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カルドセプト研究室


セプターの決断


カルドセプト終盤の勝負局面。それらは多くの場合、セプターに微妙な判断を迫り、後で振り返れば「最善手だ」「いや失策だ」などと結果論として語られる。 しかし、そこに絶対的な正解は存在しない。敢えて言うならば、勝った者だけが、勝者が採った選択だけが、正しい。そこに生まれた葛藤は、ただ純粋に、決断を下したセプターのベクトルを照らし出すのみである。

[設問]
第2回全国大会マップ。達成条件は5000G。4人対戦の22ラウンド、たにだのターン。たにだは現在5090G、城まであと6マスというところまで来ている。砦の通過はSのみ。 手札には「リコール」があるが、「バリアー」中で自分にかけられない(もちろん、一度やろうとして「あ、そうか」と言った)。普通にダイスを振れば、2/7の確率で城に届く。

ところが前の21ラウンド、松岡はたにだを追撃すべく「リンカネーション」後、止まった自分の土地をレベルアップし、5200Gオーバーで達成。しかも城まであと1マスという状況を作り出した。 松岡のターンはたにだのターンの直後。たにだのダイスが5以下ならば、松岡は22ラウンドで100%勝利してしまう。ちなみに他2名は5000Gに全く届かない。

たにだにはリコール以外の有効スペルは無く、城までの途中にある松岡の土地は、奪われてもノーダメージの1連鎖レベル1が1個のみ。他の土地は、たにだの土地とほこらである。

さて、あなたは今たにださんです。あなたはここで採り得る以下の選択肢のうち、どちらを選びますか。

(1)2/7に賭け、ダイスを振る。
(2)リコールを松岡にかける。


会社員M氏の決断
松岡さんが既に「ホーリーワードX」「リコール」を5枚以上見せているか。見せているなら迷わず松岡さんにリコール。それ以外はもうダイス振るしかないです。 確率半分以上ならまずダイスを振るのですがね。この時の たにださんは砦はまだ回ってないようですが、そうだったらレベル1の土地を踏んでもつらいですね。

カッパ氏の決断
もしリコールを松岡さんにかけた場合、自分の魔力は5010G。次のターンまでに邪魔されて、到達できなくなる可能性は非常に高い。なおかつ松岡さんが、ホーリーワードX、リコールを持っていた場合即終了。「ヘイスト」でも次ラウンドで結局同じ状況になる。 また松岡さんは城からなので、2ターンで10マスの可能性は15/49。さらに次ターンに移動スペルを引く可能性もあるのでもっと確率は高い。自分はバリア中なので移動スペルを引いても使えない。

リコールを使って延命しても、さらに悪い状況に追い込まれる可能性が高い。一致団結して松岡さんを倒すならともかく、自分も邪魔される可能性が高いなら、ここはいさぎよく2/7に賭けた方がいいと思います。

でもこれは熟考したからであって、本番では手拍子でリコールの可能性が高いと思う。こういう状況でいい目出た試しないし(大抵1出す人)

ルマー氏の決断
その日の体調に拠るところ大ですが、条件付きでリコール、リコールを打つ意義が明らかに薄いと考えられる場合ダイス。実践での可能性としては3:7というところでしょうか。「条件」について説明を入れときます。

リンカネーション直後で領地に直接止まっているということは、まず99%手札は開けていないと思われます。つまりリコールをかけたとしても、直後の手札にホーリーワードXかリコールがあったらアウトで無意味の極致。 そこで「それまでに引いた移動系スペルカードの枚数」を考慮する必要があります。それまでにリンカネーションを2回使ったとすると22ラウンドでのカード枚数は残り12枚+手札6枚とブックのほぼ1/3、この中に何枚の「即達成の可能性」があるかが選択の分かれ道になりそうです。

ホーリーワードXはまず誰でも4枚あると考えて、それまでに3枚引いていたとするとわりと安心してリコールが打てる気はします。 2枚だと結構悩むところですがリンカ+ラウンドで引く1枚の7枚にさえなければ、ほかの対戦者のバリアーやハウント、リトルグレイに期待するという手もあり、(この場合ハウントが最も強力でしょう)さらに自分がバリアー中なので少なくともスペルでの妨害は(手段さえあれば)99%松岡氏に向くと考えられます。よって、

・条件1(ホーリーワードX)
松岡氏がそれまでにホーリーワードXを3枚以上引いていたならば99%リコール。2枚以下の場合、他の対戦者に戦局を一変することができる何らかの可能性がある(戦闘頼りの場合セプターの位置も重要)と判断できたならば、賭けなれどリコール。賭けが成功した場合、オプションとしてアジテーション発動(必須)。 ちなみ1枚以下だった場合は、それまでに自分バリアーでガチガチに守る戦法を採っていない限り、まず引いていると考えて間違いないのでダイス振るべきでしょう。

この条件はヘイストを除外して考えています。リコール後にヘイスト使用の場合2ラウンドで達成なので(ヘイストが消されない限り)、結局状況に変わりはないためです。

加えてリコール入りのブックであることが既に明らかであれば状況はもっと厳しいものになります。「第2回全国大会」マップはリコール投入の是非についてやや意見が分かれると思われるマップであるため、1枚も引いていなければもうリコールなしのブックと考えます。決め付けます。 そうならば条件1のままなのでリコール打つでしょう。1枚も引いていないだけでブックに入れていない、という可能性はありますが、それまでのプレイングである程度は判断できるかと思います。連鎖重視か戦闘好きか、とかで。(適当)

問題はそれまで1枚でも引いていた場合ですが、ホーリーワードXと違って何枚ブックに入れているかが見極めにくいため(既に4枚引いていたなら話は別ですが←まずない)、ホーリーワードXと合わせて次ターンの手札7枚中にある「可能性」はかなり高いと考えるべきでしょう。よって、

・条件2(リコール)
リコールを1枚も引いていない場合条件1と同じ。1枚でも引いていた場合は自分が止まってまでリコールを打つ意味が明らかに薄いため、とりあえず気合を入れる。ダイスを振る。1を出す。観衆嘲笑。という光景が目に浮かびます。

リコール打つにせよダイス振るにせよ不利であることに変わりないのでそういう状況になった時点で負けの覚悟はしておくべきでしょう。 リコールを打つだけの確証は、とりわけ初顔合わせの相手では持てそうにないので、大舞台ではダイス振ったほうが潔い気はします。リコール打てるのは、確実に相手の移動系スペルの枚数を把握していて明らかに残り僅か、かつリコールをそれまで引いていない場合に限られるでしょう。 ただしダイス振っても届きません。カオスパニックとリバイバルを使っているとまず1です。6以上で達成、というのがそもそもの罠です。

Max.M.Mine氏の決断
回答:6か7を気合で出す(笑)
リコールしてもホーリーワードXやリコールを引かれれば即終了、さらに攻撃スペルを引かれて土地を一つ消されれば、こっちの達成も消されます。ここは一発気合をいれて、6か7を出しましょう…ってゆーか必ず出します。

世代交TAI氏の決断
まず、高速周回のたにださんがバリアーをはっていることが信じられません(笑)。

松岡さんが5200Gオーバーなのでリンカネーション後の手札にアンサモンがあった場合回復のしようがありません。また、リコールがあっても敗北となります。ですから、リコールは使用せずにダイスを振ると思います。 ・・・たぶん、これは一般的な意見でしょう。たにださんを「世代」にして再度考えましょう。

世代に対する「松岡さんの鬼ダイス」を考えると、リコール後松岡さんは2ラウンドで城に帰還します。世代は次のラウンドで6以上を出せるのか?・・・そう考えると絶対に出ません。わるいことをしたあとは、自分にわるいことが必ず返ってくるのです。 「運」を頼りにしている世代は、リコール使用後確実に牛歩します。リコール使用後勝つには、「他の2人が妨害スペルを引いて、松岡さんを落とす」が必須条件となります。

ただ、リコールを使用しなければ「絶対に牛歩しない」という保証はありません。「ここでこの数字を出せば勝つ」という場面で、世代はなかなか希望数値以上のダイスを出せないのが事実です。

ここで自分の運を振り返る必要があります。この試合でバルダンがどのような変身をしたか思い出すのです。

変身しての勝利が多ければ、ダイスを振ります。松岡さんに勝っていれば運が上向きなのでダイスを振っても勝つことができます。他の2人に勝っている場合、リコール後の妨害スペルがこちらに向かう可能性が高いです。(恨みのため)どちらにしろ、ダイスを振るべきでしょう。 変身しての敗北が多ければ、リコールです。私に運がない→他の2人に運があるという考えのもと撃ちます。

最終結論
「すべてはバルダンダースに委ねます。」

フラウス氏の決断
(1)2/7に賭け、ダイスを振る。
理由 仮にリコールを松岡氏にかけたとしても、両者ともあと1ターンが勝負の状況に変わりはないし、かけた後、残り総魔力が5010Gですから、運悪く1連鎖の松岡氏の領地に踏み込んでしまえば勝ちもなくなります。私は(1)を選択します。

たにだ氏の決断
絶対リコール。ダイスの2/7なんて、全く出る気がしない。

松岡の決断
絶対ダイスを振る。
だって、考えてみてくださいよ。相手が最高の手札を揃えていて、それを使えば99%趨勢がひっくり返る局面だとしても、ひとたび無事私のターンになってしまえば、今から振るこのダイスだけは誰にも止めることができません。 あのマサ・オサダ氏を以ってしてもです。その誰にも侵されざる自らのダイスによって、勝負を決することができる。セプターにとってこれほど幸せな瞬間があるでしょうか?

相手を足止めしても、その後の状況は信じられないくらいにイロイロ変わります。4人対戦の1ラウンド後なんて、何の保証もありません。 でも、ここでダイスを振るなら、そのアクションに勝利は厳然と在る。回るダイスの中に6も7も確実に存在する。4人対戦で確率2/7なら、私が決断するに十分です。相手にしてみればその6と7は、出そうで出そうでしょうがない数字に見えると思いますよ。



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