2000年の山田久美女流三段の情報です。いわゆる過去ログ。
(写真の無断転載はご遠慮ください)

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2000年12月27日(水) 女流王将戦リーグ・対矢内理絵子三段

20世紀最後の対局を勝利で飾られました。おめでとうござました!
21世紀もこの調子で活躍されますよう、祈っております。


2000年12月25日(月) 第14回駒音コンサート

 年末恒例の駒音コンサートに久美先生が出演します。
 クリスマスの夜は将棋と音楽を楽しみましょう。

日時:12月25日 18時開演
会場:イイノホール(JR新橋または地下鉄霞ヶ関・虎ノ門・内幸町下車)
入場料:3000円(チケットピア、CNプレイガイド、日本将棋連盟(東京)、イイノホール)
プログラム:楽壇王将vs女流棋士代表の対局、プロアマ混合リレー将棋、マジック、棋士のど自慢大会、将棋連盟コーラス部の合唱


2000年12月6日(日) 女流名人位戦A級・対植村真理二段

最終局に見事勝って残留を決めました。


2000年11月30日(木) 女流王将戦予選・対木村さゆり二段

勝ちました! リーグ復帰、おめでとうござます!
この調子でタイトル挑戦、そして奪取も!


2000年11月24日(金) 女流名人位戦A級・対木村さゆり二段

勝ちました! これで残留は自力になりました。最終局も頑張って下さい!


2000年11月19日(日) ところざわ将棋まつり 兼 第7回とうきち杯将棋大会

羽生五冠と共に久美先生が招待されています。
会場:くすのきホール(西武所沢駅東口徒歩1分)
時間:午前8時半受付
行事:羽生五冠による指導対局と、大会Aクラス決勝戦大盤解説
なお、将棋大会(A〜Eクラス)参加は埼玉県在住・在職・在学の方に限ります。要事前申し込み。


2000年11月13日(月) 女流王将戦予選・対本田小百合初段

勝ちました! あと1勝でリーグ復帰です。予選決勝は木村さゆり二段と。

 追記:これにより、二段昇段からの勝ち星が150勝となり、「旧規定」での三段昇段となりました。名実共に三段昇段、改めておめでとうござます!


2000年11月10日(金) 女流名人位戦A級・対清水市代三冠

残念ながら及びませんでした。


2000年10月29日(日) 第3回春日部桐王杯争奪戦将棋大会

将棋大会と共に、久美先生による棋力認定指導対局があります。
会場:春日部福祉センター
時間:午前9時
将棋大会の会費は3000円(昼食付き、割引あり)。


2000年10月27日(金) 女流王将戦予選・対島井咲緒里2級

1回戦はシードで2回戦から登場。見事勝利して3回戦進出!

 追記:これにより、二段昇段からの勝ち星が149勝となり、「旧規定」での三段昇段まであと1勝となりました。


2000年9月22日(金) 女流名人位戦A級・対高橋和二段

勝ちました! これからも勝って、今期は何としてもA級の座を確保して欲しいです。


2000年9月9日(水) お好み対局

MXテレビ「鹿島杯」の枠は、お好み対局「山田久美女流三段vsアマ3人組」になります。 3人のうち1人が対局し、残り2人は相談タイムなどで番組に参加。 ちなみに収録は8月18日でした。

まねきにゃんさんが掲示板に感想を書き込みして下さいました。どうもありがとうございます!


2000年8月23日(水) 女流王位戦・対碓井涼子二段

リーグ最終局。挑戦者決定戦進出はなりませんでした。


2000年8月20日(日) 倉敷藤花戦・対中井広恵女流名人

青森県百石(ももいし)町の「百石町みなくる館」で午前10時から行われます。
観戦は無料。モニター観戦も可です。
合わせて第11回大山十五世名人杯争奪将棋大会も行われます。
前日には15時〜17時に有吉九段、西村九段、行方六段の他面指し指導対局が行われます(無料)。
お問い合わせは百石町教育委員会:TEL0178−52−3900
百石町のHPはこちらです

ベスト4進出はなりませんでした。


2000年8月15日(火)〜16日(水) 山田久美杯争奪将棋大会

千佳千両様から情報をいただきました(掲示板より抜粋)

『8月15,16の両日、滋賀県長浜市の慶雲館[JR長浜駅より徒歩5,6分、長浜鉄道記念館向かい側]に、山田久美三段が来られます。 15日は、13時[12時受付]より、山田久美杯争奪将棋大会が行われます。対局区分は、A,B,C級各クラストーナメント[敗者早指し戦有り]で、A級優勝者は、山田久美三段と特別記念対局!![B,C級優勝者は、16日に指導対局] 16日にも、10時より将棋大会が行われます。 県外からの参加もOKですので、近県在住の山田久美ファンの方は、ぜひお来しください。』



 16日のみ、見に行ってきました(たまには参加しろって>自分)。
 当日は10時過ぎに会場に到着しましたが、久美先生は既に指導対局を開始していました。 この指導対局は前日のB、C級優勝者と支部の方が対象だったようです。 対局室は慶雲館の少し奥まった四畳半ほどの部屋で、エアコンがないため、久美先生に向けて扇風機が風を送り続けていました。 外は炎天でしたが、部屋は風通しがよく、思考力を低下させるほどの暑さではありませんでした。 きっと湖が近くて、周りに木立があるせいでしょう。 盤の前に座った久美先生の今日のお召し物は、光沢のある濃いブルーの、シンプルなドレス風の衣装。 上着の第一ボタンを留めていたり、足首まであるロングスカートだったりと、一見夏らしくないのにどこか涼しげなのが不思議な感じでした。
 さて、今回の指導は三面指し。 最初の3人の手合いはいずれも駒落ちでしたが、さっと終わったのは1局だけ(久美先生勝ち)で、他の2局は下手側が長考の連続で対局時間が延びる延びる。 特に、二枚落ちの方は下手が中盤大優勢になったものの、寄せをぐずり、上手に粘る順を与えてしまったため、下手が勝てそうで勝てない展開に。 結局、2局とも時間切れ指しかけで終わりましたが、もう一局の方はまだ終盤にも入っていませんでした(笑)。
 下手側が入れ替わり、進行の早い盤が3人目になってすぐに昼食休憩に。 久美先生は3局とも下手側の手番にしてから休憩に入るという心遣いを見せてから、支部の方とお食事に出掛けていきました。

 午後に入って休憩が終わった久美先生の最初の仕事は、色紙と扇子への揮毫から。 「駒魂」「一念 天に通ず」「天馬 空を行く」「好手に楽観すべからず」などの他、今回筆者が初めて見た「人は深く 盤は広く 人生は永く見つめる」がありました。 なかなか深い言葉です。 さて、そこへ突然一人のおばさんが現れ、支部の方に何やら質問を。 聞いていると、俳句がどうのこうの…… どうも、長浜に観光に来ていた方らしく、慶雲館を見に来たら何かイベントをやっているようなので入って来られたようでしたが、色紙に揮毫をする久美先生を見て俳人か何かだと思われたようです。 さらに、大広間で将棋をやっている人がいるにも関わらず、「囲碁のプロの方ですか?」などのボケを連発。 もちろん、久美先生の名前を聞いても知るはずもありません。 これにはさすがの久美先生も苦笑するのみ。 そうこうするうちにおばさんはいつの間にやら去っていきました。 久美先生は連盟のものより少し幅の狭い扇子に少し戸惑いながらも(5本中3本ありました)、「駒魂」の文字を書き上げておられました。
 その後は午前中の対局の続きを。 前日のA級優勝者との記念対局があるため、指導対局は3時で終了となりましたが、この日の久美先生は好調で、10局(たぶん)指して7勝3指しかけと負けなし。 最後に指しかけになった二枚落ちは、感想戦で「上手の切れ筋」と下手が勝勢のようにコメントをされていました。 もちろん、このまま勝負が続いていたらら久美先生も何とか粘って勝とうとされるのでしょうが、指しかけの局面では引き分けまたは下手勝ちとするのがプロとしての心遣いなのでしょうね。

 3時からは前日のA級優勝者との記念対局がありました。 対局者は元奨励会という河添アマ五段。 振り駒で久美先生が先手と決まり、対局が開始されました。 戦型は後手の陽動振り飛車に。 後手が居玉なのを見て先手の久美先生が4筋から仕掛けましたが、飛車先の歩を切りながら後手の歩を取らなかったあたりから先手が動きにくくなり、さらに桂を跳ねて5三の位置を攻めるときに角の打ち場所を間違えたため、後手が優勢に。 ゆっくりしていられない先手は果敢に攻め続けましたが、後手はその攻めをことごとくいなし、最後は圧勝となりました。 対局後、解説用の大盤を使って感想戦になりましたが、対局者の感想より、解説役をやっていた人の質問の方が多かったのがおもしろかったです(笑)。
 さて、イベントが全て終わり、支部の方が会場の後片付けをやっている間に、筆者は久美先生に写真を撮らせていただき、少しお話もさせていただきました。 久美先生はよく掲示板をご覧になっておられるようで、「こないだの書き込みは徹夜明けだったんですよ」とか、「群馬の方にはどうして来られたんですか?」などの話題を出していただきました。 いつも気を使っていただき、ありがとうございます。 筆者の方からは倉敷藤花戦や王位戦で強敵が続きますけど頑張って下さい、とエールを送らせていただきました。 また、今後の予定などを伺ったところ、また中国に将棋指導で行かれるそうです。 その他、春日部将棋大会や高知でのイベントなどに参加するとのこと。 詳細はわかり次第お伝えします。
 この後、久美先生は支部の方との打ち上げに行かれました。

 なお、今回の写真はフラッシュを使用しなかったため、光量不足で画質が悪くなりました。悪しからずご了承下さい。

サイン中です 記念対局中です お疲れさまでした!


2000年8月7日(月)〜8月9日(水) 東急将棋まつり

東急東横店(渋谷)にて開催。
久美先生が出演する日は8月8日(火)とのことです。
(BTTB様から情報をいただきました)

今回は浴衣姿だったそうで……見に行かれた方がうらやましいです。


2000年8月6日(日) JT将棋日本シリーズ2000・名古屋大会

名古屋市公会堂で、2回戦第1局・藤井猛竜王−加藤一二三九段戦が開催され、久美先生はその読み上げを務めます。 解説は中原誠永世十段(※変更になりました)、聞き手は石橋幸緒女流王将。
しかし、たまには久美先生にも聞き手をさせていただけませんかねぇ>JTの方。



 見に行ってきました。
 名古屋ということで、結構たくさんの方が見に来られていたようです。 会場の名古屋公会堂は少々古くて手狭なので、も少し広いところの方がいいような気がします (それに、客席に傾斜がないので、後ろはかなり見づらかったのでは?)。
 さて、筆者は昨年同様、読み上げの久美先生を見やすいように、舞台に向かって左側に座りました。 司会と主催者の挨拶の後で、緞帳が上がると久美先生(と記録の奨励会員)は既に盤の前に座ってスタンバイしておられました。 今回の久美先生の服装ですが、お好みだというスカイブルーの服 (そういえば去年もブルー系統の服だった)。 それと、退場の時にわかったのですが、今回も短めのスカートでした。 見えないところでもファンサービスなのですね(笑)。
 第一部「お好み対局」では石橋幸緒女流三段と地元代表の天野高志アマ六段(余談ですが、“天野アマ”って何か不思議な響きでした)が対戦しました。 なお、開始前の挨拶で、石橋三段が「緊張してお昼も喉を通りませんでした」と言ったのに対し、天野アマは「大勢の皆さんの前で対局するのは緊張するんですが、お昼のお弁当はおいしくいただきました」と言って会場の笑いを取っていました(笑)。 もちろん、久美先生も大受け。
 さて対局の方ですが、序盤、石橋三段の趣向で角交換がありましたが、すぐにその角を自陣に打ち合うという変わった展開に。 石橋三段は派手な戦いを指向していたようですが、天野アマはそれを嫌って地味な手を連発。 駒成りの当たりをあらかじめ避けるための金寄りなど、解説の中原永世十段も感心する渋い好手も飛び出し、最後は石橋三段が指し手に窮して時間切れのような形で投了になりました。

 休憩を挟み、メインイベントの藤井竜王vs加藤九段の対局となりました。 対局前に久美先生が振り駒をするのでカメラを向けていたところ、突如目の前にカメラマンが! おかげで駒を振る瞬間を撮ることができませんでした (そういえば去年もあのカメラマンに邪魔をされたんだった)。
 さて、振り駒により加藤九段が先手となり、大方の予想通り先手棒銀vs後手四間飛車となりました。 ということで、封じ手予想クイズもほとんどの方が正解したようです(筆者でも正解したくらいなので)。 開戦後は先程のお好み対局とは打って変わって派手な戦いとなり、中盤をあっという間に通り越して終盤に。 最後は加藤九段が詰めろをかけるも、藤井竜王の「詰めろ逃れの詰めろ」が出て加藤九段の投了となりました。 藤井竜王の姉弟子である久美先生もさぞかしほっとしたことでしょう(?)。
 最後はお楽しみの抽選会……のはずが、封じ手予想クイズの当選者はあらかじめ抽選されていて、ホワイトボードに番号だけが書かれていました。 うーん、そんなのありか? 当たったのに帰っちゃった人がいて、改めて抽選し直しになるから面白いのに。 それに、抽選会で久美先生が抽選のお手伝いをするであろうと予想して(去年の金沢ではそうだった)フィルムを残していたのに…… ちょっと残念でした。

微笑んでます 笑ってます 楽しんでます


2000年8月2日(水) 女流王位戦・対本田小百合初段

勝ちました! これでリーグ残留決定。そしてあと1勝で挑戦者決定戦に出場も!


2000年7月24日(月) 女流名人位戦A級・対矢内理絵子三段

借りを返されてしまいました。


2000年7月16日(火) 女流お好み対局・対中井広恵女流名人

TV東京の早指し棋戦の枠で放映される納涼特別企画。出演者全員が浴衣を着て登場です。(なんで関西では放映されないんだ〜)



 ……と、言ってはいましたが、東京に住む友人にビデオに撮ってもらって見ることができました。おねーさん(←その人の通称)ありがとうございました。
 さて、久美先生は黒を基調にした浴衣で登場。 ショートヘアと相まってすっきりした印象は、正に「納涼」の言葉そのもの。 やはり何を着ても着こなしてしまいますね。 こういう渋い感じの浴衣がお好きだったようで、なるほど四日市でも黒っぽい服はそういうわけだったのですね。 対局前のインタビューでは中井名人が久美先生のことを「いい人」とおっしゃってましたが、その後でいつもの「あの」ネタをぽろりと…… だからもうそれはいいですって(笑)。 久美先生も苦笑するしかなかったようです。
 対局の方は中井女流名人の先手で横歩取り8五飛に。 一手20秒という緊迫した雰囲気の中、大駒が盤上を飛び交い、形成は二転三転。 中井名人優勢ながら、一時は久美先生が互角に戻したと思われた場面もありましたが、中盤で中井名人が垂らした手筋の歩が終盤になって効いてきたため、勝利となりました。 久美先生も中盤辺りでは指せると思われていたのか、終局の直後はかなり残念そうな表情。 小さく「角……」と呟いておられたのが印象的でした。


2000年7月13日(木) 女流王位戦・対上川香織1級

勝ちました! そろそろ調子が上がってきましたね。
このまま勝ち続けてプレーオフ&挑戦者決定戦、そしてタイトル挑戦に!


2000年7月8日(土)〜9日(日) 第19回とうかい将棋ファンの集い

 第6回みえ県民文化祭の一環として、第19回とうかい将棋ファンの集いが開催されます。

会場:四日市市文化会館
出演:藤井竜王、福崎八段、大村八段、杉本五段、中山五段、中井女流名人、山田女流三段、碓井女流二段
内容:指導対局(8日午後3時、9日午前10時。1局2000円)
   将棋大会(8日正午、参加費1000円〜。9日午前10時半、同3000円〜)
   席上対局(9日、藤井竜王−杉本五段、中井女流名人−碓井女流二段)
   招待プロ棋士を囲む会(8日午後6時半、会費5000円)
   出会いの広場(棋書・盤駒販売など)
   駒の無料鑑定会(熊沢良尊氏)



行ってきました!(8日だけですが)

 当日、将棋大会が10時からということなので、棋士の先生方がいらっしゃるのはたぶん12時くらいだろうと思ってそのころに行ってみましたが、開会式は2時半からになってました。 しかたないので2時間ほどうろうろして時間をつぶしていると、2時10分ごろに先生方が到着。 久美先生の姿はチラッとしか見えませんでしたが、またヘアスタイルが変わっているように見えたので、カメラの準備をしながら開演時間を待っていました。 しばらくして、久美先生が洗面所に行かれるところを見かけたので、戻ってきたところで挨拶させていただきました。 髪型は以前の普通の(?)ナチュラルなショートヘアに戻っていました。
 で、いよいよ2時半から開演。 三重県知事(代理)や四日市市長などの挨拶の言葉がありましたが、久美先生は何か気になることでもあるのか、時々隣に座っている中井女流名人とひそひそ話をしていました。 偉い方々のお話が終わったところで、棋士を代表して藤井竜王が挨拶を。 どことなく喋り方がぎこちない感じでしたが(笑)、開会式はつつがなく終了しました。

 それからすぐに指導対局に。 今回は5面指しということで、机をL字型に並べて、先生方は立ったまま対局していました。 久美先生の指導相手は平手が2面、飛車落ちが2面、二枚落ちが1面。 余談ですが、隣で指導していた福崎八段は、駒落ちを申し込まれたときに下手の駒を落とそうとして、早速笑いを取っていました(笑)。
 さて、対局内容の前に久美先生のファッションの紹介ですが、今回は夏らしい薄手の、ノースリーブのワンピースでした。 相変わらず腕の白さがまぶしいです(笑)。 黒をベースに、南国調の花や果物(あるいは椰子の実かも)が描かれた、なかなかトロピカルな服でした。 ちなみに、胸元や袖口などに隙が多い服なので、対局中に久美先生が前かがみになったときなどは、下手の皆さんは目のやり場に困ったかもしれません(笑)。
 不埒な話はさておき、対局の内容ですが、一番早く終わったのは二枚落ちでした。 下手は二歩突っ切りの基本定跡から、3筋の歩交換の後に3五の銀を4六に引いたのが好手となり、上手の3筋が易々と破られるハメに。 その後の久美先生の捨て身の反撃も空しく、早々に終了となりました。 感想戦では銀を引いた手を久美先生が「この手が指せたら二枚落ちの手合いじゃないですね」と褒めていたら、下手が「本に載っていたので」と答えたので、久美先生は「じゃあやっぱり、二枚落ちの手合いですかねぇ?」と言って苦笑していました。
 次に終わったのが指導対局の常連さん(?)との平手対局。垂れ歩からのと金作りに久美先生の方がかなり苦しめられ、最後、下手(平手だから本当は下手とは言わないから「先手」?)は王手飛車の大技を逃したものの、圧勝していました。 これで久美先生は2連敗と早くも負け越しのピンチ。
 しかし、ここからが久美先生の本領発揮。 飛車落ち対局では下手の端攻めを逆用して端を破り、取った香車や桂馬を使って飛車角を捕獲。 粘る下手の小駒での攻めをいなし、馬の成り込みから一気に仕留めました。
 もう一局の飛車落ちでは、下手の竜の厳しい攻めをしのぎにしのぎながら反撃していましたが、最後は下手の寄せのミスもあっての逆転勝利。 感想戦では上手玉の即詰みの変化もあったようで、下手には残念な対局となりました。
 そして最後まで粘ったのはもう一局の(これも常連さん(?)の)平手対局でしたが、 下手(先手)が棒銀で端を破ったものの、成香の周りにと金を作りすぎたために働きが悪くなり、飛車も成り込めなくなってにっちもさっちもいかない状態に。 その間に久美先生は玉頭から攻め込み、交換した角や飛車を敵陣にぺたぺたと打ちつけて敵玉を追い掛け回し、最後は即詰みで決めてくれました。

 指導対局が終わってから筆者は改めて久美先生にご挨拶させていただきました。 久美先生は開口一番「別にパソコンが壊れたっていう訳じゃないんですけど……」と、筆者が掲示板に書いたことへの回答を。 いえいえ、ご覧になっていただくだけでも充分です。 それから写真を撮らせてもらい、三段昇段のインタビュー(もどき)でも、と思っているところに、ファンが「サインしてください」と色紙を持って現れたので、一時中断。 久美先生はサイン色紙を持ったまま「うーん」と何やら考えていましたが、突如筆者に向かって「どうしたらいいと思います?」と質問を。 筆者のほうは「何を」どうしたらいいのかと訊かれているのかわからないので慌てましたが、先日の掲示板のこともあったので、「二段か三段かどちらがいいか訊いてみればいいんじゃないでしょうか?」と進言したところ、「いやいや、まさか二段とは書けませんよ」と久美先生。 その後のやり取りで、どうやら久美先生は「“女流三段”と書くかどうか(書かずに単に“山田久美”とするか)」を考えていたことが判明。 しかし久美先生は「まだ慣れてないんですよねぇ、バランスがうまくいかなくて」と呟きながらも「駒魂 女流三段 山田久美」と揮毫していました。
 その後も「サインしてください」と手帳などを持って現れる人が何人かやってきたので、久美先生へのインタビュー(もどき)は断念。 しかし、「駒魂ってどういう意味ですか」と、今まで筆者が思いもつかなかった質問(笑)をする人がいたので、久美先生がそのいわれを説明していました(筆者は久美先生が作った言葉だと思ってました)。 途中からしか聞こえなかったのでまた改めて調べたいと思いますが、昔の将棋に関する逸話の中に出てきた「一駒闘魂」という言葉が気に入ったので揮毫に書いていたけれども、4文字だと長いし、画数が多くてバランスが難しいので、略して「駒魂」と書くようになった、ということでした。 うーむ、納得。
 それから久美先生は、時間がなかったのか、そそくさと控え室の方に戻って行かれました。

 さて、今回のイベントに「招待棋士を囲む会」がありましたので、それにも参加してきました。 将棋イベント会場から場所を移してパーティー形式で開催されましたが、棋士の先生方の座るテーブルがあらかじめ決まっていることに筆者はうっかり気付かず、久美先生が座るところとは全然関係ないところに座っていました。 将棋イベントの常連さんである知人にそのことを指摘してもらったのですが、いまさら席を移るのも、と思ってしばらく考えた後でやっぱり席を移ろうとしたところ、もうすでに空き席が無い状態に(笑)。 元の席に戻るのも何なので、碓井二段のテーブルに座りましたが、決して浮気したわけではありません(笑)のでご容赦ください。>久美先生
 というわけで、せっかくのお話の機会を逃してしまいましたが、他にも久美先生とお話をしたがっている方も大勢いらっしゃることですし、今回はあきらめることにしました。

 定刻の6時30分になると、棋士の先生方が入場してこられましたが、女流の先生方は多少ドレスアップしてらっしゃる様子。 久美先生は……ん、いつの間にかスカートがロングになっている。 よくよく見れば、昼間と服が全然違うじゃないですか(黒っぽいところは似てるけど)。 しかも、肩には薄手のベールなんて掛けたりして、何となく夜会服のような感じ。 いやいや、やはり久美先生は何を着ても似合ってしまうのであった(筆者は今夜はこれで充分満足しました)。
 さて、「囲む会」では先生方とお話できるだけではなしに、今回の趣向として、一風変わった将棋を先生方に指していただこう、という特別企画がありました。 題して「関ヶ原の合戦400年記念・関ヶ原将棋」。 どこが変わっているかというと、最初のうちは駒の動きは普通の将棋と同じなのですが、駒が敵陣に入って成り駒になる(成れるときは絶対成らないといけない)と、「正規軍・静観軍・裏切り軍」のどれかになり、働きが変わってしまう、というもの。 正規軍は普通の成り駒と同じなのですが、静観軍は成ったとたんに動けない駒に(相手が取ることはできる)、裏切り軍は相手の持ち駒になってしまうという、何とも不思議なルール。 藤井竜王・久美先生の東軍(徳川軍)と、福崎八段・中井女流名人の西軍(石田軍)に分かれ(でも、実は中井女流名人は北海道出身)、早速対局が始まりました。 読み上げは碓井女流二級、解説は杉本五段。 でも、どうやって解説すればいいのか、杉本五段も少々不安そう。
 4人の先生方は、最初は何がどうなることやらと恐々駒を進めていたようで、なんとあの藤井竜王が矢倉を指すという展開に。 しかし、成り駒から出始めたころにはだんだんと盛り上がり始めました。 それというのも、(ペア将棋と違って)相談自由というルールのせいでしょう。 中井女流名人が「あの歩は全然成ってこないじゃないですかぁ。絶対怪しい!」と言ってはしゃいだり、福崎八段は「お中元です」と言いながら静観軍の歩を打ち込んだり、藤井竜王が相手の裏切り軍の駒をしてやったりという表情でもぎ取ったり…… もちろん、久美先生も満面の笑顔で、相方の藤井竜王とわいわい言いながらゲームを楽しんでおられる様子。 筆者はプロ棋士の皆さんがあんなに楽しそうに将棋を指しているのを初めて見ました(笑)。 ファンの皆さんも先生方の楽しそうな様子を見ようと席を立って、先生方の周りを取り囲むようにして見入っていました。 かなり好評だったので、この企画は来年も行われるかもしれませんね。
 で、勝負の行方ですが、かなりの盛り上がりに予定の時間をオーバーしつつあったので、藤井竜王が相手が王手してきたところに、「これ、静観軍とか裏切り軍だったら詰まないんだよね」と言いながら玉を摘んで潔く飛び込み(?)、見事討ち取られて投了となりました。 結果、400年ぶりに西軍(石田軍)の勝ちとなった、というわけです。 ちなみに、事前にどちらが勝つかの投票があり、当たった人にはプレゼントがもらえることになっていたのですが、筆者は当然のごとく東軍(徳川軍)に掛けていたので外れてしまいました(笑)。 そして、久美先生が最後に一言感想を……「これって、2人ずつで相談しながらやるのが絶対楽しいですよね!」。 今回はまさにその通りの久美先生のはしゃぎようでした(笑)。

 予定の時間を少しオーバーしての閉会となりましたが、閉会後にもあちこちで棋士の先生方とファンとの写真撮影があり、筆者も何枚か撮らせていただきました。 残念ながら筆者は8日のみの参加でしたので、久美先生に丁寧にお別れの挨拶をさせていただき、「今度時間のある時にでも扇子に揮毫をください」とお願いしておきました。 さて、いつになることやら……

笑顔で対局開始 後ろの張り紙に注目! 弟弟子に作戦を伝授? 見よ、この笑顔!


2000年7月4日(火) 倉敷藤花戦・対比江島麻衣子2級

勝ちました! これでベスト8進出です。


2000年6月27日(火) 女流王位戦・対矢内理絵子三段

勝ちました! タイトル挑戦への可能性はまだまだあります。


2000年6月21日(水) 女流名人位戦A級・対斎田晴子三段

残念な結果に終わったようです。


2000年6月10日(土) レディースオープン予選・対竹内幸代アマ

竹内アマには勝ちましたが、中倉宏1級には負けてしまったようです。
鹿島杯の借りが返せなかった……


2000年5月27日(土) 鹿島杯・対中倉宏美1級

残念ながら負けてしまいました。相手の無理攻めを通してしまったようです。
持ち時間が短いと、ハプニングが起こりやすいですねぇ……


2000年5月26日(金) 倉敷藤花戦・対野田澤彩乃2級

勝ちました! 新人とは相性の悪い(?)久美先生ですが、今回は大丈夫だったようです。 ちなみに、今期初勝利。この調子でレッツゴー!


2000年5月17日(水) 女流王位戦・対石橋幸緒女流王将

残念な結果でした。


2000年5月12日(金) 女流名人位戦A級・対古河彩子初段

惜敗しました。


2000年5月4日(木)〜5日(金) 第7回香川将棋フェスタ

4日は午後2時より、5日は午前10時より、玉藻公園(高松城址内)・披雲閣にて。
出演棋士:増田裕司四段、山本真也四段、小林裕士四段、安用寺孝功四段、
     清水市代女流2冠、矢内理恵子女流三段、山田久美女流二段、島井咲緒里女流2級
内容:
 4日:10面指し野外指導対局
 5日:女流プロvsアマ対局、プロ対局、プロvs女流対局、トーク&サイン会、
    青少年将棋大会、一般将棋大会、指導対局、奨励会に挑戦、連盟グッズ販売など
 お問い合わせは日本将棋連盟関西支部(06−6451−7272)まで。



 2日目だけ見に行ってきました。どうやら1日目は久美先生(を始めとする女流の皆さん)は参加されなかったようなので、ラッキーでした(笑)。
 当日は朝10時ちょうどに会場の披雲閣に到着。指導対局申し込みの長蛇の列を横目に見ながら(また参加しなかった)大広間に入ると、ちょうど開会の挨拶の最中でした。 棋士の皆さんは畳の上に正座して、主催者の挨拶を聞いているところ。 久美先生は左の端の方に座っておられましたが、一瞬別人かと思ったくらい、髪型が変わってました! 前髪をばっちりと固めて額を出して、だいぶボーイッシュな感じです。 挨拶を聞きながらたまに視線を会場内に走らせておられましたが、途中で視線が合って目で挨拶していただいたような気がしたけれど、本当のところはわかりません(笑)。 最後に棋士の皆さんがお一人ずつ名前を呼ばれて立ち上がって挨拶をされました。 女流の中では久美先生だけが短いスカートでした。 うーん、今回もファンサービスか?(笑)
 さて、少し準備のための時間をおいてから、プロアマ対局が始まりました。 地元のアマ強豪と対局するプロ棋士は、矢内理恵子女流三段。 解説は久美先生と清水市代女流二冠でした。 筆者は盤側ではなく例によって大盤の前に陣取ってましたが、予想通り久美先生が「聞き手側」(左側)に立たれたので、少し右寄りに座っていた筆者からは表情がよく見える特等席になりました。 おかげで正面からの写真がたくさん撮れたのですが、なぜかピンぼけばかり困ってしまいました。 (せっかく綺麗な笑顔が撮れたと思ったのに……)
 対局の方は、矢内三段が一見振り飛車のような出だしになりましたが、実は久々の菊水矢倉に。 解説コンビはあれやこれやと指し手の話を始めますが、序盤のことを話しているときに久美先生が「そういえば清水さんは本格的な矢倉ってあまり指しませんね」と一言。 清水二冠は「そうですかぁ?」ととぼけてらっしゃいましたが、確かにそれは当たってそうな気がします(笑)。 筆者も本や雑誌で女流の棋譜を見てますが、清水二冠は相掛かりが多くて、それこそ「攻め100%将棋」のような感じです。 相矢倉戦になりかけても、囲いも早々に攻めたりしてますし。 まあ、次の対局では相矢倉戦をしましょうという久美先生の牽制かな?(笑)
 閑話休題、二人の解説は続きますが、しばらくすると定跡通り盤外の方に話が発展。 久美先生は「矢内さんは素直ないい子なんですよ」とかおっしゃりながら、イベントで一緒に泊まりになったときに矢内三段と高橋初段と夜中に四方山話に興じたエピソードを語ってくれました。 残念ながら、会話の内容までは語ってもらえませんでしたが……もしかして、女流の内輪話だったからでしょうか?(笑)
 対局の方は、序盤で矢内三段が受けを間違えたらしく、2筋から攻め込まれて玉が右翼に逃走する羽目に。 しかし、アマの追撃が厳しく、最後は形も作れないまでの完敗となってしまいました。

 昼食休憩を挟んで、午後からは久美先生は他面指し指導対局に。 筆者は盤側でただひたすらに久美先生の将棋を見ていました。 途中、至近距離から何度もフラッシュを焚いてしまいましたが、久美先生は気にするそぶりもなく(ほんとは絶対気にしてると思うけど)真剣な眼差しで指導対局を続けておられました。 盤面の方も、8五飛戦法や居飛車穴熊、果ては角落ち対局で2筋に振った飛車を7筋に振り戻す!という変わった戦法まで飛び出していました。 戦績の方はまずまず。 もう少し厳しく指しても良かったのではと思ったりしましたが、もしかしたら筆者のカメラが集中力を乱していたのだったらすいません。 とりあえず、午後の1回目の指導対局を無事終了。 しばらくの休憩を挟んで2回目の指導対局になりましたが、不幸なことに隣の矢内三段は対局が長引いたため、休憩なしでノンストップで2回目に突入してしまってました。
 と、いうような事情もあり、後半は久美先生の方に多めに対局者が回ってきてしまい、かなり時間をオーバーした模様。 大広間の方のイベントが終わっても、まだ久美先生の指導対局が続いていました。 しかし、久美先生は時間に追われて指し手を早めるようなこともなく、真剣に指しておられたのには感服しました。 そして対局が終わってからも、きっちりと感想戦をやっておられました。 そして、時間がないにもかかわらず、筆者がカメラを向けると丁寧に応じていただきました。 どうもありがとうございました。 しかしよく考えたら、1回目と2回目の間に結構時間があったので、あの時写真を撮らせてもらえばよかったと、後になって思い付きました。 次回からはちゃんとタイミングを見計らって写真を撮ることにします……

矢内三段と笑顔 指導対局は厳しい顔で 感想戦は笑顔で 笑顔を作る暇もなかった?


2000年4月29日(祝) 春日部市藤まつり協賛 第10回藤王杯争奪戦

午前9時15分より春日部福祉センターにて。
久美先生の指導対局とサイン会(いずれも有料)があります。


2000年4月28日(金) 女流名人位戦A級・対碓井涼子女流二段

1敗ならまだ挑戦圏内です。


2000年4月8日(土) 鹿島杯女流トーナメント・対神田真由美女流初段

今期の放映第1回に登場し、見事勝利した模様です。


2000年4月1日(土) 女流棋士との親睦将棋会

日時4月1日(土) 午後12時30分開場 1時開演
会場きゅりあん(東京都品川区総合区民会館7階 JR京浜東北線大井町駅前)
会費はがき事前申し込み=9千円 当日=1万円
※女性・小学生以下のお子様は半額
申込方法葉書に必要事項を記入の上、下記まで。(締切 2月末日)
〒151‐8516 東京都渋谷区千駄ヶ谷2−39−9 日本将棋連盟「女流棋士会」係
必要事項:住所、氏名(ふりがな)、電話番号、指導対局を希望するか希望しないか



 実に4ヶ月ぶりに「生山田」にお会いできる機会なので、張り切って行って来ました。
 予定の午後1時から少し遅れて会が始まりました。 今回、久美先生はめでたく司会の任を解かれ、代わって登場したのはフリーアナウンサーの中村雅子さん。 実は中村修八段の奥さんなのですが、ご存じでない方もいらっしゃったようで、「主人がいつもお世話に……」と挨拶すると、「おお」とどよめきの声が上がっていました。
 その、中村アナに名前を読み上げられて女流棋士の先生方が一人ずつ舞台に上がってくるのですが、どういう訳か和服を着てらっしゃる先生が多い様子。 これはどうやら趣向みたいなので、そうすると久美先生も和服? あるいは先崎八段の結婚披露宴で見せた巫女姿でも再現するつもりかしらと思って見ていると、舞台に上がってきた久美先生は何とチャイナドレス姿! 観客の皆さんもこれには意表を突かれたに違いありません(もちろん筆者も)。 しかし、周りを和服姿に囲まれているので一人浮いてしまうかと思ったらこのはまり様はすごいです。何でこんなに似合うのだろう……要するに、美人は何を着ても許されるということなのでした(笑)。

 さて、挨拶が終わると、舞台では「フレッシュペア対決」が行われました。 女流棋士のうち年齢の若い4人がペア将棋を指すという企画でしたが、筆者はそちらには目もくれず、久美先生の指導対局を見学(取材?)に行ったのは言うまでもありません(笑)。
 指導席を少し遠目から見ていると、しずしずと久美先生が現れて席に着かれました。 駒を並べている間にこっそり斜め後ろから近付いていったのだが、なぜか見つかってしまいました(指導の相手に「写真を撮りに来てる人がいる」とか言われたのかも)。 カメラ片手に現れた筆者を見た久美先生は苦笑いしながら、「いやあ、今日は立って指導対局したいくらいなんですよぉ」と言っておられました。 どうやら、チャイナドレスのスリットから覗く脚線美をサービスしたいという意味らしい。 なるほど、脚線美が出やすいように、ヒールの高い靴まで用意されたようです。 しかし、それより筆者が気になったのは、ドレスの半袖からすらっと伸びている白いウデ。 指導対局を受けているおじさんやお兄さんには、こっちの方が刺激がきつかったのでは、と思ってしまいました(笑)。
 で、肝心の指導対局の方は、駒落ちが2面と平手が1面。 駒落ちのうち1面は早い進行で、下手が角を切った辺りから上手の押さえ込みに遭ってしまい、苦戦に。 他の2面が終盤を迎える前に終わってしまいました。 平手の対局では、久美先生が流行の8五飛戦法を採用。 下手の猛攻をいったん凌いだ後で、桂二枚と竜で中央突破を目指すという、この戦法の後手の典型的な攻めに。 しかし、5七の地点を歩で叩いてしまったせいで攻めが切れてしまい、息を吹き返した下手がうまい挟撃の攻めを見せて再逆転勝ち。 感想戦で久美先生は受けの香を打つ位置を間違えたことを盛んに悔やんでおられました。
 もう1面の駒落ちは長期戦に。 下手の攻めを紙一重で凌いでいた久美先生でしたが、一瞬の隙を見つけて玉の早逃げを敢行。 崩壊寸前だった右翼から無傷の左翼の奥深くへと逃げ込み、下手の飛車をいじめながら反撃を開始。 ここで指導対局の時間が間もなく終わりになることを告げるアナウンスがありましたが、久美先生は「いやいや、まだ時間がありますからゆっくり指しましょう」と提案。 これ実は、下手が敗勢になりかけたのを「時間切れ差し掛け」で引き分けにしてあげようという久美先生の優しい心遣いなのでした。 しかし、下手は指し進めてしまい、ついに投了。 久美先生は「最初の攻めの時に決めちゃわないとダメでしたね」と優しく諭しておられました。

 指導対局は終わりましたが、どうやら舞台の進行が遅れていて、次の企画まではまだだいぶ時間がある模様。  そこで久美先生に改めて挨拶し、写真を撮らせてもらうことにしました。 今までは背景を気にして写真を撮っていなかったため、訳の分からない物がバックに映っていて困ることが多かった(笑)ので、今回はきちんと背景を考えて撮ることに。 そこで、出入り口付近の白い壁をバックにして撮りましたが、ちゃんと映っているかどうか。 その後、久美先生に今回チャイナドレスにした理由を伺ったところ、昨年中国へ指導に行ったときに買ってきていて、着る機会を狙っていたとのこと。 筆者が昨年、ここで冗談がてらに書いたことが、実は本当だったということが明らかになりました。 筆者が書いたから着たという訳ではありませんが、「よくぞ書いてくれました、ってとこですかね」とのお言葉をいただきました。
 その他、いろいろとお話しさせていただきましたが、久美先生を筆者が独り占めにするわけにはいかないので(笑)、ここでいったん辞去したところ、久美先生はすぐさま他のファンにつかまって写真攻勢に。 筆者が選んだ白壁の前が、図らずも写真撮影地になってしまいました(笑)。 若い男性ファンが多数久美先生の周りに集まってきてちやほやとおだてあげたらしく、久美先生もサービスポーズを連発! いつもながら久美先生のサービス精神には頭が下がる思いでした。 (筆者ももっといろいろ言ってりゃよかった(笑))

 舞台では「It's SHOW Time」の公開録画がまだ続いていて、久美先生の次の出番はまだまだの模様。 筆者は少し離れたところから久美先生の行動をウォッチング(まるでストーカー(笑))していましたが、出入り口の外で何やらやっている様子。 何だろうと思って見に行くと、プロのカメラマンによる写真撮影をやっていました。 雑誌か何かに載せるための写真でしょうか。
 余談ですが、撮影中のカメラマン氏は久美先生に「モデルでも充分通用しますよ」とお世辞を言っていました。 そんなん、言わんでもわかってるやん(笑)。

「そう、あと9勝なんですよ」
 ファンと記念撮影していた久美先生が、近くでぼんやりとそれを眺めていた筆者(またしてもストーカー状態)の方に近付いてきてそうおっしゃいました。 久美先生の方から話しかけていただくと筆者はどぎまぎして頭が混乱してくるのですが、一瞬遅れてこれは三段昇段の勝ち星のことを言っておられるのだとようやく理解。 何でも、自分のパソコンに入っているご自身の棋譜と、将棋連盟で管理していた棋譜の数とがちゃんと合っていなかったからだとかで、改めて数えなおしたらあと9勝だったそうです。 9勝だったら今年中に絶対大丈夫ですよね、頑張ってください、と受け答えした後で筆者は、頭の中であと9勝あと9勝と何十回も繰り返していました。 なぜって、メモ持ってくるの忘れたからです(笑)。

 席上対局「次の一手名人戦」が約30分ほど遅れてようやく始まりました。 対局者は中井広恵女流名人と石橋幸緒女流王将。 そして大盤解説が久美先生と長沢千和子三段。 というわけで、例によって筆者は大盤のある左側に席を取りました。 舞台に上がった久美先生のチャイナドレス姿は、改めてみると本当に艶やかでいらっしゃいました。 長沢三段は洋服でしたが、これもまた歌手のような華やかな色使い。 一瞬、ここはほんとは将棋のイベント会場じゃなくて宝塚の舞台か何かなんじゃないかという考えが頭をよぎりました(笑)。
 先手中井名人で対局が始まると、序盤の間は場つなぎのために久美先生がちょっとしたトークを。 久美先生と中井名人とは気心が知れた仲ということで、対局が始まる前にいろいろと相談があったようで、対局の時間や手数まで久美先生が注文を付けたようです。 それなのに、どういう訳か盤面は横歩取り8五飛になってしまい、「すぐに終わっちゃうから次の一手が出しにくいじゃない」と中井名人に「口撃」を仕掛けていました。
 さて、対局が進むうちにちょっとしたハプニングが。 と言っても局面の方ではなく、舞台上での話。 大盤は舞台の左の端の方に置かれていて、久美先生はその左側に立っていたので、足場が非常に狭いのを最初から気にしておられたのですが、盤面に夢中になっておられたせいか、足を踏み外して舞台から落っこちてしまいました! 見ている方も一瞬ひやりとしましたが、すんでの所で見事に着地に成功。 それでも、高さ50センチ程度の舞台とはいえ、後ろ向きに落ちているわけですし、ヒールの高い靴をはいているせいで、落ちた拍子にひねって足でもくじいていたら大変なことになっているところでした。 で、あわてて大盤を30センチほど舞台中央の方へ移動して一安心。
 閑話休題、対局の方は8五飛特有の難解な局面の連続。 久美先生はご自分で指すこともあって、あれこれと考えて解説しているのですが、相方の長沢三段はこの戦方を指さないこともあるせいか、「ええ」とか「そうですね」とかしか言ってくれません。 おかげで久美先生は「それじゃ解説にならないじゃないですかぁ」と冗談半分にぼやいておられました。
 また、久美先生が解説しながら次の手を予想したりすると、それが見事に当たるので、「ほら、女流なんてみんな同じような手を指すんですよ」と得意顔。 他にも、対局者の手を評しながら、ここがプロとアマの違いです、とか解説したりして、観客の皆さんをうならせてくれていました。
 そんなこんなで、対局は進行。 心配されていた手数の方も結構かかり、次の一手名人も無事決定。 最後は石橋王将の攻めを見事に受けきった中井名人が勝利を収めました。

 続いて、約30分遅れでクイズ大会が始まりました。 これは、観客の皆さんを入場券の番号の下1桁で5組に分け、女流の先生方5人が解答者として登場してクイズに答えてもらい、優勝した人に割り振られた組の観客全員に商品が当たるという新趣向。 時間は短かったのですが、将棋の日は何月何日?という、棋士にとっては「常識問題」を間違える人がいたり、今日の出演の女流棋士のうち、和服は何人?という、そんなんわかるわけないやんという問題をズバリ正解する人がいたりして、なかなか楽しめました。
 優勝は元祖アイドルの藤森奈津子二段。 筆者も偶然、その恩恵に預かることができました。 しかし、負けた組の中から抽選で選ばれた人に当たった景品は、CSチューナーや高級婦人バッグ。 なんか、そっちの方がいい商品とちゃうの、という気もしました(笑)。

 閉会式の後はいつも通り、女流棋士のみなさんが花道を作って見送って下さいました。 それにしても、今回はたくさんおみやげをもらった……一番よかったのは女流棋士全員署名入り扇子。 でも、もう少し名前の字が大きかった方がいいかも? それより、来年はもう少し時間が長い方がいいなー。

写真を撮られてちょっと苦笑 お澄ましのポーズ 壁紙にどうぞ! サインはV! 局面を覗き込む……あっ、脚が! 最後のお見送り中


2000年3月8日(水) 女流名人位戦A級・対石橋幸緒女流王将

第27期の開幕戦を勝利で飾り、今年度の勝率トップを爆走中!


2000年3月2日(水) A級順位戦中継

NHK-BSでは今年もA級順位戦の最終局が中継されます。 そして今年も、司会は我らが久美先生が担当。 将棋界で一番長い日、目が離せません。 もちろん、久美先生の衣装からも(?)。
[放送予定時間:9:35〜10:55、15:00〜18:00、22:00〜翌1:05]

丸山八段にインタビューしていたシーンは映ったのでしょうか?


2000年1月7日(金)〜8日(土) 原田泰夫先生と楽しむ会

 『「杉の宿」新館落成記念行事』とはきっとこれのことでしょう。
1泊2食・飲み物付きで13500円(入浴料・指導対局料、記念品代、税・サービス料込み)。


2000年1月6日(木) お誕生日

 本日は久美先生のお誕生日です。 みなさん、お祝いしましょう! 何回目かって? そんなこと訊いてはいけません。 久美先生は永遠に20歳なのです!


2000年1月5日(水) 指し初め式

 出席されたと思います。たぶん。 さっぽろ東急将棋まつりには出ておられないし。


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