[戻る] [トーナメント表たにだ氏/ルマー氏/カッパ氏ズト氏]

セプターズカップ本選大会


ルマー氏のレポート

あの激戦からはや3ヶ月・・・記憶は確かか? なお、かなりの長文であることをあらかじめお断りしておきます。

[東京にて]
9/14。夕の刻新橋到着。重い荷物かかえてホテル見つからず迷子。迷子ついでにTV東京まで行ってみたりする暇人。

ホテル到着。PS本体は持ってこなかったのでヒマを持て余す。深夜TVをつけると福岡では放送していない「割れ目でポン!」(有名人対抗の麻雀番組)があったので見てしまう。 途中寝た記憶もあるが、気がつけばAM6:30、番組終了。本戦前に何やってんだか。

9/15。AM7:30、腹が減っては戦はできぬと朝食へ。まわりはスーツ姿のビジネスマンだらけの中、サッカーシャツ(スペイン代表モデル)とくせのついた髪の毛でうろつく姿は違和感たっぷりだったこと請け合い。 直感で「このひとも参加者?」という人がいたら声かけようと思ったけど、それらしき人は現れず。 1時間半居座りごはん3膳とパン3枚、おかずもたらふくいただき満腹。出陣直前に何やってんだか。

チェックアウトの際、松岡氏、たにだ氏、カッパ氏御一行様に出くわす。予選と変わり果てた自分の姿にびっくりされる。 前日新橋駅から見えたリクルートビルが会場であろうと踏んで、開場30分前くらいに出向くが誰もいない。ドアには「本日閉館」とあり、「????」と会場地図を開くと・・思いっきり場所を間違えていた。 都心の駅近くに2つもビルを持つって、リクルートって大会社なのね。よりによって会場を間違えたまぬけはおそらく自分ひとりであろう。

[本戦前に]
そんなこんなで会場入り。一回戦の対戦者が松岡氏、AHO氏であることを知ったときは「こりゃ勝ち上がりは無理」と内心思ったが、そんなそぶりは見せなかったはず。 スタッフの方からの説明で敗者復活があることを知るが、まあそんなのにひっかかることはまずないだろうと思った(勝っても負けても)。しかし現実は・・・・(後述)

「予選とセプター名違うけどいいすか?」と質問し、「なんですか?」の問いに「ルマー」→「ルマー"TK"」です、と答えたら失笑された。あたりまえか。 入場の演出に当惑しつつもなんとか自己を保ちつつ、いざ一回戦へ。


[一回戦]
細かい流れはカッパ氏のレポートに詳しいので個人的なことを。 個人的には勝てなくとも「カオスパニックを有効に使う」「テレキネシス+シルバープロウを実現させる」ことでギャラリーを沸かせられればよし、としていた。(目立ちたがり)

序盤〜中盤はほとんどいいとこなしであったが、17ラウンドにカオスパニックを引いてから怒濤の追い上げがスタート。 まず24ラウンド(遅いよ)に、AHO氏の乾坤一擲の東エリア内側地地形マミーレベルアップに対してシンクで護符ボーナスを横取り。先を行っていたボナパルト氏、松岡氏の背中をようやく捕らえる。松岡氏の「リコール周回11G足らず」にはほんとに焦った。

そしてテレキネシス、シルバープロウ、カオスパニックという「黄金の手札」が完成。ボナパルト氏はすでに目標到達、松岡氏も周回すれば達成、という状況。 しかしAHO氏がボナパルト氏にリコール、松岡氏は牛歩。勝機はあると自分に言い聞かす。

27ラウンド。城からミルメコレオの土地へのテレキネシス+シルバープロウ炸裂。LV2→3とはいえもともと高額土地なのでこれで十分、という事前の計算はみごとに当たっていた。 ついでに言えばランドプロテクト付きミルメコレオのHPを10にできたため、一度に土地を取られることはほぼなくなり、あとは次にカオスパニックを使って城に戻れれば勝てる、という状況。 惜しむらくはそのラウンドでのダイス目が「5」だったことである。ちなみにそのラウンドでディープスポーンレベルアップで暫定1位に。

28ラウンド。ボナパルト氏はカオスパニックを使っても使わなくても、ホーリーワードXで必ず城に着く位置に。 一方自分のあとの松岡氏は逆走になれば、すぐ城につくことはなくなる。ここで自分が勝利するにはカオスパニックでダイス「5」を出すしかない。 ・・やるならここしかない、ダイス「5」を頭に念じながら「ワンチャーンス!」と必要以上の大声。・・・・・・・・・あとは言うまでもなく。(結果はカッパ氏レポート参照)

松岡氏が自分のミルメコレオ(HP10)にリトルグレイで侵略したとき、ギャラリーからは「飛ばせ!」コールが起こったが、宍戸錠よろしく「チッチッチ」と指を振って答えたのは自分的にマイナス5点。 松岡氏がブーメランまで持たせたのは、あとで聞いたところ「気は心」とのこと。 結果、6780Gという本戦全テーブル(決勝戦まで含む)最高魔力を獲得しながら2位というまぬけな結果で「敗者復活」の恩恵にあずかることに・・

結局、前人気がついていた3人が足の引っ張り合いをしていた中で、序盤から連鎖をがっちり確保したボナパルト氏を押さえられなかったことが敗因であると思われる。 これはこれで目立ちたがりとしてはおいしい結果であった。

ギャラリーの方に「敗者復活まで視野に入れてたんですか?」と聞かれたが、対戦中そんなことまでは頭が回らなかった。 一回戦で最後まで決着がつかなかった卓ということもあり、振り返ると50人近い?ギャラリーがついていた。そんな中、自分のベストの(結果的にも、魅せる要素でも)プレイができたことは光栄の極みであった。 が、一回戦と二回戦はプレイの質も結果も対極をなすものになろうとは、この時点ではまだ知る由もなかった。

開拓者たち 29ラウンド
順位 セプター 魔力 枯渇
1 ボナパルト 5819  
2 ルマー 6780  
3 松岡 4739  
4 AHO 2955  


[二回戦]
対戦者は東京B代表の「ぴゅせる」氏と、ファミ通Wave杯優勝で今回も優勝候補と目されていた「BLT-phive」氏(以下phive氏)。 ・・・・ん?両者とも噂に高い「日吉確定組」のメンバーではないか!

はたしてどんなブックでどんなプレイをするのか?自分の奇策が通用するのか?期待と不安入り交じりつつ対戦開始。 これで勝てれば「奇策は王道にも勝てる」と証明できる、というのは皮算用。 これに勝てれば決勝戦勝ち残り決定、でっかく自分の名も広まること請け合い(目立ちたがり)、それも皮算用。順番は自分→Phive氏→ぴゅせる氏。

両者とも無属性メインであることは、シーフやスチームギアが入っていることから開始直後に見て取れた。 さらにリトルグレイを大量に入れることを「万が一拠点に止まったとき」の保険にしているのか?とも思ったがその対策は自分的には「グレイが見えたら拠点はディープスポーンではなく、アンシーン、デコイ、リリスで行く」と決めていたので大丈夫。 あとはふたりして勝ち上がったそのプレイの真髄を見て臨機応変に行こう、と決めたのだが、そこで「勝つためのブック」の極北を垣間見ることに・・・・

(1)確定組両者とも移動系スペルが大量に組み込まれており、とにかく速い。自分の3倍位は速い。 とくにマジックダイスを手札に見た時には「そうか!」とヒザを打ったりもした。ダイスの最高値が7である「開拓者たち」においては、5か6になるマジックダイスで十分に高速周回ができる。

攻防両面に使えるリコールが入っていなかったのも、ヘイスト、マジックダイス、ホーリーワードXが大量にあれば、対戦者を妨害するまでもなく優位に立てるからであろう。 とにかく無駄がない。互角に渡り合うにはライフフォースが必須である。自分は入れてない・・・

この時点で福岡予選決勝が頭をよぎる。「また移動系に屈するのか?」という悪夢、そしてあの苦い経験にもかかわらず、高速周回対策がまたしてもされていないことを今さら思い知る。が、もう遅い。

(2)3人ともスワップスペルが組み込まれていた。これは奇策メインのため必然的に手が遅くなる自分にとっては痛かった。 しかも自分だけその使いどころを誤っていては勝てるはずはない(後述)。

(3)確定組両者ともほとんど同じブック、コンセプトであった。両者は互いに手の内を知り尽くしているだけに、その対策も考えてあると予想できる。 となると、気になるのは初顔合わせで何をしでかすかわからない自分。奇策メインの自分がマークされちゃぁ、う〜むやはり辛い。(あくまで個人的な判断なので、自意識過剰な点は御容赦)


おおまかな流れ。
序盤:
確定組両者の手札には移動系スペルがざくざく出現。自分はアンシーンを東水地形に配置→ミューテーションで拠点候補に。両脇を固めるは、ぴゅせる氏のリトルグレイ(笑)。

3ラウンド、ぴゅせる氏にスワップスペルされる。どうやらリンカネーションが欲しかったようだ(そりゃシルバープロウはいらんでしょう)

4ラウンド、自分はそこでもらったリバイバルをなんの考えもなく使用。 さらにもらったホーリーワード1をぴゅせる氏にかけて高速周回阻止を図るも、マジックダイスを即引かれ無意味。 phive氏は高速周回しつつシーフ、ミルメコレオ、リトルグレイを西エリアに重点的に配置。一回戦のボナパルト氏同様、誰も妨害できない・・・危険信号。

中盤:
リバイバル後、一度リンカネーションしたものの両者の高速周回に歯止めはかけられない。手札には早くもカオスパニックとライフジェムが揃ってしまう。 10ラウンドに仕方なく、「最後の手段その1」カオスパニック使用。ぴゅせる氏の妨害はできたがphive氏にはなんの影響もなし。

12ラウンドにはphive氏怒濤の西エリア地属性の護符100買い。このままではあっけなく終わる・・ここは連鎖崩ししか対応策はない。 14ラウンド「最後の手段その2」デコイ移動+ライフジェム特攻をかけるが、相手はphive氏の土地レベル1リトルグレイ・・・大局は動かせない。

15ラウンドに痛恨の凡ミス。自分の手札にはスワップスペル(ほかは使えんのばっかり)、phive氏の手札にもスワップスペル(ほかスチームギアなど)、ぴゅせる氏は移動系スペルが山盛り。 さて、自分がスワップするならどっち? phive氏の手札をスワップスペルごともら うのが局面的に一番正しいのは目に見えている、が対象はぴゅせる氏に・・・

そのミスに追い打ちをかけるように、直後phive氏はアンサモンを引く・・・そして一番おいしい手札(移動系ごっそり)はphive氏のものに。 アンサモンもらっても魔力足りないよ、それにphive氏の土地には軒並みランドプロテクトが・・・

終焉:
18ラウンド、phive氏がオヤジ(ボージェス)を配置。ぴゅせる氏がphive氏にスワップスペルをかけるも手後れ。満を持しての西エリア地属性のシーフレベルアップ(1→3)で、phive氏「確定」。

自分?なんかうろうろしてたようなしてなかったような・・・かくて21ラウンドにて投了。完敗。

開拓者たち 21ラウンド
順位 セプター 魔力 枯渇
1 BLT-phive 5868  
2 ぴゅせる 2205  
3 ルマー 1071  

総括:
ただでさえ生半可なブックでは手も足も出ない兵(つわもの)が相手だったにもかかわらず、さらにミスがいくつも加わってはどうしようもなかった。 「ひとあわ吹かせる」ことすらできないまま、横綱相撲をされたことが個人的には悔しい。

本来phive氏を率先して妨害しなければならなかったのに、結果的にぴゅせる氏ばかり妨害してしまい、せっかくの「師弟対決」に横やりを入れた形になり、ぴゅせる氏には申し訳ない対戦となってしまった。 やはり「確定組」は強かった、お世辞抜きに。 (参考:ファミ通Wave12月号)

[大会を終えて]
一回戦で集中力も引きの運も使い果たしてしまったような感がある。一回戦は楽しかった・・

福岡予選を通じて数多くの対戦仲間に巡りあえたこと、東京でのオメガ氏との出会い、花摘香里先生との対戦・・・すべてがカルドセプトをプレイしてきてよかったと思える出来事。

予選全国サーキットからすばらしい大会の場を御提供下さり、サターン版の頃には想像もできなかった「多くのセプターとの出会い」を実現させていただいたメディアファクトリー様ならびに大宮ソフト様、大会運営スタッフ御一同様にあらためて御礼申し上げます。

さて次は・・・あるのか?


[戻る] [トーナメント表たにだ氏/ルマー氏/カッパ氏ズト氏]