2001年(後半)の山田久美女流三段の情報です。いわゆる過去ログ。
(写真の無断転載はご遠慮ください)

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2001年12月6日(木) 女流名人位戦A級・対高群佐知子二段

最終戦、残念ながら敗戦。来期はB級へ陥落です……


2001年11月30日(金) 女流名人位戦A級・対碓井涼子二段

是非とも一矢報いてください。


2001年11月28日(水) 女流王将戦予選・対久津知子1級

リーグ復帰はなりませんでした……


2001年11月20日(火)〜21日(水) 竜王戦第4局

第14期竜王戦第4局で、久美先生がNHK衛星放送の聞き手として出演します。
解説は森下卓八段。対局場は福岡県・柳川温泉「御花」。
お近くにお住まいの方は是非会場にも足を運んでみてください。



衛星放送を拝見しました。
紫の服が綺麗でしたね!


2001年11月14日(水) 女流名人位戦A級・対清水市代三冠

残念ながら負けてしまいました。


2001年11月11日(日) 第3回春日部桐王杯争奪戦将棋大会

午前9時より、春日部福祉センターにて。
最寄り駅は東武伊勢崎戦春日部駅、東口より徒歩5分。
久美先生は審判&指導対局担当でしょうか?


2001年11月3日(祝) しょうぶまち将棋まつり

アミーゴ(生涯学習文化センター)にて将棋大会と将棋教室、指導対局が開催されます。
将棋大会はA〜Eの5クラス。ただし、埼玉県在住・最近・在学者のみ。
定員は400名で、申し込み先着順。参加費は一般1000円、中学生以下500円。
将棋教室は埼玉県在住・在学の小中学生30人。申し込み多数の場合は抽選。参加費は無料。
指導対局は将棋大会参加者のみ申し込み可。当日受付。
指導棋士は久美先生の他、鈴木大介六段、藤森奈津子女流三段です。


2001年10月24日(月) 女流王将戦予選・対比江嶋麻衣子2級

勝ちました! リーグ復帰目指してさらに頑張ってください!


2001年10月6日(土)〜7日(日) 山田久美杯争奪将棋大会 他

千佳千両様から情報をいただきました(掲示板より抜粋)。

 10月6日(土)は「山田久美杯争奪将棋大会」を開催いたします。
☆ 12時15分受付開始 13時対局開始
★ A、B、C各級トーナメント(敗者無差別級駒落ちトーナメントあり)
☆ 参加費 A級2000円 B、C級1500円 高校生以下1000円
★ 賞品 A〜C級、早指し戦とも1〜4位まで
☆ 記念対局 A級優勝者 VS 山田久美三段
  (大盤解説[?]、次の一手出題あり
  なお、誠に勝手ながら、元奨励会の方が優勝された場合は、
  準優勝者の方が記念対局となります)
◎ 大会終了後、山田久美三段との懇親会を行ないます。
  (直筆色紙付き会費4500円)

 7日(日)は「第3回秀吉杯争奪将棋大会」を開催いたします。
◇ 9時〜9時45分受付
  9時45分〜10時10分 開会式、ルール説明
  10時10分 対局開始
◆ A、B、C、D級とも予選(2勝通過2敗失格)後、
  決勝トーナメント
◇ 参加費 A級2500円 BCD級2000円 高校生1500円
  中学生以下1000円
◆ 定員 A〜D級合わせて先着200名まで
◇ 賞状 各級 3位まで 盾 A〜C級 3位まで
  賞品 各級 4位まで
※ 副賞(賞金)A級のみ 優勝8万円 2位3万円 3位1万円

両日とも、会場は長浜サンパレスです。
 (先日の大会会場と同じですが、過去2年の会場とは違いますので、
 昨年、一昨年と参加された方はご注意下さい。
 JR北陸本線長浜駅から、駅前通りの「長浜駅口」交差点を左折後、
 直進徒歩15〜20分、長浜郵便局裏側、TEL0749−64−1444)
事前申し込み不要で、会場にて当日受付いたします。
7日は昼食付きです。
アマチュアの方でしたらどなたでもご参加頂けますので、
滋賀県以外からも、多数の参加をお待ちしております。

招待棋士 もちろん山田久美三段
主催 日本将棋連盟 長浜市 長浜市教育委員会
   長浜出世まつり実行委員会 (社)長浜観光協会
   中日新聞社 日本将棋連盟長浜支部

 その他のお問い合わせは、日本将棋連盟長浜支部 日比野
TEL 090−8578−2543 まで



 6日のみ参加してきました。
 将棋大会は13時から始まりましたが、その時間には久美先生はまだ到着していませんでした。 30分ほどしてから久美先生が到着。 「山田久美杯争奪将棋大会」なので、久美先生の開会のご挨拶などあれば嬉しかったのですが…… それはさておき、当日の久美先生の衣装はピンストライプの入った黒いスーツ(下はスカートではなくてズボンでした)、上着のアンダーにこれもピンストライプの白いノースリーブシャツでした。 きっと対にしてあるのですね。 さっそく床の間の前に3つ並べた立派な盤を使っての指導対局開始。 平手が2面に二枚落ちが1面。 相変わらず久美先生は全部違った戦法で戦いを進めていました。 戦局を見守るうちに、筆者の対局の時間(今回は将棋大会に参加しました……C級で)になり、観戦を一時中断。 余談ながら、筆者の対局の方は矢倉戦になり、ポカを3つばかりやって、最後粘ったものの負けてしまいました。
 その間に指導対局がいくつか終わったようで、筆者が再び観戦に戻った頃には次の指導対局が始まっていました。 しばらくすると、将棋大会の方の敗者復活戦が始まり、またまた筆者は観戦を中断。 B級の方との角落ち戦で、序盤に激しく見落としをしてあっさり負け……それはどうでもいいとして、終わってからまた観戦に戻ると、指導対局がほとんど終わりかけていました。 この日の久美先生は6面指して、平手が3局、飛車落ちが1局、二枚落ちが2局、勝敗は……投了の瞬間を見ていなかった対局が3局あるのでトータルの勝敗は分かりませんが、残りの3局は2勝1敗でした。

 指導対局が終わり、久美先生が休憩に入るときにご挨拶をして、少しだけお話をさせていただきました。「先週の高松では内藤先生や谷川先生にいじめられてましたね(笑)」と話を振ると、「いやー、前夜祭でも色々とありまして」と久美先生。 何でも、内藤九段が前夜祭で非常に酔われて(こういうイベントで内藤九段が酔うのは珍しいらしいです)、これからホテルの僕の部屋で飲み直しだと言われ、谷川九段や森内八段と夜遅くまで飲んでいたとのこと。 久美先生は全然飲めないのに、他の人と一緒にずっとお付き合いしたそうです。 「断ってたら次の日に話しかけてもらえないかもしれないですしねー(笑)」と冗談交じりに言って笑っておられました。
 休憩が終わると、久美先生は支部の方に頼まれて揮毫にいそしんでおられました。 脚付き盤や平盤の裏に「駒魂」と書いて署名をし、判子を押し、さらに20枚近くもの色紙に揮毫と署名を……「駒魂」の他、「一念天に通ず」「天馬空を行く」「好手に楽観すべからず」「人は深く盤は広く人生は長く見つめる」などなど。 見てるだけでも結構大変そうでした。

 それが終わると、休憩を挟んで将棋大会A級の優勝者との記念対局。 この日の将棋大会にはアマ名人の長岡俊勝さんが参加しており、もちろん優勝をかっさらって行かれたのですが、記念対局は辞退ということで、準優勝の川島喜久雄アマ三段との対局になりました。 振り駒で久美先生が後手になり(後で聞いた話では、最近やたらと後手番になることが多いらしいです)、矢倉戦に進みました。 ちなみに大盤解説付きで、解説は長岡さん、聞き手は掲示板でこの大会の案内をしていただいた長浜支部の千佳千両さんでした。
 さて、盤面の方は後手久美先生が矢倉の早囲いを目指し、一手早く囲った利を生かして先に7筋の歩を交換し、先攻を匂わせました。 対して川嶋さんもそうはさせじと右銀を繰り出し、3筋からぶつけていきましたが、この時先に5筋を突いておかなかったために、6四角と飛車に当てられてしまい、そこで5筋を突いたら歩ではなく角で取られ、銀の進退が難しくなって形勢を損ねることに。 これ以降は久美先生が快調に指し回し、川嶋さんも最後まで粘りに粘って攻め込むも、最後は即詰みで川嶋さんの投了となりました(本当はもっと簡単な詰みがあったのに、なぜか久美先生は長い手順の方を選ぶというハプニングがありましたが……)。
 その後、大盤の前で感想戦になり、やはり5筋の歩を先に突かなかった辺りの変化が一番研究されました(なぜか対局者の川嶋さんではなく解説の長岡さんの方が熱心でした(笑))。 先に突いていれば歩で取るしかないので角道が遮断され、いい勝負になったとの結論でしたが……久美先生もかなり長く検討に付き合われ、支部の方が「そろそろ各クラスの優勝者の方と記念写真を……」と言われても、一応返事をしておきながらまた感想戦を続けてしまってました(笑)。 記念撮影中も長岡さんとその他何名かはまだ検討を続けてましたが(笑)。

 大会終了後は久美先生との懇親会ですが、その準備中に久美先生が暇になったので写真を撮らせていただき、また少しお話をさせていただきました。 「今年の夏にCDデビュー」との噂がありましたが、その後音沙汰のない「原宿将棋通り」。 いったいどうなっているのかと尋ねたところ、だいぶ遅れているけど少しずつCDデビューに向けての準備が進んでいて、リリース日も仮決定はしているそうです。 ただし、正式決定ではないので、まだその日は発表できないとのこと。 「最初に話があってからもう3年くらい経つのに、なかなか上手く進まないもんですねぇ」と久美先生も苦笑いしておられました。

 さて、そうするうちに懇親会の用意ができ、久美先生が真ん中に座ってから他の人が適当に座り始めたのですが、なぜか久美先生の目の前の席がずっと空いたままになっていたので、誰も座らないなら、と筆者が座らせてもらいました(ほとんど開始の直前まで空いてたので……)。 そしてビールで乾杯(久美先生だけウーロン茶で)。 会が始まってからもあまり久美先生に話しかける人がいなかったので(懇親会なのに……)、筆者が色々と話しかけてしまいました(他の方も途中から色々と話しかけてきてくれたのでよかった)。 話題の流れとかもあまり考えず、酒の勢いでてきとーに(笑)しゃべっただけですが、どんな話をしたかを憶えている限り書き出してみると……

 長々と書いてみましたが、とにかく楽しい懇親会でした。 これを読んでおられる方も、次回は是非ご参加下さい。 これにて大会第1日は終了。 久美先生、遅くまでお疲れさまでした。 残念ながら、2日目は都合で参加できませんでしたが、長浜支部の皆様もご苦労様でした。 今後とも久美先生をごひいきにお願いします(笑)。

背筋をピシッと! 盤上没我 記念対局中 懇親会の前に


2001年9月30日(日) JT将棋日本シリーズ2001・高松大会

管理者の昨年来の願いが通じたのか?久美先生が今回聞き手で登場します。
2回戦第4局・谷川浩司九段vs森内俊之八段の対局です。
解説は内藤國雄九段。会場は高松市民会館。
入場無料の公開対局ですので、みなさまお誘い合わせの上、ぜひご来場下さい。



 見に行ってきました。
 第一部、前回まではどの会場でもお好み対局でしたが、今大会からは「本気と出会う」と題して、各会場毎に色々な企画(従来通りお好み対局の場合もあり)が催されることになりました。 ここ高松大会では「待ったなし!本気でトーク」と題し、シドニー五輪女子柔道銀メダリストの楢崎教子さんをゲストに迎えてのミニシンポジウムが開催されました。 久美先生、内藤九段、楢崎さんの将棋・柔道を始めるきっかけや、勝負が始まるまでの気息の整え方、勝負を通じて得たこと・学んだこと、相手によっての勝負術の使いわけ、勝敗が決まった後のアピールはどうすべきか、などが話題になっていました。
 その中で、印象に残った言葉を取り上げてみると……(発言どおりではなく、意訳があります。念のため)
久美先生
「スポーツは会場での応援があるけれど、将棋にはそれがない。非常に孤独な勝負だと思う」
「朝、対局室に入るまでは、できれば誰とも話したくない。緊張感が高まりすぎているので。対局室に入って、記録係や隣の対局の人に話しかけたりして、適度な緊張感まで少しずつ落としていく」
「勝負を通じて、我慢強くなったと思う。どんなつらいことでも、『将棋で負けることに比べたらな、何でもない』と思うことがある」
内藤九段
「偉大な勝負師や芸術家の最盛期を見ると、そこには『粘り』があるのがわかる。勝負強さとは粘り強さと言うこと」
「『この一手』というものはない。こうあらねばならないということは何もない」
「米長や中原が偉いと思うのは、勝負に対して謙虚なところ。負けた時の投げ方が潔い。ただし、投げっぷりが良いという意味ではない(笑)」
「勝負というのは実は『のびのび、しみじみ』だと最近思うようになった。のびのびとした良い手を指し、しみじみとその良さを味わってもらうのである」
楢崎さん
「試合に臨む直前には、自分は勝つためにどれだけたくさんの練習をしてきたかを頭の中で確認する。これだけやったから絶対負けないんだと思い続け、集中力を高めていく」
 最後に、「本気を表す言葉」を色紙に書くことになり、久美先生が書いたのはやはり『駒魂』。 「一駒闘魂」の心意気で、これからも本気の勝負に望み続けて下さい。 余談になりますが、久美先生がこの色紙を持っているところを写真に撮ろうとしたところ、将棋カメラマンの方が舞台の前でうろうろしていて撮ることが出来ませんでした。 毎回、なぜかいいところで邪魔されるのが不思議(笑)。
 さて、手順前後ですが、この日の久美先生の服装は、オーソドックスな白のスーツ。 スカートも膝下丈と、割とおとなしめ。 久美先生にしては地味で無難な感じのコーディネートでした。

 休憩を挟んで、第二部はメインイベントの谷川九段と森内八段の対局。 その前に、久美先生と内藤九段の解説コンビが舞台で挨拶。 内藤九段は久美先生に「対局者が変な手を指したら、どんどん指摘してくださいよ。あなただったら何言っても許されるんだから」と言い、その後で、羽生君なんかがこれは変な手だ指摘したら対局者も気にするだろうけど、と笑いを取ったのですが、これが後でちょっとした笑いのネタに。 と言うのも、久美先生と内藤九段が大盤の前に移動し、谷川九段と森内八段が登壇して、谷川九段が勝負の前の抱負を求められたときに「山田さんに変な手だと言われないように頑張ります」とコメント! おかげで会場は爆笑、久美先生は舞台袖で苦笑。 まあ、谷川九段とて関西人、笑いを取るためにたまにこういうお茶目な(笑)発言をされるんですが……普段のイメージからは程遠いので、取れる笑いが大きいのがずるい(笑)。

 さて、肝心の対局の方ですが、先手谷川九段の居飛車対後手森内八段の四間飛車になり、森内八段が6筋に飛車を振り戻したところで、谷川九段が右銀を伸ばして5筋に位を張るという力戦系の展開に。 内藤九段は色々と手を解説しながら、たまにおとぼけを決め込んで「どっちがいいと思いますか」「どっちが勝つと思いますか」などと久美先生に振るので、久美先生が困ってしまう姿が会場の笑いを誘っていました。 内藤九段を始めとする関西棋士の解説はこれだから楽しいのですが、久美先生が聞き手だと更に冗談が言いやすいのか? 久美先生、どうも関西棋士がいるイベントではおもちゃにされてしまうようです(笑)。

 そんな和やかな大盤解説&客席とは裏腹に指し手の方は難解を極め(お陰で次の一手もかなり票が割れた)、終盤に入って森内九段が優勢に思われたのにいつの間にか谷川九段が差を詰めて、最後に光速の寄せが炸裂か!と思われたところで一手足りず、谷川九段が投了という、実にエキサイティングな展開でした。 感想戦では谷川九段が「終盤で勝負形になったかと思ったときに、竜を引いて王手をした手が良くなかった。玉を逃げられて余計遠くしてしまって」、森内九段が「終盤では優勢だと思っていたのに、銀打ちの受けをうっかりしていて、突然難しくなって訳がわからなくなった」と共にこの対局の難解さをアピール。 それを受けて内藤九段は「滅多に見られない、実に面白い将棋だった」とコメントしていました。 幸いにも、久美先鋭が「変な手」だと思う手はなかったようです(笑)。

 最後はお楽しみ抽選会、勝者の森内八段がくじを引いて、当たった人には盤駒や扇子のプレゼントがありました。 もちろん、筆者が当たらなかったのは言うまでもありません(笑)。

第一部のメンバー 質問に答えます 第二部開始の挨拶 内藤九段と解説中


2001年9月25日(火) 女流名人位戦A級・対石橋幸緒三段

残念ながら負けました……陥落はほぼ確定的か……


2001年9月11日(火) レディースオープン2001・対清水市代三冠

残念ながら負けました。最近調子を落としておられるようですが、次の対局は気を取り直して頑張っていただきたいです。


2001年8月30日(木) 倉敷藤花戦・対蛸島彰子五段

残念ながら負けました。このところ、痛い敗戦が続いていますが、次からは気を取り直して頑張ってください。


2001年8月18日(土) 鹿島杯・対中井広恵五段

残念ながら負けました。中井五段にはなかなか勝てませんね。


2001年8月17日(金) 納涼・ゆかた祭り

東京・将棋会館にて納涼・ゆかた祭りが開催されます。

会場将棋会館2階研修室・道場
時間16時受付、17時開始
出演 植山悦行六段、大野八一雄六段、佐藤紳哉四段、上野裕和四段、
中井広恵女流五段、山田久美女流三段、高橋和女流二段、
本田小百合女流初段、比江嶋麻衣子女流2級・大庭美夏女流2級
内容 1.プロ棋士による公開対局
   中井広恵女流五段VS山田久美女流二段
   高橋和女流二段VS本田小百合女流初段
2.指導対局
3.公開座談会(久美ちゃん・和ちゃんの棋界のおはなし)
※途中で各棋士愛用の品が当たる大抽選会あり
入場料 一般:2000円
女性・学生・65歳以上・日本将棋連盟支部会員:1000円
※浴衣(和服)着用の方は入場無料
※指導対局を受ける方は別途指導料1000円。
※指導対局は希望者多数の場合抽選

お申込・お問い合わせは日本将棋連盟道場課まで
電話・03−3408−6167
FAX・03−3404−7301


2001年8月15日(水)〜16日(木) 山田久美杯争奪将棋大会

千佳千両様から情報をいただきました(掲示板より抜粋)。

○ 山田久美杯争奪将棋大会、長浜市長杯争奪将棋大会のお知らせ ○
 8月15、16日の両日、滋賀県長浜市の長浜サンパレスに於いて、
 将棋大会を開催いたします。

 15日(水)は「山田久美杯争奪将棋大会」を開催いたします
◇ 12時15分受付開始 13時対局開始
◆ A、B、C級 各クラストーナメント制
  (敗者無差別級早指し駒落ちハンディ戦あり)
◇ 参加費 A級2000円 B、C級1500円
  高校生以下の参加費は、各クラスとも1000円
◆ 賞品 各クラス第4位まで
◇ 記念対局 A級優勝者 VS 山田久美三段 
  (15日17時頃開始予定、大盤解説、次の1手問題あり)
  ※なお、誠に勝手ながら元奨励会員が優勝された場合は
  準優勝者が記念対局となります。
  (B、C級優勝者は16日に記念対局)
◎ 大会終了後、山田久美三段との懇親会を行います。
  (会費5000円、山田三段直筆色紙付き)

 16日(木)は「長浜市長杯争奪将棋大会」を開催いたします
☆ 9時受付開始 10時対局開始
★ A、B、C級 2勝通過2敗失格の予戦後、決勝トーナメント
  (予選敗者無差別級早指し駒落ちハンディ戦あり)
☆ 参加費 A、B、C級とも2000円、高校生以下1500円
★ 賞状、賞品 各クラス第3位まで
☆ 9時30分より、山田久美三段VS松浦直樹滋賀県支部名人の
  記念対局を行います。

◎ 両日とも事前申し込み不要で当日会場にて受付いたします。
  アマチュアの方ならどなたでも参加できますので、
  県外からも多数のご参加をお待ちしております。
  16日は昼食弁当付きです。
◎ 長浜サンパレス(TEL 0749−64−1444)へは、
  JR北陸本線長浜駅より、駅前通りを直進し、
  「長浜駅口」交差点を左折して15〜20分ほど直進すれば
  長浜郵便局が見えてくると思います。サンパレスはその裏側に
  あります。(昨年と会場が違うのでご注意下さい)

※ 問合せ先 日本将棋連盟長浜支部長 日比野
  TEL 090−8578−2543 まで



 16日のみ、見に行ってきましたが、会場の入り口に「大会参加者以外の入室はご遠慮下さい」とあり、途方に暮れてしまいました。 せめて部屋の外から写真だけでも、と入り口でうろうろしていたところ、長浜支部の方(後ほど世話役の日比野様と判明)に「入っていいよ」と声をかけていただき、無事入室することができました。 昨年も来ていた「ホームページの管理者」として顔を覚えていてくださり、便宜を図っていただいたようです。 どうもありがとうございました。 終わった後の打ち上げにも誘っていただきましたが、時間の都合のために遠慮させていただきました。せっかくのご厚意を申し訳ありませんでした。
 また、掲示板に書き込みしていただいている千佳千両様にもご挨拶させていただきました。 長浜支部の皆様、今後とも宜しくお願いします。

 当日、久美先生は朝から指導対局。 昨年同様、この前日のB、C級優勝者と支部の方が対象だと思われます。 対局は大会会場と同じ部屋の一角。 和室なので床の間があるのですが、その前で対局だと蛍光灯の明かりだけで少々暗いせいか、明るい窓際に立派な盤を三面、扇形に並べての三面指しでした。 が、対局が終わってもすぐに次の手合いが付かず、ほとんど二面指し状態。 立ち見で観戦する人々に久美先生が「どなたか指されませんか……?」と尋ねると、「恥ずかしくてよう指さん」とか何とか(?)言いながら、みんな蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまいました。 昨年は一面空くとすぐさま手合いが付いていたのに、どうしたことなんでしょうね。 (もったいないので筆者が指そうかと思ったくらいで……)
 さて、恒例の(?)久美先生のファッションチェックですが、光沢のあるブルー系のノースリーブインナーに、同色の薄手の上着を羽織り、黒のミディスカート……スパングルの付いたネット様の装飾付き(何と表現すればいいのやら)……でした。 この夏は3回取材に行きましたが、どういうわけか3回とも同じような感じ(ノースリーブ+薄手の上着+長い丈のスカート)ですね。 それとも、今年の夏の流行なのでしょうか?

 閑話休題、肝心の指導対局ですが、角落ちまたは飛車落ちが多かったようです。 いずれも久美先生が金銀をぐんぐん盛り上げていって、下手の飛車角を押さえ込むというという展開になっていましたが、まあ、上手としては基本戦略でしょう。 下手は大駒の利きを生かして小駒で上手の陣形を乱し、しかるべき時に飛車角を切って敵陣に打ち込む……といきたいところですが、上手が叩きや手渡しで緩急をつけて攻めてくるのでなかなかそうはさせてもらえないようです。 結局、攻めるだけ攻めて、寄せで切らされて負ける、というパターンで下手が投了に追い込まれていました。
 12時15分頃、対局が切りよく終わったところで久美先生はお食事タイム。 休憩時間には扇子や色紙に揮毫をなさっておられたのか、午後の再開時には床の間の前に扇子と色紙がずらりと並べられていました。 面白かったのは、扇子の右半分だけに久美先生が揮毫しているものがあったこと。 タイトル戦で両対局者が扇子に一文字ずつ揮毫する趣向がありますが、あれと同じような感じです。 そうすると、左半分は自分で書いて使ってください、ということなのでしょうかね?

 午後からも三面指しで指導対局再開。 内容はあまり憶えていませんが、午前中と同じように上手の切らせ勝ちが多かったようです。 また、一人が早く終わっても、しばらくそこの盤には手合いが付かない……というのも午前中と同じ。 それとも、午前午後とも最初から対局する人数が決まっていたのかな? 久美先生が対局過多にならないための気遣いでしょうか。
 3時頃から付いた手合いでは、途中まで二枚落ちの定跡通りに進める、という局面指定のような指導対局がありました。 支部の方々の打ち合わせの様子では、後で二枚落ち講座に使うとか。 二歩突っ切りの定跡形(銀多伝じゃないところが奥ゆかしい……)で上手8四歩まで(定跡通りなら次に下手が4四歩と仕掛ける局面まで)進めて、そこから対局が開始されました。 (下図参照。でも、9筋を突き合う定跡なんてあったかな?)



▽香          ▽銀▽桂▽香
            ▽金    
    ▽桂▽玉▽銀▽歩▽歩▽歩▽歩
▽歩▽歩▽歩▽金▽歩        
      ▽歩  ▲歩▲銀    
▲歩  ▲歩      ▲飛    
  ▲歩  ▲歩▲歩  ▲桂▲歩▲歩
  ▲角▲金▲銀▲金        
▲香▲桂  ▲玉        ▲香





 で、下手は定跡通り4四歩と仕掛けるかと思いきや、4六飛と回ったため、上手4二銀と備える暇を与えてしまい、次に4四歩としたときに5五歩と角筋を止められてやや仕掛けにくい展開に。 それでも下手は3、4筋から突破を試み、猛攻を仕掛けますが、上手にうまくいなされて中央から盛り上がられ、飛車を詰まされてしまいました。 それでもまだ角を成り込んで攻める手もあったのですが、自玉を早逃げしようとしたときに飛車を打ち込まれ、攻め駒を攻められる展開に。 終盤、上手の緩手にうまい受けを放つも、最後は即詰みに討ち取られてしまいました。
 また、平行して対局していた平手戦も、苦戦の末久美先生が辛勝したようで、4時過ぎに全ての指導対局が終了。 この日の久美先生の成績は、筆者が見た対局では9戦して8勝1敗でした。

 この後、先ほどの対局の棋譜を使って久美先生の「二枚落ち講座」が開催されました。 ポイントになったのはやはり仕掛けで、問題の場面ではやはり4四歩と仕掛けるか、5六歩と中央に備える手くらいとのこと。 4四歩と仕掛けていればその地点で銀交換の後、角を2六の好位置に引いて攻めが続き、5六歩としていれば上手から5五歩と角筋を止められても同歩と位を取り返していい勝負になるのでしょう。 支部の方も、二枚落ちの定跡を勉強することが初級者の上達につながるとの考えのようで、色々とコメントされていました。

 講座が終了した後で、久美先生にお願いして写真を撮らせていただき、少しだけお話を聞いてきました。 先の名人位戦の対局では、終盤で1時間も時間を残しながら、詰みがあるのを詰ませられなくて負けたそうで、名人位戦はさんざんです、と嘆いておられました。 まだ残留の目もあることですし、頑張ってくださいとエールを送らせていただきました。 また、長沢四段が結婚された話題を出して、筆者が(意地悪にも)久美先生の結婚の話題に水を向けたところ、「千和ちゃんは別に(先に結婚しても)いいんですよ」とけろりとした顔。 年齢順として順当だから、ということのようで、「○○さん(特に名を秘す)が先に結婚したらかなり焦りますけど」と同世代の女流棋士の名を挙げておられました。 その人をの名を聞いて筆者も思わず納得(笑)。 でも、抜け駆けには注意してくださいね。 女心と秋の空と言うくらい、変わりやすいものらしいですから……

※今回の写真は会心の出来です!
逆光を受けて…… 威風堂々! 涼しげな笑顔 久美グッズいろいろ


2001年8月7日(火) 女流名人位戦A級・対本田小百合初段

負けました。今期、残留は厳しいか……


2001年7月31日(火) 倉敷藤花戦・対斎田晴子女流名人

勝ちました! 強敵を倒しましたが、油断せずに4回戦も頑張ってください!


2001年7月29日(日) 第1回桜山商店街将棋フェスティバル

名古屋市営地下鉄 桜通線 桜山駅コンコースにて開催されます。
出演者は神吉六段、山田女流三段、中山五段。
受付は12時半より。会費は無料。ただし、サイン会は有料です。



 見に行ってしてきました。

 開始は1時からの予定でしたが、将棋大会の組み合わせに手間取り、少し遅れて始まりました。
 まずは開会式。 大会責任者の挨拶の後、神吉六段、久美先生、中山五段の順で挨拶。 久美先生は「美人棋士の誉れ高い……」と紹介されていました。 ちなみに、この日の久美先生のファッションは、オレンジ色のノースリーブのワンピースに、ベージュ(あるいは薄いオレンジ色?)の薄手の上着と、なかなかに涼しげ。 挨拶の後、早速将棋大会が始まりましたが、指導対局は2時からということで、棋士の先生方は一旦退場。

 待つことしばし、2時頃に先生方は戻ってこられましたが、将棋大会の進行が遅れているらしく、指導対局用のテーブルの用意ができていなかったため、先生方は椅子に座ってしばらく休憩。 久美先生は神吉六段から詰将棋をもらって、一心に解いておられました。 しかし、時々ファンからの写真撮影の依頼が入るため、たびたび中断することに。 久美先生はいちいち詰め将棋をバッグの中にしまい、笑顔を作ってファンと記念撮影をしておられました。  筆者も久美先生(と神吉六段のツーショット)の写真を撮らせていただき、少しだけお話をしてもらいました。
 今解いていられた詰将棋のことを尋ねると、「37手詰めをやっと解いたところでして」とのお返事。 笑顔でお返事されてましたが、ちょっとびっくりさせられます(笑)。 他に、ITコンベンションはどうでしたかと尋ねたところ、「時間いっぱいしゃべりましたけど、だんだん何を話していいんだかわからなくなってきて……」と、少々苦戦された(しゃべり疲れた?)模様。 セミナーということで聴講者からの質問もありましたが、将棋が指せるサイトはどれくらいあるのか、というようなことだったとのこと。 ちなみに、筆者が予想していた質問は、棋譜配信のための文字コードの問題などの技術的なことでしたが、そういう質問はなかったようです。

 しばらくしてようやく指導対局が開始。 久美先生は3面指し、神吉六段と中山五段は6面指しでした。 久美先生は座って指しておられましたが、横で神吉六段が立って移動しながら指していて、そのでかいお尻がときどき真横に迫ってくるので、ちょっと指しにくそうでした(笑)。
 手合いの方は、最初の3人のうち2人が平手、1人が6枚落ち(子供)でした。 最初に終わったのは平手のうちの一人でしたが、先手から2二に角を替えにいく(?)という変わった角替わりに。 終わった後の感想戦でも問題になってましたが、やはりこれは疑問手で、善戦はしたものの負けてしまいました。
 6枚落ちの少年は簡単に成り駒を作ったのですが、上手が金銀をうまく使って寄せ付けません。 そのうち大駒を奪われた下手は、入玉を目指す(!?)展開に。 何とか入玉はしましたが、ほとんど全駒状態。 それでも久美先生は「引き分けにしようか」と少年に優しく提案。 感想戦でも親切丁寧にアドバイスをしていました。 もう一人の平手の人(常連さん)は本格的な矢倉戦からねじり合いの長期戦になりましたが、最後は危なっかしい上手玉が角の利きのお陰でわずかに詰まず、下手投了となりました。
 他にも、平手で挑戦したもののどうやら手合い違いで、あっさりと馬を作られたりして短手数で終わってしまった下手などもいて、この日の久美先生の成績は4勝1分けでした。 なお、会場は人がいっぱいだったため結構気温が上がっていて、棋士の先生方は差し入れの栄養ドリンクを飲みながら指導将棋を指しておられました。 どうもご苦労様でした。

 指導対局が終わると、ちょっと休憩してからサイン会……のはずだったのですが、指導対局が少々長引いたために、そのまますぐサイン会に。 久美先生はせっせと10枚ばかり色紙にサインをしておられました。 揮毫はいつものように「駒魂」「天馬空を行く」「好手に楽観すべからず」など。 1枚2000円で、あらかじめ申し込んだ人の中から抽選の予定だったようですが、申し込んだ人が少なかったようなので、その場で追加の申し込みを受け付けていました。 おかげで筆者は「駒魂」を入手することができました。

 サイン会が終わった後で、例によって久美先生にお願いして写真を撮らせていただきました。 いつもどうもありがとうございます。 神吉六段のサイン会が終わるのを待っている間に、久美先生は今回のイベントの役員の方と少々お話。 役員の方は久美先生に「予想以上に綺麗な方なのでびっくりしました」と言っていたような感じでしたが、イベントに呼ぼうとしてる棋士の先生のことくらい、あらかじめ調べといた方がいいと思います(笑)。

久美先生が小さく見えます(笑) 指導対局開始 栄養ドリンク飲んで頑張るぞ? 綺麗に書けました 花もかすむ美しさ


2001年7月26日(木) 女流王位戦・対中井広恵五段

最終局、残念ながら挑決戦進出はお預けになりました。次期は頑張ってください!


2001年7月25日(水) HITACHI ITコンベンション2001

 ITコンベンション2001で、久美先生が将棋に関するセミナーを担当されます。
 また、24・25日にはインターネット指導対局もあります。
 詳細・申し込みはオフィシャルサイト(http://www.hitachi-itcon.com/)でどうぞ。

会場東京都港区「新高輪プリンスホテル・国際館パミール」
JR・京急「品川駅」下車か都営浅草線「高輪台駅」下車
セミナー番号D−31
時間11:00〜12:00
タイトル世界に広がる将棋 −インターネット将棋−
内容世界中の初心者から上級者までが楽しめるインターネットという名の将棋道場。
将棋対局のITへの取組みをご紹介します。


2001年7月18日(水) 女流名人位戦A級・対竹部さゆり二段

負けてしまいました。残留がかなり厳しい状態ですが……気合いを入れ直して頑張ってください!


2001年7月14日(土)〜15日(日) 第20回記念とうかい将棋ファンの集い

 今年もとうかい将棋ファンの集いが開催されます。
 詳細は日本アマチュア将棋連盟のサイトでどうぞ。
 (担当者の方、問い合わせへのお返事ありがとうございました)
 20回を数えますが、今年で最終回とのこと。今までどうもご苦労様でした。

会場四日市市文化会館(近鉄四日市駅より西へ徒歩約10分)
出演藤井竜王、加藤九段、先崎八段(→森内八段に変更)、
斎田女流名人、山田女流三段、石橋女流三段、高橋女流二段
大村八段(審判)、中山五段(技術指導)、ゲスト・桂九雀(落語家)
内容 14日 10:30〜将棋交流大会(都市対抗団体戦)
10:30〜中部学生十傑戦
12:00〜めぐみ堂杯争奪アマ将棋大会
13:30〜 開会式
公開対局(1)斎田・高橋ペア−山田・石橋ペア(解説先崎八段)
(2)藤井竜王−加藤九段(解説先崎八段、斎田女流名人)
18:30〜招待プロ棋士を囲む会
15日 10:00〜プロ棋士による指導対局(13:00〜、15:00〜もあり)
10:30〜北村文夫七段杯争奪将棋大会
11:30〜サイン会
料金 入場料 一般1000円、女性・小〜高校生500円
大会参加費1000円〜3000円(大会別に異なります)
囲む会 一般8000円、女性・小〜高校生5000円
指導対局 男性プロ3000円、女流プロ2000円
セット券 10000円(入場料+囲む会+指導対局)



 参加してきました(14日のみ)。

 棋士の先生方が登場されたのは午後の部のみでした。
 大会関係者と棋士の先生方が舞台上にあらかじめ用意された席にそれぞれ着席して開会式。 なお、先崎八段は体調不良により欠席とのことで、代わりに森内八段が招待されていました。 イベントの主催者、市の教育委員長、審判の大村八段の挨拶の後、招待棋士が一人ずつ紹介されました。 加藤九段はいつもの早口で、将棋の芸術性とそれを伝えるための普及のことなどを、少々長めに(笑)話しておられました。
 さて、この日の久美先生は……なんと茶髪(笑)。 というか、茶色のメッシュが入りまくっているとでも言えばいいのでしょうか。 若い人が金髪にするかのごとく、真っ茶色にしておられました。 うーん、相変わらず髪にはこだわってらっしゃるようですねぇ。 とにかく少しびっくりしたのでお召し物の方を見落としかけましたが(笑)、紺地に白の水玉のワンピース(ロング)に、白い薄手の上着を着ておられました。

 開会式が終わり、多少遅れ気味ながら公開対局の第1局がスタート。 女流2人ずつのペアによる、5手ずつで指し手を交代する形式のリレー対局でした。 久美先生は石橋三段とペアになり、斎田名人と高橋二段がペアに。 ちょうど居飛車派対四間飛車派に分かれての対局となりました。 解説は欠席の先崎八段に代わって加藤九段、聞き手は落語家の桂九雀師匠。 振り駒で久美先生・石橋三段ペアの先手で対局が始まりましたが、序盤は手の解説もせずに解説と聞き手の2人でしゃべりまくり(笑)。 九雀師匠は「山田先生と斎田先生は同じような水玉模様の色違いの服で、なんか新手の漫才コンビのようですな」とか言って対局者を笑わせたり、加藤九段に「なんで対局の時の食事は昼も夜も特上寿司なんですか?」と訊いて観客の笑いを誘ってみたり、対局の邪魔をしているとしか思えませんでした(笑)。ちなみに、加藤九段が特上寿司を食べるのは、「千駄ヶ谷周辺には美味しい食べ物屋さんが少ない。以前は鰻重を食べていたが、最近味が落ちたような気がするので特上寿司にした」とのことでした。 なんか答えになってないような気もするんですが(笑)。 さらに、棋譜読み上げの学生女流名人・坂井仁美さんは、上がっていたのか棋譜を読み間違いまくり、対局者は真剣に考える暇もなかったことでしょう(笑)。

 そうこうするうちに盤面は予想通り居飛車対四間飛車に戦いになり、先手は流行の8九玉型に、後手はオーソドックスな美濃に囲い、先手が3筋から仕掛けたところで、ようやくまともな解説が始まりました。 じっくりとした戦いが続くのかと思っていたら、後手がいきなり飛車を切って角を取り、二枚角で先手の飛車をいじめにかかりました。 しかしこれが思ったほどうまくいかず、馬を作ったものの、もう一枚の角があまり働かない展開に。 先手も早く飛車を打ち込みたいところですが、なぜかそうせず、そっぽにと金を作っただけ。 歩の手筋で後手陣を乱してから、両取りの飛車を打とうという作戦のようでしたが、そうは問屋がおろさない(笑)。 加藤九段は早く飛車を打ち込んで竜を作って攻めた方がいいと力説していました。 それでも先手はなかなか飛車を打たず、久美先生はせっかく作ったと金を『1二と』と香車の前に捨てる妙手?を放ってみたり。 これはどういう手でっか?と九雀師匠に訊かれた加藤九段、「まあ、『2二と』でもいいんですが、彼女(久美先生)はちょっとしゃれてみたんですね」と苦笑しながら解説。 場内は爆笑でした。
 そうして先手がもたつく間に後手はと金を作り、馬とのコンビネーションで先手陣を攻略にかかりましたが、渋い受けの歩を打たれるなどして馬が撤退する羽目に陥り、おまけに高橋二段が攻めの拠点になっていると金を変な方に動かす疑問手を指すなどして、寄りつきがなくなってしまいました。 その隙に先手は飛車を打ち込み、7一から角を打つおなじみの手筋で寄せにかかり、最後、久美先生は秒を読まれて少々焦りながらも(?)見事寄せきって居飛車ペアの勝利となりました。

 しばらく休憩を挟んで、公開対局2局目、藤井竜王対加藤九段戦が開始。 久美先生は記録係として盤側にスタンバイ。 対局前の振り駒も担当していました。 解説は森内八段、聞き手は斎田名人。 森内八段は挨拶の後、「先崎八段のように面白いことは言えませんけど、よろしくお願いします」と言って開場の笑いを誘っていました。第1局の流れから、森内八段もちょっとは笑いを取らねばと思われたのでしょうか(笑)。
 藤井竜王の先手で始まり、開場の全ての人が予想したとおり、四間飛車対棒銀に進行。 しかし、対局者の二人は通い慣れた道のはずなのに、たったの20分しかない持ち時間を序盤から惜しみなく使って考えながら指していました。 両者がっちりと囲いあったところで、加藤九段が9筋と6筋から意表の攻撃開始。 森内八段は解説しながら一所懸命指し手を読みふけっていましたが、斎田女流にそろそろ次の一手の出題ですかと言われて、「あっ、そうか」。 どうやら夢中になってすっかり忘れておいでになっていたようで。 そして加藤九段が棒銀を捌こうとしたところで藤井竜王が次の一手を封じました。 (しかし、封じる前からスタッフがうろうろし始めたのはいただけなかった。封じ終わるまで待てばいいのに)

 解答用紙回収の後、次の一手を開封して対局が再開されましたが、正解者は結構多かったようです。 正解は「9一角成」だったのですが、もしかしたら藤井竜王が封じ手に4文字書くのが見えていたからかもしれません(笑)。
 その後、中盤は藤井竜王が優勢に進めていましたが、加藤九段が粘り腰の底歩を打ち、これに対して竜王が竜を引き上げたのが悪手で、先手の攻撃がゆるんだところを加藤九段が端から猛反撃。 自陣で眠ったまま取られそうになっていた角と相手の攻撃の要になっていた馬を交換し、形勢逆転。 端を詰め、相手の竜と守備の要衝の金を両睨みにする角を打ったところで、竜王が卒然と投了。 加藤九段、会心の勝利でした。
 感想戦では藤井竜王は「途中までいいと思っていたのに、(竜を引き上げてから)急に悪くなったのでびっくりした」と苦笑い。 加藤九段は「先手から(9筋の)端歩を詰められた形は初めて経験した。これだけ長く将棋をやっているのに、まだまだ未知の変化がある。だからまだまだ引退できないんですね」と笑顔で感想戦を締めくくり、拍手喝采を受けていました。

 6時半からは招待棋士を囲む会。 今回は一般参加者の席は抽選で決められました。 くじ運の悪い筆者が久美先生と同じテーブルの席を外したのは当然のことですが(笑)、藤井竜王と大村八段のテーブルに座ることになりました。 しかも大村八段のすぐ隣の席で、料理をお取りしたりお茶を注いだりと多少は気を遣ったのですが、いかんせんあまり話かけることができず、大村八段には申し訳ないことをしてしまいました。
 囲む会の最初のプログラムは桂九雀師匠の落語から。 ただし、落語を聞いている間、目の前にある料理に手を付けてはいけないというお預け状態(笑)でした。 九雀師匠は「将棋のネタの話をしてもいいんですが、こないだ詰め将棋が出てくる話をしたら、お客さんがみんな詰め将棋を考え初めて、話を聞いてくれなくなりましたんで」と言って(たぶんネタです(笑))、普通の男がお公家さんのような生活をしている娘と結婚して、言葉のギャップで一苦労する、という小噺を一席。 しかし、噺の枕で棋士の先生方との交流を言うときに、久美先生が以前、雑誌でセクシー写真を披露したことまで話さずともいいのに(笑)。 大いに笑った後で、やっと食事が始まりました。 今回の食事はかなり豪華で、しかもテーブルまで運んできてくれるというサービス付きでした。

 宴もたけなわになったところで、お楽しみの抽選会。 入場時に配られたトランプと同じマークを棋士が引いたら商品がもらえるというものですが、久美先生がトランプを引きに前に出てきたときに、筆者はすかさず写真を撮らせていただきました。 さらに、当選者と久美先生が盤を挟んで記念写真、というところでも久美先生をパチリ。
 それから、他の棋士の先生の抽選会が続いている間に、久美先生のテーブルまで行って少しだけお話させていただきました(久美先生がお食事を口に入れた瞬間に声をかけてしまい、申し訳ないことをしたのですが(笑))。 最近のイベントの確認をしながら、ITコンベンションのセミナー頑張ってくださいと言うと、先生はえっとびっくり驚いて「どうしてそんなこと知ってるんですか?」と真剣に不思議がってました。 どうしても何も、連盟のWebサイトの案内に載ってたから知ってただけで(笑)。 それを言うと久美先生も納得していただけましたが、こっちもそんなに驚かれるとは思ってなくてびっくりしました(笑)。

 5分ばかりお話しさせていただいてその場を辞去しましたが、会もそろそろお開きになるかというところであちこちで記念撮影会が始まり、久美先生が記念撮影を頼まれているところに紛れ込んでいって作者も撮らせていただきました。 程なく会も終了。 棋士の先生方、どうもお疲れさまでした。

※写真1〜3は400x300。4〜6は800x600。
棋士紹介 リレー対局開始 記録係です 抽選の結果は? 盤を挟んで記念写真 締めくくりの笑顔!

2001年7月4日(水) レディースオープン2001・対谷川治恵四段

勝ちました! 開幕戦を見事勝利で飾りました。
次週の週刊将棋をお楽しみに!


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