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カルドセプトFAQ


リプレイデータの保管


カルドセプトセカンドで登場したリプレイ機能は、試合分析やレポート作成など、競技としてのカルドセプトを行う上で非常に便利な機能です。ネット対戦やリプレイ機能の功績により、個人の対戦環境に依存したセプター間の経験差は限りなく埋まり、全国のセプターレベルの飛躍的な伸長をも果たしました。 しかし、この大変重宝な存在にも困った点があります。ひとつは周知の通り、護符絡みのバグ問題(サポートの「リプレイデータの再生における異常について」を参照のこと)。そしてもうひとつはデータ保管上の諸問題でしょう。

1. コストの問題
リプレイデータのサイズはおよそ10〜14ブロック。2,625円の純正ビジュアルメモリ200ブロックに16個のデータを保存した場合、1リプレイ当たりのコストは164円。5,040円の純正4Xメモリならば79円となります。ちなみに当サイトの宇宙一リーグについて計算すると、参加者を平均20人とした場合、全30戦150試合のデータを保存するためには11,813円かかります。

2. データ破損の問題
リプレイデータは、ハード的トラブルなり人為的操作ミスなりでいつ消えてしまっても不思議ではありません。リプレイはゲーム内でコピーすることが出来ず、ドリームキャストのシステム機能を利用して手作業で行うしかないからです。 リスク回避にもうひとつメモリを用意してバックアップを取ることになりますが、当然コストは2倍。前述の宇宙一リーグのコストは23,625円になります。

3. ファイルネームの問題
リプレイを保存する際には、記録者がリプレイに任意のタイトルを付けることができますが、実はこの名前はドリームキャストがユニークを判別するファイルネームではありません。システム上のファイルネームは、リプレイ保存時にソフト側のネーミングルールによって自動的に割り当てられているのです。

 CULDCEPT2S00

頭9桁"CULDCEPT2"は固定。次の1桁がデータ種別で、リプレイデータには"S"が付きます。そして末尾2桁のうち下1桁を0〜9、A〜と自動採番し、同一メモリ内に既に存在する番号は飛ばして次の番号を割り当てています。 例えば、既にCULDCEPT2S01とCULDCEPT2S02が存在するメモリにリプレイデータを保存しようとした場合、CULDCEPT2S00、CULDCEPT2S03、CULDCEPT2S04・・・というように名前が付けられます。

つまり、多くのセプターのメモリ内には CULDCEPT2S00 付近の名前が高確率で存在することになり、例えば CULDCEPT2S01 と名前のついたリプレイデータAが存在するメモリに対して、同じ CULDCEPT2S01 と名前のついた別のリプレイデータBをコピーするためには、

 (1) カルドセプトセカンドのスタートメニューから「ホームページ」を選択。
 (2) Rトリガーを押して「ファイル」を選択。
 (3) ファイルBを選択し、ファイルAが存在するメモリにコピー。
 (4) 「セーブし直してよろしいですか? CULDCEPT2S01」と聞いてくるので「いいえ」を選択。
 (5) 「新たに番号をつけなおします よろしいですか CULDCEPT2S01」と聞いてくるので「はい」を選択。
 (6) 空いている番号がリプレイデータBの新しいファイル名として自動的に割り振られ、コピー完了。

という手順を踏まねばならず、複数のファイルを渡したい場合などは時間がかかる上、手順(4)で誤って「はい」を選んで上書きコピーしてしまう危険性もあり、非常に不便です。

このように、何かと扱いが難しいリプレイデータでありますが、ここでひとつの解決策を紹介したいと思います。

Nexus 4meg (DCネクサス4M)
Nexus 4meg はドリームキャストのゲームデータを保存できる4ページ切替式のメモリで、対応ソフトを活用することによりファイルのリネームやパソコンとのエクスポート・インポートが可能です。つまり、ここまで指摘してきた問題点が一気に解決する便利アイテムと言えます。 更に、Nexus 4megを持っている者同士なら、メールによるリプレイデータの交換も簡単です。

Nexus 4meg は秋葉原と福岡のツールショップ「GAMES'ARK」で購入できます(通信販売も可)。価格は3,480円(税別)で、パソコン接続用ケーブルとソフト付き。 このソフト(DC Linker)は日本語対応されていないため、使うのが難しそうであれば、神野遊夢氏のWebページ「VMS Tools」で公開されているフリーウェア「VMS Linker」(Nexus 16meg は非対応)を試してみると良いでしょう。ここではVMS Linkerを使ったリプレイデータの整理方法を説明いたします。

1. VMS Linker のインストール
 (1)上記ページからプログラムをダウンロードします。対応OSはWindows 95/98/NT4/2000。パソコンによってはインストールしただけでは動かず、システム設定やレジストリの変更を行わなければならない場合がありますので、インストール手順の詳細についてはダウンロードしたファイルを解凍後、readme.htmを必ず参照してください。 NT4及び2000ではレジストリを追加する作業が発生しますので、万が一のトラブルに備える意味でインストール前に c:\winnt\regedit.exe を起動して「レジストリ(R)−レジストリファイルの書き出し(E)」で現在のレジストリをバックアップしておくと良いかもしれませんね。

 (2)インストール完了後、プログラム本体のVmsLink.exeを実行して起動することを確認します。

2. 機器の接続
 (1)Nexus 4meg をドリームキャストのコントローラのメモリ挿入口に挿します。Nexusの側面の溝が純正メモリより細く、非常に挿しにくくなっています。力を入れないと挿せないため、無理をしすぎてNexusやコントローラを傷つけないよう注意してください。お気に入りのコントローラにNexus 4meg を挿すのは避けた方が良いでしょう。

 (2)Nexus上部に付属ケーブルを接続します。接続口が小さくしかも緩いため、端子ピンを折らないよう注意。

 (3)付属ケーブルのもう一方をWindowsパソコンのプリンタポートに接続します。

3. データコピー (通常のメモリ→Nexus 4meg)
 (1)Nexus 4meg と通常のメモリを挿したコントローラをドリームキャストに接続します。

 (2)ゲームディスク無しでドリームキャストを立ち上げるか、ゲーム起動後コントローラのA+B+X+Y+スタートボタンを同時に押してシステム画面を呼び出し、画面右上の「ファイル」を選択します。

 (3)リネームやエクスポートしたいデータを通常のメモリからNexus 4meg へコピーします。Nexus 4meg は純正の4Xメモリと異なり、側面にページ切替スイッチがついているので、誤ってコピー中にページを切り替えないよう注意してください。

 注1: Nexus 4meg は自身の電源を持たないため、パソコン側からNexus 4meg を操作する時も 「パソコン〜Nexus〜コントローラ〜ドリームキャスト」と繋がった状態でドリームキャストの電源を入れたままにしておく必要があります。

4. リネーム
 (1)VmsLink.exeを起動します。

 (2)「ファイル(F)−開く(O)−Nexus(N)」で、Nexus内のファイルがページ0〜ページ3のページ毎に表示されます。

 注2: ここでNexus 4meg への接続がうまく行かなかった場合は、もう一度readme.htmをよく読んだ上で VMS Linker の「ツール(T)−オプション(O)」からパラレルポートのI/Oアドレスや通信ディレイの変更などを試行してみましょう。

 (3)ファイルを選択した状態からファイル名を右クリックし、名前の変更(N)。ファイル名の変更可能状態になるので、12文字のファイル名の末尾2桁を任意の英数2文字に変更します。この際、複数のファイル名がそれぞれ重複しないようにします。 また、頭10桁の"CULDCEPT2S"を書き換えるとカルドセプトセカンドのソフトからリプレイデータとして認識できなくなるため、末尾2桁以外を変更してはいけません。

 リネームの一例: CULDCEPTS00 → CULDCEPTS1a

5. エクスポート (Nexus 4meg→パソコン)
 (1)VmsLink.exeを起動します。

 (2)「ファイル(F)−開く(O)−Nexus(N)」で、Nexus内のファイルがページ0〜ページ3のページ毎に表示されます。

 (3)Nexus 4meg のエクスポートしたいファイルを選択して、「ファイル(F)−エクスポート(E)−DCIファイル(I)」でファイルを保存する場所を指定し、Nexus 4meg からパソコンのHDDにコピーします。

6. インポート (パソコン→Nexus 4meg)
 (1)VmsLink.exeを起動します。

 (2)「ファイル(F)−開く(O)−Nexus(N)」で、Nexus内のファイルがページ0〜ページ3のページ毎に表示されます。

 (3)Nexus 4meg のインポート先のページを選択して、「ファイル(F)−インポート(I)−DCIファイル(I)」でインポートしたいファイルを指定し、パソコンのHDDからNexus 4meg にコピーします。

7. データコピー (Nexus 4meg→通常のメモリ)
 3. の手順同様に、今度はNexus 4megから通常のメモリにコピーを行います。

8. リプレイの動作確認
 インポートしたリプレイデータをカルドセプトセカンドから再生できるか確認します。


注意
これらはドリームキャスト純正品ではないため、全てメーカーサポート外です。実行される際には、機能や手順を十分に検証した上、自己責任の下で慎重に行ってください。この手順を実行することによって起きたいかなる不利益にも、当方は責任を負いません。



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