西国33ヵ所霊場巡り
お遍路に魅せられ、心のよりどころ探しで、人気の西国
巡礼を始めた。西国33ヵ所観音霊場の巡礼距離は1300Km
観音様は相手にふさわしい姿(33の姿に化身)に身を
変えて導いて下さるとか…。
昭和63年10月13日、28番札所『成相寺』にお参りして
から26年目の再開である。舞鶴に単身赴任していた時に
参拝して右のガイド本を購入したがじっくり読み直して
これから、一年かけてお参りしたいと思う。

                 平成24年4月5日
文化庁は地域の有形・無形の文化財をテーマ性のある
『ストーリー』でつなぎ、地域振興に役立てる『日本遺産』に
『西国33ヵ所霊場巡り』を認定した。令和元年5月20日


718年大和長谷寺の開基である徳道上人が62歳のとき、病のためなくなる。冥土の入口で閻魔大王に会い、生前の罪業によって地獄に送られる者があまりに多いことから、三十三箇所の観音霊場を作り、巡礼によって人々を救うように託宣を受けるとともに起請文と三十三の宝印を授かり現生に戻されたそうです。そして、宝院に従って霊場を定められたそうです。三十三の数については、観音霊場が衆生を救うとき、三十三の姿に変化することに由来すると言われているそうです。西国三十三ヵ所の観音霊場を巡礼参拝すると、現生で犯したあらゆる罪業が消滅し、極楽往生出来ると言われているそうです。札所巡礼は幸せを願いながら寺から寺へ、観音様から観音様へ歩く「行」だそうです。苦しい山道もあれば、楽しいコースもあり、そこを、観音様を念じて歩くうちに自分が浄化され、見つめ直し反省する機会となり、自分を高めていく「行」となるようです。
観音菩薩について→観音は菩薩の一分類で七つ(聖観音、十一面観音、千手観音、不空羂索観音、馬頭観音、如意輪観音、准胝観音)ある。
ブッダの入滅から300年から400年後のインドで大乗仏教が成立し、仏教を信じるものは全て悟りを開いて仏(ブッダ)になれる可能性があると説いたそうです。仏、ブッダ(真理を悟った者)は釋迦如来のみと思っていましたが悟りを開いた仏(如来)は無数にいるそうです。そして、如来は浄土に住んでいて、西の彼方には阿弥陀如来が統治する極楽浄土があり、南のはてには観音菩薩が住む補陀落浄土、東方の薬師如来がいる瑠璃光浄土、釈迦如来が住む霊山浄土があるようです。仏教は相手の立場に合わせ、相手の資質に適した教えで広まったそうですから、自分が納得する浄土を求めたいと思います。日本人の最も親しまれれている仏像は観音菩薩である。衆生の生き方や悩みに応じて身を変化させ寄り添ってくれるようです。
仏教では如来(悟りを開いた釈迦)や菩薩(修行者にして衆生を救済する)がほとけさまであり、そのほとけさまを守る神々『天部(天)』と明王(憤怒の面相で煩悩を砕く)がいらっしやる。天(梵天、帝釈天、四天王…)→明王(不動明王、愛染明王、孔雀明王…)→菩薩(弥勒菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩…)→如来(釋迦如来、大日如来、阿弥陀如来…)の順で偉くなるそうです。

1番~12番札所へ〔空色着色札所にマウスポインターを当てて、左クリックして見て下さい〕  
 第一番 那智山  青願渡寺  第二番紀三井山
金剛宝寺(紀三井寺
 第三番 風猛山
   粉河寺
 第四番 横尾山
施福寺(横尾寺)
 第五番 紫雲山
  葛井寺
  第六番 壺阪山
 南法華寺(壺阪寺
 第七番 東光山
 岡寺(龍苔寺)
 第八番 豊山
  長谷寺
第九番 興福寺
   南円堂
 
 第十番 明星山
  三室戸寺
 第十一番 深雪山
  醍醐寺
 第十二番 岩間山
 正法寺(岩間寺)
13番札所~24番札所へ(番外含む) 
 第十三番 石光山
  石山寺
 第十四番 長等山
 園城寺
第十五番 新那智山
 今熊野観音寺
 第十六番 音羽山
 清水寺
 第十七番補陀洛山
  六波羅蜜寺
  第十八番 紫雲山
 六角堂頂法寺
 第十九番 霊鹿山
  革堂行願寺
 第二十番 西山
 善峯寺
第二十一番 善堤山
 穴太寺
第二十二番 補陀洛山
 総持寺
 第二十三番 応頂山
  勝尾寺
  第二十四番 紫雲山
  中山寺
25番札所~33番札所へ
第二十五番 御嶽山
  播州清水寺
 第二十六番 法華山
  一乗寺
第二十七番 書寫山
 圓教寺
 第二十八番 成相山
 成相寺
第二十九番 青葉山
 松尾寺
  第三十番 竹生島
  宝厳寺
第三十一番 姨綺那山
  長命寺
 第三十二番 繖山
  観音正
第三十三番 谷汲山
 華厳寺
 番外 豊山
 法起院
 番外 華頂山
  厳慶寺
  番外 東光山
  花山院菩提寺
 * もう一度、参拝したいと思っている札所。
勤行次第
開経偈 無上甚深微妙法 百千万劫難遭遇 我今見聞得受持 願解如来真実義
懺悔文 我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴 従身語意之所生 一切我今皆懺悔
般若心経 262文字、略
南無大慈大悲観世音菩薩
延命十句観音経 観世音 南無佛 與佛有因 與佛有縁 佛法僧縁 常樂我浄 朝念観世音 
        暮念観世音 念念従心起 念念不離心
 わずか42文字の『延命十句観音経』は一番短い、中国で作られたお経。意訳は『私どもは、仏様の因と縁をいただいております。観音様のことを朝な夕な念じ続けます。どうか、そのお徳をお授け下さい』…岡寺の慈悲の道より転写。
回向文 
願わくは この功徳をもって あまねく一切に及ぼし われらと衆生と 皆ともに佛道を成ぜん

お礼参り
北向観音 宗派:天台宗 本尊:千手観音菩薩
長野県上田市別所温泉1666

表:本堂正面  裏:本堂側面

表:参道 裏:慈覚大師之湯
 
表:慈悲の湯(手洗場)裏:側面

表:不動堂 裏:本堂より鐘楼を見る

表:愛染堂 裏:愛染かつら木

七苦離地蔵尊
参拝記
2013年4月22日
 別所温泉〔長野県上田市〕にある天台宗常楽寺が所有・管理する寺院。善光寺が来世利益、北向観音が現世の利益をもたらすと言われ善光寺のみの参拝では『片参り』と言われているとのこと。まだ桜が残り前日降った雪が一部道路にも残っていた。参道を横切る川の右手に慈覚大師之湯〔飲用可〕があり手をかざすと暖かかった〔50.9℃〕。

定額山 善光寺 本尊:一光三尊阿弥陀如来像
    〔山内には天台宗の『大勧進』と25院、浄土宗の『大本願』と14坊がある〕
 身はここに 心は信濃の善光寺 導きたまえ 弥陀の浄土遍

表:山門(重文) 裏:本堂(国宝)

表:本堂内陣案内 裏:六地蔵

表:経蔵(重文)  裏:右側面

表:不動堂  裏:ぬれ仏

掛軸と忠霊殿
 
表:仲見世通り  裏:大勧進



親鸞上人像

聖観世音菩薩
  



鳩字の額

筆塚
  

表:鐘楼(重文) 裏:松代藩真田家の古搭

表:むじな灯籠 裏:精進料理
参拝記
2013年4月23日
 
本堂内陣床下の『お戒壇めぐり』をした。暗闇の中を手探りで『極楽のお錠前』に触り如来様とご縁を結び極楽往生を祈願する。ご本尊は、インドから朝鮮半島百済国を経由して仏教が日本に伝来した折〔552年(ごごに)又は538年(ごさんぱい…と覚える)〕伝えられた日本最古の仏像だそうです。仏教受け入れ時の崇仏派〔蘇我氏〕と廃仏派〔物部氏〕の争い時、物部氏が難波に打ち捨てたものを『本田善光』が信濃の国、元善光寺〔長野県飯田市〕へお連れして祀っていたそうです。それを、皇極天皇勅願で今の場所を造営し本田善光の名前をとり『善光寺』と名付けられたそうです。山門の『鳩字の額』には5羽の鳩が隠されていて、善の寺は牛の顔に見える…と言われ『牛に引かれて善光寺参り』と言われる由縁だそうです。『常智院』で精進料理を戴く。そし後、西国33ヶ所参りで頂いたお念珠で数珠作りと購入したカラー御影(200円╱寺)を掛軸にする依頼をした。そして、戊辰戦争~第二次世界大戦迄の240万余柱の英霊が祀られている我国唯一の仏式霊廟、日本忠霊殿〔三重塔〕を参拝した。その後、ゆっくり境内を散策する。経蔵(重文)ではマニ車廻して手を挟み負傷したが教を読んだつもりになったり、輪廻を繰り返す六つの世界〔地獄界、餓鬼界、畜生界、修羅界、人界、天界〕を説明する六地蔵、ぬれ仏や親鸞上人像、真田家の古搭等が目に留まった。善光寺は〔仏教はさまざまな宗派に分かれる前から存在するので〕特定の宗派には属さず天台宗、浄土宗と共同で護持運営を行っているのだそうです。

元善光寺〔座光寺〕
 飯田市座光寺2638
 一度参れよ元善光寺 善光寺だけでは片詣り

表:元善光寺入口  裏:本堂 
 
表:数え歌 裏:鐘楼
 
表:御血脈譜 裏:護符
参拝記
2013年4月23日

 本田善光公が難波の堀江から持ち帰えり、自宅の臼の木(本堂内に展示)上に如来様を祀っていた…とのこと。元善光寺縁起によると、ご本尊は皇極天皇により遷座され木彫りで同じご尊像が残され元善光寺と名付けられたそうです。同じく『戒壇巡り』を行いご本尊様とご縁を結んだ。お参り後、住職の説明を受け『御血脈譜=おけちみゃく(中に護符、白い数珠と草鞋が入っている』を二つ購入した。これは、お棺に入れておくと三途の川を渡る時『受付係』が見て流れの緩やかな所を渡らせてくれる…と言うありがたいものだそうです。それと、為先祖代々供養の線香『元善光寺香』を購入する。
そこに、つもりちがい十ヶ条が記載されていたので紹介します。
『高いつもりで低いのが教養、低いつもりで高いのが気位、深いつもりで浅いのが知識、浅いつもりで深いのが欲望、厚いつもりで薄いのが人情、薄いつもりで厚いのが面の皮、強いつもりで弱いのが根性、弱いつもりで強いのが自我、多いつもりで少ないのが分別、少ないつもりで多いのが無駄』

散華〔さんげ〕について
各お寺に参拝すると『散華』を頂く。蓮の花の形をしている。仏を讃え供養する為に花を散布することだそうですが基はインドで花や香を地にまいてその場を清め、花香で信仰対象を供養したことに由来しているそうです。お寺毎に柄が違いJRから頂いた色紙に貼り付け飾っています。〔下記参照〕