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2003/12/『LittleWing』こばやしゆきこ

子供向けの本だが三女が私のために借りてきてくれた。
三女が借りてくる本が楽しい物が多いので誉めたところ、たびたび借りてくるようになった。
今回も内容を知っていたわけではないと思うのだけど、私のことか?とどきっとさせられた。
いつも怒ってばかりでなんでもがんばらなければという両親、そのために優しい心を忘れてしまった夏美ちゃん。
私もいつも怒ってばかりいるからなあ。早くしなさい、勉強しなさい、等々、子供達傷ついてるよなあ。
誰だってなんでもかんでもはがんばれないよ。私なんて何もがんばってないもん。
それなのに子供には次々と何かに要求してるかも?
病気したときとか、赤ちゃんの頃は体さえ丈夫であればと思うのに、丈夫だとそんな気持ちも忘れて、もっともっとと怒鳴り散らす。
これじゃ、子供もたまらないよなあ。
自分の気持ちに余裕をもとう。
子供はもう一人の人格であって、親の所有物ではないし、得意不得意あってこそ個性だもんな。

2003/11/30『世界の中心で、愛をさけぶ』片山恭一

会社の人が貸してくれた。
映画化されるとか、、、、
テレビで柴崎コウがこの本のこと話していて読みたいなあと思っていた。
中学生の淡い恋の話かなあ、、、でも彼女抜きで彼女の両親とオーストラリアに行ってるから変だなあ、、、
と思ったら、白血病で彼女が死んでしまう。
それだけだとただの悲しい話で終わってしまいそうなんだけど、おじいちゃんがポイント。
一生一緒になれず死んでしまったかつての恋人の骨を盗んだり、中学生の孫にワインを飲ませたり。
でもおじいちゃんだけは、大切な人に先だたれた残された人の気持ちがわかる。
おじいちゃんが今まで残されてもちゃんと生きてきた、生きてきた意味みたいなものが言葉になっていて、心にしみるのよ。
おじいちゃんなくしてはこの本はうすっぺらだったと思うわ。
私も高校時代の友達を白血病で亡くしているので、病院の様子とか彼女とだぶっちゃう。
まじめでもなく、勉強できたわけでもなくプチ悪だったけど、明るくてみんなのとりまとめ役だったのに、急に太りだしたと思ったら白血病にかかっててあれよという間に亡くなってしまった。
髪の毛が抜けだした頃から自分で薄々感ずいて、白血病関係の本沢山読んでいたらしい。
子供がうちの長女と同じ年だからもう中学生だねえ。残された家族の気持ちは計り知れないけど、この本読むとほっとするかもしれない。

2003/11/24『高円寺純情商店街本日開店』ねじめ正一

二冊目から読んでしまいました。乾物屋にとって、なくてはならないおばあちゃんがなくなってしまう。大型店出店でただでさえ商売の行き先が案じられるのに、おばあちゃんの死によって家族のつながりさえも稀薄になってきてしまう。そんなとき訪れた長島巨人軍の商店街での食事会。野球大好き主人公とのキャッチボールでなぜかお父さんの気持ちにも踏ん切りがつき、乾物やの仕事にも精をだすようになる。昔ながらのさびれた商店街の近所との繋がり、家業を嗣ぐという跡取りの責任。懐かしい感じのする話。横浜ラーメン博物館思い出してしまった。

2003/11/19『ダレンシャン7』

またまたダレンシャンです。
今回はバンパイア一族を助けるため、バンパニーズ大王を倒すべく、久々に旅に出ます。中だるみをいっそうして出足好調です。ダレンシャンが本物のバンパイアになったり、バンパニーズとの接点があったり、シルクドフリークに戻ったりと盛り沢山。あと何巻あるのでしょうか?ミスタータイニーが何億年も前から生きていたなんてそんなあほな。ダレンシャンは闇の帝王になるのでしょうか?生き残る一人とは、、、、?

2003/11/10『ダレンシャン6』

バンパニーズがバンパイアマウンテンに押し寄せてきて、ダレンシャンは死にそうで、、、と久しぶりに盛り上がりを見せたこのシリーズでしたが、また中だるみのようです。
誰かが死ぬのはこのシリーズでは当たり前のようで今回も無惨な幾通りかの死に様があります。
最後に急展開があって次の巻に引き込む作戦がみえみえです。
なんとダレンシャンが新元帥になったのです。
あまりにも急すぎます。ダレンシャンはまだ子供、それに半バンパイア、しかも前回では死刑になるところだったのに、、、なんという展開の幼稚さ。でももう惰性で最後まで読み続けるしかありません。
もうこうなった以上、最後の結末を見届けるつもりです。

2003/10/27『ばかの壁』養老孟史

さくさく読めて、んーなるほどと思ったのだけど、読み終えるとなんだったっけ?
私ってほんとあほだー。
難しい話じゃなくて、理解出来ない人を考える時になるほどと思えることなのだけど、内容がさっぱり思い出せない。
もう一回読みます。

2003/10/25『shingo daiet』香取慎吾

写真すくなあいー、白黒ー、れしぴーあんまのってないい。てんでさらさらと眼を通しただけ〜。栄養バランスと運動、週2,3回の筋トレと有酸素運動だなあ、じっくり読もうかなと思っているうちに、アルアル大辞典でダイエットやってて、、、、なんだこれだけで良かったんだって思って読む気しなくなってしまった。でも慎吾ちゃん、食べるの大好きそうだから元に戻るかもねえ。

2003/10/5『デッドエンドの思い出』よしもとばなな

よしもとばななが人気があるのがわかった気がする。表現は簡単なんだけど、清いというか高尚なというか魂に響くように胸にしみるのよねえ。くさい表現だけど、なんかそんな感じ。取り上げている題材も決して高尚なものでもないし、特別な恋愛でもないし、悲惨な思いをしていたりもするのだけど、ピュアなのよねえ。ほんと言霊。
短編集で夜寝る前に、一話づつ読むのも良かったワン。
よしもとばななってドラえもん好きなのね。

2003/9/12『家族になったスズメのチュン』竹田津実

家で文鳥を飼うまで、鳥嫌いだった私、実際飼ってみると鳥ってかわいいのよー。
そのかわいさがよくよく分かる本。
三女が動物お宅の長女のために借りて来た本。
野生動物の保護をしている獣医師さんが書いたのよん。
すずめのチュンは生後まもなく保護された。野鳥は飼ってはいけないと法律に決まっているので、なんとか自然にかえそうと努力はするものの、自分がスズメだとは思っていないらしい。
人が食べるものを食べたり、奥さんに求愛したり、玄関に誰かはいってくると攻撃したり。
鳥って、いがいと利口なのよねえ。呼びかけると答えるし、表情もあるし。そんなことこまかなかわいらしさがとてもよくでてるわん。鳥好きな人はすごく共感出来る本だと思う。
長女はこういう本をみると獣医師さんになりたいなあと思うんだと、すごくよく分かる、動物って嘘つかないし、眼がとってもかわいいのよねえ。もうくぁいいい。この方色々動物の事書いてる見たいだからもっと読んで見ようっと。

2003/9/3『えんの松原』伊藤遊

以前読んでおもしろかった鬼の橋の作者と同じなので借りる。
今回も時代物、藤原全盛時代の怨霊の話。
でも怖い話で終わっているのではなく、心情の裏側みたいなものがキュートに表現されているのよね。
住むところがないために、女の子の格好をしている音羽。ある日、次期御門に会う。この御門が怨霊に祟れいて、生気なし。なんとか救おうと怨霊のいる怨の松原に行き、怨霊の正体を突き止めると、なんとそれは女の子にうまれるはずだったもう一人の次期御門だった。怨霊を封じ込めようとだけしていた祈祷の僧侶には何も出来なかったが、怨霊の気持ちを理解した音羽は御門に女の子の気持ちを伝える。もう一人の異性の自分と怨の松原で会った御門、押し込めるのではなく、理解し共存しあうことが必要と感じる。怨霊の気持ちも癒え、怨霊はいなくなる。
疫病等は怨霊のしわざだと信じられていた時代のほうが、今の時代より恐ろしくないように感じる。

2003/8/30『ハードル』

ハッピーバースデイとかこの手の本はなんか読む気しなかったけど、長女に勧めれらて読む。
なんと悲しいお話。
主人公のレオンは万引きをなすりつけらる。なのに、それを信じてくれない学校。お受験にかける母は子供の気持ちより、受験が大事。万引きをした当の本人も受験が大事。お父さんは仕事しか頭になく、子供も家庭の事も母親まかせ、表向きの平穏だけが望み。万引きされたお店のおばあちゃん、友達は万引きするような子じゃないと理解している。心が清い人には、真実が見えるもんさね。
私立試験当日、万引きをした当の本人を殴る。そこで話は終わると思ったら、もっともっと悪いほうに話はいくのよ。
ある日、ちらしに家の広告が載っていると思ったら、レオンのうちで、会社の経営がうまくいかなくなった父親が家を売りに出していたことが分かる。ここでもレオンは、自分より他人の気持ちを考え、父親を励ます。ほんととことん言い奴なんだよね。
父親と別れ、母親の実家で暮らすことになるが、母親がなぜこのように、お受験とか他人の目しか気にしなくなったかのいきさつも明らかになる。高校時代の友達が自分の発言のせいで自殺したのだ。
弟は母親の実家にいっていきいきしだすが、れおんはいじめに会う。いじめにあうような理由などないのに、とことん暴力を受ける。担任の先生も暴力はうすうす感じている物の知らんぷり、表向きの平穏がお望み。暴力はどんどんエスカレートし、ついにレオンは意識もない状態になってしまう。
最後まで相手の気持ちを大切にするレオン。悲しすぎる。
これをかいた作者が子供達のカウンセラーをしている人らしいです。
カウンセラーをしていて、このように悲しすぎる子供達がいるのかと思うとすごくやりきれなくて、涙がちょちょぎれる。
なんのために生まれてきたんだろう、苦しむために生まれてきたのではないだろうにと、悲しくなった。

2003/6/20『ダレンシャン4,5巻』

もーいい加減飽きてきた。
バンパイア総会に出席するための旅とかなんとかいっても、もうだめ。
やっと四巻読み終わったら、図書の人が気を利かせてリクエストしてくれた五巻が届いているって、、、、
せっかくだから読むかって気乗りもしないで読み始めたら、おお、今度はいいじゃない。
だれんしゃんがほんとのバンパイアになるべく、火とか水とか数々の試練に立ち向かうんだけど、スピード感ありスリルあり、ハリポッターのクイディッチや戦いの場面にも共通するようなドキドキ感があるじゃないの。
ここに来て、ひさびさのヒットだわ。
最後の方も、バンパニーズがバンパイアマウンテンに沢山いたなんて、6巻が楽しみ。

2003/4/20『ダレンシャン3巻』

まー、しかし次々と話が出きるもんだわねえ。 今度はなんだって、親代わりのバンパイア、クレプスリーが人を何人も殺してるんじゃないかって。
それにダレンシャンに彼女も出来ちゃうし。
結局、悪いバンパイアがいて、そいつが人間を何人も殺していたんだけれど、蛇少年が囚われたり、ダレンシャンとクリプスリーもやられそうになったりと大変。
それにそいつが住んでいるところが下水道で、それは町中に網の目のように張り巡らされているからやっかいでと、うまくできた話。
でも三作目にもなると、この妙にありそうでなさそうな語り口にちょっと飽きてきたかなあ。
六巻も出たそうで、図書館のお姉さんが、私がリクエストをしないうちにわざわざリクエストしてくださったとのことなので、張り切って読むわ。
ルドルフといっぱいあってなを思い出した。
きっと、子供向けばかり読んだので、そろそろハウツー本とか、違う種類の本が読みたくなってるんだなあ。
何読もうかな?

2003/4/5『レイチェルと魔法の匂い』クリフ・マクニッシュ

またまたレイチェル様、すごい魔力を身につけ、みんなを救うのであります。
魔力は想像力。変身、瞬間移動、相変わらずのスピード感。
他の星での戦いに疲れ切った魔導師、レイチェル共々もうおしまいかと思えたが、すごい魔力を持つ赤ちゃんイエミの魔力で救われる。
次はいよいよ三巻。Dの話では地球防衛軍にまで話が発展しているとのこと。ふふふ、読んで見ようではないの。
次はダレンシャンが待っているし、気持ちは焦る。

2003/4/3『パイナップリン』吉本ばなな

昔、小説は読んだことあったけど、これはエッセーだったのねー、それさえもしらなかった。
顔色悪い、秀才をイメージしていたのに(無学ですんまそん)お酒は飲むわ、喫茶店でバイトするわ、随分元気のいい人なんだねえ。
なんかほっとした。
キッチンとか海外でえらい人気なそうで、私もすっかり忘れているのでもういっかい読み直そうと思う。

2003/3/30『マークスの山』高村薫

高村薫さんてかっこいいなあといつも思っていたのに本を読むのは初めて。文庫本を改訂と新聞に載っていたけど私は元々のでっかい本。
山小屋での殺人事件に始まって、精神病院の様子、殺人事件とわくわくどきどきはらはら。通勤の電車でも夜も子供達寝てから、没頭してたのにー、最後のあっけないこと。
楽しんでいたこの貴重な二週間はなんだったんだろう???とむなしくなる結末。
修正された点てそういう所だったのかなあと思いつつも、こんなに分厚い本なのに、この結末の薄っぺらさにはがっかり。
秘密を共有しあった大学時代の仲間の頭文字がマークスで、その中の一人が癌にかかり遺書にその秘密を書いたのが発端で、そこまでひっぱってひっぱってきたものが遺書が見つかった途端、あれよあれよちいう間に事件が分かってしまって、、、、なんなんだよおん。
マークスが殺人事件の側で生き残った事や、その生き残ったせいで精神的に障害が残ったこと、合田の過去、意味ないじゃんか、、、むなすぃー

先日、新聞に『しょっぱいドライブ』の評論が載っていた。さすがプロだなあと思う。私のはほんとに小学生の感想文程度。でも私は本を紹介するのが生業でもないし、ただの趣味なのでつまらないものはつまらないとしか書きようがない。芥川賞取るんだから、何か文学的な意味があるんだろうからプロはそう言う点を書くんだろうねえ

2003/3/10『しょっぱいドライブ』大道珠貴

一番新しい芥川賞受賞作。図書館にリクエストして一番に借りたんだーって自慢したりして。
でもー、なーんかつまんないっつうか、芥川賞受賞とかってこんなもんなんださねー。
雰囲気的に直木賞受賞なのかなあと思ったら芥川賞なんだって、、、
何も感じてないような、何を考えているのか分からないような主人公の淡々とした話が数編載っている。
最近の若者って何が楽しくて、何をやりたいのかわからないように見えるンだけど(それだけ私が年を取っているってことなのかもしれないけど)そういう年代の人が書いたのかなあ、、、よくわからん。
そういう私も、いい年こいで訳分からないとこあるかもしれない。頭こんがらがってきた。
この辺で、推理小説でも久々に読んでみるか。

2003/2/10『もものかんづめ』『たいのおかしら』さくらももこ

暇つぶしに随分前に文庫本買ってあったのだけど、やっと読み終わる。
出た当初、すぐ図書館で借りたものの、当時はなにかハナについて読む気にならなかったんだよねえ。でもいざ読んでみると、おかしいー。
それに私と同年代だし、共感することが多い。うちの長女とも似ているところがある。
父ヒロシは、うちのパパそっくりだし、ほんとおかしかった。
短編だから電車で読むのに丁度いいのだけど、思わず声を出して笑いそうになったこともある。
今は『さるのこしかけ』読んでいるのだけど(たいのおかしらが後だったみたい)、やっぱり初めのもものかんづめが一番笑える。
もっと笑いたい。

でもこのようなねたなら私も結構持ってるかも?
誰でも生涯に一冊は本がかけるとか、、、、こういうことなのか?

2003/2/2『レイチェルと滅びの呪文』

思ったよりつまらなそうで一度は図書館から借りたものの、すぐ返してしまう。再度挑戦。
そしたら、、、おもしろいじゃないの、ちょっと今までにないストーリー。
なんでもIT関係の仕事をしている作者が怖い魔女が出てくるお話を作ってって娘に言われて作ったお話だとか。
この前によんだダレンシャンは昭和初期みたいなちょっと昔っぽいかんじだけど、こっちは新しい感じよ。
何が新しいかって、魔女の魔法は、想像だというところ。
容姿、世界、必要な物、移動方法全て魔女の想像力にかかっている。
魔女の容姿もとんでもなく不気味で口が三つもあってそのなかに4組の入れ歯があってとか、ちょっと想像しがたい姿。
それに立ち向かう、レイチェル。これまた想像力で魔女と闘う。
スピード、展開、今までにない感じで楽しかったワン。

2003/1/23『ダレンシャン2巻』

半バンパイアと言えども、人間の血を飲まないと死んでしまう。でも飲みたくないダレンシャン。
それに友達もいない。
それでバンパイアが元いた変わったサーカス、シルクドフリークに戻る。
変わった人ばかりがいるので、ダレンシャンが半バンパイアでも誰も驚かない。
蛇少年の友達が出来る。その他にも人間の友達も出来る。
ところが、、、、
2巻の結末はあまりにも悲しすぎる。
その人間の友達がオオカミ男にやられ死んでしまう。
死ぬ間際、ダレンシャンはその子の血を吸う。吸ったことで、その子の記憶がダレンシャンのものとなる。
最後まで、いつかダレンシャンがその子の血を吸うのじゃないかと思ったけど、まさかダレンシャンを助けるために、オオカミ男にやられ死ぬ間際に血を吸うことになるなんて想像もしなかった。
まさかと想像もしない運命が次々とダレンシャンにふりかかる。
誰の運命だって「あの時こうすればこうだったかも?」なんて思うけど、それがどうにもならないものね。
以外とこの本、奥深いわ。

2003/1/20『ダレンシャン1巻』

久々の本だわん。
子供が読む本とはいえ、指輪、ハリーときたので、この本は軽く読める感じ。
変わったサーカスを見に行ったことでダレンシャンの運命は大きく変わる。
猛毒を持つ蜘蛛を盗んで、手慣らしたまでは良かったけど、その毒蜘蛛が友達をさしてしまう。この場面はさすがに冷や汗もの。
ここまではすらすらなんつうことないか、みたいに読み進めて来たけど、ここで急加速。盛り上がるよー
バンパイアとお近づきになってしまい、友達を助けるために、自分も半バンパイアとなる道を選ばずにはいられなくなる。
死んだふりをして棺に入れられ、両親や妹の悲しみを目の当たりにし、埋められるなんて想像もつかない。
もう人間の世界では生きられない。
子供なのに自分の人生を決めなくてはならない。半バンパイアは辛い。

2002/11/4『ハリーポッター、炎のゴブレット』J.K.ローリング

読んだ、読んだ、よんだったっらよんっっだ
どうしても指輪物語と比べてしまう。
jkローリングも昔話からもヒントを得ているっていってたもんな。
魔法使いが出て来たり、色々共通点はあるから比較してしまうけど、別物別物。
簡単にいうと指輪は長編冒険スペクタクル、ハリーは人間模様みたいな感じかな、ちょっと変だなあ。
だからスカーっとしたい時は指輪、篭りたい時はハリーと。ますます変だ。
上巻はちょっとかったるっかったけど、下巻はいつものスピード感が戻ってきてあっという間に読んでしまった。
今回はいつもダーズリー家から話が始まるのに違う不気味な場所から話しがスタート。ムヒヒヒ。
そして、ハリーがダーズリー家から出発する時もダドリーは悲惨な目に会う。前回よりひどい。ざまーみんしゃい。
その後の国際クィデッチ大会が長くて中だるみ。
もーその後は急展開しどおし。
なげきのマートルも出てくるし、ドビーも出てくるし、もお大変。
大変どころじゃない。
こんな生き死にの残忍な物語を子供が読むかーってなもんよ。
どんどんおどろおどろしくなってくる。
でも子供が読む本で、こんなに死を意識する本もないかも?
だからヒカレルのかな?
これ以上話してしまうとデンデンに叱られそうなので、この辺で、、、
5巻以降はスネイプ教授が活躍しそうな予感。わくわく。

2002/10/26『指輪物語全9巻』J.Jトールキン

読みましたよ。
ハリーポッター4巻の発売日まで読み終える予定がちょっと遅れたけど、読み終えました。
まず、ホビットの冒険から話が続いているとはいえ、表現がこちらは難しい。
作者自身が、ホビットは子供向け、指輪は大人向けと言っているだけあって、話は壮大だし、難しい表現が一杯。
ホビットの冒険を読んでからの人は、ビルボが拾った指輪がこんな偉大な力を持ち、全世界をも巻き込んだ話になるなんて誰が想像するでしょう?
ホビットの冒険をすらすら読んだ長女も指輪には苦戦している模様。
途中、説明が長い所もあってだらだらしたところも一カ所あったけど、次から次へと困難が現れ、それに立ち向かう姿もマンネリすることなく、壮大なスケールで話がほんとおもしろい。
思いもかけない働きがあったり、最後の最後まで大どんでん返しがあったりと、ほんとやっぱり不朽の名作だと思う。
ゴクリも大きな役割を担っているけど、それもキーポイント。
世界であまり知られていない小人のホビットが、まさかの力を次々発揮し、世界が暗黒になるのを阻止。
偉大な業を成し遂げたホビットがなによりも愛するのは、おいしい物を食べることと、話をしパイプ草をくゆらすこと。
どんな財宝よりも日常を大切にする愛すべきホビット。
映画も見ていなかったから、最初から次々と意外な方向に話が展開してスピード感もあり、おもしろかったわー。
ホビットの冒険で感じたまどろっこしい表現もなく、難しい表現はあるにしても、大人が読むファンタジーだなあと思う。
以前、指輪物語の宣伝のためテレビに出ていたフロド役の役者を見て、オーラも感じないし、つまらなそうと映画を見なかったけど、本を読んでみると、ホビットはほんとに普通の人。
主役が健々剛々たる人間の戦士だったら、話はこれほどおもしろくないと思う。
ビデオも出ていることだし、早く見たい。
指輪を読んでいる間は、現実から離れられ楽しい時間だったわ。
大切なのは平々凡々たる日常だと改めて実感。ホビット万歳!
今日からハリー4巻にはまる。

2002/9/10『はてしない物語』ミヒャエルエンデ

これも長女が読んだ本。
読んでいてもピンとこなかったんだけど、これって「ネバーエンディングストーリー」じゃん。
映画のイメージと違う気がして、こんな内容だったっけ?
最近、こんな子供向けの冒険ものにはまってんなあ。
と、いっても、私が今まで知らなかっただけで、この本有名みたいだね。
大人向けの推理小説とか、こ難しい本とか何故か読む気にならない。
子供が寝入った後、本読むんだけど、読んでいる時は、もう私も冒険よ。
現実逃避傾向か、はたまた頭が幼児化しているのか、、
この話しの主人公も、現実逃避傾向ありで、冒険物の本が大好き。
どういったわけか、自分が読んでいたはずの本の中に入り込んでしまう。
初めは善も悪もなかったのに、醜い心、妬む心が現れる。
そのすべての存在を認める幼心の姫。
「モモ」みたい。
子供向けの本なんだろうけど、内容はよく考えると難しい。
エンデは心理学者か?
誰でも心優しき人ではありたいと思うけど、その反面醜い部分もある。
その全てが自分だということを真っ向からみつめ、大切なものは何か、、、、
そんな偉大なテーマがあるのかなあ。
小学生の娘にはちょっと難しかったかも?

2002/8/26『ホビットの冒険』J.Jトールキン

子供が指輪物語の前に読む本だと薦められて借りてきた。
読み始めは格式ばった言い回しに慣れなくてもう読むのやめようかなと思ったんだけど、読み進うちにもうたまりまへん。
ハリポタよりおもしろいんじゃないかぐらい。
ひょんなことから冒険に駆り出された小心者で日常生活を大切にする小人が、色々な困難にあううちに、だんだんたくましく賢くなっていく。
冒険に出発し始めた頃は、ハンカチが一枚しかないことをとても気にしていたのに、指輪を偶然ゲットした頃からめきめきと賢くなる。
食うか食われるかという生と死と向き合った戦いでも、クイズで相手を負かしてしまう。
その後も指輪を巧妙に使い、数々の困難に立ち向かう。
竜が死に、沢山の人が死んだ戦が終わった後には、多くの財宝を手に入れるチャンスにも恵まれるのに、このホビットの小人にとって大切なのは安らかにくつろげる洞穴の我が家での日常。
ここがこの本の一番好きなところ。
すごい戦い、すごい財宝、でも自分にとって一番大切なものは穏やかな日常。
私も最近実感。
なんと4ヶ月ぶりに完読。その間、宮部みゆきの「あかんべー」かじったけど、お化けの話だったからやめたし、電車通の暇つぶしにもものかんづめとか今さら読んだり、、、なーんか、本読む気にもなれなかったんだなー。
でも、落ち着いて本読めるようになると、私の精神も少しは落ち着きを戻しはじめるのだ。

2002/4/28『やりたいことは全部やれ』大前研一

堅物の経済学者かと思ったら、とんでもない。勉強一筋だったわけでもなく、都知事選に落選するなど色々な失敗?もしでかしている。順風満帆な人生をすくすくと歩んできた人にだったらこんなこと言われたくないけど、失敗をも恐れないバイタリティーと遊び好きはすごい!当たり前だけどやはり大物。でも私みたいな凡人にとってはやりたいことをやるには資金とそれを産み出す優秀な頭がないとそうもいかない。出来るだけやりたいことはやろうとは思ってはいるけど。
老いては子に従えとは昔のことで今は老わなくても子に学べとか、子供が学校の成績の上位にいたらそれは要注意、それこそ将来を心配しろとかなかなか興味深い話もあり。さすが時代を担う人は先見の目があるのだと思った。

2002/2/23『盲導犬クイールの一生』石黒謙吾、写真;秋本良平

とにかく写真がすごくかわいい。クイールが生まれてから盲導犬になって引退して死んでしまうところまで10年間位写真を撮り続けていたんだね。写真があってそれに文章を付けたというかんじ。
犬ってなんて献身的だしかわいいんでしょ。クイールが盲導犬として仕えていたご主人が亡くなる所、悲しかった。
うちの馬鹿犬ロッキーでさえかわいいもん。犬はほんとにかわいい。

2002/1/25『ブリジットジョーンズの日記』ヘレンフィールディング

私ったらばかみたい。けっきょくブリジットジョーンズの日記、最後から順番逆に読んでしまった。 今回読んだ物が、映画になったもの。およよ。
ブリジットは、ダイエットも失敗ばかり、禁煙も成功していないけど、失敗してもめげないし、そんななにげなさやおっちょこちょいが人間臭くてかわいい。だから世界中の女性に受けたんだろうねえ。
でも3冊も続けて読むと、なんだかどうでも良いようなことに一喜一憂して、大人になりきらないとこがあるような気がして、鼻につく所もしばしば。ブリジットの母親もとんでもない人だけれど、その母親をうさんくさく感じ、その対応の仕方も、私の周りにもいるシングルの人と似た対応。子供もいる身としては自分の母親は母親であってそうでないというか、自分も母親なので一歩置いて接せられるということがあるように思う。けど親にしてみれば、自分の子供はたとえおばちゃんになってもいつまでも子供だと思っている。子供にしてみればそんな親が胡散臭い。自分のほうがきちんと仕事しているし大人だと思っている。それでお互いに無用な気遣いをする。だけど家庭を持っている人は、そんな母親のあしらい方が分かっているような気がする。シングルの人から見た既婚者感もこんなもんかと思っておもしろかったかな。でももういいや。

2001/11/25『ブリジットジョーンズの日記、秋冬編』ヘレンフィールディング

ちょっと久しぶりだ、なんと2ヶ月ぶりに本読んだんだ。
読みたかったけど、なんか余裕なかったんだなあ。5時までの研修が終わったと思ったら、試験試験で。少し慣れてきたと思うけど、午後は子供の用事があったりして。読めてよかった。
映画に行きたかったけど、行けなくてリクエスト。
映画見てきた友達はがっかりとか言ってたけど、むむむ本の方がいいかも。
時間を追って心情が書いてあったり、ん どこの国の人でも考えることは同じだし、つまらないことで怒ったり悩んだりしてるんだなあと思うから共感を呼んで人気なのかもね。それにどんなことにあっても、この人あまり落ち込まないんだよね。そこがいいし、結構話が意外な方に行ったりグローバルだったりスリリングだったりとストーリーもおもしろかったなあ。ダイアナ妃の事件とかも出てきたり、イギリスの雰囲気も味わえて私は満足。今は春夏編を読み始めたところ。
人に見せる日記というのはこうでなくっちゃと思った次第です。

2001/9/22『愛の領分』藤田宣永

50男の失楽園願望かと疑って、読み進めていたら、テレビで藤田さんを見たら素敵なので、ちょっと見方が変わる。なんて単純な私。
愛とか恋とかタイトルのつく本は、避けてしまいがち。
世間を捨ててるような性格も、自分が育った環境に起因することが多く、そういった性格から、自分が本当に愛することが出来る人にも、領分があるという。領分という言い方が、ここからここまでって感じで、好きじゃないけど、まあ タイプっていうか、性格っていうか、そんな感じ。
その領分外の人を好きになって、自分も傷つき、家族の心にも深い傷を負わせ、やっと自分の領分の人と本当の恋をする。
50になっても、プラトニックな恋愛は出来ないのか、、、

2001/9/17『アズカバンの囚人』J.K.ローリング

やっと読めました。ハリーポッター3作目。
1作目を読んだとき、「なんでこんなに人気あるの?」って思って、2作目読んだ時「少しおもしろくなってきたかな」、今回の3作目を読んで「なんだやっぱおもしろいじゃん」
例によって、ウィーズリー家で執拗ないじめにあう、ハリー。
我慢出来ずに、ウィーズリー家を飛び出すハリーの前に突如現れたナイトバス。それを見守る不吉な陰。さあ、いよいよ始まるわよー!
クイディッチの試合に現れ、ハリーの恐怖を倍増させ、気を失わせるディメンダー(吸魂鬼)、死の占い、 つきまとう死の陰。
姿隠しマントで、街に出かけた時に聞いてしまったハリーの両親の死因。ハリーの命を狙っていたのだとばかり思っていた、シリウスブラックの正体。そして明かされるポッターの両親の死の真実。
無実のブラックと怪獣を救うために、ハリーとハーマオニーそしてダンブルドアは、時間を操作する。
次々と話が流れていって、いじめてる場合なんかないんだよ。もう、今回は困難に立ち向かい、逞しくなっていくハリーの魅力満載。
それに、ストーリーの展開が巧妙で、始めの話はここにいくためのものかとか、よく仕組まれているんだよね。
今回は、ストーリーもさることながら、1作目では慣れるのに時間が掛かった、魔法界独特 (マグル、グリフィンドール、クイディッチ等)の読み方に慣れたし、執拗ないじめの場面が少なかったこともおもしろかった原因だろうと思います。
4作目は、今までの倍くらいの長編だそうな。だんだんおもしろくなってきたので、楽しみ〜

それ以前の図書室1,2,3,4