お茶会報告

「再会」「ノバ・ボサ・ノバ」大劇場公演

999・4・18  7:30宝塚ホテル「宝寿の間」
これまでのお茶会報告

個人的な感想

           
いつもながら、きれいな言葉遣いの轟さんのご様子をお伝えしたいという事で、なるべくそのままをご報告いたしますが、うっとりぼんやりで、後からテープを起こしても分からない箇所は適当にお伝えいたしますので、完全にそのままではありません。
                


盛大な拍手の中をご入場(お洋服は、黒の長めのジャケット・深いモスグリーンのタートル風インナーでした)
 
ご挨拶

お待たせいたしました。
 だいぶ公演も順調に進み、ほぼ中日(なかび)を迎えることになりました。
たくさんの方々に今回も観に来ていただいてて、生徒も皆とても嬉しく思っています。
5月10日までよろしくお願いします。


乾杯
 かんぱい!

質問コーナー
久々の洋物のお芝居で苦労なさった事、エピソードなど 

別段苦労したことは (お考えになりながら)これといってないですが、テンポが今までやってきたお芝居とは違うかなという事で、一年間日本物をやって来た雪組ですので。
でも、一時間ちょっとの短めのお芝居でだいぶ助かっています。ほとんど出っぱなしなので。
ショーより逆にお芝居の方が着替えが大変だったりします。
 コメディというか、人様に笑ってもらう事は泣かせるよりも難しいと言いますが、素直に毎日笑っていただいて、とても助かっています。

「ノバ・・」プロローグで座ったままや、横になって歌われたりして苦しくないですか?

そうですね、完璧に腹式呼吸しか頼るところがないと言いますか・・。
大きい辞書とか辞典とかの本を お腹の上に乗せて、仰向けに寝て息を吸って、本を上下に動かすとかを、声楽の先生によく音楽学校の時に言われましたけれども。
 私、筋肉があんまりないんですよ。腕とか背筋なんかもなくて・・。過去において、背中の筋肉がないのに重いお衣装を着て、肉離れを起こして、痛み止めの注射を打ちながら演ったことがあって、それから筋力をつけなくっちゃということで、鉄アレイで訓練をしたんですけど、今度は腕の筋肉がつりまして・・無用の長物となってお部屋にありますが。
とにかく肩の力を抜いて。
八百屋舞台ですけれど、普通は板ですが、今回フェルト地のようになものが貼ってあって、はだしで歩くと気持ちがいいんです。
実際にあちらの道路に、同じ柄があるそうです。波の絵柄がついています。実際、ブラジル、リオのカーニバルに行くと、ああいう道路があるそうなんですね。
 (あと)サングラスが落ちないかなと思って・・。初日、一度落としたりしてたので。
実を言うとあのサングラス、一個100円なんですよ。
お衣装部さんが買ってきてくれて、5種全部で500円って。一個が500円かと思ったら5個で。

お客様ご登場
 月影 瞳さん(ぐんちゃん=G)でした。(淡い水色のワンピースに紺のカーディガン)

T さっきお風呂場で会って、『ぐんちゃん、新人公演(通し稽古)行くの?』って訊いたら、『はい、ちょっと遅れて』って。7時半から始まってるんですけど。
おつかれさまでした。
G おつかれさまでした。
今回は、すごい、お芝居の方の役作りにとても苦労して(笑)
T もう、ばれてます。
ぐんちゃんの『素』じゃないかと・・思ってます。
G 思わないで下さい
T 今回、セリフがトントントントンとらなきゃいけないので、ほとんどぐんちゃんとの闘い、バトルだよね。
T 今日、ちょっと鼻に口紅付けちゃって・・・
G いや、とんでもないですよ。こちらこそ足踏んじゃって。
T 初めてキスシーンがあるんですよね。
私はキスシーンってすごく少ないんで・・・。
G 私もめちゃくちゃ少ないんですよ。(笑)すいません。
T すごく下手だよね(笑)
G みなさん、すいません。ファンの方々。ハハハ!
ほんとは、エストレーラが地なんで・・(沈黙)・・すいません。墓穴掘りますね。ハハハ!
G 千秋楽まで、よろしくお願いいたします。

質問コーナー再開
コメディセンスは天性のものですか?

コメディの作品といえば『ハーフムーン』位しかなかったと思うんですが。ま、一応、台本に忠実にやっているわけなんですけれども。
演出の石田先生、ちょっと、一風変わった先生で、アノ・・カワウソにそっくり・・なんて、怒られちゃう。
私が月組時代、新人公演をやっている時によく演出助手で入ってらして・・・ですから、私達同期とはとっても仲の良い先生なんですけれども。
 よく、劇団上層部に呼び出されるっていう位、ハチャメチャなセリフも出させる先生なんですね。ですから、生徒の方が心配になって、『いいんですか?こんなこと言っちゃって』っていう感じなんですけれど。
後はもう、舞台に乗ったら私達のもの、ということで、言って良い事、悪い事、いろいろありますから、すみれコードという問題もありますし、それを考えながらですけれど・・。

ショーの方も、初日開けて、何小節かカットというところがあるんですね。
昔の「ノバボサ」に比べて、ちょっとストーリーが分かり難くなっているという事を、先日、上級生の方から言われましたけれども、こればっかりは私達がどうする事も出来なくて。
ネックレスがどこに行くか、何で殴られるんだろうとか、そういう説明が一切ないので、私達生徒には。
草野先生が、もう月組の方に入ってらっしゃるし。私がこわいのかナンか、逃げてるんですよ(笑)
「ちょっと、先生、お話が・・」って言ったら、「ハイハイ・・」って言いながら遠ざかって行ってしまわれて、それ以来お会いしていないんです。
だから、ちょっとお話したいなーという部分もあるので、そうなると、ちょっと変わってくるかもしれませんけどね。
 でも、皆、とても楽しんで、『毎日、二回公演だったら良いのに』って言う子もいる位、楽しんで演ってますので。
 ただ、雪組の難点と言いますか、、あえて拾い出せば、自分たちだけが楽しんで、お客様に楽しんでいただく前にウチワ受けしてしまう、それだけは気をつけないと・・。

初舞台の思い出

本を出していますので、あの『初舞台』のところに書いてある、あれが、もう絞り出して、思い出した結果なんで・・。
今の初舞台生に比べてピリピリしてたという感じですか。必要以上に。
要領が悪くて、よく怒られてた。 今回の初舞台生も、相当起こられてますけど(笑)
何かこう、米つきバッタみたいにペコペコして、とにかく声をかけられたら謝っていたという思い出があります。
初舞台の子達も、後で笑えるようになるんで、良い思い出として。いろんな事をやって、失敗して成功してという事を、この舞台を踏んだということで、ずっと思い出として残して欲しいなと思います。

○×クイズ 

ノバ・オープニングで、ソールが横になっている時にカップルは2組
・・・・・×(3組)
ノバ・椰子の木は23本
・・・・・○
「おとめ」の表紙の半襟がシルバー
・・・・・×(ゴールド)
再会・バッティングセンターで、2回、ボールを打つ
・・・・・○
ノバ・ソールが襲った銀行のドアは青
・・・・・×(えんじ色)
再会・結婚してはダメのバックダンサーは8人
・・・・・○
ジェラールはホテルでワインを3回飲む
・・・・・○

お客様ご登場
成瀬こうきさん
(おっちょん)(黒いレザー風ショートジャケット・インナーが大き目の白い襟)

N おつかれさまでした。
どうも、はじめまして。成瀬こうきと申します。
T 知ってるって(笑)
N たいへんお世話になってます。 知ってますね。(笑)
T 今、マールね。
(耳の横で、例の電話のポーズをされて)これは、彼女が考えました。
N これ、良かったですか?(会場・拍手!)
T コム(朝海ひかる)ちゃん、楽屋でお稽古するんですって言ってたけど、いいの?今日?
N し、してますぅ。(笑)
T おっちょんが最初に(メール夫人で)、ぐんちゃんの車で来るじゃないですか、で、私はぐんちゃんに一目惚れなのに、彼女が目パチパチしてちょっとハートが・・(笑)、つい見てしまって。
コムちゃんまで真似しちゃってますから。
N ちょっと やってみたかったんですよ、”ピンク光線”っていうのを。
やってみたくて、ここぞとばかりに・・。すいません。 
ソデでもピンク光線で行かせていただきますんで、待ってます(笑)。
T プロローグのマールでハンカチていうか・・で踊ってる時、しっかり頑張れよって、やってるんで。
N はい。ありがとうございます。励みになりますぅ。
T 私は彼女の事を別名『だちょう』と呼んでおります。
特にパレードで羽を付けた瞬間
N ひど〜い!
T 私、名古屋の公演中のおっちょんの部屋に電話しようと思った位、「大自然のナントカ」っていうテレビつけたらダチョウが走っていて、「うぁおっちょんだぁ!」って。
N そう、似てるんですよ。なーんででしょうねえ。
T お兄様の方が、とても繊細なお顔だちで・・。(笑)やさしそうな・・。
N そうですよね、あっちの方が女らしいですね。
T ・・お稽古しなくちゃいけないのに・・。
N ちゃんとお稽古させていただきます。

成瀬さんご退場

もう、すっかり組になじんで・・。
見かけによらず、すっごく女の子なんです。
黙って歩いてると男っぽいんだけど、しゃべり出すと本当に女の子っていう感じで・・・
不思議なダチョウ・・・。

○×クイズ続き

プログラムで、結婚式のお衣装で写ってるTOMさんは右手に白い手袋、左のポケットに白の薔薇を刺してる
・・・・・×(クリーム色・ぐんちゃんが生花で髪かざりを作ってるので、その一本を頂戴って言ってポケットに刺しました。)
本年度の会のオリジナルカレンダーの中で、オフの写真は3枚
・・・・・×(二枚)
ソールはブラジル語で『神』
・・・・・×(太陽)
ジェラールがサンドリーヌと初めて出会ったのはモンテカルロ王立図書館
・・・・・×(モナコ王立図書館)
「ノバ」でカゲコーラスをしていらっしゃる
・・・・・○
会のオリジナルカレンダー10月で、TOMさんの見えてる手は左手
・・・・・×(右)
「再会」で、『男が女を捨てる時』の表紙の色は緑
・・・・・×(黄色)
ソールが女装したときの鬘の縦ロールは8本
・・・・・×7本
ソールがネックレスを手にする回数は3回
・・・・・○
ジェラール達が老夫婦と会ったのは熱帯公園
・・・・・○
ソールがエストレーラと銀橋を渡る場面と、ネックレスを取り返してエストレーラに付けてあげる場面とで、お衣装は同じ
・・・・・×(よく似てますが、柄がちょっと違うんです。何で変えるんだろうと自分でも分からないんですが)

テーブル対抗ゲーム「何色でポン!」
(勝四郎=緑、チャールズ=白・・・というように、劇中の人物のイメージカラーを当てます)

記念撮影
抽選会など
(TOMさんからのプレゼントは、「アフタヌーンティの詰め合わせ」)
参加者からTOMさんへのプレゼントはガラスのランプでした。

ご挨拶

「ノバ・ボサ・ノバ」、スタッフの先生方もとても再演を楽しみにしていらした作品ですし、又、ウチの組長が研一で出ていらしたりとか、見たという生徒もいて、やはりシナーマンの最後の歌のところ、あれだけは、楽屋のおばちゃんとかも、モニター見ててお仕事の手が休んでるとかね、いろいろとお聞きして、そういったお言葉が私の明日への活力のエネルギーになっていると、今回もつくづくそう思っております。
雪組に引き続き、月組がするという事で、今日も月組メンバーがソデに見に来たりとか、新人公演、今日通し稽古なんですが、それをのぞきに来たりとかしてます。月組は月組でまた、今の真琴率いる月組のパワーでやってくれるだろうと思います。

 手探りの中から始まった「ノバ」でしたから、皆様の大切な思い出の作品を違うものにしたくない、という思いもありましたし、又、その一つのものとして、残していただきたいなとも思いました。
鴨川先生のお墓参りに行ったりもしました。
振りつけなさった先生がお具合が悪くて来られなかったりとか・・。ですから、今現在、劇団の中で他の仕事で振りつけ下さる先生に振り起こしや、振り付けをしていただきました。
ほとんどが踊りというよりストーリー、芝居心を持った上でやってくれと言うことなので、私もそれを大事にして、千秋楽までやりたいなと思っています。

 また、これが終わりましたら、TCAスペシャル、東京公演・7・8月、ディナーショーが周ります。
 生徒の中でも話が飛び交っていますが、フィナーレナンバーを東京に持って行くか、まだ思案中らしいので、どうなるか分かりませんが、宝塚大劇場で、初舞台生を迎えての口上とロケットを含めた作品は今回限りだと思いますし、ですから、いつも、たくさんの客席での応援の拍手を皆、全身で浴びながら舞台に立っております。

残念ながら、休演者が三名おりますが、東京公演では復帰出来るということなので、その子達が出れなかったという気持ちを、今の出演している生徒が皆様にお見せしていますので、初舞台生から、全ての生徒に、みなさま温かい拍手をお願いいたします。

以上

*個人的な感想

  初めてお茶会に参加したのは、96年の「アナジ」でした。
あの精悍で男らしい舞台の人が、とてもエレガントな表情、もの静かなお声でお話されるご様子に感激しました。的確な言葉を瞬時に選んで話される回転の良さ、厳しい環境に生きた強さと優しさが感じられるお話に感銘も受けました。
 最近のお茶会、特に今回のお茶会では、更にトップとしての余裕、寛さが感じられて嬉しく思いました。組のこと、下級生達のことを常に気遣っていらっしゃるのが良く分かりましたし、お話されている時の表情がとっても穏やかで、一種「達観」なさった落ち着きが感じられ、安心いたしました。
 余計なお世話もいいとこだけど、昨年春の東京公演(春櫻賦)では、心身共にハードな舞台で、必要以上の重責を担わされていらっしゃるのではと、ファンとして辛く感じた時期もありましたから。
 誰にも媚びることなく、ただ精一杯により良い舞台をめざして努力されていらっしゃる、その変わらないポリシーはそのままに、と言うより、そのポリシーを貫いたからこそ到達した境地に今、至っていらっしゃるようにお見受けしました。
 生意気な言い方をお許しいただけたら、ご自分に対する揺るぎない自信をお持ちになられたのだと思いました。内面的な意味での。
 轟さんのお茶会は、正直言ってファン以外の方には面白くも楽しくもないものかもしれません。(すごく個人的な想像で、間違ってるかもしれませんが) でも、轟さんの舞台を見つめ、その魅力に引きこまれたファンにとって、お茶会で垣間見る轟さんの人間性や、舞台という仕事にかける情熱を間近に感じることが、何より「生きる力」になるような気がします。
 

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