故国へ還る日

(はじめに)



■このお話しをお読みいただく前のお願い事など。

・この話はシリアスです。けれども、ダークでもビターでもありません。そしてさして甘くもありません。
いうならば「切なく優しい」物語。
この物語の前半で提示される『謎』が明かされたそのときに。きっと、皆さんにもほんのりと幸せを感じていただけるようにと。 そんな気持ちで書く物語です。

・ただし、ある1点において、倫理上問題があるかもしれないことを登場人物が考えます。 ネタバレになるので詳しくはかけませんが「アンジェのキャラが、そんなの嫌!」と、何らかのこだわりをもつ場合はお読みにならないことをお薦めします。

・いちおう、このお話単発でも読めるようにはしてあります。

・とはいうものの、カップリングは既に退任して夫婦であるティムカ×ロザリアです。
しかも、ロザリアは元女王設定。リモージュは補佐官でした。
彼らの馴れ初めは、「ルヴァ探偵シリーズ」をお読みになると一層理解が深まるかと思います。
元々ティムコレのつもりで練っていたネタですが、色々な理由によりこのカップリングになりました。
読み進めて行くうち、この物語の語り手が何故ロザリアであるべきなのか。
きっとおわかりいただけるかと思います。
また、途中「ルヴァ探偵シリーズをお読みになっているか」どうかで、物語が分岐します。
結末はかわりませんが、多少登場人物が変化します。予めご了承ください。

・重要な役割を担う人物として、ティムカの弟カムランの存在があります。
ルヴァ探偵シリーズは長いので積極的に読め!とはいえないですが、ティムカとカムランの、確執にも似た兄弟の愛情を、より深く理解していただくために「青い羽の行方」「祈り遥か」の二作をお読みいただくことをお薦めします。

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■以下ルヴァ探偵をお読みの方へ。

・先述の通り、ティムカとロザリアの退任後です。
ですから、既存のルヴァ探偵の時間軸より遥か未来の話となっております。
したがって、あの頃、外界にいた方々は既に過去の人です。予めご了承ください。
ただ、あくまでも「もういない」というだけで、特定キャラの『死』の描写があるわけではありません。




以上。
長々と書きましたが、楽しんでいただけたら幸いです。
それでは、本編へどうぞ。


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