カオス
chaos

カオスは一般には「混沌」と訳される。数学の用語として「カオス」が初めて公表されたのは、1975年、当時メリーランド大学のヨーク教授と大学院生であった台湾出身の李天岩による、リー・ヨークの定理に関する論文だと言われている。混沌という言葉からはランダムな状態が連想される。ところが、カオスは不規則ではあるが、すべてがランダムな状態ではない。
ニュートン力学では、初期条件から運動する物体の未来位置が予測できる。これを決定論的な線形力学としよう。一方、カオスでは、物体が決定論的法則に従って運動しているにもかかわらず、非常に複雑な振る舞いをする。
単純な方程式でもカオスを表現できる。逆に言えば、不規則で複雑に見える現象も単純な方程式で書き表わすことができる可能性を秘めている。カオス理論は、物理や工学の分野だけでなく、これまで科学の領域では捉えることができなかった、自然や生命、社会、経済などの複雑な現象にも適用され、成果をあげつつある。

| strange attractor | chaos | flactal | mandelbrot |
| 1/f | soliton | genetic algorithm | fazzy |