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  • 『水の眠り灰の夢』桐野夏生2000/4/18

    最初の方は、説明が長くって、まどろっこしかったけど、後半の二つの事件が絡み合って、犯人像が見えてきたあたりから、いっきにおもしろくなったねえ。『柔らかな頬』より良かったかなあ。東京オリンピックの頃の話しだから、私が産まれた頃のことだね。

  • 『柔らかな頬』桐野夏生2000/4/9

    随分待ったよ、公民館にリクエストしてさ。でも、でも、でも待ったかいなかったかな???何かの賞取ったんだよね。だから随分待っていたのに......最初はおもしろかったんだよね。事件のぼっ発もいい感じだったんだ。でも内海が出て来たあたりから、なんかね〜、突拍子すぎるっていうか、おもしろくしようとして、あっちこっちからもってきすぎて、犯人が分かったときにゃ、なんでどっからこうなるの?ってなかんじ。『OUT』の方が、構成がうまく噛み合っていたように思うな。あっちこっちの本に手つけて半分なの沢山あるからそっちをかたづけようっと。

  • 『夏の約束』藤野千夜2000/3/20

    ゲイのカップルやおかま、女の子2人で夏休みにキャンプに行こうというのが夏の約束らしい。その間のそれぞれの気持ちなんかが話しになってるんだな。途中おかまで美容師のたま代が散歩中に夫婦喧嘩で使用中のなべが飛んできて怪我をし、新聞には「男性美容師怪我する」とは出るし、おまけに入院した所が男性病棟だったところはおもしろかった。軽い感じでしたな。

  • 『循環型経済のしくみがよく分かる』グリンマーケティング研究所2000/3/10

    ごみ問題が重要な課題だけど、資源をもっと有効的に循環させていこうというのが循環型経済。2時間で分ると出てるけど、それは難しい問題です。

  • 『はなさんのおきゃくさま』角野栄子2000/2/22

    長女が学校から借りてきてくれた子供むけの本。長女のニックネームと同じタイトルなので、おねだり。魔女の宅急便の原作者だったんだねえ。心暖まる話。一人暮しになったはなさんは、いつもお家をぴっかぴかにして、お客さんが来るのを待っている。特にお台所をぴっかぴかにしておくと、家中がぴっかぴかに感じるのだそうな。あー耳が痛い。私が好きな所は、あらいぐまが夜空の星を洗ってきれいにしてから空に返すところ。娘が好きな所は山ばあさんが遊びに来る所だそうだ。子供の本もいい本があるねえ。

  • 『少女達がいた街』柴田よしき2000/2/23

    75年代の話しから始まる。ロック喫茶に集まる少女やグルーピー、その中での恋愛等......で、なんじゃこりゃつまらんなあと思いきや、20年後に明かされる数々の真実。どっひゃー!爆弾テロあり、里親斡旋病院あり、有名ロッカーの殺人、女優、政治家、LSD......でるは出るは、これじゃからみ過ぎじゃないのって感じですな。まあ、あっけに取られる結末でおもしろい事は確かだけどさ。

  • 『食べ物はすべてクスリ』大塚滋2000/2/16

    薬の本ばっかり読んでるって?これも誰かがおいていったんだよよ〜ん。どろどろした本読んでたからこういう本に手がのびるのかも。表紙には栄養成分を知り上手に食べれば医者いらず、とか書いてあるんだけど、結局は旬の物を、色々食べればいいってこっちゃ。ジュースにして取る方法が載っているけど、わざわざそんな事するより食べたほうがいいよねえ。変な組み合わせなんかするより、歯で噛んだほうがいい。

  • 『心が強くなる薬』大原健士郎2000/2/14

    心理学の森田療法の事が書いてあるらしいんだけど、なんだかあたりまえの事すぎて、偉大な療法だかなんだか分からん。だってさー、あるがままがいいとかあたりまえだよねー。色々な症例は載ってたっけ。「森田式健康法」ノート、自分を支える心理学っていう副題が付いてるんだわさ。なんでそんな本読むのかって? 誰かがおいていった本が家にあったんだよ〜ん。

  • 『錆びる心.』桐野夏生2000/2/6

    短編集。ますます桐野ファンになる。主人公の気持ちがサスペンス。良いわ〜。最近訳分からない本、2册(ゲルマニウムの夜とA JAPON)続けて挫折しただけに、特に良かった。

  • 『鎮魂歌.』馳星周2000/1/20

    不夜城の完結偏。殺しあり強姦あり、どろどろのでろでろ、気分悪い。歌舞伎町での台湾マフィアの話。 金城武をどうしても思い描いてしまうのだけど、凄すぎる話でいやはやなんとも。

  • 『トゥエレブY.O.』福井晴敏2000/1/16

    名前は忘れたけど薬師丸ひろことけんさんの「mama〜Do you remember〜」の映画を思い出すような本。アメリカに立ち向かう話。どきどきもするのだけど、武器や戦術の説明が多くて、読みにくかったなあ。この作家、江戸川乱歩賞取ったのに、警備員やってるサラリーマンなんだって。作家も大変なんだなあ。

  • 『ファイアボール・ブルース』桐野夏生2000/1/11

    女子プロレスをめぐる殺人事件の話し。桐野さん、女子プロ好きだったのか、とがっかりして読み始めたのだけど、女子プロもいいもんだなと思ってしまった。多分誰にでもある闘志を丸出しにして、見てるほうも気分いいかもな。負けっぱなしの近田はなんだか私のバレーボールみたい。要はまわりがどう見るかじゃなくて、自分が好きかどうかって問題なだけなんだな。ますます桐野さんのファンになってしまった。柔らかな頬はまだかー

  • 『キッチンバイブル』丸本淑生2000/1/10

    おいしい料理を作るには道具が大切という本。丸本さんが大切に使っている道具、道具へのこだわり、台所の設計まで載ってます。はい。丸本さんの本を読む度、ビタクラフトの鍋が欲しくなるのだけど、2万円という値段にいまいち手がでない。電子レンジをうまく使えば、野菜のビタミンの破壊は少ないんじゃないかと思うのだけど、魚料理にはいいみたいだなあ。淡白質が変性するまえに食べれそうだよ。ML知り合いの菅原さんのwebページのわけが分かったような気がした。丸本さんの影響が大きいんだな。

  • 『三十歳からの食事学』丸本淑生2000/1/9

    丸本さんの料理はシンプルだし、おいしそう。それに加え栄養学的な話しも道理が通っていて、なるほどといつも思ってしまう。生食の重要性、酸化した油の弊害、砂糖消費の増大等、それに料理のレシピ、いいぞ!甘辛料理が素材本来のうまみを消してしまう、というところは多いにうなづくところだ。両実家の母の料理が行く度に甘くなっていて閉口してしまう。殊にお正月は悲惨だ。山形の母は血圧が高いので、塩分に気を付けているらしいのだが、その分、砂糖の量が多くなっているようだ。漬け物もしょっぱくなく、妙に甘い。そしてせっかくもらってきても、食べ切らないうちに、かびてしまう。おかしいぞー!全部の料理が甘く、おひたしに逃げても、かかっているのはただの醤油じゃなく、化学調味料と砂糖の入っただし醤油だったりするし。たらこやすじこ、しおびきなんかもしょっぱければ日持ちするのだろうけど、塩分を控えるから、保存料とか薬がはいるんだろうなあ。私の好みも変わったのは事実だけど。若い頃は、ドーナツ大好き、ジャイアントコーンのチョコ大好き、空揚げも好きだったのに、30才超えた頃から、胸やけがひどいんだよねー。年だね〜。

  • 『ジオラマ』桐野夏生2000/1/8

    『柔らかな頬』をリクエストしたのに、さっぱりこないーということで、桐野さんの以前の本。短編集。身震いするものあったけど、気持ちを見透かす能力があるんだなあと思ってしまった。それにしても、桐野さんてかっこええなあ。こういう女性に憧れるなあ。この間テレビに出てたらしいけど、見れなくて残念。

  • 『それでも化粧したいあなたに』橋本由鶴子2000/1/7

    また同じような本、借りちゃったよ。内要は、船瀬さんの『どうしても化粧したいあなたへ』と似たりよったり。『買っては....』にも、出てたけど、悪いものでも、スポンサーとか政治の癒着によって、いいもののように宣伝されがちで、だから悪いものだといっても、テレビでも雑誌でもスポンサーのついているものは、取り上げられない。そうだよなあ。全くだ。消費者が賢くなるしかないのだ。化粧品を売ってる友だち3人位はいるけど、教えてあげたい。スキンケアならぬスキンダメージだって。でもそれは出来ないなあ。気が弱いから......てことはないけど、いいものって信用しきっているからなあ。

  • 『女学生の友』柳美里2000/1/6

    柳さんの以前に読んだ本(名前忘れた)は、もっと毒があったように覚えているけど、この本はほんとうまいよなあ。今の少年達の気持ちはこういうんだろうなあ。私のようなおばさんには、分からん。ま、いつの時代もそうなんだろうけど。最初の話しは、援助交際がらみの話しで、本音をいえない友だち付き合い、お受験にかける母親等盛り沢山。次の話しは、中学受験のため塾に通っている少年の痴漢遊び、家庭の不和等。

  • 『鉄道員ぽっぽや』浅田次郎2000/1/3

    こういう話しだと知らなかった。目頭が熱くなる所多し。8編からなる短編集なのだけど、死んだ人が重要な登場人物であるのが多い。映画になったぽっぽやもそうで、広末涼子は幽霊の役だったのかなあ?おばけ系はこわい私だけど、残された者を心配して帰ってきて、心残りを果たす場面が涙を誘うのよねえ。広末はあまり好きじゃないけど、心暖まる話だわさ。その他の話しも良かったなあ。風俗の客引き様子もよく出てたし、借金を返すために、体をぼろぼろにしながら客を取る偽装妻の美人の中国人。死んだ後しか会えなかったけど、その妻から来たラブレター。ひとりぼっちの孫の窮地を救うべく、あの世からきた江戸っ子のいせいのいいおじいいちゃん。いい話しだったなあ。

  • 『ヴァイブレーター』赤坂真理99/12/29

    エッチな本を想像したのだけど、そうでもなかった。作者は私と同じ年なのね。精神が少し病気みたい。その根本的な原因は中学まで遡るみたいなんだけど、育った時代が同じせいか、私も思ったことあるよなーってのもあったな。それに文章も同年代の人だって感じだな。やっぱスキンシップは大切なのかもね。

  • 『木曜組曲』恩田陸99/12/28

    この人のサスペンスは独特だなあ。時間も不思議だし、人間関係も不思議。本好きな人が登場人物というのは『紅...』にもあったなあ。今回は物書きの人達の間で起こった事件だったけど、その中の台詞で、自分が書いたものを他人に見せた時から、自分の物でなくなるし、はずかしい、といった表現があったけど、そうだよなあと思ってしまった。インターネットなる便利なシステムが出来てから、誰でも自分の書きたい事を公表出来るようになって、私みたいな者でも好き勝手に書いてるけど、やっぱ恥ずかしいもんなあ。書きはじめた頃は身近な人で見てる人あまりいなかったから、好き勝手に書けたけど、最近は反応がすぐあって、なんだか下着姿を見られたみたい。それでもぐだらない文章を飽きもせず打ってるんだから変なの。とにかくこの人の本はすごくよく構築されて計算されつくしていて、おもしろいのだ。

  • 『生命の鎖』丸元淑生99/12/27

    食べ物の重要性をしみじみ感じた。毎日の事だしあたりまえすぎて無頓着になりがちだけど(特に今は冬休みでおさんどんが大変)食べる物、食べ方によって、心身とも健康になり、成績もあがり、そして環境破壊にもならないのだ。それを担っていると思ったら、食事の用意もおろそかには出来ないのでござる。主婦でもあることだし、それが一番の仕事だよなあ。(現実には、簡単なものしか作ってはいない。でも揚げ物はほとんどしないし、インスタント食品は嫌い、冷凍食品もほとんど使わない、野菜中心の粗食なので、悪くはないと思う。納豆、豆腐、豆類大好きだし、御飯ももーりもーり食べるから。パパはちょっと頂けないなあ。カップラーメンとかジャンクフードが好きで、一人で食べてる時あるし。子供も好きみたい。化学調味料でおいしいく感じるようには作ってあるからね。おーこわ) アメリカの学校で砂糖や脂肪をだんだん減らし、理想的な食事にしていく実験をしてみたら、なんと平均的な成績が10点以上もあがった事。肉を育てるために、とうもろこし等の肥料が沢山必要で、大量にとうもろこしを栽培するのには、機械を動かす燃料が必要、水も必要であり、そのために耕地はあれ、砂漠化している所も多いこと。肉を減らし、作物を食べれば、そのような環境破壊は起こらない。またタンパク質の取りすぎが、カルシウムを排出させていること。そしてごはんと小魚、野菜中心の日本の伝統的な食事が最もよい事。栄養学って大切なんだなあ。 『買ってはいけない』にしてもワイル博士にしても、丸元淑生さんにしても言っている事はあまり変わらないように思うなあ。近くで取れたものを、おいしく新鮮に、適量を(肉は食べても少し)自然の味を生かして食べるという事だと思う。

  • 『続々どうしても化粧したいあなたに』船瀬俊介99/12/25

    『買ってはいけない』の著者の一人。『買っては....』を読んでから、化粧するんだったら無添加だなとあせっていたけど、この本を読んで目から鱗。スキンケアの正体はスキンダメージだったなんて...。でも言われてみれば思いあたる事が山ほどある。すべすべ問題なしだった肌が、3年前位から急にかゆくなって、目の下は赤くなってお猿さんみたい、髪のあたる所もかゆくてぼりぼり。それ以来、色々な化粧品を試して、とりあえずかゆみはおさまったけど、しわが増えたり、髪の毛もぼさぼさ、白髪も増え、おまけに髪の量が多いのが悩みだったのに、一部薄くなったりしたのでした。
    純せっけん一本にして、2週間位になるけど、使い初めはぎしぎしだった髪もさらさらつるつる。顔もなにもつけなくてもいいかんじ。なあーんだ、今まで使ったお金と時間がばかみたい。
    化粧品を色々選んでいた頃は、ヒアルロン酸だのプラセンタエキスだの、成分を吟味していたものだったけど、そういう成分が人間を含む動物の胎盤や精液みたいなものから出来ていると分かってぞぞー。
    肌も自然治癒力があるのだから、荒いすぎ、かまいすぎはいけないのですね。

  • 『永遠の仔』天童荒太99/12/21

    やっと読めた。何ヶ月も前から公民館に予約していたのだけど、中々回って来なくて、やっと友達に貸してもらった。長篇だけど、おもしろくて一気に読めた。おかげでちょっと寝不足。サスペンスだったのね。十八年前の事件と最近の事件が交互に出て来て、それが巧妙に絡み合っていて、うまく出来てるよなあ。子供の虐待が根底にあるわけだけど、考えさせられちゃう。考えもなしに、感情のままの一言一言が子供を傷つけ、精神構造に大きく影響している.......自分の子供なんだからといって、何をしても、何を言っても許されるということはない、一つの人格。とは分かってはいるのだけど、他人にするような思い遣りが自分の子供には足りないのかも。親の一言で、救われもするし、奈落の底へと落とすこともあるのだなあ。とにかく、子供というのは、親に存在を認めてほしいんだなあ。否定も肯定もなく、存在そのものを認めてもらえば、満足なのかもしれない。私も子供時代そうだった気がする。いい子だった時も、反抗期だった時も、親に認めてほしかっただけのように思う。悲しくて、重い.......本だった。(厚くて、おまけに上下で重い)

  • 『人間失格』太宰治99/12/15

    本を読む事は好きなのだけど、そのわりに名作と言われている本は読んでいない。この本もそのとおり。太宰の作品は、教科書にあった「走れメロス」のみ。おもしろくないのかと思っていたけど、良かった。やはり名作と言われている本は、すんばらしい。私も自分の中ですごく嫌な所があるけど、まず自分を好きにならないと、他人も好きになれないと聞いたことがある。繊細すぎたから、自分を人間失格と思ってしまったのかな....。 太宰といえば、青森県金木町の生家に行ったことがある。斜陽館といったかな。近くを通ったので、門のところで写真を撮ったのだっけ。そのくせこの年になるまで、”人間失格”を読んでいなかったなんて笑ってしまう。”読者失格”か。その時十三湖も通って、小学生の時の読書感想文推薦図書”十三湖のばば”を思い出した。胸まで水に浸りながら田植えをしなければなかった農民のとんでもない大変な苦労をした話しだったように思う。とにかくそういう所に住んでいながら、裕福な家庭に生まれ育った太宰だったのだなあ。

  • 『買ってはいけない』99/12/13

    随分前に話題になって、今や『”買ってをいけない”を買ってはいけない』なる本まで出ているそうだが、とにかくやっと読むことが出来た。公民館にリクエストしたものの、またいつになるか分からないので、ついに買ってしまった。
    よく買われている物の中に、体に有害なものが入っているので、買ってはいけないという内容だ。市販品はよく見ると、配合成分とか書いてあるので、賢い消費者にとっては無意味な本かもしれない。私の場合は、成分の名前は知っていたけど、どれだけ有害かというのが分からなかったので、もう買いたくない物も結構あった。外国で農薬として使われている薬物が入っている食品、明らかに発ガン性のあるもの、青酸カリに匹敵するくらい毒性の強いのが入っているもの、環境ホルモンたっぷりのもの、等々。少なくとも未来に続く子供達の体にはいれたくないと思うものが沢山あった。でも考えてみれば、不自然なものが沢山ある。食べ物に関しては、自然の物に近いものを、素材をいかして食べればいいわけで、もっときれいにとか、豪華にとか、変わったものが食べたいとか、欲が出過ぎると、色々不自然なものが入るんだよなあ。
    この本を読んですぐしたこともあるんだなあ。それは合成洗剤を使わないこと。洗濯洗剤、柔軟剤、はみがき、ボディーソープ、シャンプー等廃棄。そして無添加の石鹸と粉石鹸を買ったのでした。体の事もあるし、環境の事もちょっとは思ったり.......合成洗剤で洗うとごわごわして柔軟剤を使わないといけなかった洗濯物が、粉石鹸だとごわごわしない。せっけんシャンプーで洗うと髪がきしむけど、体にはいいらしいし。洗顔石鹸も5000円もする石鹸使ってたけど、昔ながらの純石鹸1コ190円で洗ってもかわらないみたいだし。化粧もこわくて出来なくなってしまった。でもまゆげくらいはかかないとこわすぎる私の顔、とほほ.......
    なんで、石鹸てこんなにいいものなのに、使われなくなったんだろう。合成洗剤の方が優れているのかと思って使ってたのに....宣伝の罪も大きいよ。ちょっと考えれば、これを使うと環境破壊になるとか、体に有害だとか分かるのに、それを承知で商品をばんばん出してるんだもんなあ。消費者がもっと賢くなって、有害な商品を買わなくなればいいんだ。それに宣伝も自粛してほしいよ。私がいくら努力しても、どこで覚えてくるのか、子供達がなにがおいしそうとか、何が食べたいとか言い出すから。

  • 『仄暗い水の底から』鈴木光司99/12/4

    ひさしぶりに鈴木光司さんの本を読んだ。良かったぁ。短編で読み安くもあったし、そのそれぞれが水で結びつき、鈴木光司さんならではの恐怖も存分に味わえた。『りんぐ』のどきどき再びといった感じだ(リングにはらせんにもるーぷにもないどきどき感があると思うのだが)。エピローグに続く話しである「海に沈む森」はちょっと目頭が熱くなった。鍾乳洞探検中に命を落とす父がまだ幼い息子に当てた手紙、「母さんと産まれてくる子を頼む」自分の命が危ないにも関わらず、思い出すのは家族の事ばかり。ストーブを出してこれば良かった、とか。親というのはそんなもんだよなあと思う。りんぐ、らせん、るーぷとこれでもかとだめ押しを感じていたけど、やはり鈴木光司さんはこれだよなと思う本だった。

    それ以前の図書室