタギタの味にはしないのだが、程良く香辛料を使い、好みにより自分で調整出来る味付けである。
今回、初めてアンボン&サパルアへ潜ってみて つくづく感じたことは、荒らされていない自然のままの海がそのまま生きている事の感動である。
おそらく今回出会った生物達は初めて我々人間に出会ったのであろうし、我々に対し旺盛な好奇心を示してくれた。本当に素晴らしい自然が、この先いつまでも変わらずにいてほしいと心から願ってやまない。
ダ イ ビ ン グ ロ グ
3 ダ イ ブ |
エントリー |
16:27 |
エキジット |
17:13 |
潜水時間 |
00:46 |
最大水深 |
18.5m |
平均水深 |
13.6m |
水 温 |
29.4度C |
ゲストブック つ
づ く
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