2002年(前半)の山田久美女流三段の情報です。いわゆる過去ログ。
(写真の無断転載はご遠慮ください)

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2002年6月21日(金) 女流名人位戦B級・対林まゆみ二段

勝ちました! 3勝1敗で早くも昇級が見えてきましたね。


2002年6月5日(水) 女流名人位戦B級・対大庭美樹1級

勝ちました! A級復帰に向けてこのまま快進撃を!


2002年5月28日(火) レディースオープントーナメント予選・対鹿野圭生初段

勝ちました! 上川1級にも勝って、本戦進出! 優勝目指して頑張ってください!


2002年5月23日(木) 女流王位戦・対中倉宏美初段

残念ながら敗戦。残留目指して頑張ってください。


2002年5月21日(火) 「It's SHOW Time」収録

CS「囲碁・将棋チャンネル」の対談番組に久美先生が出演します。
司会は島井咲緒里1級。果たしてどんな話が飛び出すのでしょうか?


2002年5月18日(土) 山田久美女流三段を囲む会

掲示板にたびたびお越し頂いている やち みろく 様にご協力をいただき、開催することになりました。 麻布のおしゃれなcafeでの指導対局&茶話会です!

  ■日時:5月18日(土) 午後2時〜5時
  ■会場:東京 六本木 麻布十番のおしゃれなcafe
  ■指導棋士:もちろん山田久美先生
  ■参加人数:10名限定
  ■参加費:お一人様 5000円(指導対局料+軽食費+税込み)
  ■指導終了後に茶話会(さらに興がのればカラオケ会!?)



 無事終了しました!

 当日、会場となった麻布十番の“Cafe Frangipani”に少し早めに到着すると、テレビカメラが店の中を撮影中。 何とスカパー「囲碁将棋チャンネル」の取材スタッフの方でした。 カフェの入り口や周りにもポスターが貼ってあり、やちさんの広報活動のすばらしさがうかがえました。 久美先生は既に到着していてお食事中。 「週刊将棋」から取材に来ていた大矢順正さんと一緒に、参加者の皆さんが来るまで少しお話しさせていただきました。 久美先生は「今日はどんなメンバーが来るのか聞いてないし、取材もいっぱい来てもらってるので何かドキドキします」とおっしゃってました。 しかし、唐突に「近代将棋の『おしゃべり対局』に出てみませんか?」と言われたのにはびっくり。 大矢さんが担当しているコーナーなのでそういう話が出たようなのですが、はてさてどうなることやら。

 さて、そのうちに参加者の皆さんが順次到着。 やちさんも将棋連盟から盤と駒を借りて戻ってこられたので、早速イベントの開始となりました。 参加者の皆さんには壁際の席に一列に座っていただき、カフェテーブルの上に卓上盤を並べて準備完了。そしてまずはやちさんと久美先生から開会のご挨拶。 久美先生からは「このイベントを通じて、将棋もおしゃれに指す時代が来た、というイメージを広めていきたい」とのお言葉がありました。
 指導対局は5面指しでスタート。 神妙な顔で駒を並べる参加者の皆さんに久美先生は「リラックスしてやりましょうよ」と声をかけて場の雰囲気を和ませていました。 ちなみに今回の参加者の皆さんの顔ぶれはというと、

  chiakinadeshikoさん(兵庫)
  渡良瀬橋さん(東京)
  島田@青梅さん(東京)
  Guten Tagさん(東京)
  加藤ファンさん(新潟)
  eiさん(東京)
    ……以上、幣サイトでの申し込み順。

 これにやちさんとやちさんのご友人が2人、それと筆者の計10人。 ただし、やちさんのご友人は遅れて来るかもしれないし、最悪来ないかも、ということでした。
 さて、指導対局が始まると、筆者は何枚か写真を撮ってから、奥の方で大人しく大矢さんと雑談などをしていました。 なにしろカフェは通常営業中ですし、テレビカメラが回ってますし、盤側で対局を見学するのがちょいと難しい状況ですので (それに、立ち見というのはあまり「おしゃれ」じゃありませんしね)。 とりあえず久美先生の対局姿(5面指しなので立ってやってました)を眺めるとして、恒例のファッションチェックですが…… ブルー系のノースリーブインナーに、同色の薄手の上着、ラメ&ネット付きの黒のミディスカート。 同じ衣装を前にも見たことがありますが、やはりおしゃれですねぇ。

 先ほどカフェは通常営業中だといいましたが、そうすると当然一般のお客さんも入ってくるわけです。 カップルが来たり、労働者風のおじさんたちが来たり、女の人が一人で来たり…… しかし、皆さん特にびっくりしている様子もありませんでした(我々のことを全く無視している人もいました)。 ひょっとして、今回の指導対局はカフェの雰囲気にすっかり溶け込んでいたということなのでしょうか? うーむ、できればそうあってほしいものですね。

 指導対局が始まってから1時間を過ぎたところで一人が終了して交代しましたが、その他の皆さんはまだまだの様子。 ちょっと覗きにいくと、どれも中盤辺りのところが多数。 1局の時間を1時間から1時間半くらいと考えていたので、皆さんに「そろそろ決め手を……」とご案内しましたが、それから30分経っても誰も終わる気配がありません。 時間があれば筆者も指導対局をと考えていましたが、場所は3時間しか取っていないので(空いていればもう少し大丈夫とやちさんはおっしゃってましたが)、後に茶話会が控えているので今回は断念。 対局が終わり始めたのが2時間をだいぶ過ぎてからでしたので、致し方ないでしょうね。
 結局、全部終わったのが5時15分くらい前。 久美先生は6局指して……何勝何敗だったのでしょうか? すいません、一部しか結果を知りません(対局された皆さん、自己申告を!)。

 しばらくの休憩の後、茶話会の始まり(5時に終わらないことは確定……)。 テーブルの上に飲み物と料理の皿が並んだところで、なぜか筆者が乾杯の挨拶。 それから参加者の皆さんが一人ずつ自己紹介を(この時、店のBGMに原宿将棋通りの曲が流れてました。お店の方、どうもありがとうございます!)。 このサイトの開設当時からご覧になってる方や、最近見始めた方など、様々でした。
 自己紹介が終わると、久美先生から参加者の皆さんに素敵なプレゼントが! なんと、親睦将棋会のオークションなどによく出されている「久美先生特製布盤」が一人一人に配られました。 何しろ、オークションではいつも5000円くらいで落とされている品物ですから、皆さん一様に驚いたり感激したりしていました。 ちなみに、紺と紫の2色があり、筆者がいただいたのは紫。 どうもありがとうございました!

 さて、茶話会(といいながらアルコールも入ってましたが)では色々な雑談が繰り広げられた訳ですが、それを例によって列挙していきますと……
 その他にもここには書ききれないくらいたくさんのお話が出たのですが(例えばタイトル戦の宿で実際にあった、信じられないようなむちゃくちゃな応対の話とか……)、残念ながら割愛します(というか憶えてない)。

 さて、会もいよいよ終わりに近づき(なんと7時になっていた)、ここでやちさんが用意していた「久美先生ネーム入り特製ワイン」を、今回の指導対局で印象的な指し回しをした方に送られました。 さらに、久美先生から今回の会費の補填のためにプレゼント(おしゃれな万能ナイフ)をいただき、オークションで一名の方に落札されました。 さらにさらに、やちさんがイベントで撮影した久美先生の写真をパネルにして販売。 お二人とも現物支給を色々とありがとうございました!

 最後に久美先生に花束をお渡しして、イベントの第一部は無事終了。 続いて第二部はお楽しみのカラオケ会! ……しかし、筆者は帰りの新幹線の時間の都合もあって、残念ながらリタイヤ。 行かれた方に是非ともレポートをお願いしたいものです。 (筆者註:この後にやちみろくさんによるレポートを掲載しました)

 最後になりましたが、Cafe Frangipani店長の古後様、会場をご提供いただきありがとうございました。終局が遅くなって大変ご迷惑をおかけしました。 また、取材にお越しいただいた大矢順正様、「囲碁将棋チャンネル」の横山様始めスタッフの方々に、この場を借りてお礼申し上げます。

カフェ対局開始 逆サイドから 茶話会の一場面 久美先生に花束を Vサインでノリノリ! 歌もプロなんです
※何気に参加者の方が全員写ってます。
※カラオケ写真の提供は島田@青梅さんです。



 以下、やちみろくさんよりいただいたカラオケ会のレポートです。

-------「久美先生を囲む会」第二部カラオケタイム-------

第一部の指導対局&茶話会が終わった面々はいそいそとカラオケスタジオへ。
メンバーは若干減って久美先生を入れて6名。
 ・chiakinadeshikoさん(兵庫)
 ・渡良瀬橋さん(東京)
 ・島田@青梅さん(東京)
 ・Guten Tagさん(東京)
 ・やち みろく(東京)

ほとんど東京近郊メンバーが残り、楽しませてもらいました。
(管理人さん、遠方参加者の人ごめんなさい!)

当初から久美先生が気にされていた「参加メンバーの世代とタイプ」は
非常につぶが揃っていたようで、和気あいあいと一曲めがはじまりました。
席順も一次会で近くになれなかったメンバーが、優先的に隣りに着席(ただし早い者勝ち)
ちなみに通常のよくある「将棋の会」ですと、かなりご年配の参加者が多く、
美空ひばりさんクラス(=の時代)の歌を良くリクエストされて歌われるそうです。
すでに、40代に差し掛かった私からすると「若い!」カテゴリーに入れられるのは
久々のことで単純に喜んでしまい、
「おいくつ位からオジサンの範疇なんでしょうか?」との質問に
「ジュリーの年齢が基準で、彼の年齢=当年54歳以下はオジサンではありません!」
とのウレシイお答えでした。キャパの広さに感服。
モチロン、55歳以上の年齢の駒魂ファンを蔑ろにするご発言ではありません!ハイ。

最初あたりさわりのない歌をみんなで一曲づつ歌い、序々にエスカレート。
出るは出るは、にわか沢田研二が。
ただし、ここで「ジュリーの歌は良く聴き込んでいるので、評価は辛いですよ」
との久美先生の弁。指導将棋は緩めてもファン魂は緩めない!?
思い出すだけでも「時の過ぎゆくままに」「酒場でダバダ」それからなんと
タイガースからソロデビューしたての頃のジュリーの曲を披露された方も。
この辺で世代が出ますが、参加メンバーに違和感のないのがウレシイ!
スイマセン、酔っていて詳細はよく憶えておりません。
ジュリーの曲目を知りたい方はこちらを↓
http://www.oikake.net/artists/Sawada_Kenji/disc/
(次回の囲む会のときには、みなさんぜひ歌い込んでご参加を!)

久美先生は、松田聖子さんの歌や、声質のあっている●●さんの歌を
連続で熱唱!(詳細のおわかりの方は管理人さん宛お助けメールを)
やや低めの落ち着いた声質の曲が合っている感じです。
ノリの良いアップテンポの曲からバラードまで。
マイクを握るたびにフラッシュが炊かれていましたので、
少々照れ気味なのがまたカワイイ!(参加者一同の代弁)
駒魂掲示版にもありました「プロの歌手の方とご一緒したのは初めてで...」
という発言に思わず笑ってしまいましたが、対局に比べると
確かに歌手の芸歴は短いので、慣れないのはしかたがないのかもしれません。

お一人大変レパートリーの広い方もいらっしゃって、
P.マッカートニーの英語の歌からほのぼの系の歌までを披露。
きっとこの人は将棋の戦略も広いに違いありません(きっと...)
加藤一二三先生も逆に「棒銀ひとすじ、50年...!」という歌を出されると
より個性が際だっていいかもしれません(B面は、酒場でネクタイぶらぶら)
.....とスイマセン、当日のデータがあまり頭に残っておりませんで(汗)

そろそろ時間も2時間を経過したので、この辺で「原宿将棋通り」を....
と思ってCDプレーヤーを持参したのですが、やはり全員のパートを歌うのは
むづかしく、特にキーが久美先生には高めとのことで断念。
結局例のCDを聴きながら、参加者の方との撮影会や記念にサインをもらったり、
小人数なのが幸いして、なごやかなムードのままお開きとなりました。

「またぜひ集まりましょう!」との久美先生の声で無事散会。
Cafe将棋流行らせて、またみんなで楽しみましょう!

レポート:やち みろく


2002年5月14日(火) 女流名人位戦B級・対横山澄恵二段

第2局。残念ながら負けました。しかし、次局からはA級復帰に向けて再チャレンジを!


2002年5月6日(休) 倉敷藤花戦・対北尾まどか1級

本対局の大盤解説会が倉敷市芸文館「アイシアター」で開催されます。
13時30分より、入場無料。
解説は有吉道夫九段、聞き手は中井広恵倉敷藤花。
なお、9時30分からオープニングセレモニーがある模様。

♪久美先生からお伺いした情報♪
倉敷藤花戦の10周年を記念して、予選トーナメントの中から大盤解説をする対局が特別に設定され、久美先生の対局がピックアップされたとのことです



 勝ちました! 3回戦進出です。

 大盤解説会を見に行ってきました。
 9時30分からのオープニングセレモニーは見られませんでしたが、想像するに、大会主催者や有吉九段の挨拶、対局場の見学(第一手の着手を生で見られる!)とかがあったのではないでしょうか。 挨拶はともかく(?)、久美先生の“公式戦生着手”が見られるなら早くから行けばよかったかもしれません(笑)。

 解説会は午後1時半からでしたが、30分ほど前までには50人以上の観客が詰めかけ、既に席が7割方埋まっていました。 その後も続々と観客は増え続け、席が足りなくなって椅子が増やされるは、会場内の気温が上がってエアコンが入れられるはの大盛況。 さすが、大山十五世名人の出身地ともなれば、皆さん将棋熱が高いのでしょうね。
 さて定刻1時半になり、司会の女性が手慣れた感じで有吉九段と中井女流名人・倉敷藤花(長いので以下中井藤花)を紹介。 拍手を受けて登場したお二人は簡単な挨拶の後、早速現局面までの指し手の解説。 まず、久美先生と北尾1級の棋譜を大盤で並べ始めました。 ちなみにこの日は2局紹介することになっていましたが、大盤はちゃんと2つありました。 一方は磁石式でない、かなりレトロな感じの大盤でした。
 久美先生は今回振り駒で後手となりました。 先手▲7六歩からのオーソドックスな出だしに4手目久美先生が△4四歩と角道を止め、「無理矢理矢倉」模様。 17手目▲2四角と先手の方から角交換に来たので久美先生がこれに応じ、▲5六歩と突いてあったので交換した角を5七に打ち込んで馬を作る展開に。 聞き手の中井藤花によれば久美先生と何度かこの戦型で対局したことがあるそうで、「得意戦法なんじゃないですか」とのこと。 ちなみに、筋違い角でよくあるように、馬の逃げ場所が無くなって消されてしまったことも何度かあるようで……
 今回も△8四角成とした手に▲7五角と合わせて馬を消す筋があったのですが、北尾1級はこれに気付かず、久美先生の思惑通り「馬を作って持久戦」という展開になったようです(ちなみに、2四の方に成れば消される手がなかったとのこと)。 昼休前の手で△6三馬と好位置に馬を据え、解説の有吉九段も「後手が作戦勝ちのようですね」との評価でした。





▽香▽桂      ▽玉  ▽桂▽香
  ▽飛  ▽銀    ▽金    
▽歩    ▽馬▽歩▽金▽銀▽歩  
    ▽歩▽歩  ▽歩▽歩  ▽歩
  ▽歩              
    ▲歩▲歩▲歩▲歩▲歩  ▲歩
▲歩▲歩▲銀▲金▲銀        
    ▲金      ▲飛    
▲香▲桂▲玉        ▲桂▲香







  46手目△6三馬まで

 ここでもう一つの対局、中倉宏初段と安食2級の方の解説になり、こちらの方は先手安食2級が四間飛車、後手中倉宏初段が居飛車穴熊でした。 しかしどうもレベルがあまり高くない?指し手が続いているようで、有吉九段が解説しながら何度も首をひねっておられました。 昼休前の局面では安食2級の方が指しやすくなっていたようですが、まだまだ波乱がありそうな感じ?

 戻って久美先生の対局の方、再開後の先手▲3七飛は「辛抱の手待ち」。 その後それぞれ矢倉囲いに玉を入城。 そして先手の方から5筋の位を取りに来ましたが、これは危険な一手だったようで、易々と位を取り返され、後手優勢に。 そして勇躍△7五歩と開戦しましたが、有吉九段によれば「単に△6五歩の方が良かったんじゃないですか?」とのこと。 この後6筋で銀交換になりましたが、これは先手が幾分得をした模様。 山田さんは強気な指し手が多いですねとの有吉九段の評価に、中井藤花が「本人も言ってましたけど、駒を持つと人が変わるらしいです」とコメントして場内爆笑。 いや、普段から気はお強い方だと思うんですけどね(笑)。
 さて、後手は馬を敵陣に侵入させ、いいところに利かせましたが、先手が▲1五歩と突いてきたのを△同歩としてしまったのがどうやら疑問手。 有吉九段は「取ったんですか!?」と驚いておられました。 取らずに△5六歩や△6六歩とすれば相変わらず後手勝勢だったようです。 当然のように▲1二歩△同香▲1三歩と叩かれて▲2五桂。 そこで後手はようやく△6六歩としましたが、▲1三桂成から続けざまに端を攻められ、馬を引いて受けたものの、歩で叩かれて利き筋を逸らされ、勝負の行方が混沌としてきました。
 一分将棋となった後手はなおも端攻めで後手に銀を受けさせ、手番を握って▲4五歩と突っかけましたが、これは緩手。 ここでは▲5四歩と垂らせば次の▲6四角がきびしく、△5四同金と取っても後手の囲いを弱体化させることになって後手の逆転、と有吉九段が鋭く指摘。 久美先生はこの失着を逃さず、「敵の打ちたいところに打て」とばかりに△5四桂。 どうやらこれが勝負の分かれ目だったようで、後は先手の囲いの金をはがし、7六金と打って玉頭に拠点を築き、必勝型に。 有吉九段は「どうやら勝負あった。ここで先手投了してもおかしくない」と断言。 先手は粘り強く端から迫るもののどうしても一手足りず、最後は後手が鮮やかな即詰みで先手玉を仕留めました。 終局は3時過ぎ。












▽香▽桂            ▲角
▽飛          ▽金    
          ▲桂  ▽歩▽玉
▽歩        ▽歩▽歩  ▽銀
  ▽歩▲歩▲歩▽金▲歩    ▲歩
▲歩  ▽銀▽歩    ▲歩    
  ▲玉              
          ▲角      
▲香▲桂        ▲飛    










  152手目△7六銀で後手の勝ち

 それから対局者のお二人には対局場から大盤解説場に来ていただいて感想戦。 有吉九段は先述の△5四歩を打てば勝ち筋だったと北尾1級に力説。 北尾1級も納得。 久美先生も同意しながら、「最後、端を攻められて何か何だか分からなくなってしまって……」と苦戦を述懐していました。
 もう一つの対局の方は、安食2級が終始優勢を保ちながらも、中倉宏初段の勝負手にまずい受けの手を指してしまい、有吉九段もびっくりの大逆転負け。 将棋というのは「悪手を指した方が負け」のゲームなのだなぁとつくづく実感させられました。
 こちらの感想戦が終わったところで、いったん控え室に引っ込んでいた久美先生を舞台に呼び返して大盤解説場の皆さんにご挨拶を。 久美先生はもはや帰る用意をしており(笑)、対局の時とは違う服装で舞台に戻ってきていました。
 最後は有吉九段と中井藤花が挨拶してお開きとなりました。

おまけ:
 倉敷駅のみどりの窓口で、東京に帰る久美先生と遭遇! 18日の「囲む会」の内容の確認だけさせていただきました。 どうやら指定席が取れなかったみたいですが、自由席に並んだのでしょうか? お疲れさまでした!

感想戦で笑みがこぼれる


2002年4月30日(火) 女流王位戦・対石橋幸緒三段

残念ながら負け。しかし、プレーオフの可能性はまだまだ残っています。


2002年4月28日(日) 第12回藤王杯争奪戦

午前9時より春日部市幸松地区公民館にて。
久美先生のサイン会(500円)があります。


2002年4月17日(水) 女流名人位戦B級・対安食総子2級

勝ちました! A級復帰に向けて幸先のいい勝利です。


2002年4月10日(水)〜11日(木) 第60期名人戦第1局

NHK衛星第2放送及び現地の大盤解説に久美先生が出演します。
場所は愛媛県今治市「今治国際ホテル」 。
解説者は昨年の竜王戦の時にもパートナーだった森下八段。

また、9日(火)の18時から前夜祭も開催されます。
立食形式で一般8000円、高校生以下4000円。記念品付き。



 大盤解説会を見に行ってきました。
 事前にホテルに問い合わせたところ、大盤解説会は1時からとのことでしたが、久美先生はすぐには登場せず。 結局、NHKの放映時間の4時まで待たなければなりませんでした。 それまでは主に副立ち会いの福崎八段が、毎日新聞の山村記者を聞き手にして解説をしていました。 福崎八段はギャグ満載の解説で観客を笑わせていました。 また、「次の一手予想クイズ」で出した候補手をことごとく外してしまい、苦笑しながら「全部外れたなんて、他で言わんといて下さいよ。僕の信用なくなってしまうから」と軽いギャグでごまかしていました。

 3時を少し回ったところで休憩。 ホテルの中を見て回っていると、「報道関係受付」という部屋があり、福崎八段らが検討をしているのが見えたので、しばらくしたら必ずやここに久美先生が現れるだろうと思って(少し離れたところから)見張っていました(何やってんだか)。 3時半ごろになって、予想どおり久美先生が登場(森下八段も)。 前日の衛星放送で見た地味めの服から一転して、輝くように鮮やかな青緑系(ターコイズブルーとでもいうのでしょうか?)のスーツスタイル。 離れたところから見ていたのになぜか見つかってしまい、軽く会釈していただきました(どうもありがとうございまいた)。
 久美先生と森下八段は“報道部屋”に入ると、福崎八段や記者の人たちと現局面の検討を始めていました。 どうやら対局者の指し手と控え室の検討が全然一致していないのが話題になっている様子。 久美先生の「せっかく妙手を見つけたのに」という声が聞こえたりしました。 それからしばらくして、衛星放送のリハーサルのために久美先生と森下八段は大盤解説会場に移動。 その途中でお願いして、ホテルの壁に掛かっていた絵画をバックに写真を撮らせていただきました。 いつもありがとうございます。

 さて、森下八段や板倉アナウンサーと共に壇上に上がった久美先生、まだリハーサルということで気楽なのか、独り言をたくさん呟いていました。 あと、「気を付け」をしたり「休め」をしたりと脚をせわしなく動かしてみたり (ちなみに隣にいた森下八段はピシッと立ったままでした)。 もしかしたらリラックスしているように見えて、実は緊張してきてたのかもしれません。 また、放送中の段取りを確認しているとき、途中で福崎先生と山田さんで検討を……と板倉アナが言うと、「えっ、福崎先生とですか?」と謎の受け答え。 もしかして、福崎八段のことが苦手なんでしょうか? (関西の先生とやるとギャグで笑ってしまってダメとか(笑))
 リハーサルの方は実際に番組で使うVTRを使いながらコメントの練習を。 筆者は初めて知ったのですが、VTRの間に盤面を元に戻したりするのは、NHKのスタッフじゃなくて、大盤解説の二人でやるものなのですね。 板倉アナが「さあ、それでは封じ手からの指し手を再現して……」などと封じ手開封のVTRを見ながらコメントしている間に、久美先生と森下八段は音も立てずにてきぱきと盤面を作り替えていました。 また、去年の名人戦をVTRで振り返っているときに、記録係が振り駒をひたすら長い間シェイクしている場面があり、久美先生は可笑しそうにぷっと吹き出していました(確かに笑えるシーンでした(笑))。

 それからいよいよ本番となった訳ですが、放送中の久美先生の仕事は画面でご覧になったとおりとして、映ってない間はいったい何をしているのかというと……。 大盤の前でモニターの様子をうかがっているときは、盤面が動くとそれに合わせて大盤の駒をこそっと動かしてみたり。 横の椅子で休んでいるときには、福崎八段のギャグに声を殺して笑ってみたり。 特に「森下語録」で福崎八段が笑いを取っているときはずっと微笑みっぱなしでした。
 あれやこれやで本番も無事終了。 筆者は夕休で帰らなければならないため、ご挨拶でもしようかと思って壇の下で待っていると、他のファンの方が出演者と写真を撮りたいとのことでしたので、便乗して筆者も写真を撮らせていただきました(NHKスタッフの方、写真のためにわざわざ壇上のライトを点けていただき、ありがとうございました)。 久美先生は隣に立っていた板倉アナに筆者のことをホームページ制作者です、となにげに紹介。 板倉アナはそういうのがあることをご存じなかったようで、久美先生は検索サイトで探してみてくださいとフォローしてました。
 余談ですが森下八段は噂に違わず礼儀正しい方ですね。 森下八段と久美先生の間に入れていただいたのですが、写真を撮る前に一礼され、終わった後にも一礼され、思わず「お気遣いいたみいります」と(森下八段風に)言ってしまいました。

 その後は、食事に向かう久美先生について歩きながら「囲む会」の件でちょっとした相談を。 どうやら久美先生も楽しみにされているご様子なので安心しました。 それからお別れのご挨拶をさせていただき、辞去。 ちなみに、この日の夕食は中華料理のようでした(笑)。

絵画の前でにっこり モニターを見つめる 福崎八段と解説 今回の放送クルー


2002年4月7日(日) グランプリ杯 ネットアマチュア棋聖戦 優勝者決定戦イベント

ネットアマチュア棋聖戦の優勝者決定戦に合わせてイベントが開催されます。

○会場
 大阪南港:WTCホール特設会場
 ニュートラム・テクノポート線トレードセンター駅すぐ

○内容
・大会関連
10:30〜 ジュニア棋聖戦・決勝戦
解説:畠山鎮六段 聞き手:鹿野圭生女流初段
13:00〜 ジュニア棋聖、郷田棋聖に挑戦!
郷田真隆棋聖VSジュニア棋聖
解説:井上慶太八段 聞き手:本田小百合女流初段
14:40〜 懸賞詰将棋正解&当選者発表
解答・抽選:井上慶太八段
15:00〜 アマ棋聖戦・決勝戦
解説:郷田真隆棋聖 聞き手:山田久美女流三段
・イベント関連
将棋大会(10:00〜) 参加費:一般1000円(A級〜C級)、ジュニア500円(A級〜C級)
指導対局(10:30〜) 郷田棋聖、井上八段、畠山鎮六段、
山田久女流三段、鹿野女流初段、本田女流初段
参加費:一般1000円、ジュニア500円

久美先生の指導対局は10:30〜12:00と13:00〜14:30の予定です。



 見に行ってきました。
 10時過ぎに会場に着きましたが、指導対局の枠が空いていたので、久々に久美先生に教えてもらおうと申し込みました。 時間が少しあったので、将棋大会の会場や指導対局の場所などを見てまわりながらうろうろしていると、なぜか久美先生にばったり。 「おはようございます!」と挨拶をして久美先生はどこかへ去っていってしまいました(洗面所かな?)。
 この日のお召し物は昨日とはうってかわってぱりっとした感じの紺のスーツスタイル。 大きな衿と、折り返した袖口が白いのがポイントです。 下は同じ紺のスカートですが……かなり短いです。 膝上10センチくらい?(ちょっと刺激的)  それと、昨日は付けていなかった付け髪がおしゃれ。 なんか有能な社長秘書という感じでした。 ちなみに、この服は以前もお見かけしたことがあります。 気になる方は過去ログをどうぞ。

 10時半から指導対局。 WTCビル2階東側の、ガラスに囲まれた吹き抜けのホールが会場でした。 こういう近代的な建物の一角で将棋を指すのもなかなか風流なものです。 係の人に名前を呼ばれて着席し、待つことしばし。 リノリウムの床に靴音を響かせながら棋士の先生方が登場。 筆者の真正面に久美先生が座ったので、ちょっと緊張しました。 手合いはと訊かれて二枚落ちを所望。 数年前に教えていただいてから棋力が上がってないのは何とも情けないことです(久美先生も一瞬「あれっ」という顔をされたような気が……)。 それから「お願いします」と笑顔で挨拶を交わして対局開始。 三面指しで、あとの二人の方は平手と二枚落ちでした。
 すらすらと二歩突っ切りの定跡通りに進みましたが、3三の地点で桂交換をした後で、何を勘違いしたのか銀先に歩を打ってしまい、銀を引かれてから歩損したことに気付く始末。 久美先生も小声で「歩損しちゃいましたねぇ」と言って軽く笑っておられました。 普段は下手のミスに突っ込みを入れたりされないのですが、もしかしたらかなり呆れられていたのかも(やれやれ)。 仕方なく歩切れのまま再度桂交換して銀も交換しましたが、今度は飛車をいじめられて撤退。 その後は大駒を封じられて下手の典型的な負けパターンに。 上手の攻めに手抜きでと金を作って寄せようとしてみましたが、早逃げされて手も足も出ず、投了。 感想戦では序盤作戦のまずさは棚上げされて(お心遣いいたみいります)、中盤の勝負手のところを色々と教えていただきました。 ちなみに隣のお二人はずっと前に快勝されて、既に次の方と入れ替わっていました。 筆者ももっと早く終わるはずだったんですが、長引いてしまってスイマセンでした。
 12時で指導対局は一旦終了。 5人と指して手合いは平手2、角落ち1、二枚落ち2で、3勝2敗でした。 なお、指導対局を受けると、カードサイズの「指導対局証」がもらえるというサービス付き。 久美先生の写真入り(カラーコピー)で、直筆で名前を書いてもらえるというのがすごい!

 昼休みを挟んで、1時から指導対局第2部がスタート。 隣でやってる将棋大会で負けた人が多いせいか?ギャラリーが増えてきました。 他の2人の棋士の先生よりも、久美先生のところの方がギャラリーが多いのは人気棋士の証明ですね。 しかし、対局してる久美先生の後ろに回り込んで一緒に写真を撮ろうとする人(笑)などもいて、久美先生も落ち着いて指導対局ができなかったことでしょう(気付かなかったとしたらすごい集中力ですが)。 結局、予定より10分遅れで終了。 手合いは平手3、角落ち1、香落ち1で、3勝2敗。 時間がかかったのは平手で長考した人が多かったせいでしょうか。
 また、よーく見てると、一人で2回も3回も指導対局を受けている人がいました(受けていた棋士は違うみたいですが)。 そんなに指導対局の枠が余ってたわけでもないと思いますが…… やっぱり、関西人はがめついわ(笑)。

 休憩の後、久美先生はこの日のメインイベントである、ネットアマチュア棋聖戦・決勝戦の聞き手を担当。 解説は郷田棋聖。 決勝戦が始まる前に、盤側でスタンバイしていた久美先生にお願いして写真を撮らせていただきました。 エリートビジネスウーマンみたいな服ですねと言うと「他の人にはスチュワーデスみたいって言われちゃいましたよ(笑)」と久美先生。 こんな美人のスチュワーデスがいる飛行機に乗ったら、何度もブザーを鳴らして呼び出したくなりそうです(笑)。
 さて、決勝戦を戦うのは北村公一アマ六段と林隆弘アマ六段。 どちらもアマタイトルを獲得した経験のある強豪です。 壇上でそれぞれに今回の決勝戦にかける抱負を聞いた後で、別室の対局場へ。 準備ができるまで、久美先生と郷田棋聖が間つなぎのトークを。 なにしろ、この大会の優勝賞金がアマ界では破格の150万円!ということで、郷田棋聖も「許されるなら私も出場したいくらいで」と半分本気のコメントを(笑)。 また久美先生は、昨夕の前夜祭で「150万円の使い途」を訊かれて、「原宿将棋通りのCDを150万円分買ってください」とのたまったそうです(笑)。
 そうこうするうちに準備が整ったはずなのですが、ネットでつないだPCの盤面がなかなか動かないので、お二人は仕方なくトークの続き。 このWTCの屋上から見る夜景がとても綺麗だそうですが、とか言っているうちに、いくら何でも初手に時間がかかりすぎだということになり、調べてみると回戦が切れていたことが判明。 ネット将棋のタイトル戦だというのに、こんなことでいいのでしょうか(笑)。 ともかく、接続をリセットしてみると十数手進んでいて、慌てて追っかけ解説。 先手北村アマが四間飛車で7八金と早めに上がるという趣向を凝らした戦いになっていました。 余談ですが、大盤の背が高すぎて久美先生が一番上の段に背伸びをしても手が届かず、駒を動かすのに四苦八苦しているシーンがありました。 郷田棋聖、手伝ってあげてくださいよ(笑)。

 駒組みが終わってそろそろ仕掛けという頃になり、角を切る強手を客席から指摘された郷田棋聖はそういう手もありそうですねと言いながら大盤の駒を動かし、「……山田さんなんかはこういう過激な手はお好きなんじゃないですかね」とポツリ。 久美先生は吹き出しながらも「そうですねぇ」と同意しておられました(笑)。 閑話休題、盤面はその通りになり、先手が猛攻を開始。 しかし、後手がうまくいなせそうな展開になったので郷田棋聖は後手持ちを表明。 久美先生は一生懸命大盤の操作をしていましたが、手を読むのに夢中になりすぎたのか、角の代わりに「林」と(対局者の名前を)書かれた磁石盤を打ち込んで会場の笑いを誘っていました(笑)。
 終盤に入って郷田棋聖の予想通り先手の攻めが切れそうになる展開になり、後手も反撃を開始。 中央と端の両面から先手の美濃囲いを攻略しにいきましたが、突然ぱたっと手が止まったと思ったらまたもや回線切れ。 係りの人が棋譜を持って対局場と会場を往復しているうちに終わってしまったようで、最後は林アマが先手玉を即詰みに討ち取って勝ちました。 最後は詰むや詰まざるやの展開になっていたらしいので、生で見られなかったのはちょっと残念。

 対局者を交えての感想戦が終わると表彰式。 優勝者に150万円を手渡す役の“(株)グランプリ”の社長が、お金を自分の懐へしまいかける、というお約束のボケ(笑)を交えながら、全イベントが無事終了。 ぼやっとしていたら久美先生にお別れの挨拶をするのを忘れてしまいました。

妙手を考えています 近代的な場所で指導対局 スチュワーデスみたいでしょ 大盤解説中です


2002年4月6日(土) 指導対局@関西将棋会館

関西将棋会館の道場で久美先生が指導対局を行います。
時間は14:00〜18:00。
指導料、申し込みなどについては関西将棋会館サイトの指導対局のページでどうぞ。



 見に行ってきました。 (本当は指導対局も受けたかったのですが、かなり早い時間に申し込みが締め切りになっていたようです。やっぱり人気ありますね)

 予定では2時からでしたが、1時半をちょっと回ったところで久美先生が2階の道場に颯爽と登場(3階の控え室で待機されていたのでしょうか?)。 今日のお召し物は「紫系」でまとめられていました。 春らしい、軽やかな感じの薄紫(藤色)の開襟ブラウスに、濃い紫色のスカート。 細いベルトをしているのがお洒落のワンポイントアイテム? 髪型は親睦将棋会の時と同じはず……が、ちょっと粗野な感じに見えました。 後で気付きましたが、耳が髪で隠れていたからそう感じただけかもしれません(女性の髪型というのは少し違うだけで随分印象が変わりますねぇ)。
 さて、現れた久美先生は挨拶する筆者に気を取られたのか、指導対局が行われるテーブルを間違える(笑)というポカをして、「新幹線で寝ながら来たのがまずかったですかねぇ」と苦笑しておられました。 正しいテーブルに着いて、早速指導対局開始。 2面指しでしたが、席に着いた対局者は一人だけで、もう一人は2時から来られることになっていたようです。 計8人の予定で、早く終わったときのことを考えて3人予備に予約を入れたらしいですが、早く始まったのは久美先生のご厚意かも? ともあれ、最初の対局は角落ち。 しばらくしてから来られた人も、やはり角落ちでした。 余談ですが、対局者には係の人がお茶を運んできてくれるサービスがありました。

 指導対局が始まると、いつものように周りにはちらほらと観戦する人の姿が。 しかし、皆さんご自分の対局の合間にちらっと見にきているだけのようで、手合いが付くとそっちの方へ行ってしまうので、入れ替わりが激しかったです。 1時間ほどすると係の人が最初の対局者の横へ来て「あと5分ほどで1時間ですので……」と告げましたが、局面は既に大勢が決していたので、5分ももちませんと対局者自らが言って(笑)、宣言通り3〜4分後に投了して次の対局者にバトンタッチ。 隣の対局者も、係りの人に「あと5分ほどで……」と言われましたが、もう終わりますと自己申告してすぐに投了。 関西人なのに意外とあっさり負けてしまいますねぇ?
 その後、20分くらいでさくっと終わってしまう人などがいたため、2時間経過時点で既に6人終了。 ここまでで4勝2敗。 タイガース同様6連勝とは行きませんでしたが(笑)、相変わらず久美先生は仕事が速いです。 係の人が小休止を入れるかどうか聞いてきても、構わず続行。 予備の3人を入れて11人全員に手合いを付けても6時前に終わってしまうんじゃないか……と思われましたが、しかしここからが長かった。 かなりの長考を繰り返す人が一人いたため、最後の一人に手合いが付いたのが5時20分頃。 道場のテレビ(音が出ない)で放映していたタイガース戦の中継もすでに終わっていました(この日もタイガース勝ち)。
 しかし、最後の対局者が意外とあっさり指したせいか、ちょうど6時頃に全対局が終了。 11戦して9勝2敗(平手1、角落ち2、飛車落ち6、二枚落ち2)。 終わった後は例によって対局者の方と記念撮影会を開催(笑)。 それを見て「わしも撮ってーな」と友達のカメラで撮ってもらおうと割り込む人多数(笑)。 撮る方のおじさんも「そんなにくっついたらあかんでぇ、2メートルぐらい離れとけ(笑)」などと軽いギャグを飛ばしながら和気藹々。 その後で筆者も写真を撮らせていただき、この後のご予定は?とお伺いすると、明日のネットアマチュア棋聖戦の関係者の方々と夕食会(前夜祭)とのこと。 ちなみにこの日のお泊まりは新装なったホテル阪神。 隣にいたおじさんに「ホテル阪神ならすぐ隣や」と言われた久美先生は「えっ、そうなんですか?」。 以前ホテル阪神(大阪駅前にあった)に泊まられたのは10年近くも前だそうで、既に福島に移転しているのをご存じなかったようです。

 それから控え室に戻ろうとする久美先生に、タイガース強いですねとか話しかけると「すごいですね、6連勝……えっ、7連勝? あ、今日はデーゲーム? 今日も勝ったんですか?」。 そして、やっぱり星野監督だと強いですねーとニコニコ(タイガースより星野監督が勝つことの方が嬉しいらしい)。 そこへ、ホテルへ案内してくれることになっていた連盟職員の方が来たので、控え室に行かずホテルへ向かうことになり、筆者も横にくっついていってもう少しお話をさせていただきました。 (何でも、新幹線で新大阪に着いてから環状線で福島まで来るのに、乗り換えがちょっとややこしくて、全然関係ないところに行ってしまいそうになったことがあったそうで……)
 JRの福島駅前で、明日もよろしくお願いしますと言ってお別れしました。

※関西将棋会館の玄関口にある懸賞詰め将棋、5月分は久美先生の出題になりますので、皆さん解いてください!

対局開始……行くわよ! 相手の考慮中にも読みます ちょっと硬い笑顔?


2002年3月17日(日) 第12回 女流棋士との親睦将棋会

好評の親睦将棋会が今年も開催されます。今回も2部構成で半日券があります。皆様お誘い合わせの上、ぜひご参加下さい!

○会場
 品川区立総合区民会館「きゅりあん」
 JR京浜東北線・大井町駅より徒歩1分)

○プログラム
  内容
第1部 指導対局(定員250名)
第2部 「女流棋士春祭り」
 ・『原宿将棋通り』写真撮影会(事前申し込み・定員制)
 ・チャリティーサイン会:石橋幸緒三段、矢内理絵子三段(事前申し込み・定員制・有料)
 ・女流棋士に10秒将棋でチャレンジ(事前申し込み・定員制)
 ・女流棋士とリレー将棋(事前申し込み・定員制)
 ・席上対局:上田初美2級vs板東香菜子2級(解説:斎田晴子名人、中倉広恵倉敷藤花)
 ・女流棋士の詰め将棋早解き競争
 ・チャリティーオークション

○会費
種類 値段 参加内容
1日券 当日:10000円
前売:9000円
第1部、第2部
イベント券 当日:5000円
前売:4500円
第2部のみ

申し込み方法は、葉書に住所、氏名、電話番号、希望の券の種別と枚数を明記して、
151-8516 渋谷区千駄ヶ谷2-39-9 日本将棋連盟普及課「女流親睦会参加申し込み係」まで。
(2月20日必着)

※なお、今回昼食は付いていませんので、各自でご用意下さい。



 参加してきました。
 今回のテーマ「女流棋士春祭り」にふさわしく、当日は4月のような陽気。 会場には開演前から例によって多数のファンが詰めかけていました。 そして例によって定刻をちょっと遅れて開場。 第1部の指導対局、今年は久美先生の席がちゃんとありました。 場所は開場の上座……というか、一番奥の方のブロックで、5面指し。 開演時間ちょっと前になって女流棋士の先生方が続々登場。 ご自分のブースに現れた久美先生のお姿はというと…… ちょっと言葉で書き表すのが難しい(笑)ほどのゴージャスな衣装。 黒のボレロ風の上着(銀ラメの模様入り)に、黒のタイトミニスカート。 そのスカートの上に前開きロングスカート風???のオーバースカート(何というのかわからん……)。 全身写真を撮るのを忘れたのですが、3年前の「将棋の日」イベントの時とたぶん同じ衣装です(過去ログ参照)。
 さて、登場した久美先生は、既に席に着いている対局者の人々と軽く挨拶。 ついでに筆者にも気付いて軽く挨拶を頂きました。 指導対局の準備は万端整いましたが、まだ開演の合図がないということで、久美先生は対局者の皆さんに手合いを決めましょうとご提案。 今回の対局者の皆さんはちょっと弱気(?)なのか、二枚落ちが4局もあり、平手は1局だけでした。 そうこうするうちに、定刻のちょっと前でしたが、司会の藤森三段から「それでは、指導対局を開始してください。よろしくお願いします!」の号令が。 久美先生も一人一人に改めてご挨拶をしながら、指導対局を開始されました。 ちなみに今回初めて気付きましたが、指導対局というのは左回りに指していくものなのですねぇ。
 さて、個々の指導対局の内容は全く憶えていませんが、久美先生のところは他の先生方に比べて進行がかなり早かったようです(二枚落ちが多いせいかもしれませんが)。 第1部の時間は12時50分まで(10時30分開始)ということだったのですが、11時ちょっと過ぎには既に終わってしまった対局もありました。 久美先生に割り当てられたのは8人でしたが、次々に対局者が入れ替わり、12時頃には既に残り3人に。 未だ一人も終わっていない先生もおられた(笑)ようなのに、驚異のペースでした。 12時半には全部終わってしまうのではと思われましたが、残った皆さんはゆっくり指される方が多く、また他の先生が終わらないので久美先生のところに回ってこられた方もおられて、全部が終わったのはちょうど定刻の頃でした。 今回は全部で9局。 手合いは平手が3局、飛車落ち、角落ちがそれぞれ1局、二枚落ちが4局。 結果は5勝4敗でした。

 余談ですが、指導対局も終わり頃になるとだいぶリラックスムードになり、先生方の写真を撮って回る人、以前撮った写真を配って回る人、知り合いの先生に挨拶をして回る人などが続々と現れ始めました。 久美先生は指導対局中に話しかけられても割合愛想よく答えておられましたが、たいがいの質問には「ええ」とか「はい」とか短く答えてしまうので、「今、○○に住んでおられるんですか?」「ええ」「恋人と?」という会話にも思わず「ええ」と答えてしまい、慌ててうち消した後で「何でも『ええ』って答えてちゃいけないですよねぇ」と独り言しながら苦笑しておられました。 指導対局中は将棋の方に集中されておられるので、話しかけても会話が成立するとは限りませんので皆さんご注意を(笑)。 また、対局中に大きな花束が届けられました。 お稽古先の方からでしょうか? 久美先生はその送り主らしき方に挨拶されていました。
 指導対局が全部終わると、なぜか「写真撮影タイム」。 ファンの皆さんが次々に寄ってきては久美先生の写真を撮っていきました。 ゴージャスな衣装のことを褒められた久美先生、「親睦将棋会は仮装大会だと思ってますから(笑)」。 にしては他の方はオーソドックスすぎませんか? ともあれ、筆者は他の方の撮影が全部終わるのを待ってから一枚。 ファンの方から頂いた花束を持っていただきました。 「撮影会用に午後から着替えられるんですか?」と訊ねると、「もちろんです、お楽しみに!」とのこと。 その後久美先生は、ファンの皆様から頂いたプレゼントを両手いっぱいに抱えながら昼食休憩へと去って行かれました。


 昼食休憩中、開場は模様替えのために一旦閉場。 1時間後に再開場されてから入ってみると、「原宿将棋通り写真撮影会」のブースに早くも人だかりが。 何とCDの即売会が行われており、「生写真付き」ということもあって、あっという間に5〜60枚は売れていたようです。
 しばらくして原宿将棋通りの皆さんが登場。 3月3日のイベントの時と同じ、浴衣姿かと思っていたのですが…… 裏切られました(笑)。 他の3人は至って普通のフォーマルな服装でしたが、久美先生は何とワインレッドのカクテルドレス! 言葉でうまく説明できないのが何ですが、胸元にバラの花が満開になったワインレッドのタイトミニドレス(しかも肩出し!)に、上に黒いシースルーのロングドレスをまとっている……という感じです(とにかく写真見てください)。 このままウィーンの舞踏会に行っても不自然じゃありません(笑)。 そうして周りの男性の視線を釘付けにしておきながら、当の久美先生は「こんな服着るの珍しいんでけどねー」などとおっしゃって涼しい顔。 微塵の照れのありませんでした(まあ、ご自分で選んだ衣装ですから……)。
 早速撮影会が開始。 撮影会といっても当初は何をするかわからず、原宿将棋通りの皆さんにポーズを作っていただいてみんなで撮影するのかと思っていたのですが、「原宿将棋通りと一緒に写真に映る」という撮影会でした。 申込者は椅子に座って4人の皆さんを後ろに従え、ポラロイド写真をパチリ、というわけです。 これがタダでやってもらえるというのだから確かに貴重なイベント。 皆さん、続々と撮影してもらっていました。 さらに、その撮影会を撮影しようと黒山の人だかりが。 開場の気温がこの辺りだけ上がっていたような気がします(笑)。 筆者は例によって最後の方に並んで撮影してもらいました(トリを取るつもりが取れなかったという……)。 写真の方はちょっと光量が不足していましたが、先生方は4人ともばっちり素敵な笑顔で映っていただきました。 どうもありがとうございました! (聞くところによると、カメラマンはAMONの社長だったそうで……どうもご苦労さまでした!)

 1時間ほどして撮影会は休憩に。 別室に向かおうとする久美先生を捕まえて、写真を撮らせていただきました。 開場の入り口近くで撮っていたのですが、他の人に見つかってしまい、この後久美先生は写真攻めに遭うことに。 次から次へと人がやってきて、艶やか(セクシー?)な衣装の久美先生と記念撮影。 筆者もカメラマンのように、他の人の記念撮影を何枚かお手伝いしてしまいました(いつものことなんですが(笑))。 ようやく一段落したところで、久美先生と少しだけお話をさせていただきました。 何でも、先日『親知らず』が痛んで、3日間くらい顔の片方がおたふくのようにふくれてしまったとか。 歯医者に行って何とか治まったらしいですが、親睦将棋会の直前でなくて良かったですね(笑)。

 休憩時間から帰ってきた久美先生、開口一番「あー、(曲が)かかってるじゃないですか〜」。 実は休憩時間中にスタッフの方がCDラジカセを持ってきて、CDをかけてくれていたのでした。 これには他の3人も大喜び(ちょっと気恥ずかしそうでしたが)。 曲がもっと会場内に響くように(?)CDラジカセの位置を動かしたりして、はしゃいでおられました。 撮影会の方は既に大方の人が終えていたようで、先生方も手持ちぶさた。 ファンの方とお話をしたり、記念撮影したり、売り子さんになってCDを売ったり、椅子に座って休憩したりと、ちょっと暇をもてあましていたかも? 中倉姉妹は矢内三段や碓井二段を捕まえて、CDの売り込みをしていました(笑)。
 筆者もちょこちょこと久美先生に話しかけさせていただきました。 掲示板によく書き込みされている やちみろく さんが作られたという写真パネルが飾られていたので、それを話題にしてみたり。 サイン入りCDはオークションに出ないんですかと訊いてみたり。 「『言って〜、言って、言って〜』のところって、頭の中でリフレインしちゃいませんか?」と久美先生に訊かれて、3月3日のイベントの帰りの新幹線の中がそうでしたと答えてみたり。
 そのうち、久美先生はスタッフの人と何やら相談を。 どうやら、撮影会のバックの壁に飾ってあったでっかいポスターに4人でサインをして、横でやっているチャリティーオークションに出そうということになった模様。 早速4人でサインをして、オークションの最後の最後に目玉として出そうということになりました。 オークションの方は鹿野初段の軽快なおしゃべりと、本田初段の鋭いツッコミで盛り上がっていましたが、終了間際に満を持して4人でポスターを持って登場。 4人の握手付き!という特典も付けたお陰で、見事1万円で競り落とされました。 久美先生は「終わったら丸めて捨てちゃうんじゃもったいないと思ってオークションに出してみたんですけど、1万円とは……うーん、まあ、チャリティーだからいいですかね」と言って笑っておられました。
 ところで、久美先生がオークションに出した品物は? 実は去年と同じ「名前刺繍入り布盤」で、希望競り値開始額は500円からという控えめな久美先生でしたが、筆者の知らない間に落札されてしまい、後で久美先生に聞いたところによると5000円だったとか。 ところが! この布盤を競り落として、お金まで払った人が、何と布盤を落として帰ってしまうというハプニングが。 司会のお二人が長考した末に再競りにかけられ、同じ金額で落札されましたが、うーん、もったいないことをする人がいたものですね。

 さて、公開対局が泥仕合になって時間までに終わらなかったり、詰将棋早解き競争に「近代将棋」詰将棋シアターの連続全問正解の常連になってる人が出場してみたりと、いろいろと楽しかった親睦将棋会もついにお開きの時間に。 公開対局の解説をしていた中井2冠が舞台の上からご挨拶……をしたのですが、聞いていない人多数。 今回のような「縁日形式」にしたために、ファンの皆さんもあちらこちらで思い思いにおしゃべりに興じてしまい、舞台への注目度が今一つになってしまったようです (おまけに、途中でオークションの落とし物の案内まで入るし……)。 みなさん、最後くらいぴりっとしましょーよ。
 ともあれ、今年は恒例の「女流棋士によるお見送り」も復活。 ファンの皆さんは文字通りの「花道」を通ってそれぞれの帰途につきました。 先生方、お疲れさまでした!

ゴージャス指導対局 花束を持って 原宿将棋通り艶姿 セクシー系衣装で〜す 壁紙バージョン やちみろくさんパネル オークションに登場


2002年3月3日(日) 「原宿将棋通り」CDデビューイベント

※プロデューサーの松本一起様、及び久美先生から掲示板に直々に案内がありました!

○会場
 亀戸サンストリート(JR総武線亀戸駅東口徒歩1分)。

○内容
 13:30〜 CDデビュー記念ライブ&握手会
 15:00〜 女流棋士に早指し対局で挑戦!!(24名限定)

なお、これに併せて「将棋まつりINサンストリート」と題し、「サンストリート杯争奪・亀戸の棋王決定戦」(3/2)や「親子で将棋山崩し大会」(3/3)、「詰め将棋ラリー」(2/23〜3/3)などのイベントが開催されます。 詳しくは上記サンストリートのホームページでどうぞ。

(「原宿将棋通り」に関しては所属事務所の株式会社アモンプロフィールをご参照下さい)



 見に行ってきました!

 前日までの小春日和と違って、当日は曇りがちの肌寒い天気。 会場のサンストリートの野外ステージも、開演30分前ではまだ人影もまばら。 今回のイベントを主催している山形県天童市物産展の売り子さんの声だけは元気よく響いていましたが……
 しかし、開演10分前には観客席の前半分はほとんど埋まり(ただし常連さん多し)、後ろで立ち見をする人も出始めました。 また、マスコミの取材陣や、テレビカメラも来ていたりして、段々とイベントらしさが出てきました。 そして開演時間になって、司会の人が登場。 原宿将棋通りと同じ「(株)アモン」に所属するタレントで、NHK「ためしてガッテン!」のガッテンパパでおなじみ、藤原鉄苹さんでした。 このガッテンパパ、前説が結構面白い。 何となく関西系の味がする一人ボケツッコミを軽妙に交えながら、お客さんの雰囲気を盛り上げていました。 また、将棋イベントではおなじみの加賀さやかさんが観客席の真ん中辺りに陣取り、ガッテンパパの呼びかけに元気よく答えたりして、会場の雰囲気が和やかになってきたところで、原宿将棋通りの4人が登場! しかも、この薄ら寒いのに浴衣姿! 気合い入ってますねぇ。
 ガッテンパパとしばらくやりとりの後、一人ずつ会場の皆さんにご挨拶。 久美先生と清水二冠は長め、中倉姉妹は短めと、イベント慣れの差が微妙に出ていた気が。 しかし、中倉彰1級は事前の記者会見で「印税生活を目指します」と言ったとかで、それをガッテンパパにさんざん突っ込まれていました。 そして挨拶が終わると、いよいよライブ! 「言って」「ふふふっ」の2曲を続けて唄うことに。 1曲目と2曲目の途中でファンからの花束贈呈があったりして、4人ともノリノリで唄っておられたようで。 ただよーく見ていると、他の3人は自分のパートの時以外は口を動かさないのに、久美先生はずっと歌を口ずさんでおられました。 もしかしたらバックコーラス? また、会場の全体に笑顔を振りまくかのように、あちこちを見渡しながら唄っていました……というより、まるで誰かを捜しているみたいにきょろきょろしているようにも見えました。 で、どうやらお目当ての人(?)が見つかったらしく、苦笑しながら会場の後ろの方に向かって手を振る一場面も。
 さて、無事歌い終わって、さすがに皆さんほっとした表情に。 会場も拍手喝采。 短いインタビューの後は、CDの即売会となりました。 ガッテンパパから案内があると、あっという間に30人以上の列が! その後のどんどん列が増え続け、5〜60人は買っていたようです。 中には一人で10枚買った人も(常連さんでしたが)。 買った人はステージに上がって先生方と握手ができるという特典付き (筆者は久美先生から既に送付していただいていたので、握手してもらえませんでした(笑))。 花束を持ってきた人もいて、大成功のうちにライブが終了しました。
 なお、この模様は翌日の日本テレビ「ズームインスーパー」の芸能ニュースの中で紹介されていました。 余談ですが、CDを10枚買った常連さんへのインタビューも映ってました(笑)。

 ライブの後は別室に移って指導対局。 事前申し込み制でしたが、午前中には既に定員に達していたようです。 着替え終わって指導対局場に到着した久美先生の衣装は、何と斎田四段ばりのピンクのスーツ! しかも、中倉姉妹が2人ともパンツルックだったのに対して、久美先生は膝上丈のスカート。 マスコミが来ているから気合いを入れて大サービスされたのでしょうか? (なお、清水二冠は指導対局は欠席)
 それはともかく、ここでもガッテンパパによる挨拶の後、指導対局が開始…… しかし、一人で8面指し、しかも1時間弱という時間制限ありの、なかなかきつい条件での指導対局でした。 それでも、久美先生は一人一人と笑顔で挨拶を交わし、手合いを確認して対局開始。 大急ぎで指されていましたが、あっという間に終了時間に(正味45分ほど)。 残りの10分ほどが感想戦に充てられました。 結局、8局のうち終わったのは1局だけで、あとは久美先生の勝勢が1局、敗勢が1局、形勢互角が5局でした。 それから対局に使った盤(折り畳みの板盤)の裏にサインをして、各々の対局者に駒と共にプレゼント。 これは指導対局を受けた人には何よりのプレゼントだったでしょう。
 サインを済ませ、終了までの時間待ちの間に関係者と何やら打ち合わせをしていた久美先生ですが、会場を眺め回しているうちに、筆者と目が合った?かと思うと、すたすたとこちらの方に歩いてきて、「これ、例の品物です」と封筒を差し出されました。 実は、当サイトで販売させていただいている久美先生のサイン入りCDの「マル秘特典」を、筆者にもいただけることになっていたもので……どうもわざわざありがとうございました(突然だったのびっくりしました)。
 最後に、先生方から今日来ていただいた皆様へのご挨拶が。 久美先生からは「いつも将棋のイベントに来てくださる方もたくさんお見えになっていますが、今日のような将棋と関係ないイベントにまでわざわざお越しいただき、大変ありがとうございました……(以下省略)」と丁寧なご挨拶を戴き、イベントはお開きになりました。

 その後、会場の外で久美先生を待ち伏せ(?)してサイン入りCDの販売について打ち合わせを少々。 それから、付き添っていたガッテンパパこと藤原鉄苹さんに「先生方をよろしくお願いします」と(意味不明な)挨拶をしておきました。

笑顔でインタビューに答える 艶姿四人娘 大量購入に大喜び! 歌の後は指導対局


2002年2月3日(日) 女流名人位戦第3局イベント

○前夜祭(2月2日)
 時間:18時〜20時
 会場:兵庫県柏原町「三友楼」
 会費:10,000円

○大盤解説会(2月3日)
 時間:13時〜終局
 会場:氷上郡民会館大ホール(三友楼の近く)
 会費:1,000円(高校生以下500円)
 解説:野田敬三五段(聞き手山田久美女流三段)



 大盤解説会を見に行ってきました。

 連盟サイトの案内ではこの日のイベントは午後からの大盤解説会しか載っていませんでしたが、雑誌の記事で「指導対局などが行われる」とあったので、念のため朝から行ってみると…… やっぱりやってました、10時から。 指導対局や子供将棋教室、懸賞詰将棋などのコーナーがあり、久美先生はサイン会(有料)をやっていました。 が、会場となった氷上郡民会館大ホールにはお客さんの姿もまばら。 どうやらこの日に小中学校の授業参観が行われていて、そちらの方に人が集まっていたようです。 係の人の話では、地区の将棋クラブには70人以上の子供達が参加していて、この日も子供将棋大会をする予定だったとか。
 で、久美先生はというと、サイン会で何枚か色紙を書いた後はすることがなくなって手持ちぶさた。 会場が寒いらしく、一度脱いでいたコートをまた着て、さらに毛布(寒いので貸してもらったらしい)を抱いてぼーっと立っておられました。 筆者が「今日は寒いですね」と挨拶すると「対局場もあまり暖房が利いてなくて、こっち(大盤解説場)に来たら暖かいかと思ってたのに……」と苦笑。 会場は大ホールなので天井が高く、温風暖房だけだったので暖まるのが遅かったようです。 女流名人位戦は高山や西会津などの寒いところで行われていますが、いずれも雪国で暖房をガンガン利かせるところらしくて、問題ないのだそうで。 その後、とりとめのないことを話しているうちに、久美先生が今日のプログラムを把握していないことが判明(笑)。 筆者が会場の入り口でもらったプログラムを出すと、ふむふむと見入っておられました。

 ちなみにこの日の久美先生のファッションは、ダークグリーンの上着に同じ色の膝丈のスカート。 ベルトに至るまで緑一色。 襟元にはスカーフを巻き(防寒対策?)、足下は網タイツのような模様のストッキングという出で立ち。 それと、また髪の毛を伸ばし始めたのか(?)ウイッグをつけていました。 ばっちり決まったお化粧は、目元に微かにラメをちりばめたシャドウがポイントでしょうか?
 せっかくのサイン会なので、持ってきた扇子にサインをしてもらおうと思って係の人に訊くと「今日は色紙だけ」という返事。 しかし、その係の人が用事で去ると、後ろに座っていた別の係の人がぼそっと「個人的にお願いしたらいいんや」。 お金も先生に直接渡しといたらいいねんとか言われて、なるほどそういう手があったかと思い、時間があったら後でお願いすることにしました。
 そうこうするうちに、11時になったところで久美先生が野田五段や係の人と何やら相談していたかと思うと、「ちょっと休憩してきます(笑)」と言い残して会場を出ていってしまいました。 まあ、することがないから仕方ありませんね(笑)。 筆者は久美先生の去り際に、持ってきた扇子にサインしていただけるようにお願いして渡しておきました。

 午後に入って1時からは大盤解説。 大ホールの舞台の前に大盤を置いて、久美先生と野田五段がこの日の朝からの指し手を並べ始めました。 筆者はタイトル戦の大盤解説を初めて見ましたが、最初は指し手の解説だけではなく、対局者のエピソードなどを色々と話していました。 先手は中井倉敷藤花で、後手斎田名人の四間飛車に対し、玉頭位取りという懐かしげな戦法。 ただ、銀を上がるより先に玉頭の歩を突いていて、ちょっと珍しい手だということでした。 で、遅ればせながら銀を上がったところで斎田名人が銀をぶっつけてきて、これは機敏な動きで後手が指しやすそうですねとか言っているところに、立会人の小林八段が登場。 久美先生は小林八段とバトンタッチして控え席に下がろうとすると、「あれ、何で帰っちゃうの?」と小林八段に呼び止められてしまいました。 会場はまだ寒かったので、久美先生は毛布にくるまろうと思っていたのかもしれません(笑)。
 さて、小林八段は昨日の前夜祭で飲み過ぎて二日酔いなんです(笑)とか言って会場の笑いを買ったかと思うと、「この動きは機敏でしたね、キビンビール」などとダジャレを連発しながら指し手の解説。 久美先生は呼び止められたものの、何もすることがなくて横で立ってるだけでしたが、そのうち小林八段が「山田さん、この囲いは何ていうか知ってます?」と突然質問を。 久美先生はヒントをもらいながら銀立ち矢倉とか色々な囲いの名前を答えていましたが、「これは山田久美囲いっていうんですけど」と言って小林八段が並べた囲いを見て目が「?」に。 筆者は「山田久美囲い」と聞いてピンと来るものがありましたが……

├─┼─┼─┼─┼
│歩│ │歩│ │
├─┼─┼─┼─┼
│ │歩│ │歩│
├─┼─┼─┼─┼
│ │角│玉│金│
├─┼─┼─┼─┼
│香│桂│銀│金│
└─┴─┴─┴─┴
 「これはね、『箱入り娘』って言うんです」と小林八段に言われて久美先生は苦笑。 しかし、「堅そうに見えるけど手がつくと早い」という裏のオチに、久美先生は「そーいう意味ですか(笑)」と笑っておられました。
 さて、小林八段の解説はギャグを交えながらまだまだ続きましたが、ちょうど時間が来たところで午前中最後の一手を当てる「次の一手予想クイズ」を出して大盤解説は一旦終了。 しばしの休憩を挟んで指導対局になりました。 久美先生はどうもこの休憩中に筆者の扇子に揮毫をしておられたようです。

 久美先生の指導対局はこの日朝から来ていた子供たちが対象。 プログラムでは4面指しの予定でしたが、久美先生の計らいか6面に増えていました。 久美先生は子供たち一人一人に「駒の持ち方上手だね」などと短く言葉を交わしながら指導対局を開始。 当然駒落ちかと思いきや、落としたのは1人だけで、他はみんな平手でした(駒落ちを知らないのかも?)。 それでも久美先生の指すときの表情はいつものように真剣そのもの。 終わってみれば当然のように全勝でしたが、それぞれに丁寧な感想戦をして、暖かい言葉をかけていました。
 そのうちの一人は予定の時間を10分ほどオーバーして指していましたが、久美先生は係の人から「大盤解説を……」と声をかけられながらも差し掛けにせず、終わってからも最後の詰むや詰まざるやを感想戦で検討していました。 いつもより熱心に指導する久美先生のおかげで、今日対局した子供たちは、きっと将棋がもっと好きになったことでしょう。

 指導対局が時間をオーバーしたため、久美先生は休みなしで大盤解説を再開。 「聞き手の楽しいところは、会場の誰よりも先に指し手が分かるところなんですよ」と笑いながら、対局場の控え室から携帯電話で(!)入って来る指し手を棋譜に控えつつ、大盤解説をしていました(ただし、終盤では指し手が忙しくなって、係の人に交代してもらってましたが……)。 「次の一手」以降の指し手では後手の斎田名人が優勢な局面が続いていましたが、端攻めで取った香を6四に打った手を見て「感じの悪い手ですね」と解説の野田五段。 先手の6五桂跳ねを警戒したのだろうが、攻めが重くなるのでは……とのことで、久美先生も同意しておられました。
 後手は端に作ったと金を利用して先手陣を食い破ろうとしましたが、攻め駒が不足していてうまくいかず、攻めが止まった隙に先手が8六に打った香が好感触で、歩を突き出し、桂馬を跳ね出し、一気に後手の玉頭に襲いかかりました。 さらに後手が自陣の角を見殺しにして攻め合ったのが余計悪かったらしく、野田五段が「必殺の角打ち」を発見して先手が大優勢という変化になってしまいました。 肝心の指し手は野田五段の予想通りにはなりませんでしたが、それでも先手が優勢。 後手の飛車を召し捕ったあたりで「投了するのでは」と野田五段が言ったのに対し、「いやー、斎田名人とは付き合い長いですけど、そんな簡単にあきらめる性格じゃ……」と久美先生が答えて場内爆笑。 斎田名人も中井倉敷藤花も敗勢になったからといって簡単にあきらめるようなことはしないそうで、「潔く詰まされる」なんて道は選ばず、最後の最後まで抵抗するそうです。 それくらいでなければタイトルを取るような棋士にはなれないのかも?

 ともあれ、後手玉は裸にされてしまい(ちなみに先手は詰まさなくてもいいのに詰ましに行ったように見えた)、入玉を目指そうにも、先手陣の最下段で働かずに眠っていた角の利きのせいで不可能(!)という恐ろしい変化まで見つかって、最後は形作りも出来ずに投了となりました。 中井倉敷藤花はストレートでタイトルを奪回。 今年度は勝率もダントツで、完全復調したようです。
 終局後は対局者のお二人に大盤解説場までお越しいただき、簡単に感想戦。 5分ほどで終わり、お開きとなりました。 帰り際に、久美先生から揮毫の入った扇子を戴き、ついでに写真撮影。 「四段とか名人とか書いた扇子も欲しいんですけど」と筆者がぼそっと言うと、久美先生は「頑張ります(笑)」と苦笑しておられました。 また、「3月3日のCDデビューのイベントって……」と訊ねたところ、「亀戸のサンストリートでやるんですけど、時間がはっきり決まってないので、わかったらまた今度(掲示板に)書き込みします」とのことでした。 お気遣いどうもありがとうございました!

寒いので防寒着を…… 大盤解説中です 子供相手にムキになってる……わけではありません


2002年1月26日(土)〜27日(日) 道新はこだて将棋まつり

 出演棋士は久美先生の他、二上達也九段・内藤國雄九段・森けい二九段・神谷広志七段・瀬戸博晴六段・北浜健介六段・清水市代女流王位・本田小百合女流初段。

会場:函館西武百貨店

久美先生の出演イベントは:
1月26日(土) 13:30 席上対局(聞き手)
  16:00 指導対局
1月27日(日) 10:15 席上対局(vs清水2冠)
  13:00 指導対局
  15:30 席上対局(聞き手)


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