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The Longest Sprint - Suzuka 8-hours Endurance Race
 
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宇川、日本人初の8耐3勝目

"Coca-Cola" SUZUKA 8-hours Endurance Race: Suzuka, Japan July 27-30, 2000

 

芳賀、スーパーラップ! - スペシャルステージ
前夜祭のオープニングセレモニーとなるバイクパレードに参加するということで久しぶりにバイクで鈴鹿入りしたため、到着したのが土曜の午後3時過ぎ、テントを設営してコースへ向かったのは4時になろうとするところだった。

待ち合わせのシケインに向かって最終コーナー付近を歩いていると、みし奈さんの声がどんどん高くなってきた。ヤマハのエース芳賀紀行がそれまでのタイムを大幅に上回って周回していたのだ。芳賀は異次元の速さで2分7秒836をマークし一気にトップに立った。続くホンダ勢、加藤大治郎とヴァレンティーノ・ロッシは9秒台に留まり、最後に芳賀のタイムに挑んだのがカワサキのエース井筒仁康だった。全日本スーパーバイクで絶好調の井筒は2ケ所のチェックポイントのタイムで芳賀を上回り、芳賀自身「途中まで負けたと思った」という抜群の走りでこれも7秒台をマーク。しかし芳賀のタイムには僅か1000分の2秒及ばなかったのだった。

ポールポジションは#41 ヤマハ レーシング チームの吉川和多留/芳賀紀行組。2番手に#2 カワサキ レーシング チームの井筒仁康/柳川明組、3番手に#71 Team高武と桜井ホンダの玉田誠/アレッシャンドレ・バロス組、4番手に#4 チーム キャビン ホンダの宇川徹/加藤大治郎組となった。

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序盤の攻防 - 0-1時間
7月30日日曜日午前11時30分、鈴鹿8時間耐久ロードレース決勝のスタート。ホールショットは2番手からスタートしたカワサキの井筒。これにヤマハの吉川が続いた。その後ろに#7 チーム スズキの梁明、#10 チーム スズキの渡辺篤、#8 ヤマハ レーシング チームの辻村猛、#11 カストロール ホンダのコーリン・エドワーズが続く。

この中からエドワーズがどんどんポジションアップして6周目にトップに立った。エドワーズ、井筒、玉田、梁、吉川のトップグループ。スタートから20分で早くも周回遅れが現れ、エドワーズと井筒はこれをうまく使って後続との差を広げていった。エドワーズと井筒のデッドヒート。しかし、バックマーカーの金太郎飴状態(みし奈さん)の中、先行する2台に玉田、梁、吉川が追い付き再び5台の編隊に。周回遅れの処理で間隔が変わる息のつまる展開となった。

そのトップグループ5位走行中の吉川が130Rで転倒!ピットインして修復にかかり、12:22に芳賀紀行にチェンジして復帰。トップグループはまずエドワーズがピットイン、ロッシに交代。続いて梁と玉田もピットイン。梁から北川圭一へ交代。桜井ホンダは玉田からアレッシャンドレ・バロスへ交代したが、ピット作業中にフロントブレーキを閉じてしまい40秒のピットストップで順位を落としてしまった。最後に井筒がピットインし柳川に交代してトップでコースに復帰。

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ペースカーが入る - 1-2時間
ライダーチェンジをして柳川、北川、ロッシの3台がトップグループとなった。3位と4位は18秒の差が開いている。その4位、宇川が9秒台で猛烈な追い上げを見せている。130Rで渡辺から交代した加賀山が転倒。トップグループはロッシが速い。しかしトップ走行中のヘアピンでスリップダウン、ピットインして修理、復帰するが大きく順位を落とした。柳川がトップ、北川が2位、少し離れて3位に宇川。130Rでまた1台転倒。この処理でペースカーが入った。

ペースカーが入っている間は前のライダーを抜くことができない。この間に3位宇川が1、2位との差をつめた。4位争いはもう1台のペースカーの後ろとなり3位との間があいてしまった。その4位争いは#3 カワサキ レーシング チームのピーター・ゴダード、バロス、#8 ヤマハ レーシング チームのサイモン・クラファー。#33 チーム キャビン ホンダの鎌田学がこの間にピットインし、シフト回りを修復2分15秒のピットストップ。

ペースカーは13:00にアウト、レース再開した。トップグループは北川がダッシュ。すぐに柳川が抜きかえす。この2台に宇川が迫る!追い付いた!シケイン突っ込みでトップに!トップグループからは1分離れてバロス、ゴダードの4位争い。宇川速い、どんどん差を広げる。ピットインしていた加賀山が復帰。2位柳川がピットイン。

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デッドヒート、加藤vs.井筒 - 2-3時間
柳川から井筒にチェンジ。4位争いのゴダードとバロスもピットインし、それぞれ芹沢と玉田にチェンジ。続いてトップの宇川がピットイン、加藤にチェンジ。加藤と井筒の差がかなり開いている。柳川、宇川のピットインの間にトップに立っていた北川がピットイン、梁にチェンジ。加藤がトップ、井筒が2位に。5位走行中の玉田がS字で転倒!

2位の井筒が徐々にトップ加藤との差を縮めてきた。シケイン突っ込みで井筒がトップを奪うが、1コーナーで再び加藤が前に。VTRは直線が速い。加藤リード、しかし離せない。デグナーで伊藤が転倒!ピットインし修理して復帰。トップ争い2台の激しいバトルが続く。周回遅れを縫うように走る2台から目が離せない。

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宇川、トップを奪う - 3-4時間
井筒から柳川にチェンジ。11秒台のピットストップ。カワサキのピット作業にミスがない。続いて加藤がピットイン、宇川にチェンジ。これも11秒台のストップでコースに復帰。柳川が前にいる。宇川の追い上げか。宇川が前に!速い!柳川との差がやや開いた。柳川のペースが上がらない。その差2秒から最終的には10秒に。

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宇川/加藤組、独走へ - 4-6時間
柳川から井筒へ、宇川から加藤にチェンジ。加藤はトップを維持したままコースに復帰。井筒の追い上げが期待されたが、逆に徐々に差が開いていく。ロッシから変わったエドワーズが転倒!ピットインし修復にかかるがリタイア。辻村がヘアピンでストップ。チェーントラブルか?再スタートしピットイン。

この時点での順位、#4 ホンダ、#2 カワサキ、#7 スズキ、#3 カワサキ、#95 Team高武と桜井ホンダ、#15 阪神ライディングスクール。

井筒から柳川へ、加藤から宇川へチェンジ。その差は30秒近くとなっている。宇川、3位の北川を周回遅れに。柳川との差もさらに開いてきた。

(ヘアピンスタンドからの写真はこの時間帯)

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井筒、転倒!カワサキ、力尽く - 6-8時間
井筒から柳川へ、宇川から加藤へチェンジ。その井筒がS字で転倒!ピットまでは戻ってきたが再スタートできるか?この時点でトップ加藤と同一周回を走るマシンはなくなった。2位にスズキの梁、3位にもう1台のカワサキの芹沢太麻樹。

残り1時間。カワサキはまだ修理中。しかし、再スタートは難しそう。ライトオンのサインが出された。モリワキのパークスが白煙をあげてピットイン。18:42 加藤から宇川へ最後のチェンジ。カワサキ井筒/柳川組はついに修復をあきらめガレージへ。残念!ヤマハの芳賀が最後の走行で凄いタイムを出している。7時過ぎ、スプーンで雨という情報が。まさかここまできて大どんでん返しがあるのか?しかし、雨はすぐ止んだ模様。宇川が209周目を走行中、残り時間はあと13分。ぎりぎり215周目に入れるか。宇川215周目に突入、そして8時間が経過。

23回目の8耐は#4 チーム キャビン ホンダの宇川徹/加藤大治郎組が周回数215周の新記録で優勝。ホンダはニューマシンVTR1000SPWでデビューウィンを飾り97年からの連勝を4にのばした。2位に#7 チーム スズキの梁明/北川圭一組、3位に#3 カワサキ レーシング チームの芹沢太麻樹/ピーター・ゴダード組。
プライベータートップは総合4位の#95 Team高武と桜井ホンダの武田雄一/中冨伸一組、S-NKトップは総合6位の#12 ヨシムラスズキGP1DAXIMの出口修/ショーン・ジャイルス組

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宇川徹 −1973年5月18日生まれ、27歳

93-94年:全日本GP250チャンピオン
96年-:WGP250cc参戦中
98年:WGP250cc ランキング4位
99年:WGP250cc ランキング2位

8耐
94年:予選38位/決勝不出場 with 岡田忠之
95年:予選2位/決勝リタイア with 武石伸也
96年:予選12位/決勝8位 with ミゲール・デュハメル
97年:予選9位/決勝1位 with 伊藤真一
98年:予選1位/決勝1位 with 伊藤真一
99年:予選1位/決勝リタイア with 伊藤真一

加藤大治郎 −1976年7月4日生まれ、24歳

97年:全日本GP250チャンピオン
98年:全日本GP250cc ランキング8位
99年:全日本GP250cc ランキング2位
00年-:WGP250cc参戦中

8耐
94年:予選5位/決勝リタイア with 辻本聡
95年:予選14位/決勝12位 with テリー・ライマー
97年:予選1位/決勝9位 with 武田雄一
98年:予選4位/決勝リタイア with 武田雄一
99年:予選3位/決勝8位 with 玉田誠

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レース中の事故で亡くなった#55 山川 守選手の御冥福をお祈りします。

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