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カルドセプト研究室


アンバーモス、使ってみませんか?
エセプターまさきち氏のレポート


アンバーモス。皆さんはこのクリーチャーの存在をしっかりと覚えていますか? 安定型のセプターには「ねずみにしかならないや」「変身した時の差が激しすぎる」等と言われてすぐに忘れ去られてしまうし、博打打ち? にも「2分の1じゃ面白くないや。やっぱりバルダンだよな」等と言われて、あまり使われる事も無い。そんな、一見、中途半端で不遇な扱いを受けている琥珀くんですが、彼には他に類を見ない魅力と特色がいっぱい!「使えね〜」とか言わないで、せっかくだから使ってみませんか?

能力&能力値
利点について
弱点について
実践的使用法


◆アンバーモスの能力&能力値。

まずはステータスから。
名称:アンバーモス Amber Mosquito
属性:無属性
コスト:50G
非変身時:ST0、HP40
能力:戦闘中、ティラノサウルスかG・ラットに変身。


◆アンバーモスの利点について。

意外と多いアンバーモスのアドバンテージ。使いこなせば、琥珀が愛しく見える事間違い無し!まぁ、話半分で聞いて下さい。(^^;

・マジックベルト、ポールスターが使い放題。
変身クリーチャーは、戦闘終了後、いかなるHP、STの現象、増加も無効になり、元の姿に戻ってしまう。例えばマジックベルト、ポールスターと言った、通常のクリーチャーなら後に悪い影響? を残すアイテムを使っても、全く影響が残らない。つまり、変身クリーチャーはそれらのアイテムも使い放題なのだ。ポールスターは、その後の悪影響からか、同様の防御力を持つ、ガセアスフォームより遥かに値段が安い。おまけにSTが0にならないぶん、攻撃も可能だ。マジックベルトとバトルアックスでは値段に大差は無いが、それでも安い事には変わりない。これらのアイテムが何の悪影響も無く使い放題なのはかなり魔力の消費を抑える事が出来るはずだ。

・変身クリーチャーながら唯一HPが40ある。
バルダンダース、スペクター、アンバーモスと言った変身型クリーチャーやスペクター等のステータス変化タイプ、いわゆる博打系? の中で、唯一HPが40有るのが、アンバーモスだ。HP30と40の差はかなり大きい。イビルブラスト一撃で死なないばかりか、一度の周回回復で、テンペスト2回を耐えうる。その上、戦闘中は変身型にはマップ上のHPは全く関係無い為、実質はダメージが無いも同然。アンバーモスは博打系で最もスペル攻撃に強いのだ。

・超回復能力
変身型クリーチャー全てに言える事だが、戦闘開始時、また戦闘終了後にはHPは全快する。戦闘をする度に回復する為、移動侵略で回復、なんて事も出来る。

・常に半分の確率でティラノサウルスの高いHPが!
デフォルトの状態でHPが60有るティラノサウルスは、HPが全快の時にはダメージ系スクロール最大の攻撃力を誇るフュージョンさえ耐えて生き残る。しかし、前の戦闘やスペルによってダメージを受ければ、そのティラノサウルスと言えど簡単に倒されてしまう。ならば、常にHPが全快のティラノが居たら…? おそらく、その仮定に最も近いのがアンバーモスだ。

変身後は常にHPが全快であるため、以前の戦闘やスペルによるダメージが残らないのが変身クリーチャー。ティラノサウルスにさえなってしまえば、常にHPは60になる。更にティラノ変身したアンバーモスはボージェス配置後であれば、カタストロフィやテンペストと言った全体ダメージ系スペル後のニンジャ等の強打フュージョンや、グレムリンの有無を言わさぬフュージョンでさえ難なく耐えきる。この様にティラノサウルスでは耐える事が出来ない状況でも、アンバーモスならば回避が可能なのだ。

・ウィークネス無効。その上、ルナティックヘアも平気。
マンティコア、カリブディス、スペクター等と言った元々STが0であるST数値変化型には、一様にウィークネスが通用しない。しかし、戦闘終了時までルナティックヘアが麻痺せず生き残っていた場合は、さすがに倒されてしまう。変身型も一応STは0だが、戦闘終了時に生き残っているかどうかは変身後のクリーチャーによる。例えば…バルダンダースはストーンウォールやオルメクヘッド等、ST0クリーチャーになればルナティックヘアによって倒されてしまう。ドッペルゲンガーは攻めてくるのがルナティックヘアで有れば、自分もルナティックヘアになるため倒される心配は無い。アンバーモスは、変身解除と能力値交換の順序から、ルナティックヘアに倒される事は無い。

・意図的にデスゲイズの「消滅」を完全に防ぐ事が出来る。
変身クリーチャーに対しては、デスゲイズの消滅は変身後のクリーチャーが消滅する判定になる。例えば、バルダンダースがベールゼブブに変身して倒された場合、消滅するのはあくまでブック中のベールゼブブで、バルダンダースが消滅する事は無い。この時、もしも自分のブック中にベールゼブブが居なければ、消滅は起こり得ない。

しかし、バルダンダースはバルダンダースに変身する事が有る。もしもバルダンダースがバルダンダースになり、その上デスゲイズに倒されるような事が有れば・・・。当然、バルダンダースが一枚ブックから消滅してしまう。また、ブック中のいずれかに変身し、倒された時にブックに被害を及ぼす可能性は決して低くは無い。それがハイランダー(一種一枚ずつの事)ブックのバルダンダースなら、かなりの確率でクリーチャーが消滅する事になるのだ。だが、ドッペルゲンガーとアンバーモスはそのような事態を未然に防ぐ事が可能である。ドッペルゲンガーで有ればデスゲイズをブックに入れなければ消滅しないし、アンバーモスはティラノサウルスとG・ラットをブックに入れなければ、麻痺しない限りは絶対に消滅する事はない。

読者:「ミルメコレオだってそうだろ」
筆者:「・・・」

・レイズデッドで手に入れられない。
バルダンダースやドッペルゲンガーは特定の条件下でバルダンダースやドッペルゲンガーになる事はあるが、アンバーモスは戦闘中、アンバーモスのままという事は無い。麻痺でもしない限りアンバーモスはアンバーモスの姿のまま死ぬ事はないのだ。麻痺しない限り、レイズデッドで取ってこれるのはティラノサウルスとG・ラットだけである。

読者:「ミルメコ・・・」
筆者:「おっと、そいつは間違いですよ。ケルベロスがグールクローを持って攻め込んだら・・・。ミルメコだってレイズデッドで取ってこれる。従って、アンバーモスはミルメコレオより優れているのです。」
読者:「・・・・・・(^^;」

・CPUの判断
途中、馬鹿と紙一重? な事ばかり言ってきましたが、皆さんがアンバーモスを本気で使用するのなら、これは状況によってはかなり重要な事になりえるはず。

「CPUは、アンバーモスを常にティラノサウルスだと思っている。」

ゼネス、セバスチャン等通常のCPUや(オライリーを除く)、ハウント状態のセプターのCPUのルーチンはアンバーモスをティラノサウルスだと思っている(しかも常にHPが減っていない状態)為、素のアンバーモスが相手でも60ダメージを与えられない時は、4位や枯渇寸前の発狂状態にならない限り絶対に攻め込んでくる事は無い。仮に、ボージェスが居る場合ならば、ニンジャ等の強打フュージョンでさえ使ってくる事も無い。正に無敵!(かな?)


◆アンバーモスの弱点について。

利点も有れば、当然、弱点も存在する。これだけ恐ろしい? アンバーモスとて、何も無敵と言う訳ではないのです。(笑)

・状態異常はそのまま
毒、麻痺、混乱等の効果は、変身型クリーチャーでも、戦闘終了後にしっかりと残っている。HPが全快になっても安心してはいけない。

・HP強化が出来ない
変身クリーチャーはグロースボディ、ミューテーション等で強化する事が出来ない。マップ上のHPは一時的に増やす事が可能だが…。強化されたとしても、一回戦闘するとすぐに元の数値に戻ってしまうのである。(しかもミューテーション等の毒も残ったまま)全体へのスペルダメージ攻撃に対して、元のHPで受けきるしかないのだ。

・弱点は同じ
アンバーモスはマップ上では植物族として扱われる。だが、戦闘中の変身時は獣or竜族になる。当然フレイムホイップやナイトの強打が半々で効いてしまう。唯一の救いは竜族か獣族、どちらかは戦闘してみないと分からない所くらいか。しかし、どちらにも効果があるライトニングや、バジリスク等は覚悟しなくてはならない。また、どちらも無属性であるためイビルアイボールや、クラーケンは要注意だ。


◆実践的使用法

では、実際にアンバーモスを使ってみましょう。これを読んだからといって、いきなりメインのクリーチャーとして使ったり、LV5土地に置いたりする人はさすがに居ないと思いますが…。工夫次第では、時々使ってもいいなと思ってもらえるはずです。

・ボージェスを配置
無属性クリーチャーを使うなら、HPを+20してくれるボージェスは当然欲しい。アンバーモスはどちらに変身しても常に無属性で有る為、HPを30or80まで増やす事が出来る。G・ラットの強化だけでなく、先に述べた強打フュージョンや、ナイトの竜族強打に対して耐えるためにはボージェスは不可欠。

・カモフラージュを使う
加えて、カモフラージュを使っておけば、多少の攻撃には耐えられるようになる。昨今のアンサモン使用率減少の傾向を見れば、カモフラージュ状態で手も足も出せなくなる事も考えられる。レベル1では心もとないが、2〜4ならかなりの効果が期待できるはず。

・主にレベル3に配置
相手が「払ってもいいや」「仕方が無い」と思うギリギリの一線がレベル3。仮にG・ラットになったら奪えるという手札でも、「次」や「他」の事を考えて襲いに来ない場合もある。さらにボージェス付きでカモフラージュ状態ならば、60ダメージ与える必要がある。もしもこちらにアイテムが有れば、相手はクリーチャーの攻撃力だけで60ものダメージを与えなければならない。フュージョンでも奪えない場合を考えると、相手はフュージョンを使ってまで攻めてくるだろうか。

…こうなると、相手もそう簡単に手出しは出来ない。大量に置いて、およそ200G程の魔力を少しずつ奪ってやろう。

・アイテムによる防御、攻撃の強化
先にも述べた通り、アンバーモスはポールスターやマジックベルトをいくらつかっても、後に全く影響が残らない。アンバーモス等の変身クリーチャーにとって、ポールスターはガセアスフォーム以上のアイテム、また、マジックベルトはバトルアックスと同じく使う事が出来る。中でも、マジックベルトは攻防一体。ティラノサウルスで有れば90、またG・ラットでも先制で60の攻撃力を持つ事が出来る。ボージェスつきリトルグレイをG・ラット変身+マジックベルトで守ったり出来、時にG・ラットの必要性を再確認出来る。(笑)

・仮置き、または類似した能力の物と絡める
元々無属性で配置しやすいのに加え、バルダンダース程ではないにしても相手が予測しずらいアンバーモス。自分の属性で無い色に置いて相手を困らせたりするという手もある。

また、ポールスターを使うなら、グリーンモールドやヒドラ、スケルトン等、戦闘終了時にHPが回復するタイプのクリーチャーを使う時に絡めても良いし、マジックベルトならばリリスやアイスウォール等、元々のSTが0のクリーチャーを用いる時に絡めても良い。

・支援効果に気をつけて!
G・ラットになった時のためにも支援効果はかなり重要だが、状況によって使い分けないといけない。例えば、隣接の所有土地一つから支援効果がつけば、グレムリン+フュージョンを先制攻撃で倒す事も出来る。しかし、この状態でカモフラージュ等無しでは、たとえボージェスが居てもデコイやカウンターアムルによる反射であっさり落とされてしまう。相手の手札に反射効果のあるアイテムorクリーチャーが無ければ、近くに集めて支援効果を狙えば、かなりの効果が期待できる。逆に、反射を見たらアンバーモスは密集させない方が得策かも知れない。

・移動侵略等による回復
マジックボルト、テンペスト等によるマップ上でのダメージを回復するために、ポールスターを持って相手に攻め込むと言う手もある。もしも何も持っていなくても、次のテンペストで倒されてしまうなら…。回復の可能性にかけてみれば…。

・愛情と気合と使いこみ
愛情を持って使う事。信じて、祈って、後は使いこむ事。そうすれば、大事な局面ならアンバーモスは必ずその気持ちに応えてくれるはずです。


◆最後に

ここまで読んで下さった方々、もうそろそろ「アンバーモスを使ってみたい!」という方も居られるでしょう。まだ今一つその気にならない人にも、変身クリーチャーの魅力は何となく伝わったでしょうか?

…既にカードを知り尽くしているようなセプターどうしの対戦で、某漫画のように劇的、また奇蹟的な勝利を見る事が出来るのはバルダンダースやアンバーモス、スペクターのような変身、数値変化型クリーチャーだけです。また、何と言っても変身クリーチャーには夢があります。長い間使いつづけていると、実際に奇蹟のような事も起こります。私も、ボージェス無し状態のデコイの執拗な移動侵略を5回連続のティラノ変身で全て守りきった時は、自分が本当に「セプター」になったような気がしました。まるで本当に魔法が使えるような、そんな感覚を覚える一瞬。そんな時は…もしかしたら試合や大会で勝った時以上に幸せな瞬間かも知れません。

アンバーモスやバルダンダースの様な変身クリーチャーに限らず、ふだん使われないようなクリーチャーでも、アイテム、スペルとの組み合わせや使い方次第で思わぬ活躍をする物は沢山あります。時には、そんないつもは絶対使わないような風変わりなカードを使ってみるのも面白いかも知れません。今までには考えも付かなかった、何か新しい発見が有ったりして…。それとももう、セカンド発売までに「カルドセプト」で遣り残した事は有りませんか? え、色々有るって? じゃあ、手始めにアンバーモスなんてどうでしょうか?(笑)

それでは、大きなフォントでもう一度!

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